宗谷本線の豊清水は交換可能の島式ホームを持つ駅である。駅のまん前には廃牧場が一軒あり、この時期は雪が多くて建物に近づく事が出来なかったが、車窓からでもサイロが一際目立っている。人が住んでいるような民家は旭川寄りの遥か遠方(約2キロくらい離れている)に見える。それでも私がこの駅に下車した際は乗客と下車客がいたのでおそらくその集落からわざわざ歩いて駅にやって来るのであろう。(しかもその乗客と下車客はお知り合いでした。)
この駅はとんがり屋根のログハウス風の駅舎で、線路の保線作業員の詰所になっているのでテレビのアンテナやストーブの排気用の煙突がある。
この豊清水は「冬の温キリン」のCMに登場した駅で、一般の家族4世帯19人が美空ひばりの不朽の名作「愛燦燦」を歌っていた時に豊清水のホームからキハ54が発車していく場面が使われている。確かに真冬で寒かったが冬の雄大な北海道の景色を見ながら「愛燦燦」の曲を頭の中で奏でていると来てよかったと感じてしまった。
(2003.2.13)