行動心理

■福袋にみる稀少性現象

人は買えないものがあると余計にそれが欲しくなる… 日常の生活でも思い当たるフシがありますが、これを稀少性現象と呼ぶそうです。

株の世界で思いつくのは指値注文。はじめのころは何かと指値注文してましたが、これがなかなか買えないとなると、

『どうしても欲しい！！』

このようになってしまいます。あげくは我慢ができなくなって、追っかけ指値をすることも… これでは意味がありません。

指値は変えるな！！　という言葉もあるくらいだから、変えた結果は芳しくなく…そのあと元に戻ってくることもしばしば経験してしまいました。結局、稀少性現象に煽られた結果が追っかけ指値につながってるようです。

追っかけ指値をするくらいならまだ損する額もしれてますが、よりダメージを食うものとして“ストップ高”などがあります。

ストップ高した銘柄は何かと目に触れやすいです。上昇率ランキングに顔を出していたり、そのものがニュースで報じられたり… 『明日も上がるのではないか？』と投資家意欲を掻きたてます。そしてホントに勢いのある銘柄は、次の日もなかなか手に入りません。

『この銘柄欲しい！！！！！！』

このようにして稀少性現象も相重なり…手を出すとヤケドする確率も高いようです。

まさに福袋の衝動買いと似たようなトコがあるかと…冷静な自問自答が必要なようです。