安心・安全、無農薬栽培の青森りんご販売「自然農園 幸四園」

「無農薬りんご」とは、農薬を使用せず栽培されたりんご（肥料については種類は問われませんが、当園では無肥料です。）を指しますが、「減農薬りんご」とは、慣行農法と比較して農薬散布の回数を減らし、残留濃度が比較的低く人体への影響が少ない農薬を使用して栽培したりんごを指すことが多いです。
基準が曖昧な部分もあり、複数の呼び方がありましたが、現在その呼び名は「特別栽培農産物」に統一されています。
農林水産省が定めた「特別栽培農産物」の概要は以下の通りです。
その地域で栽培されている農産物に使用する農薬や化学肥料が、慣行農法に比べ、
・節減対象農薬の使用回数が50％以下
・化学肥料の窒素成分量が50％以下
の条件下で栽培された農産物のことを「特別栽培農産物」言います。
「節減対象農薬」とは、有機JAS規格では使用不可能な農薬を指します。
同規格では、一部の農薬の使用を認めていますが、それ以外の農薬を節減対象農薬としています。
当園の減農薬りんごは、皮ごとお召し上がりください。

皮ごと丸かじり。無農薬りんごの取り組み。
当園では平成19年度から、りんごの無農薬生産に取り組みました。
ボジティブリスト制（農薬などが残留基準を超えてる食品の販売などを禁止）が現在施行されてます。
気象予想と栽培の問題は、農業経営では最も困難であります。地球温暖化などの気象現象を注視しながら、農作物の育成を見守るのが百姓の使命なのです。
日本付近では太平洋高気圧が強くなり、気温・降水量とも平年より高く、残暑も予想されるという。
農作物は、温度と湿度は大切ではあるけれど、程度を超えると、病害虫の発生が問題となります。
無農薬りんごを取り組むにあたり、園地の条件を整えねばなりません。
10年以上化学肥料と有機肥料を使用せず、土壌の浄化を考えてきました。

しかし、農薬なしでのりんご栽培がこんなに難しいこととは、思っても見ませんでした。
春の芽だし頃から開花期まで、モニリヤ病、そして黒星病、うどん粉病など、りんごの成長に合わせて病害虫も変わってきます。
気温が25度になる頃は、黒星病は休止しますが、斑点落葉病と、果実には、すす点病、すす斑病が増えてきます。
5～6月はハマキ虫類が発生の最盛期となり、葉だけでなく、幼果まで食害を受けます。葉にもぐりこむキンモンホソガ、果実にかすりのようなあとを残すコナカイガラ虫も、りんごに定着した害虫です。
ハダニは高温下では成虫になる速度が早まるため、急激に被害が拡大してゆくので、発生前の対策が欠かせません。モモシンクイガの産卵にも注意が必要です。
日中の最高気温が25度以上の日が2日以上続き、夜の気温が18～20度になると産卵活動が盛んになり、津軽地方では別名、「はりとうし」と言い、針を通した様に内部に侵入食害します。
このように天気と農業は重大な結びつきになっています。ポジティブリスト制の施行から数年になりますが、残留農薬基準値を超えたりんごは出荷しないことです。

栽培期間中（通年）は無肥料・無農薬・無除草剤で栽培し、病害虫回避にヒマラヤ岩塩・木酢液・高濃度食酢などを果樹散布しています。
りんごを完全に病害虫から防ぐことは現状ではできないため、害虫の駆除にはフェロモントラップも使用して捕獲しています。（写真）
さらにコンフューザーRを設置することにより、害虫の交尾を阻害します。これは交尾率を低下させることによる、次世代の密度低下を目的とするもので、約20センチの被覆線に交尾を妨げる物質を付着させた線を枝に巻きつけるだけです。
無農薬りんごの栽培は「病害虫との戦い」と言われるほど、日々の変化を観察することが欠かせません。
草刈も回数を減らすことにより、生物多様性が豊かになるとともに、害虫の棲みかとなりますが、虫と上手に付き合い、りんごへの虫害の軽減にもなります。
毎年観察してる無農薬りんごは、まだいくつもの課題はありますが、何とかやってきました。
お客様の健康を第1に考えて出来た結果ですから、安全面ではまったく問題なく皮ごとまるかじりできます。
減農薬栽培面積は220ヘクタール（2町2反歩）で、無農薬りんごはその内3ヘクタールで作付けしております。
こちらの商品は、売り切れの場合もありますのでご了承ください。

りんごの病気や、害虫に負けないで元気に育ったりんごは、当園のこの畑からは3分の1程度です。
無農薬りんごの生産者の木村秋則さんの指導をいただき、ようやくりんごが出来ました。
平成26年度より、りんご1個1個にうす袋をかけるようになりました。病害虫からりんごを守り、見た目もきれいになりました。
JAS認定りんごには、使用できる農薬があることを皆様はご存知でしょうか？　アレルギーをお持ちの方であればわかるはずです。
りんご本来の味を皆様にご提供できるよう、当園は今後も安全・安心なりんごを栽培します。