寄畑は身延線内の駅および山梨県内の駅の中では最も利用者が少ない駅である。富士川沿いに位置する駅で平地が少なく、駅も山の斜面に造られた感じで駅前の道路の坂道も非常に急である。駅のすぐそばに寄畑川という小川が流れているが急傾斜であるがゆえに日本三大急流の富士川よりもものすごく速い流れである。

　駅の周辺に民家は１０〜１５軒程度で自販機や商店といった類はない。駅から県道に出て横断歩道を渡ると八幡神社という神社がある。そこから少し歩くと茶畑が広がる。実は山梨県南部町はお茶の産地として町ではアピールをしているがこの時期はちょうど茶摘が終わっていた様でかなり摘み取られていた。

　駅の対岸には国道５２号線が走り、富沢町の中心地があるが富沢町の住民は橋を渡って隣の井出駅を利用してしまうのでこの寄畑が静かな雰囲気を醸し出していると感じた。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２００３．６．２）