設定集決定版2:地理編


はじめに

 インブライトでは、まだ完全な地図を作り出せるほどの技術はなく、作成された地域または大陸のみが詳しく描かれ、その他の地域は大まかな事しか描かれていないのが普通です。
 ここでは、プリナス付近で作成された地図を元にインブライトの地形を紹介していきます。

1.セルグバーク大陸

 北部に位置する大陸。《聖域》が存在する大陸で、「Mind Colors」は、主にこの大陸の東部の、ウィバース渓谷周辺を舞台にしています。
 この世界の中心的な大陸で、人口、技術共に最も優れた大陸です。また、山脈や砂漠など、地形の変化も激しく、それぞれの種族がそれぞれに適応した土地で生活していますが、東部は主に光精族、虹精族、雷精族、水精族、風精族、樹精族が暮らし、西部には闇精族、月精族、地精族、金精族が暮らしています。また、中央の砂漠地帯に火精族が暮らし、極少数の獣精族が狩りをしながら各地を渡り歩いています。


・《聖域》

 インブライトの始まりの地と言われ、『時』と『空間』の精霊。そして、12人の大精霊長達が住む地と言われていますが、詳しい事は分かっていません。
 周辺を壁にも等しい岩山に囲まれた盆地のような地形ですが、クレーターであるとも言われています。 シャンブールはこの北部の裾野に位置しています。


・ベイル山脈/ウィバース渓谷

 物語の中心となる場所です。標高の高い山々が連なり、頂上付近は万年雪に覆われています。ウィバース渓谷はベイル山脈を2つに分けるかのように存在する谷で、ノーヴェント氷海からの風が谷の入り口に集まり、常に強風が吹き荒れています。
 また、南部の一部では、はるか昔に起こった火山噴火(現在では死火山となっています)の溶岩で出来た場所もあり、そこでは磁場の影響で方角が読めなくなるため、注意が必要です。
 プリナスとユグシルはベイル山脈の裾野に、ウィバースはウィバース渓谷の東側に位置しています。


・サークエント湾

 ベイル山脈南部に位置する広大な湾。内海で波が穏やかなためと、満潮時には幻の道を横切り、イルゲン海やオーミシュ海へ出ることも比較的容易なため海運の拠点として使われる事の多い場所です。
 アクアリスとラバハキアはこの湾の北部沿岸、ベイル山脈の南部に位置しています。

・セルグバーク内陸砂漠

 フェイ湖の南に位置する砂漠地帯。砂漠と言っても、フェイ湖からカルティン湖へと流れ込む川が走っており、その流域には乾燥に強い植物が生えています。しかし、そこを一歩離れるとあたりは砂と岩のみの大地が広がり、乾燥に強い生物や、一部の砂漠の民が各地を転々をしながら生活しています。
 プロメレアはこの砂漠の中央、フェイ湖から流れる川の流域に位置しています。

・オミクレット山地

 大陸西部の半島に位置する山地。イルゲン海とダイクレール海をつなぐ海峡の北部で、主に交易品を生産する街や村が点在しています。


・リューチェ列島

 サークエント湾と外海を隔てるように存在する島々。大陸とは異なる文化を持つ場所で、ここに住む者たちの名前はやや特異な物が多いようです。
 5−1で登場した雷光・焔・金剛の故郷です。


・フェイ湖

 セルグバーク中央部にある湖。内陸部を流れる川の水源となっています。


・カルティン湖

 セルグバーク大陸南部の巨大な湖。
 サークエント湾に繋がる海水の湖で、装飾用のウロコや真珠の産地となっています。


・幻の道

 フェーシェルト大陸と繋がっている細長い砂浜。
 しかし、干潮時でなければ海に沈んでおり、徒歩で渡りきるのは困難。



2.フェーシェルト大陸

 南東部に位置する大陸。セルグバーク大陸に次ぐ人口を持つ大陸です。
 全体的になだらかな平原が続く大陸で、多くの獣精族がこの大陸で生活しています。かつては犬型の獣精族を猫型の獣精族との間で小競り合いが絶えませんでしたが、大獣精長の仲介で現在はそれぞれ別々に暮らしています。


・ナクレグーン山脈

 フェーシェルト大陸東部の大部分を占める広大な山脈。山脈といっても、傾斜は緩やかで、その斜面は森で覆われています。主に犬型の獣精族の猟師町が各地に点在しています。


・ジェーザ山地

 フェーシェルト大陸北西部の山地。しかし、その標高は低く「台地」がもう少し高くなったような場所です。また、猫型の獣精族達の街としては最大の「キレツアイズ」が存在します。


・ハーシルト湖

 フェイシェルと大陸南西部の湖。獣精族以外の種族は主にこの湖の湖畔で生活しています。伝説でははるか昔に滅んだと言われている馬型の獣精族の生き残りが存在するとも言われています。


・オーミシュ海


 各大陸に挟まれた内海のうち、メイレント諸島と憤怒山の間の海。クセンシア大陸との行き来にはこの海を利用するのが一般的です。しかし、南は憤怒山に近く危険です。


・憤怒山

 インブライト最大の活火山。インブライト誕生時より絶え間なく溶岩が噴出しており、周辺の島々を飲み込みながら大きくなっていった島です。
 この付近の海域は飛来する火山弾や熱による気流の乱れにより、非常に航行が難しく、最も危険な海とされています。


3.クセンシア大陸

 南西部の大陸。ドラゴン達の大陸とも呼ばれ、数多くのドラゴン達が暮らしています。また、ここに住む火精族達は、ドラゴンを神として崇める独特の習慣を持っています。また、ここでしか取れない貴重な鉱石を求めて移り住んだ、地精族や金精族の街も存在します。


・キーユガ山地

 クセンシア大陸の大部分を占める山地。大陸そのものがこの山地といっても過言ではありません。奥地はドラゴン達の繁殖地であり、ほとんど足を踏み入れるものはいません。
 また、いくつかの鉱山がありますが、そのほとんどは裾野のみでの開発が止まっています。


・ガラ湖

 クセンシア大陸中央に位置する小さな湖。
 この大陸に住む火精族は主にこの湖畔で生活しています。


・イルゲン海

 各大陸に挟まれた海峡のうち、メイレント諸島とデイバン島の間の海。かつては海賊達が現れる海域として恐れられていましたが、現在では沿岸の警備の進歩でその数も減り、交易の拠点や観光地として発展を遂げています。


・メイレント諸島

 イルゲン海とオーミシュ海を隔てる島々。そのほとんどは無人島ですが、水精族の街も存在し、交易の拠点としてにぎわう場所です。


・バスリ諸島

 イルゲン海の中央付近の島々。かつてこの海域を荒らしていた海賊のアジトがあったといわれる島々。今なおその砦が点在するため、観光の名所となっています。
 また、海賊達が残したという財宝を求める冒険者達が数多く集まる場所です。


・デイバン島

 イルゲン海と外海を隔てる島。
 流刑地として知られ、一般人の立ち入りは出来ず、そこに向かう航路も存在しません。


4.外海

・ダイクレール海

 外海の中でもノーヴェント・セイガー氷海を除く海域。波が荒く地図に載るような島は存在しませんが、新たな発見を求めて航海に乗り出す者達が多く存在します。


・ノーヴェント氷海

 セルグバーク大陸の北に存在する、氷で覆われた海。大陸に近い場所ではアザラシに近い生物が暮らしていますが、そこを離れるといかなる生物も生きてはいけない極寒の地です。


・セイガー氷海

 南の氷に覆われた海。
 北のノーヴェント氷海と同じく、いかなる生物も生きてはいけない極寒の地です。


・《グランド・ゲート》

 ある冒険者によって発見された巨大ゲート。ちょうど北極圏に位置する場所にあると言われています。


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