秋の星雲・星団

アンドロメダ大銀河(M31)

 

秋の夜空にぼんやりと見える、肉眼で見える最遠い天体(250万光年)。
パット見、明るく無駄にでかい(笑) 淡い部分が見えてくると、
渦巻き構造や、どこまで光芒が広がっているの!?と興味深い。
主鏡・最低倍率でなんとか二つの伴銀河(北側に離れているのががM110。南側の傍にあるのがM32)が同視野。
どちらかと言うと双眼鏡や副鏡・低倍率などで眺めた星空に浮かぶ姿の方がおさまりがよく、うけもいい。

アンドロメダ大銀河(単にアンドロメダ銀河とも。アンドロメダ座)

M 31(主銀河) 3.5等 視直径:178-63'
M 32(伴銀河) 8.2等 視直径:7.6-5.8'
M110(伴銀河) 8.0等 視直径:17.4-9.8'

 

  周辺星図  . 写真 . 肉眼で探す . 秋の星空  . INDEX  参考倍率

ペルセウスα星付近

 

秋の天の川にどっぷり浸ったペルセウスα星付近は肉眼でもぬか星が多いなと感じる。
双眼鏡を向けるとうねうねととりとめなく続く星の波が見事で、うねうね星団とでも呼びたい(笑)
副鏡/低倍率でも視野いっぱいすぎるので、ミニボーグで見てもらっている、双眼鏡向きの星団
ペルセウス座は秋の天の川の名所で、
二重星団と共にぜひ双眼鏡を向けて欲しい場所。

Mel.20 1.2等 視直径:185'

 

  周辺星図  . 写真 . 肉眼で探す . 秋の星空  . INDEX  参考倍率

二重星団

 
二重星団-タコ星団

肉眼でもぼんやりと見え、秋の天の川がなんとなく濃く感じる場所。
ほぼ同じ明るさの星団が並ぶ奇観。望遠鏡の視野は星で埋め尽くされ。
主鏡でははみ出してしまうため、副鏡や双眼鏡向かいきの星団。
じっくり見ると赤っぽい星が混じっていたり、
約2° 離れた北側にボーっとした微星の群れがあるのに気がつく。
ペルセウス座は秋の天の川の名所で、
α星と共にぜひ双眼鏡を向けて欲しい場所。

主鏡では星団h(星が密集してる方。西側)に注目すると
タコ星団と呼ばれる星の並びが見えてくる。
賑やかな星に隠れて見えるので、倍率を上げてみると見つけやすい。
タコ星団視野はタコを縦位置に見える方向にしててあるので、
中央に (:・ミ を縦にした感で、足が何本もでている星列がそれ。
一度見つけるともうそれにしかみえなくて困るかも・・・。



h (NGC869) 4.3等 視直径:30'
χ(NGC884) 4.4等 視直径:30'
h・χ(カイ)は恒星名で、大昔は微星と思われていた。

 

  周辺星図  . 写真 . 肉眼で探す . 秋の星空  . INDEX  参考倍率

NGC7789星団(カシオペア)

 

大きくて淡い星団。20cmクラスで星団だなとやっとわかる淡い光芒。
低倍率で見たほうがいいのだけれど、中倍率で見ると
ダンダラ状の亀甲模様を描いているきめ細かな星の群れが視野いっぱいに迫る。
鹿角平の空の暗さと主鏡の口径を知ってもらうのにうってつけの星団(笑)
空の暗い場所で大口径をのぞくチャンスがあればぜひレンズを向けて欲しい。


NGC7789 6.7等 視直径35'-30'

 

  周辺星図  . 写真 . . 秋の星空 . . INDEX  参考倍率

さんかく座のM33銀河

 

最良の空なら肉眼で見え、満月の1.5倍の大きさのもあり、写真映りもいい銀河です。
双眼鏡でも淡く大きく広がった光芒がわかりますが、望遠鏡で見るとガッカリ銀河の一つ(笑)
双眼鏡ではそれなりに見えるが、望遠鏡で見ると
中心がやや明るいものの、捕らえどころのないただ大きいだけの淡い淡い光芒。
主鏡で好条件の空で、濃淡があり腕が3本なんとか見える。
逆に空が悪いと、視野に入っていてもまったく判らない。

M 33 5.7等 視直径:62'-39'

 

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M2球状星団

 

秋一番の球状星団。肉眼でも存在がわかる。
周辺が星に分解して見ごたえがある。
近くにあるM15球状星団と違いを見比べて欲しい。
観望会でやると、
さっきのと同じやつですかと聞かれるのでやらないけど(^^;

M2(球状星団。みずがめ座) 3.5等 視直径:12.9'

 

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彫刻室座のNGC253銀河

 

南天のアンドロメダ銀河との声もある明るく大きな銀河。
同じ秋の空に本家があるのでメジャーになれない(笑)
双眼鏡でも細長い形がわかり、くじらのしっぽ星(デネブカイトス)から南にゆっくり筒を下げていくと簡単に見つかるほど。
(周辺の淡い部分は見えなくなるが)主鏡を中倍率まで上げると、
中心部がZをひどく押し潰したような複雑な腕(暗黒帯?)が見えてくる。

NGC253銀河   7.1等 視直径:25.1'-7.4'

NGC253銀河とNGC288球状星団

 
NGC253の南東1.5°にNGC288球状星団がある
主鏡で見ても淡い光芒にパラパラとまばらな微星が見える程度で
球状星団としては貧弱で見栄えがしない。

副鏡低倍率だと同視野で、銀河内の球状星団と1040万光年離れた銀河が同時に見えると思うとなかなか面白い。

NGC253銀河   7.1等 視直径:25.1'-7.4'

NGC288球状星団 8.1等 視直径:13.8'

 

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ET星団(カシオペア座のNGC457散開星団)

 

星団としてより星の並びが面白い。
ETや天空の城ラピタのロボット兵に見える星団。
明るい二つの星が目で、長い両腕を振りかざしている。
E.T.なのは、左手をこちらに向かって伸ばしていて
その指の先がオレンジ色の星があるから。
ついでに右目をウィンクと芸が細かい(笑)

私の場合は、上下逆(北を上に)ににして見るんだけど
円盤から上半身をだしている
ナゾーに見える(笑)
いろんなものに見えるのがこの星団の魅力。


NGC457 6.4等 視直径13'

 

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