排卵と卵嚢の形成

14 h18 h
32 h50 h

クロサンショウウオの雌の生殖器官の全体像にみられる形態変化(Hasumi, 1996)。dos=卵管子宮部弾性嚢、os=卵管子宮部、ov=卵巣、pc=卵管曲部、pr=卵管直部。スケール=1cm。

(A) 繁殖期に池へ入る直前の成熟卵を持った雌への、ヒト絨毛膜性生殖腺刺激ホルモン(hCG)の投与後、0時間、9時間、14時間のもの。未だ排卵していない。

(B) 投与後、18時間のもの。排卵中の雌。成熟卵の半数以上が、体腔内に排卵されている。それらの一部は、卵管直部に入っている。

(C) 投与後、32時間のもの。約100個の全ての成熟卵(一腹卵)が、排卵されている。それらの大部分が、卵管曲部とそれに続く卵管子宮部に入っている。

(D) 投与後、50時間のもの。卵管子宮部の遠位部(卵管子宮部弾性嚢)で、卵嚢の形成が完了している。これが、産卵前の雌の状態である。

投与後、18時間から32時間へかけての腹腺の組織学的変化、及び0時間と50時間のものに相当する雌の体形変化も見よ。


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