安田しん二のスポーツ観戦日記
2004年6月編

私、安田しん二が一スポーツ・ファンとして書く、独り言のコーナーです。
これは私の個人的な意見で、独断と偏見によるものであります。
そこのところをどうか御了承ください。

2004年6月27日日曜日
 久々のスポーツ日記です。私が本コーナー更新をさぼってる間に、スポーツ界では近鉄とオリックスの合併問題が持ち上がったり、マーヴェリックスの方はプレーオフで早々とサクラメント・キングスに破れたりと、実に様々な出来事がありました。マーヴェリックスのプレーオフ敗退ですっかり「アイ・ドント・ヶアー状態」になってしまってた私でしたが、さすがにファイナルはTVにかぶりついて観てました。そのファイナルを制したのは、なんとマーヴェリックスは全く対照的なディフェンシヴ・チームのデトロイト・ピストンズ。「やはりディフェンスは大切だ」とあらためて痛感するのですが、それでもやっぱり私にとってはマーヴェリックスの「いけいけバスケット」の魅力は大きい様です。
 NBAは来季から新たにシャーロット・ボブキャッツが加わって1チーム増え、チームが全部で30チームになります。その為、先日はエクスパンション・ドラフトが行われましたが、シャーロット・ボブキャッツは若手中心の19選手をセレクトし、その19選手の中にはマーヴェリックスから指名獲得された選手はいませんでした。マーヴェリックスの方ではアントワン・ウォーカーがプロテクトされていなかったので、彼が指名される可能性も有りましたが、どうやらシャーロット・ボブキャッツからは回避された様です。
 アントワン・ウォーカーは昨年ボストン・セルティクスからマーヴェリックスにトレードされて来ましたが、どうも最後までマーヴェリックスの戦術になじめないでいました。昨シーズンのマーヴェリックスは、ゴールデンステイト・ウォリアーズからエースのアントワン・ジェイミソンもトレード獲得し、ファンとしては「ビッグ・スリー&ダブル・アントワン」で飛躍するつもりでいたのですが、チーム・ケミストリーが生まれる事無くシーズンを終えてしまい、私もとても残念に思いました。アントワン・ジェイミソンは最初はスターターとして期待されてたのですが、アントワン・ウォーカーの突然の加入によって、ベンチ・スタートを余儀なくされ、本人もそれを快諾した結果、シーズン終了後には栄えある6thマン賞を受ける迄に至りました。しかし、マーヴェリックスはそのアントワン・ジェイミソン(+キャッシュ)をワシントン・ウイザースへトレードに出してしまいました。それにともない、スイングマンのジェリー・スタックハウス、パワー・フォワード兼センターのクリスチャン・レイトナー、それに2004年度のドラフト1巡目指名権を獲得しました。今年のワシントン・ウイザースの1巡目指名権は第5位で、結局マーヴェリックスはポイント・ガードのデヴィン・ハリスを獲得する事が出来ました。デヴィン・ハリスはウイスコンシン大の21歳で、身長190cm、体重82kgと小柄では有りますが、手が長く、ディフェンスもオフェンスも出来る素晴らしいポイント・ガードで、タイプ的にはあえて言うならば「サンアントニオ・スパーズのトニー・パーカーだ」と言う事です。なんでもビッグ10カンファレンスのプレイヤー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれ、それは同大学からはまだ2人目の快挙だとか。即戦力としても充分期待出来る逸材と言えます。
 元々、今年のマーヴェリックスはドラフトの指名権が2巡目しか持っておらず、それも50位と言う順位の低さ、ファンにとってはちょっとドラフトに無関心にならざるおえなかったのですが、そのデヴィン・ハリスの他にも、ユタ・ジャズの1巡目21位、ロシア人大型センターのパベル・ポドコロジンを2005年度のドラフト1巡目指名権と交換する事が出来たのも大きいです。パベル・ポドコロジンは身長226cm、体重117kgの19歳、昨シーズンはイタリアでプレーしてた、マーヴェリックス待望の超大型センターです。彼はなんでも身体の割には機動力が有り、シュート・タッチも良いとの事でマーヴェリックス向きと思われます。但し、バスケットのキャリアはあまり長くないのですが、しかしこれから成長する可能性も大だとか。もしもこのパベル・ポドコロジンが成長してくれれば、マーヴェリックスの弱点であったセンターの穴が埋まった事になります………ってちょっとはしゃぎ過ぎでしょうか?
 マーヴェリックス関係のここのところのもっと大きな噂は、「ロサンゼルス・レイカースからシャキール・オニールをトレードで獲得する」と言う事です。今迄のトレードも「全てシャキール・オニール獲りへの布石」とも言われてるほどです。もしもシャキール・オニールがマーヴェリックスにやって来たら、それこそマーヴェリックスの穴は埋まり、しかも、ダーク・ノビツキーとシャキール・オニールのコンビが誕生すれば、フロント・コートの支配力はリーグ屈指となり、それはもう鬼に金棒です。しかし、シャキール・オニールを獲ると言う事は、それに見合ったスター選手を最低でも2人は放出しなくてはならず、それに対してロサンゼルス・レイカースが交換相手にダーク・ノビツキーを指名してくる事は必至だと思います。果たして、私達マーヴェリックス・ファンに「ダーク・ノビツキーがいないマーヴェリックス」と言うのは考えられるのでしょうか?マーク・キューバン・オーナーは「ダーク・ノビツキーは出さない」と言ってる様ですし、将来有望なポイント・ガードのデヴィン・ハリスを獲得した事に関しても、「彼にはスティーヴ・ナッシュの控えで勉強してもらう」と言う様な事を言ってるらしいので、ビッグ3を崩さないつもりは充分に有る様に見えます。ですが、この世界の事は何が起こるかは先は分からないのも事実です。スティーヴ・ナッシュは今季フリー・エージェントの資格が有り、マーヴェリックスはどちらにせよスティーヴ・ナッシュの引き止めをしたいところだと思います。シャキール・オニールを獲る場合、「アントワン・ウォーカーとくっ付けて、スティーヴ・ナッシュをサイン&トレードで出す」とも言われておりますが、ロサンゼルス・レイカースの要求はそれだけでは済まないのではないでしょうか。もしもダーク・ノビツキーを貰えないとなれば、アントワン・ウォーカーとスティーヴ・ナッシュにプラスして、「成長著しいマーキス・ダニエルス&ジョシュ・ハワード」と言うのも考えられます(因に、マーキス・ダニエルスも制限付きながらフリー・エージェントです)。私が思うところ、「シャキール・オニール=スティーヴ・ナッシュ+アントワン・ウォーカー+マーキス・ダニエルス+ジョシュ・ハワード」ではかえって損な様な気がします。私はそれよりかは、今季ユタ・ジャズをフリー・エージェントになる、センターのグレッグ・オスタータッグを獲得し、パベル・ポドコロジンを彼と併用して着々と育て上げた方が良いと思う様になりました。それに、ゴールデンステイト・ウォリアーズからはエリック・ダンピアーもフリー・エージェントになります。いっそ彼をサイン&トレードで狙っても……。いずれにせよ、シャキール・オニールを獲ると言う事は、それなりの代償が必要になる事なのであります。逆にシャキール・オニール獲りをしないで、更にスティーヴ・ナッシュやマーキス・ダニエルスがチームに残れればコマが余り、アントワン・ウォーカー等をトレード要因として使う事も出来、そちらの方が賢明なのではと思うのは私だけでしょうか?勿論シャックが来たら、私はそれはそれで盛り上がりますが…。

2004年6月30日水曜日
 相変わらずシャキール・オニールとのトレード話の噂がされてるマーヴェリックスですが、マーク・キューバン・オーナーは、「ウチの核は、ビック・スリーだから、ダーク・ノビツキー、マイケル・フィンリー、スティーヴ・ナッシュの3人はトレードには出さない!マーキス・ダニエルスとジョシュ・ハワード、それからデヴィン・ハリスも出さないよ」と言ってる様です。巷では「シャキール・オニールのマーヴェリックスへのトレード話しは、交換要員の折り合いがつかず、実現されないだろう」との見方も有る様です。やはり、今回のドラフトとアントワン・ジェイミソン絡みのトレードで戦力補強が上手く行って、マーク・キューバン・オーナーにも余裕が出てきてるのではないでしょうか?
 ここまでにマーヴェリックスはアントワン・ジェイミソンをワシントン・ウイザースへ出しただけで、ドラフトで3選手補強、アントワン・ジェイミソンとのトレードでジェリー・スタックハウスとクリスチャン・レイトナーの2選手を獲得し、現在19人の選手を抱えてる事になります。但し、最終的にNBAではロースターは12人+故障車リストに3人で、合計15人しか抱える事は出来ません。と言う事は、現在はロースターよりも4人多い事になります。多分マーヴェリックスは、フリー・エージェントになるスコット・ウイリアムスとは再契約しないと思います。しかし、トラヴィス・ベストは再契約が濃厚です。そうなると18人抱えてる事になり、マーヴェリックスは更に3人選手を減らさなくてはいけません。つまりは最低でも1対4のトレードをしなければならないのであります。例えば、「シャキール・オニール=タリーク・アブドル・ワハド+エデュワルド・ナヘラ(又はショーン・ブラッドリー)+トニー・デルク+アントワン・ウォーカー」ですとサラリーの釣り合いも取れてて、マーヴェリックスとしても有りがたいトレードなのですが、ロサンゼルス・レイカース側からすると戦力補強とは言い難く、ちっとも美味しくないと思います。特に昨シーズン一度も試合に出なかったタリーク・アブドル・ワハド辺りはサラリーも高く、マーヴェリックスでは御荷物で、アントワン・ウォーカーも思った様に活躍出来ず、更にその割にサラリーが高過ぎ、エクスパンション・ドラフトの時にプロテクトしなかったほどです。私がロサンゼルス・レイカースの立場だったら、やはりシャキール・オニールの代わりにダーク・ノビツキーとスティーヴ・ナッシュ、マーキス・ダニエルス&ジョシュ・ハワードは欲しいところでしょう。しかし、マーク・キューバン・オーナーは「彼等は出さない」と言ってます(私もそう願いたいです)。…そう考えるとマーヴェリックスにシャキール・オニールが来る可能性はかなり低いのでしょうか?
 因にもしも「シャキール・オニール=タリーク・アブドル・ワハド+エデュワルド・ナヘラ(又はショーン・ブラッドリー)+トニー・デルク+アントワン・ウォーカー」が実現したら、マーヴェリックスのスターターは、
 ポイント・ガード    :スティーヴ・ナッシュ
 シューティング・ガード :マーキス・ダニエルス
 スモール・フォワード  :マイケル・フィンリー
 パワー・フォワード   :ダーク・ノビツキー
 センター        :シャキール・オニール
って、凄いモノになっちゃいます。しかも、ジェリー・スタックハウス(この人、本来オールスター級で、勿論スターターでも全然おかしくないです!)、クリスチャン・レイトナー、ジョシュ・ハワード、デヴィン・ハリスと言った凄い控えを揃える事になります。これだったら優勝候補筆頭間違い無しです。


ホームへ戻る 私の趣味トップへ スポーツ観戦日記トップへ 前の月へ 次の月へ