☆ 双 眼 鏡 で 星空を散歩するように見るには双眼鏡が一番。低倍率で口径が大きいほどいい。最低でも3p×5〜5p×7は必要。最低といっても手軽に星を見るには十分な性能で、携帯性がよい。これ以下では役不足だしこれ以上だと、三脚や天体導入の知識が必要になるが、このクラスなら天の川に沿ってゆっくり動かせば、星が群れた星団やボ−ッとした星雲をいくつか見つけられる。特に大型の星雲・星団(星団が星座や そ の一部にな っているぐらい大きい)の美しさは双眼鏡でしか味わえません。 望遠鏡を買ったけれど月しか見たことがない、と言う話を聞きます。一度に広い範囲を見ることができる双眼鏡ならだいたいの位置でも多くの星団雲を見つけることが出来るでしょう。また両目で、しかも正立像(望遠鏡は逆さまに見える 倒立像)で見 ること ができ、望遠鏡より軽く操作が簡単で、手軽に星を楽しむことができ、星空 に慣れ親しむ(それが星雲星団ウオッチングの早道)には大変良い機材です。またその他の用途にも使え、望遠鏡のサブ機としても重宝します。鹿角平天文台には、5pと8pの双眼鏡があります。 ☆ 副望遠鏡はなんのため? 鹿角平天文台の望遠鏡には、副望遠鏡と呼ばれる12・5pの屈折望遠鏡が同架しています。サブ(副鏡)と言うとなんとなくメイン(主鏡)より劣っている感じですがメインより活躍する事があるスパーサブ的望遠鏡です。望遠鏡の性能は口径で決まるといいましたが、空気の揺らぎ(シーイング)が悪い日は口径の小さいほうがその影響を受けにくく、反射式(主鏡)と屈折式(副鏡)の違いなどもありシーイングの悪い日は、副鏡の方がよく見えます。また副鏡の方がより低倍率が得られ広い範囲が見えます。月の見かけの大きさの何倍も広がった天体などは、主鏡ではその一部しか見られない場合も、副鏡ならちょうどいいおさまりで見られたりします(さらに大きな天体は双眼鏡に譲りますが)。また見る天体が頭上(天頂といいます)にある場合、主望遠鏡では脚立を使わないと覗けない事があり、身長の小さい子どもなどは、脚立の一番上でも接眼部(覗く位置)に届かない、あるいは爪先立って危ない場合があります。こんな時は逆に副望遠鏡の接眼部(覗く位置)は低くなり楽に見ることができます。その時の見る対象やシーイング、安全性を考慮して、副望遠鏡だけで観望することもありますが、大抵の方が大きな望遠鏡(主鏡)で実際に覗かないと納得してもらえません。これは意地悪して見せない訳ではありませんよ(笑) ちなみに望遠鏡についている、ジュースの缶くらいの大きさの望遠鏡はファインダー(案内望遠鏡)といい広い範囲が見える、望遠鏡の照準です。目的の天体を導入するときに使います。 |
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★鹿角平天文台と夏の天の川 天の川の美しさは肉眼でしか味わえない。と言っても天の川の中には珠玉の天体がひしめく宝石の帯。そられの天体を双眼鏡や望遠鏡で一つ一つクローズアップして見ても興味が尽きない。 広い星空には、肉眼でも望遠鏡でもなんでも、それ相応の天体が必ずある。必要なのは機材ではなく好奇心だ。 |
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