小滝は姫川沿いにある駅で、駅のすぐ近くに国道148号線が走っていて、車通りはあるが駅の周辺は黒部川電力姫川第六発電所の建物があるくらいで、売店や自販機と言った買い物ができる設備はどこにもない。
かつて平成7(1995)年の7月11日に集中豪雨による土砂災害で
中土、
北小谷、
平岩の各駅とその周辺が土石流の被害に遭い、この駅が一時的に大糸線の非電化区間の終着駅だった過去があるが現在ではごく普通の中間駅に戻っている。
大糸線は沿線全体がフォッサマグナ(糸魚川〜静岡構造線)という地溝帯の中をを走る路線で日本の地理学上で非常に重要な所であり、中学や高校の地理の時に使う地図帳にもよく載っている。
そのフォッサマグナの地形によって姫川の支流である小滝川沿いにヒスイ峡という峡谷が形成された。ヒスイ峡は日本で最初のヒスイの産地であり、糸魚川の観光PRでもヒスイが使われている。また小滝の周辺の集落を管轄している農協の名前も「JAひすい」とネーミングされていて、ヒスイに対する想いが非常に強い印象を受けた。
(2002.11.29)