バングラディシュ人


バングラディシュ人の留学生は、ちゃんと挨拶もするし、かなり身勝手で自己中心的なところはあるが、それ程おかしな人間だとは思っていなかった。しかし、ヒーターの設定温度のことで私から注意を受けた2003年3月13日以来、部屋の中で私に対してだけ口をきかず、また、これ見よがしに私以外の人にだけ挨拶をするようになってしまった。注意された後の反応が、パキスタン人の留学生が示した反応と全く一緒である。それ以来、彼が自ら口をきいたのは、唯一カップが壊れたときだけである。私は「これはイスラム教徒特有の反応なのか?」と思っていたが、どうもそうではないらしい。彼の精神は、随分と病んでいるのではないだろうか?

このバングラディシュ人は、博士号を取得することを目的として来日したものである。自国では某大学の「助手(Assistant Professor)」という立場にあり、バングラディシュの大学からも二重に給料をもらっている。他の日本人の大学院生よりも実働時間は明らかに多いのだが「物覚えが極端に悪く、何度も同じ失敗を繰り返すので、研究成果は余り上がっていない」という話である。学習能力が、全くないのだと思う。そのくせ、自分の意見を決して曲げず、自分が間違っていても「おまえが間違っている(1)」と相手を罵倒するような人間である。

彼にとっての私は「自分の邪魔をする敵」に違いない。私に注意されてから、私以外の人にだけ挨拶しようとする彼の露骨な行為は、他の大学院生を味方に付け、自分の利益をはかろうとする、彼一流のパフォーマンスである。こうした彼の懸命の努力が功を奏したのか、最近では、彼の仲間内だけでの挨拶が、この部屋には蔓延している(2)。

まあ、別に無理に挨拶してもらわなくても結構だが、こういう場面に日頃から接していると、たまに挨拶されたときでさえ、私に対して挨拶してくれているのか、分からなくなることがある。

[脚注]
(1) 英語で書くと「You are wrong!」だが、彼の「ユ〜〜〜、ア〜〜〜、ロ〜〜〜ング」という非難口調が、おおかたの行為に対して寛容なはずの、私の神経を逆撫でする。
(2) 「挨拶もまともに出来ない人が私と同じ部屋にいる」と思うだけで、気が滅入ってしまう。ここは複数のグループ、または個人が共用する部屋である。仲間内だけで挨拶を交わしたいのなら、自分たちだけの部屋を持ったときにでもやればよい。そうは言っても多勢に無勢、
庇(ひさし)を貸して母屋を取られる事態だけは、是が非でも避けなければならない。


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