ショッカー(SHOCKER)・・・Sacred Hegemony Of Cycle Kindred Evolutional Realm | ||||||||||||||||||
劇場版「仮面ライダー the First」パンフレットにある一文。いわゆるダブルミーニングというやつでしょうか。訳は載っていなかったのですが、あえて略すなら「全体進化に関する神聖同盟」とでもいえばいいのでしょか。Hegemonyは同盟というよりも、覇権と訳した方がいいので、人類進化に関しての神聖なる権力そのものという意味合いを指しているととるべきか。これは、おそらくは映画用に考えられた用語でしょうが、ライダーワールドにおけるショッカーの「傲慢さ」をうまく表現していると思います。 では、具体的にショッカーとはいかなる組織なのか。 パンフレットにある一文をまたまた紹介すると
さて、現代において「悪の秘密結社」とはいかなる存在なのでしょう? まず、組織というものを構成する要素を考えてみましょう。 一般的に、組織論、企業論における3要素
では、ひとつひとつ整理を。 ヒト言うまでもなく、「人材」ですね。この場合の人材とは、ショッカーの場合、まず経営者(大首領)、役員(幹部)、マネージャー(怪人)、現業社員(戦闘員)という構成がまず考えられます・・・この例え、問題ありますか、問題ありますか?・・・あっても、気にしないでください・・・ショッカーの場合、典型的なトップダウン人事の組織でしょうから、そのピラミッドは徹底していることでしょう。 ただし、戦闘及び戦闘力に絞って考れば、このような単純な縦割りの構図が浮かびますが、それだけでは組織は動きません。特にショッカーの場合、現状の一般社会に出回っているのとは桁違いのテクノロジーを有しています。それを維持、発展させていこうと思えば、科学者、技術者の確保は必須事項。 ですから、ショッカーにとって必要な人材とは下記のような人材ではないと。
で、実に妄想チックですが、ショッカーが人事募集をかけると次のようになるのでは?
カネさて、問題はこれです。表向き社会に溶け込む必要上からも、「お金」は必要です。偽造で通すという手もありますが、現代のショッカーは、社会を「裏から支配」している組織です。大量の偽造通貨は、経済市場を崩壊させるだけ。表社会を悪戯に破壊するのは、ショッカーの目的とするところではありません。では、いかなる手段で資金を確保するか? 考えられる手段としては・・・ 1、裏社会を支配する。いきなりヤバイねたですが、こちらのリンクをご覧ください。http://www.npa.go.jp/hakusyo/s53/s530200.html 昭和53年の警察白書です。特筆すべきは、この時ですら、裏社会に流れたとされる資金は検挙されただけでも、193億円!! 現代では、この額、増えこそすれ、減っているとは考えにくい。実体総額でいえば、十分ショッカーを維持することが可能な金額が算出できるのではないかと思います。 しかし、この方法。違う意味でリアルすぎるのでやめましょう(^^ゞ 2、テロ等非合法手段での資金確保1の手段と同じように思われますが、こちらは別組織の名を使い、正面から政府なり、企業なりから資金をかすめとる方法です。但し、この方法だと、これこれこういう事件が・・・と事件そのものが表ざたになる恐れがあり、「裏から支配する」つまり人知れず・・・という部分の矛盾が生じます。3、表向きの集金システムを作り上げる。どういうことかというと、表向き経済活動を行う組織を作り上げ、一般社会から得た正当な資金の一部をこっそりショッカーに回すという方法です。考えられる組織形態としては
ヒトとカネに関して書いているうちに思ったのですが、カモフラージュの方法を色々とるにせよ、それが人類社会を「裏から支配」する構造をとる為には、それなりの歴史が必要ではないかとふと思いました・・・ええ、いま思いつきました(笑) とすると、起源をいつにするか。 確か、昭和TV版のショッカーでは「ナチスの人体実験での云々」というくだりがあったように思いましたが・・・これは日独友好に傷がつくので止めましょう^^; それに、これだと出発点はせいぜい近代ということに落ち着きます。 ここはゴルゴム(BLACK)方式をとりますか。 つまり、人類発祥と軌を同じにして発達した組織であると・・・ ちなみに、バダン方式だと人類発祥以前までさかのぼることになります。 また、表向きの企業或いは企業連合体という設定を使うなら、中世でも可能ではないかと思います、「十字軍」「薔薇の騎士」あたりを絡めると、オカルトファンの人にも喜ばれます(何のこっちゃ) モノここは、物質的なことだけでなく、技術面に行きましょう。実際、今の世の中「カネ」の面が解決すれば、よほどの希少物資でない限り、大抵のものは入手できますから。 ショッカーの特色のひとつは、改造人間に代表される現代ではあり得ないオーバーテクノロジーです。 彼らはいかにしてこのような技術を手にしたのか。 考えられるのは
で、ここまでの部分で、私の妄想を整理すると・・・
それが例え「裏側から」であろうと、世界を支配しているということは、もはや政府と同じ。果たして、そんな組織とライダーが戦う必要があるのでしょうか。 例え世界を裏から支配している組織であっても、対象の国が「法治国家」「近代国家」である以上、表向きの手続きはとらなくてはいけません。その意味ではショッカーとて、(遠まわしながらも)法に縛られた存在であります。 もしも、法規を超えた何かを為そうというのなら、それは非合法、イリーガルな活動になります。逆に言えば、支配者側からすると自らが定めた法を逸脱するためにショッカーという組織が必要とも言えますね。この点、現実にある組織とつなげて深く考えると、また変な汗が出るので突っ込まないように(笑) ショッカーの行うイリーガルな面での活動においてこそ、改造人間の出番があるのではないかと思います。そして、その犠牲になるのが、現実の戦争や政争と同じく、無辜の市民、弱い立場の人々になるのでしょう。 さて、ここでライダーの出番です。 劇場映画「仮面ライダー the First」にて本郷猛は言います。 「(ショッカーとは)美しいものを踏みにじるやつら」 「俺はただ美しいものを守りたいだけだ。」 「(美しいものとは)命です。」 このあたりの台詞にこそ、ライダーが戦う理由があるのだと思います。 世界を覆う大きな力、その力が小さな何かを踏みにじろうとする時、ライダーは敢然と戦う・・・現代において、絶対正義の存在は難しい。しかし、これなら・・・というのも私の妄想でしょうが・・・ 改造人間の素体にしても、ショッカーが拉致しなくても、意外と成り手はいるのではないかと思います。世を儚んでいる者、世に恨みを持つ者、人を超えた権力を望む者・・・人間の欲望の合わせ鏡こそが、悪の秘密結社だと思いますから。 (つけたし)某所、某人物より、ショッカーがさらってきた人をアジトの建設などでこき使っているのはなぜか?あのテクノロジーなら、専用の重機などを使えばいいのでは?第一、それが原因で秘密が漏れるのは?という突込みがありました。この点に関しては、いかに技術が発達しようと、細かい部分、最終的な工程においては、人間の手が必要なのではないか、と思います。また、拉致してきても、使えそうな人材はさっさと改造してしまうので、残った人材を労働に使役していると。 あまりに大量に行方不明者を出すと、表の社会に多大な影響を及ぼすので、さらってきた人間は用が済めば記憶操作を行って解放・・・というのが全体のシナリオとか。 そして、その記憶操作が解けても、異星人によるアブダクションという模造記憶が解放されて、全体の記憶はカモフラージュされる・・・つまり、異星人によるアブダクションは、ショッカーによって作り出された「模造記憶」だったんだよ!!(某MMR調) ていうか、最後はディックかよ!!
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