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北欧写真館   2002年12月号

 第11回 レイキャヴィーク (アイスランド)           北欧MAP

エッダとサガの故郷、ワタシ的あこがれの地、極北の孤島アイスランド。10数年前に私が初めて訪れた外国はアイスランドでした。そして2002年夏に再訪を果たしました。今回は首都レイキャヴィークReykjavikの様子をお届けします。

白いモダンな教会とヴァイキングの像 レイキャヴィークのシンボル、ハットルグリムス教会Hallgrimskirkjaと、レイヴル・エイリクソンLeifur Erikssonの像です。

レイヴルは西暦1000年に北アメリカ大陸に到達したヴァイキングで、コロンブスに先駆けること約500年。゛幸運児レイヴ"の「ヴィンランド」発見の物語は「オーラブ・トリュグヴァソンのサガ」にも描かれています。この像は1930年の建国1000年を記念してアメリカ合衆国から贈られたそうです。ハンサムな像であります。
(*^.^*)
レイブル像

私が泊まったホテルはこのまん前にある、その名も「レイヴル・エイリクソン・ホテル」(笑) 唯一の国際線が発着するケフラヴィーク空港も正式名称は「レイヴル・エイリクソン国際空港」といい、今でも彼はアイスランドの英雄なのです。

街・俯瞰 ハットルグリムス教会の展望台から見たレイキャヴィーク市です。どうやらこの教会がいちばん高い建物ですね。港が近いです。

アイスランドは丸ごと火山のようなもので、レイキャヴィークのような都会でも舗装されていない地面を見ると、これこのとおり。↓ 溶岩っぽいの、わかります?
溶岩の露出した地面
インゴールブル・アルトナルソン像 ハンサムな銅像をもうひとつ。

彼の名はインゴールブル・アルトナルソン Ingolfr Arnarson。(アイスランド人の名前は実にややこしい)レイキャヴィークの名付け親です。

9世紀、ノルウェーのハラルド美髪王の専制に反発して多くの豪族がアイスランドへ移住、彼は初期の有力者のひとりでした。船が島に近づいたとき、故郷の館から携えてきた高座柱(大黒柱みたいなもの)を海に投げ、‘神々の導きで’その柱が流れ着いた場所に居を定めたのです。そこが「湯煙の入江=レイキャヴィーク」です。
市内中央、市民憩いの場、水鳥の戯れるチョルトニン湖 Tjörninです。

正面の教会では結婚式をやってました。
私はナゼか旅行中、結婚式によく遭遇します。
(だから?自分のには縁がないのか??)
チョルトニン湖
ペルトラン UFOの発着基地です。…ウソです。
ペルトラン Perlanといって市全体に温水を供給する施設です。火山国アイスランドは温泉の湯を引いてきて熱暖房やエネルギーとして利用しているのです。

新名所ペルトラン(‘真珠’という意味)は高台にあり、市街はもちろん近郊の山々や海まで見渡せます。ドームの中では間欠泉のように噴水が吹き上げ、レストランや「サガ・ミュージアム」があります。

サガ・ミュージアム!必見!!
実物大のリアルな人形で綴るアイスランド史です。おっもしろいよ!(ただし撮影禁止…)


10数年前に訪れたときには想像できなかったほどレイキャヴィークは「都会化」してました。

そのひとつがここ、クリングラン・ショッピングモール Kringranです。
サブウェイからマックからハードロック・カフェまである。以前はマック一つなかったのよ。
アメリカナイズって必ずしも良いことだとは思いません。確かに便利なんだけど。

でも「セブンイレブン」は、まだない。
クリングラン・ショッピングモール内部


注; アイスランドの発音はややこしく、本によってカタカナ表記がまちまちです。特にサガ時代と現代では同じつづりでも発音が違っている(らしい)ので混乱します。たとえばサガ本ですと「レイヴ・エリクソン」「インゴルブ・アルナルソン」とか。なんでここにTの音が入るんだ、とか。私、語学サッパリですので、どうかこの点ご容赦ください。

訪れた日・・・2002年7月18〜23日

アイスランド・シリーズはしばらく続く予定。


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