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ニュース
●アフリカ事情
●南アフリカ最高裁はGMトウモロコシの栽培認めず
南アフリカの最高裁は、8年間の審議を経て、モンサント社(現、バイエル社)の干ばつ耐性のGMトウモロコシ(MON87460)の商業栽培を認めない判決を下した。5人の判事の全員一致で、予防原則に基づいた判決だった。カルタヘナ法の評価基準に基づいた環境影響評価が不十分であり、アレルギー性がないという評価に裏付けがない、タンパク質の断片が胃液で消化されていない、花粉がもたらすアレルギー誘発性が評価されていないなど、さまざまな問題点が指摘された。〔ENSSER 2024/10/24〕
●欧州事情
●欧州のインポッシブル・バーガー発売へ向けた動き
米国インポッシブル・フーズ社のバーガーに用いる血液類似成分の「GM大豆レグヘモグロビン」の安全性が焦点になっており、EUでの市場化にあたってその安全性が注目されていた。このほど欧州食品安全庁(EFSA)は、この成分について「安全」だとする結論を発表した。今後、一般からの意見募集を経て問題ないとなれば、欧州委員会による承認作業が始まる。その際、欧州委員会は各国政府に意見を求めるため、インポッシブル・バーガーが欧州市場に登場するかどうかはまだ不明だが、一歩近づいたことになる。〔EFSA 2024/11/18〕
●ゲノム編集
●ゲノム編集食品についての消費者の意識調査
消費者庁はゲノム編集農作物由来の食品について、消費者の意識調査を行った。それによると「ゲノム編集食品がどのようなものか知っているか」という問いに対して、知っていると答えた人はわずか6%で、知らないと答えた人が94%に達していた。2年前の前回の調査では、知らないと答えた人が93%で、ほとんど変わっていない。また、ゲノム編集食品である旨の表示に関しては、表示してほしいと回答した人は56%だった。〔日本農業新聞 2024/11/15〕
●ゲノム編集で遺伝子の発現を増減させる技術を開発
名古屋にあるベンチャー企業グランドグリーン社がAIを活用し、植物の遺伝子のプロモーター領域をゲノム編集で操作して、標的遺伝子の発現量を増やしたり減らしたりする技術を開発し、特許権を取得したと発表した。同社はゲノム編集技術でトマトやイネを始めとした10種類以上の作物を開発している。〔グランドグリーン 2024/11/18〕
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