↑countdown後のタイムズ・スクエア。
アスファルトに落ちてるのが、あの有名な紙吹雪デス。






旅の恥は書き捨て
〜 New York City, NY 〜
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***** 12/31/2002(Tue) *****





グッゲンハイム美術館(Solomon R. Guggenheim Museum)


ソロモン・R・グッゲンハイム氏のコレクションを展示するという形で1959年にオープン。主に1800年代後半から1980年代のモダンアートを見ることができる。フランク・ロイド・ライトという建築家による、真っ白なカタツムリ型の建物が印象的な美術館である。

ここは建物自体もさる事ながら、展示されている作品もかなりモダン....というより突飛?(笑) 写真や映像の作品が多かったです。中にはホログラムを使ったものもありました。なんかねー、ハッキリ言ってよくわかんない世界だった(爆)

一応、各作品にタイトルついてるんだけどね、それがこの写真とどうつながりがあるの? って感じで、アタマん中に
「??????」マークをいっぱいこしらえちゃったもん、私(それほど芸術感覚が乏しいって事か・苦笑) 母親が私と同じ年代ぐらいの娘をビシバシ叩きまくってる「せっかんシーン」を、そのまま巻き戻し状態で展示してあったり、若い女のコと、私ならできればお断りしたいようなオジさん(--;)が延々とすんげー濃厚キスしてる映像とか....ねっ、ねっ、「??????」な世界でしょ!?

それでもね、なんか妙に面白いの。
「??????」マークの畑をいっぱいアタマに作りながらも、どーにもわかんない不可思議ワールドになぜか引き込まれちゃってね、Tさんとの待ち合わせ時間ギリギリまであっちこっち見回ってました。不思議なトコやったわ、ホンマに。










  
ホイットニー美術館(Whitney Museum of American Art)

女性彫刻家ガートルード・バンダービルト・ホイットニー夫人が、自身のアトリエを改装して美術館にしたのが始まりとされている。1966年に現在の場所へ移転。アメリカン・アートの発展を願って建てられたこの美術館には、アメリカの若手アーティストによるモダン・アートがたくさん展示されている。

ここもグッゲンハイム美術館と同じく、モダンアートがメインに展示されている美術館です。館内の半分が常時展示されているレギュラーもの、そして後の半分は、一定の期間で展示される特別ギャラリーという造りになっているので、年間を通していろんな作品を楽しめるのが特徴です。

ここはギフトショップが面白かったかな。メトロポリタン美術館のギフトショップほど高級感はありませんが、個性のあるアイテムが揃っていて、とても楽しめました。ただね、ここに来る直前に、グッゲンハイム美術館であれだけの不可思議ワールドを味わってしまったので、印象が薄かったんです....あはは(苦笑)










 

タイムズスクエア(Times Square)

これが今回の旅の目的。毎年ド派手に紙吹雪が降り注ぐ年明けの瞬間をナマで体験してみたい、という野望を抱いて(!?)やって来た私達は、カイロやら食べ物やらを持参して、いざタイムズスクエアのある42丁目へ。17:00頃に現地へ到着したのですが、そこでは既に道路封鎖が始まっていました。

「アカンでぇ〜、ここはもう封鎖してもうたから、入れるトコまで歩いてってや」

締め出しを食らった人達は、ゾロゾロとアップタウンへ歩いていく。43....44....「ここも締めてもうたから、もっとアップタウンへ歩いてってーーーー」....45....46.....47.....「どこで入れるかはわからんけど、とにかくもっと歩いてって!!」.....歩けど歩けどブルーのバリケードが道路をガッチリとガードしている。


おいおい、一体どこまで行ったら入れんねん!?


結局、たどりついたのは49丁目。ずいぶん遠くまで歩いたもんだわ、なんて思っていると、またもやセキュリティ・チェックの刑が待ち構えていた(^^;) マジかいや〜!? と驚く私に一人の警官が近づき、「はーいキミ、カバン開けて」と、私のカバンの中にズボッと手を突っ込み、随分と丁寧にチェック。いやー、別にチェックされるのは全然構わないけどさ、

カメラとカイロとお菓子しか入ってないっつーの!!(笑)

そうそう、余談ですが、ここへはアルコールの持ち込みは禁止。ボディチェックで見つかった場合は、容赦なく没収されます。


49丁目からの眺めデス。42丁目からは随分離れてしまったけど、タイムズスクエアの真正面だったので、ポジションはまずまず。私達の前は通路になっていたために、人の頭にジャマされる事もなく、いい見晴らしでした。その場で本格的に座り込み始めたのが17:30頃。

「なあ、今から24:00までここで待ってやんとアカンねんな....?」
「うん、そやでぇ」

カウントダウンまでの6時間半、そこでジッとしておかなければならない....考えただけで私はゾッとした。6時間半....390分....カップラーメンがなんぼ作れる!?

やれやれ、感動の瞬間に立ち会うのもラクじゃない....そう思っているうちに眠気が襲ってきました。

「まだ先は長いし、ここらでちょっと一眠りでもするかぁ」

そのまま21:00まで、その場に座り込んで眠っちゃいました(笑)



夜になると、気温もグンと下がってきます。カイロを体に貼り付けながらボーッとしていると、近くのデリからオジサン二人が出張サービスにやって来ました。

「サンドイッチいらんか〜!! ベーグルいらんか〜!! ホット・コーヒーもペプシもあるで〜!!」

なんかいいよねぇ、こういうのって(笑) オジサンからターキーサンドを買って、記念にカメラを向けてみました。「俺を撮るんかい?」そう言って、彼はおどけた格好をしてくれました。しかしホンマ、ノリがええわ〜!!

その後、何度か続いた彼らの出張サービスは、なかなか好評だったようです。ニッチを狙ったミニ・ビジネス、さすが商売人ですな。



ところで、カウントダウンまでの間には、いろんなイベントが用意されています。街中にノリのいい音楽がガンガン流れる中、一時間毎にミニ・カウントダウンで盛り上がったり、なぜか付近のビルのてっぺんからヒラヒラと
トイレットペーパーが降って来たり(笑)、特設ステージでアーティストのミニライブが行われたり....この他にも暇つぶしイベント(!?)が盛りだくさん。

ちなみに今回のミニライブ・パフォーマーは、今回のグラミー賞にも複数のカテゴリーでノミネートされている新人アーティスト、アヴリル・ラヴィーン。クソ寒い中、深緑色のTシャツ姿で元気に歌ってはりましたわ〜。見てる方が寒かったっての(^^;)

その後、往年のディスコ・クイーン、アニタ・ワードが登場。彼女の代表曲『Ring My Bell』のイントロが流れると、みんな一緒に歌いだすわ踊りだすわで、かなりの盛り上がり状態でしたよ。

また、現場にはカウントダウン・グッズなるものがバラまかれます。「2003」と書かれたヒラヒラつきのバルーンや、紙製の2003年メガネなどなど....私は、鈴のついたリストバンドを2つゲットしました。後で気づいたんだけど、もしやこのリストバンドって、アニタの『Ring My Bell』と掛けたシャレだったのでしょうか....(苦笑)

22:00を回ったあたりからは、ホントにあっという間でした。3時間も路上就寝しちゃった私はすっかり元気モード(笑) 23:59になると、いよいよ本番のカウントダウンがスタート。


「.......5....4....3....2....1....HAPPY NEW YEARRRRRRRRR!!!!!!


年明けの瞬間!!人々のスゴい歓声がゴォォォォ〜〜〜〜ッッッと鳴り響きました。タイムズスクエアのてっぺんできらめきを放っていた電工式のリンゴがストンと落ちて、色とりどりのド派手な花火が一斉にパーーーッと鮮やかに咲き乱れる〜〜〜!! まさに新しい一年がスタートってカンジです。

そして、テレビでもお馴染みの紙吹雪が、街中にドバーッとシャワーの如く降り注いできました。当たり前なんだけど、毎年テレビで見てるのとまったく同じ!! これは感動モノでしたよぉ(嬉) 隣りの見知らぬ人とハグはしませんでしたが(^^;)、近くに立っていたNYPDのポリさん二人と記念写真をパチリ。背後のセントラルパークからも、巨大花火がガンガン上がっていました。NYで新しい一年の幕開けに立ち会えて、すごく嬉しかったです。



カウントダウンが終わってから、ターキーサンドの出張サービスをしていたオジサンのデリへ、シナモンロールを買いに行きました(出張サービスの時に売ってたシナモンロールが、すごく美味しそうだったのよねー)


「オジサン、シナモンロールちょうだい」
「おっ、キミ、さっきサンド買ってくれたお姉ちゃんやね? 覚えてるで!!」
「ホンマに!? サンド美味しかったでぇ」
「ここで食べていく?」
「ううん、持って出るねん」


するとオジサンは、シナモンロールの他にドーナツを一つ、サービスで袋に入れてくれたの。「内緒やで」というジェスチャーをしながら、パチンとウィンクしてた。むふふ、オチャメなオジサン。


「わーお、ありがとっっ!! Happy New Year!!」
「Happy New Year!!」


店を出た後、その辺をブラブラしながらシナモンロールとドーナツをいただきました。オジサン、ゴチソウサマ。柔らかくてすごく美味しかったです(^^)v

カウントダウン前後の時間帯は地下鉄もストップしているので、歩いてホテルへ戻りました。夜中も一時を回ってるというのに、まだまだ街中は大盛り上がり。ステレオ大音響状態でニューイヤー・パーティやってる所もあれば、公園に飾られた巨大クリスマスツリーの近くでほのぼのしてるカップルさんもいる。なんかいいねえ、活動的だねえ、あっちこっちでニューイヤー・エネルギーが湧き出てるってカンジでした。寒かったけど、とっても刺激的な体験ができました。



え、カウントダウンを待ってる間のトイレですか?


....そういや夕方16:30から夜中の1:00頃まで、一度も行かなかったなあ(笑)





中央の女のコはアタシじゃありません。悪しからず(笑)










▲▼この日のオマケ 〜 食べもの▼▲

食べ物と言えば、そりゃーもぉ、いっろーーーんなモノがあります。さすが「人種のるつぼ」と言われるだけあって、欧州料理、アジア料理、アフリカ料理etc、いろんな国の食べ物がおいしくいただけるのもNYの特徴。

また、カフェやファストフードも充実。ハムやチーズなどをその場で挟んで調理してくれるベーグルや、いろんな具がてんこ盛りになっているピザも格別においしいです。滞在していたホテルの向かいはスタバだったし、ホテルから数メートル歩けばいろんな店があったので、食べ物に関しては全く事欠きませんでした。

カップスープや、妙な炭酸入りスポーツドリンクもアリ(笑)お菓子類もバラエティ豊か。クッキーやチョコなどは、ドラッグストアに行けばドッサリ。両手いっぱいの袋入りクッキーが99セントだったりして、お菓子に関しては安い値段で買う事ができました。「激甘」な味なのが少々ツライところではありますが(苦笑)

NYでは、ドラッグストアが日本のコンビニのような存在なのです。代表的なのは「Duane Reade(デュアン・リード)」というチェーンストア。デカい店舗だと、品揃えはスーパーマーケット並みです。

とにかく、お菓子好きな私にとっては、これがまたたまらん環境なんですよね。食べきれないぐらいお菓子をドッサリ買い込み、帰国時に捨てるに捨てれず、山ほどお持ち帰りした私。実は、まだ食べきれずに残ってたりします(笑)