安田しん二のスポーツ観戦日記
2003年11月編

私、安田しん二が一スポーツ・ファンとして書く、独り言のコーナーです。
これは私の個人的な意見で、独断と偏見によるものであります。
そこのところをどうか御了承ください。

2003年11月1日土曜日
 NBAもオフ・シーズンのフリー・エージェントやトレードで盛り上がりましたが、これからは日本のプロ野球、MLBもそんな話題で盛り上がりそうです。

 ジャイアンツは大阪近鉄バッファローズのタフィ・ローズ外野手を獲ると噂されてます。どうやらタフィ・ローズ選手と近鉄球団側との交渉は難航してる模様で、このまま行けば今月中旬にもタフィ・ローズ選手のジャイアンツ入りが決るのではないかと言われてます。
 昨年は松井秀喜がフリー・エージェント宣言し、ヤンキースに移籍してしまい、代ってジャイアンツは元ヤクルト・スワローズのロベルト・ペタジーニ選手を獲りました。世間の一般的な意見として多かったのが、「なんでペタを獲る!?」と否定的なものが多かった様に記憶しておりますが、それは戦力的な事と言うよりも、「せっかく日本純潔でやってきたのに……」と言う感情も有ったかもしれません。勿論、ジャイアンツのファーストには清原和博選手がいたわけで、となるとペタは外野へと言う、守備力が無いと言う事をまったく無視した金満補強だと多くのファンの目には映ったのかもしれません(事実だとは思うけど…)。そして今年はローズ。果してこれはいかがなもんでしょうか?。。。結果から申しますが、実は私は、「ジャイアンツのローズ獲りは○」と思ってます。今年一年、ヤンキースの松井秀喜を応援して来て、より実感したのが、「ニューヨーク・ヤンキース>読売ジャイアンツ」で有り、「MLB>日本プロ野球」だったわけです。勿論、ジャイアンツ・ファンの私としては、今年は阪神が強すぎてジャイアンツが弱かったと言うのも理由の一つに有ったかもしれませんが、なんと言っても野球の面白さが違うと思ってしまいました。今までは日本の緻密な野球に緊張感を感じて楽しめたのですが………でもこれは、決して緻密な野球に飽きて、大味の野球が好きになったと言うわけでは無いのです。やはり一言で言ってしまうとレベルが違うのです。それはなんと言おうか、例えば、ベンチ入りしている選手の中で、実力が下の方の選手と日本の1軍選手とはそんなにレベル差は無いかも知れません。むしろ総合的には日本人選手の方が上と言う事だって有ると思います。もちろん打者のパワーや、投手の球の早さなどは違うかもしれませんが、野球のレベルは決してそれだけでは無いですから…。だったらどこが違うのか?それはチームの主力のレベルが、日本人の主力と比べてとてつもなく高いと言う事です。これは分かり切ってた事ですが、簡単に言ってしまえばメジャーと日本の違いはそこにもっとも多く集約されている様に思います。ですから、私はローズ選手の獲得は○ですし、どの球団ももっとレベル高い外国人を連れて来てくるべきだと思いました。それには例えば、いま一戦級でバリバリのメジャー・リーガーを連れてくれば良いかと言えば、それはメジャー・リーガーの年俸を考えても無理です。ですから、ローズ、ペタ、カブレラの様な選手と言う、ブレイク前の選手と言う事になります。ですが、日本では外国人枠があるので、もしも原石の様な選手を獲得したとしても、来たその年にブレイクしないといけないと言う事情が有ります。例えば、2軍で試合をしてる外国人、この人達は本来1軍ベンチ選手のレベルにある人も多いです。そう言う人を2軍で働かせていても伸びないし、そのチャンスは少ないです。これからは野球もますます国際化が進みます。ですから私は、外国人枠はもう無くした方が良いと思います(メジャーだけではなく、台湾や韓国の才能有る選手も育てられます。もちろんドミニカやプエルトリコなど南米の選手も。事実アンフォンソ・ソリアーノみたいな人だって出現してるのです)。ファンが日本の野球しか観てなかった昔と違い、メジャーの試合も頻繁に観る事が出来、まして日本人選手が向こうで活躍してる今、日本の球団は視野を「日本で勝てるチームを作る」と言うより「メジャーにも勝てるチームを作る」と言う風に変えていかないと、選手のみならず、ファンアまでメジャーに取られてしまうかもしれません。それは日本の持ち味をなくせと言う事では決して無いのです。例えば、イチローや松井秀喜と言う日本の緻密な部分を輸入したメジャーの球団は、メジャー・ベース・ボールの持ち味を失ったかと言えば、それは全くノーです。日本の球団も、もしも外国人選手を多く入れても、日本野球の戦い方やスタイルは変わらないし、また変えるべきではないと思います。現在のレベルでは分かり切ってる事で誰も考えませんが、最終的には、「ジャイアンツ(日本の球団)とヤンキース(メジャーの球団)、戦ったらどっちが強いかなぁ?」と考えさせられる様な夢を持てる様にならないと行けません。

2003年11月4日火曜日
 しかしビックリしました…。なんとダイエーホークスの小久保選手がジャイアンツにトレードされて来るとは!それも無償トレード、交換要因も金銭も無しと言うもの、つまりタダ!なにか胡散臭さは有りますが、ジャイアンツ・ファンの私としては大歓迎です。しかし、江藤とかはどうするのでしょうか?

2003年11月7日金曜日
 やりました!長嶋ジャパン!アテネ行き切符を手に入れました!それも3戦全勝m失点はわずかに1と言う堂々たる内容でした。
 初のオール・プロによる日本代表と言う事で、メンバーの背負ってるプレッシャーは相当だったと思います。思えば昨日の韓国戦にしても、以前行われた日韓親善野球とは全然違い、日本プロ野球の威信を掛けた戦いでもあったのでした。
 今回のメンバーはホームラン・バッターを集めるのではなく、走れて守れる選手を集めました。今回もそうでしたが、私は国際試合、特にアテネ本番はそう言う人選がベストだと思ってます。ソツの無い野球と言う事では、日本はかなりのレベルにあると思います。この特徴を活かし、是非金メダルを!

2003年11月13日木曜日
 昨日のマーヴェリックスはニューオリンズ・ホーネッツと戦いましたが、97−125とマーヴェリックスは大量点を挙げ、見事勝利しました。ガードのトニー・デルクが怪我で出場出来ませんでしたが、ビッグ・ファイヴの面々は皆活躍し、特にマイケル・フィンリーが、ようやく20得点を挙げてくれたのが大きいです。今季のマイケル・フィンリーはどうも調子に乗れず、FG%(シュートを打って入る確率)が低く、トレードの噂が出てしまうなど、フィンリー・ファンの私としては心配の種だったのですが、このままこの調子で行ってくれると嬉しいですし、チームの勝利にも繋がります。何しろ、この人が頑張ってくれないとチームも波に乗れないので、期待はかなり高いのです。

 アメリカが野球でのアテネ行き切符を逃した事で、いよいよアメリカ・メジャー・リーグ機構は野球のスーパー・ワールド・カップ開催の意向を明らかにしました。これは2005年シーズン開幕前の3月開催を目指したものですが、メジャー側はメジャーのトップ選手を参加させ、オリンピックに進めなかったアメリカ野球の威信を取り戻す考えの様です。アメリカのこのパターンある程度予想してましたが、それはあのバルセロナ・オリンピックで、その前回のソウル・オリンピックでの屈辱を晴らす為に作った時のNBAドリーム・チームのパターンそのものです。しかし、当時のバスケットと違い、アメリカの一人勝ちにはならないのが近年の野球です。なにしろドミニカ、プエルトリコ、ヴェネズエラ辺りはメジャーに多くの優秀な選手を輩出してますし、その各国がドリーム・チームを結成したら、アメリカとてうかうかはしてられないからです(私も昨年、勝手ながら独断と偏見でドリーム・チームを考えてみました。←今これを観るとちょっと古いですが…)。特にドミニカはピッチャーにペドロ・マルチネス(ボストン・レッドソックス)、バートロ・コロン(シカゴ・ホワイトソックス)、外野手に至ってはサミー・ソーサ(シカゴ・カブス)、マニー・ラミレス(ボストン・レッドソックス)、ウラジミール・ゲレーロ(モントリオール・エクスポス)などが選出されたらそれはもうアメリカ顔負けのメンツが揃う事になります。
 その他にもパナマ、韓国、メキシコ、カナダ、台湾なども強力なチームが組めそうですし、近年ヨーロッパ勢も侮れません。ですが、アマチュア野球の王者キューバは多くの選手に亡命され、ちょっと分が悪いかもしれません。それにアメリカ主導で行われた場合、もしかしたらへそを曲げてしまう可能性も充分に有ります。
 いずれにせよ、今度こそ(1996年にメジャー・リーグ選手会が打ち出したのですが立ち消えになっていたらしいです)スーパー・ワールド・カップが実行される事を願います。

2003年11月18日火曜日
 先日の女子マラソン、高橋尚子選手の2位は残念でしたね。その後、本人も一時オリンピックへのテンションが落ちてしまった様でしたが、今日のスポーツ紙には、「アテネ挑戦に意欲」と言う様に書いてあり、私もホッとしました。
 やはり、本人にとってあの敗戦は相当ショックであったろうし、試合直後は気持が萎えてしまうのは仕方ないかもしれませんが、やはり、チャンスがあるうちは決して諦めて欲しくないですよね。特に高橋選手程の実力が有るのなら。

 松井稼頭央がメジャー移籍希望を宣言しました。こちらはオリンピックには出れなくなりそうですが、更なる自分の可能性を求めての決断で、偉いと思います。
 さて気になる移籍先ですが…。私の希望(私が希望してどうなるのだ?)は勿論松井秀喜のいるヤンキース、2番目がイチローのいるマリナーズです。ロサンゼルス・ドジャースの石井一久投手が、「寒くて良ければ東のチームでも良いかもしれないが、(ドジャースに来れば)雲一つ無い空の下で野球できると言う幸せを味わえる」とラヴ・コールを送ってますが、やはり松井稼頭央選手には『ヤンキースタジアム』で、あの熱狂的なニューヨークのファンの前でプレイして欲しいです。お〜い、松井秀喜、お前も何とか言ってくれぇ〜!
 因みに、『セーフコフィールド』のファンも暖かくて良いです。イチロー&リトル松井の“ジャパニーズ・スピード・キングス”の活躍を観たら、シアトルのファンは燃え上がる事間違い無しだと思います。

 マーヴェリックスは対ポートランド・ブレーザース戦を見事105−98で勝利しました。スティーヴ・ナッシュは何とトリプル・ダブルの偉業を達成し、マイケル・フィンリーも25得点を挙げ、アントワン・ジェイミソン、ダーク・ノビツキーは共に20得点、アントワン・ウォーカーも2桁の14得点でした。前回のメンフィス・グリズリーズ戦は惜敗してしまい、ちょっと波に乗りきれなかった感じが有りましたが、今日の勝利は内容も良く、いよいよマーヴェリックスもモード全開に近い状態になって来た様です。開幕から元気の無かったマイケル・フィンリーは前回のメンフィス・グリズリーズ戦から調子を上げて来てますので、もう大丈夫でしょう。心配してたFG%も上がって来てます。

2003年11月20日木曜日
 日本のプロ野球は、昨日ドラフト会議が行われました。気になるジャイアンツの指名した選手は、
 自由獲得枠 内海 哲也 投手 東京ガス
 2巡目   西村健太朗 投手 広陵
 4巡目   平岡 政樹 投手 徳島商
 5巡目   岩館  学 内野手 東洋大
 6巡目   山本 賢寿 投手 帝京大
 7巡目   佐藤 弘祐 捕手 東北
 8巡目   南  和彰 投手 福井工大
 これは7人中投手が4人と言うもので、期待の高校生2人も含まれています。ジャイアンツが西村健太朗選手(あだ名は“フランケン”って言うんだそうな)と同時に狙っていた、浦和学院の左腕投手、須永英輝選手は日本ハムファイタースに指名され、結局獲れませんでした。これは、オリックスブルーウェーヴが日本ハムファイタースが獲得を狙ってた北海道尚志学園の柴田誠也投手を先に選んでしまった為、そのあおりを食ってしまったと言う形となってしまいました。ジャイアンツ入りを強く希望していた彼は、今回自由獲得枠でジャイアンツに指名された内海哲也投手の様に、一度社会人へ行ってから3年後に自由獲得枠でジャイアンツ入りを目指すと言ってるらしいです。ジャイアンツ・ファンの私ですが、個人的に、須永選手は来年から札幌ドームに本拠地を移す日本ハムで、札幌のスター選手として育てて貰うのも良いのではないかと思いますが……。
 実はドラフトよりも私が気になってるのは、日本人選手のメジャー移籍の動向です。現在メジャーで活躍してる選手を含め、誰がどの球団へ移籍するかと言うのはとても気になります。
 先ず、話題の1番手はなんと言っても松井稼頭央でしょう。彼は代理人を松井秀喜と同じアーン・テレム氏に決めた事で、テレム氏と強いパイプのあるヤンキース入団の可能性はぐーんと高くなったかもしれません。それから、去年ポスティング・システムでメジャー移籍を希望していながら何処からもオファーが無く、涙を呑んだ大塚晶則投手は、めでたくサンディアゴ・パドレスから落札された様です。実はこれに伴いパドレスは、それまでパドレス入り確定と言われてたヤクルトスワローズの高津臣吾投手の獲得を断念したとの噂です。しかし高津投手には、実は既にパドレス以外から4チームもオファーが有ったのらしいのですが、その内の1球団がなんとヤンキース(他の3球団はまだ不明)。来季のヤンキースの補強の課題は、中継ぎ陣を充実させる事に有ります。私は、高津投手はヤクルトでのストッパーとしての実積も申し分無いし、メジャーではあまり居ないアンダー・スローと言う事も有り、ヤンキースの中継ぎにはうってつけだと思います。それからヤンキースは更に、マリナーズの長谷川滋利投手も狙ってるとか……。もしもこの3人のヤンキース入りが実現したら、来季のヤンキースは一気に4人の日本人選手を抱える事になり、今話題に上ってる「開幕戦を日本で行う」と言う話も更に現実味をおびてきます。

2003年11月24日月曜日
 マーヴェリックスは昨日のデンバー・ナゲッツ戦に勝利し、ヒューストン・ロケッツを抜きウエスタン・カンファレンスのミッド・ウエスト・ディヴィジョンの首位に躍り出ました。
 今年新加入のアントワン・ジェイミソンとアントワン・ウォーカーも段々とチームに馴染んで来てる様です。不調だったマイケル・フィンリーのFG%も徐々に上がってきました。それから怪我でここのところゲームから遠ざかってたトニー・デルクも戦列復帰し、いよいよマーヴェリックスの快進撃が始まる予感がします。ダーク・ノビツキーやスティーヴ・ナッシュもまだまだ絶好調とは行かない様ですが、これからシーズン半ばに差し掛かれば調子を上げてくるはずです。昨年は、やはりシーズンの序盤でチーム状態がピークだったので、後半は息切れしてしまった感じがしましたが、今年はその苦い経験を活かしてるのでしょうか?

 ジャイアンツがマリナーズのストッパー、佐々木主浩選手の獲得を狙ってるとの噂が……。
 ジャイアンツとしては、活躍するかどうかリスクの大きい外国人投手よりも、日本での実積には文句の付け様が無い大魔神、佐々木投手に狙いを定めたのでしょう。と言うのは、どうやらマリナーズがあと1年の契約を残しつつも、佐々木を放出するとの噂が有るからだと思いますが…。
 昨シーズンの佐々木は怪我に泣き、満足な成績を挙げる事が出来ませんでした。こうなるとトレードや解雇の噂が出るのがメジャー・リーグです。いずれにせよ、メジャーの他のFA選手の移籍の動向にめどがついた頃、佐々木の来シーズンの働き場所が何処になるか、結果が出るかもしれません。ジャイアンツ・ファンの私ですが、個人的には佐々木には日本復帰せずにマリナーズ、もしくは他のメジャーのチームに残って欲しいです。


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