<ポートフォリオの意味合い>
会社の事業領域や強み弱みを表わすときによく使ってた言葉ですが…
そのルーツは株にあったようですね。
株の世界でポートフォリオという言葉は、保有する銘柄の損益管理をするリスト、
投資先の分散具合を一覧で見るリスト、自分の保有する銘柄を選ぶときの基本的ポリシー/考え方…
このようないろんな意味合いで使われています。
<違った動きをする銘柄を選ぶ?>
株式投資の世界では分散投資が基本です。
この分散の考え方はいろいろあると思いますが、
“異なる業界の株を選ぶ” これが基本となっています。
そして他にも『同じ動きをする業界の株ではなく、
違った動きをする業界の株をうまく組み合わせて買いなさい…』
このようなことも口すっぱく、いろんなところで書かれてます。
食品、建設、化学、鉄鋼、機械、自動車、サービス…etc
私も株をはじめる際はいろんな組み合わせを検討し、その検討に長い時間を掛けました。
しかし最近は…ポートフォリオの構成のことをほとんど考えなくなっています。
<私のポートフォリオ>
株をはじめてわかりましたが、
『この業界が上がるときは、この業界は下がる』ということはあまりありません。
業界によって上がり巾、下がり巾はそれぞれ違いますが、
『上がるときはほとんどの業界が上がる、下がるときはほとんど業界が下がる』 このほうがよっぽど多いです。
同じ日本の市場ですから当然といえば当然ですね。
そして上記のような市場の状態を経験し…ポートフォリオのことよりも
“時代に合った業界/先行きの明るい業界の株を選ぶこと”に
目がいくようになりました。
もちろんある特定の業界ばかりを買ったりすることはしませんが、
あくまで最近は個別銘柄を先に選び、その上でその業界の株を他に持ってないかチェックする…
そのような順序で考えています。
その結果、私のポートフォリオは…適度に分散されています。
はじめる前はあんなに悩んで構成を考えていたのに…意外とこんなものかもしれません。
<シンプルに考えてみよう>
プロの運用するポートフォリオは難しいロジックの上に成り立っていて、
利回り○%となるように組まれているかと思いますが(実態はチョト違いますかね…)、
我々個人投資家がそこまで理論立てて組むのはやはり難しいでしょう。
そもそもポートフォリオを上手に組んだからといって、損をしないわけではありません。
あくまでリスク分散のひとつですので、
『分散してなかったらタイヘンだったけど、分散してたおかげでこの程度の損で済んだ…』
このような考えの方が近いと思います。
逆に言えば“ある程度損失は薄められている”のであれば、
個人投資家のポートフォリオとしては十分なのではないでしょうか?
はじめる前にいろいろ目にしたポートフォリオという言葉。
ここはひとつシンプルに、
・ひとつの業界/銘柄に資金が集中してないか?
・ひとつの銘柄がコケたとき、その損失は全体の20%以内に抑えられているか?
このようなことに注意してポートフォリオを考えてみましょう。
数字が小さくなっていれば、より良いポートフォリオになっていると思います。
※ポートフォリオのリスクは20銘柄で平均化する? こちらの本で紹介されています。