■我田引水 or 冷静な分析
<情報処理のしかた>
下記のような2つの情報があるとします。
- 株をする人の多くは間違いなく損をしている。統計上の数字をみれば明らかだし、
そうでなければ“損をしている投資家へ”という本があんなに売れるはずがない。
- 一方、株で儲けた人の話もちまたに溢れている。
株をはじめることにより、いずれの人にもチャンスは広がっている
株をはじめる人にとっては後者の情報が興味あると思います。
そして自分にとって有益な情報、更には都合の良い情報を集めようとネットで検索したり、本を読んだりします。
一方最初の方はというと…あまり目に触れたくない情報であり、頭の片隅に覚えておく程度です。
統計上の数字は出ているのに…
さて…ここには2つの深層心理が働いてるようです。
<虜になりすぎない>
人間は正確な情報を得るよりも“自分にとって都合の良い情報”を得る方に喜びを感じます。
そして都合の悪い情報はおざなりになり、都合の良い情報ばかり努めて探す傾向があるようです。
都合の良い情報、というか有益な情報を探すのは悪いことではないと思うのですが、
そのウラにある悪い情報も見落さないようにしてみてください。
都合の悪い情報を払いのけると
損する確率は圧倒的に増えるかと思います。
たとえば銘柄を選ぶときも、ある銘柄の虜になりすぎると、自分の都合の良いようにしか目に入らなくなります。
- 株価が上昇すれば、上昇傾向として捉え、
- 株価が下がれば、ココが押し目と判断し、
- 良いニュースが出てくれば、この先上がると判断し、
- 悪いニュースが出てくれば、株価は底をついたと判断する
まさに我田引水な解釈のようです。
敢えて悪い情報/見方をひとつ挙げてみるくらいがちょうど良いのかもしれません。