安田しん二 私のカメラ

レンジファインダー式カメラ


 私は、カメラなんぞには全然詳しくもなんともないのに、こんなにカメラを増やしてしまいました。どうしましょう。「お前は素人のクセに!」とベテランのカメラ・ファンに怒られちゃいそうですが……。



FED 2(type−b)

 旧ソ連(現ウクライナ)製で、Lマウントと言うスクリュー・マウント方式のレンジファインダー・カメラです。こいつはかなり古いものと見ました。いつのものだかは私には分かりませんが、多分1950年代のモノではないでしょうか?古いと言うだけあって、写りはたしかに面白く、カラーも白黒もイケルので、白黒の時なんかは高感度フィルムを入れて、レコーディング中なんかの写真を撮っても良いかもしれません。カラーだったらコダックのフィルムで、ちょっと黄色っぽくしたいです。シャッターを切る時も、“ガシャン!”と、とてもハッタリのきいた、景気の良い音を発してくれます。

KMZ INDUSTAR-22(沈胴式) 1:50 mm f=3.5


FED 5

 旧ソ連製(現ウクライナ)のレンジファインダー・カメラです。なんと、このフェド5は写りはオイシイものの、ファインダーのピントが合わず、「いけましぇ〜ん!!」の一台です。変な物をつかまされてしまいました。フェドと書いてあるプレートを外すと、そこにピントを調整出来る、ねじ穴があるのですが、それを回しただけではダメでした。どうやら軍艦部をばらして、プロがやらないとダメなようです。しかし、外見上の見た目はとても良いので、結局、ケンコーのLマウントのピンフォール・レンズを購入して、ピンフォール専用のカメラにしてしまいました。

FED INDUSTAR-61 1:55mm f=2.8
KENKO PINHOLE LENZ 02 28mm f=140, 35mm f=175, 50mm f=250


FED 5

 こちらは2台目のフェド5です。1台目はピント合わせがNGだったのですが、やっぱりこの使い勝手と写りが忘れられず、もう1台買ってしまったという物です。これで、Lマウントのインダスターの61が2個になってしまいました。

FED INDUSTAR-61 1:55mm f=2.8
LZOS JUPITAR-12 1:35mm f=2.8


CANON CANONET

 私が小さい頃……というよりも、物心が付いた頃と言った方が良いかもしれません、我が家にはキヤノン製カメラが1台ありました。そのカメラは、もうすでにに20年程前には壊れてしまっていて、お払い箱へと行ってしまったのですが、最近までそのカメラがどんな機種だったのか、ずうっと分からないでいました。最近になって、半蔵門にある『カメラ博物館』へ行った時に、それと同じものを発見しました。一緒に行った『おもカメ倶楽部』のメンバー達は平然としてましたが(当たり前かぁ、自分達とは関係ないもんね)、私だけは妙に興奮してしまいました。「そうかぁ、キャノネットって言うんだぁ………」。勿論その後直ぐ、初代キャノネットを探し出し、迷わず購入しました。キャノネットは全部で14種類もあるんだそうです。中でも、底部に巻き上げレバーがあるのは、1961年1月に発売された、最初の一機種だけで、それは当時空前のバカ売れをしたみたいなんです。『三越デパート』でも売ってたんですって。きっと、それを若かりし頃のオヤジが買ったんでしょうね(その頃安田家はまだ、東京の中板橋というところに住んでました。私は生まれてません)。当時の値段は、速写ケースが付いて20500円ですから、相当奮発したんだと思います。家にあったそのカメラは、カメラの意志とは関係なく、後期は兄貴が勝手に私物化して使っていました。私も黙って持ち出した事が1度か2度ありました。もし、私がキャノネットを買った事をオヤジや兄貴が知ったら、さぞかしビックリする事でしょうね。私はヤフーのオークションで買ったのですが、モノは結構ジャンクでした。売り手の方は「状態は問題なし」と言っておられたのですが、問題大有りでしたよ。ま、こーゆー事はよくある事ですので、しかたありませんが……。結局、修理とオーバーホールに出しましたら、カメラ購入よりも高い値段が付いてしまいました。しかし、現在では快調に動いてますので、それで吉としております。これからも大切に使っていきたいと思ってます。
 肝心の写りの方ですが、私の持ってるカメラの中では、ちょっと異彩を放ってます。カラーの場合、空を撮るとツァイス系とも、インダスター系やジュピター系とも違った、不思議な青色をしてます。そしてモノクロですと、「これぞアナログ!これぞ“ザ・昭和”!」と言う様な写りをしてくれます。
 底部にある、左手で巻き上げる巻き上げレバーも以外と使い易く、ピントも合わせ易いです。シャッター音は、これ以上ないと言うほど情けない音です。やっぱりなんだかチープなんですよね、まだこの頃の日本製って。でもレコーディング風景など撮る時は、あまり景気の良いシャッター音を出されてしまうと困ってしまうので、この位の方がかえって良かったりもしますね(無理やり納得)。

CANON LENZ 1:35mm f=1.9


KMZ ZORKI−4

 ゾルキー4と言えば、何かとフェドあたりと比べられる事が多いと思います。ただ、私のモノだけなのかも知りませんが、フィルムの装着感がフェドの方がいい様な感じがするのは、気のせいでしょうか?

KMZ JUPITAR-8 1:50mm f=2


ARSENAL KIEV−4

 コンタックスのコピー(つまりパクリ、パチモンとも言います)で、その外見はとても武骨な感じがします。ピント合わせはシャッターの側にあって、指先一本で出来てしまうのです(“フォーカシング・ギア”って言うのかぁ、ヘェ〜)。しかし同時に、シャターを押す時に気をつけたいのは、距離計の窓を知らず知らずのうちに中指で塞いでしまってる事がある事ですね。素人な私はそれで、「わっ!!ピント合わせが消えちまった〜!!」とビックリしてましたが……。露出計も実際にどの位の精度があるのかは分かりませんが、使ってみるととても面白いですよぉ。シャッター幕が、フェドやゾルキーは横に切れるのですが、こいつは縦です。形も武骨ながら、その様な細かい機構的な所も主張が感じられますね(パチモンのくせに生意気だとも言えますが……)。

ARSENAL JUPITAR-8M 1:50mm f=2


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