《ゆっくりと解説する河上万斉・3》キャラ人気 推移と見通し
2020/12/06に配信
「ゆっくり万斉」が銀魂屈指の人気キャラ・河上万斉のすべてを全3回にわたって解説。
最終回となる第三回では万斉の人気投票順位の推移と今後の見通しについて考察します。
※内容には個人的な見解がかなり含まれておりますので閲覧ご注意ください。苦情などはお受けいたしかねますので悪しからず。
※もしデータの数字に間違いがあればコッソリ教えて下さい。
久しいでござるな、バーチャル配信者「ゆっくり万斉」、そして解説AIの「ゆっくろ万斉」でござる。先日より、大人気キャラである拙者について解説する配信を全3回にわたってお送りしている。今回はその3回目、最終回でござる。
まずは予定から大幅に配信が遅れた事をお詫びしたい。前回、配信途中でエラーが出てしまった「ゆっくろ万斉」のメンテナンスにかなりの時間を要したようでござる。3カ月もの長い間、皆を待たせる事となり誠に申し訳なかった。最後までお付き合いいただければ幸いにござる。
では「ゆっくろ万斉」、よろしく頼んだでござるよ。
承知した。最後まで精一杯努めよう。
最終回となる第三回は河上万斉のキャラクター人気について、週刊少年ジャンプ本誌(以下WJ)で開催された人気投票の結果と共に考察する。題して《キャラ人気 推移と見通し》でござる。
まずは「銀魂キャラクター人気投票」について解説しよう。
(バサッ)
「銀魂キャラクター人気投票」は「銀魂」に登場するキャラクターの人気を競う読者投票企画でござる。WJ誌上にて2005年〜2018年の間に全6回開催されている。
基本的な応募のきまりは、投票は官製ハガキのみで受け付け、一人何通出してもOK、ただし同じキャラクターに一票以上の投票をしても「合わせて一票」として計算される、というもの。このきまりについては一部例外もあるが、それについてはのちほど解説する。
他作品の人気投票でしばしば見受けられた「金銭にものをいわせて一人のキャラクターに大量の投票をする」といった事態を避けるため、こうしたルールが採用されたようでござる。まさに「魂の一票」が投じられたというわけでござるな。
早速だが先にこちらのグラフをご覧いただきたい。河上万斉の順位の推移をまとめたものでござる。
拙者が登場したのは2009年の第2回からでござるな。
…ふむ、一時期は順位を落としているが、それでも全て30位圏内。さすが拙者でござる。
ではこちらを踏まえた上で、それぞれの結果について詳細を見ていこう。なお、2005年開催の第1回については万斉未登場という事で割愛させていただく。
万斉や鬼兵隊メンバーなどが初登場となった第2回。2009年年明け早々に開催され、その結果は「人気投票篇」のエピソードでも描かれている。
河上万斉は19位(289票)。第1回に比べ投票可能なキャラクターが多く、初戦にしていきなりの激戦となったが、その中でのこの順位はかなりのものだといえよう。
アニメ「真選組動乱篇」以降、拙者の人気がかなり高まっていた時期でござるからな。グッズも多く発売され「鬼兵隊=晋助と拙者」といった雰囲気にござった。
この状況が長く続けば良かったのだが…。
2011年開催の第3回は23位(131票)で残念ながら順位ダウン。「劇場版新訳紅桜篇」公開から一年が経ち、原作でも「悪党篇」の後しばらく鬼兵隊の出番がなかった時期で、鬼兵隊のメンバー全員が順位を落としている。
しかし第2回同様、新参のキャラクターも増えている。その中で順位を少々落としたとて、拙者の人気は不動のものでござろう。
そう思いたいところだが、問題は順位ではなく獲得票数でござる。前回の289票に対して今回は131票、半分以下となっている。これは万斉人気に陰りが出始めた証拠にござる。
さらに、それまでは高杉晋助とペアで登場することが多かった各種グッズでも、神威にそのポジションを奪われてしまった。
晋助の隣りは拙者の指定席でござるのに!!
前回の人気投票から5年の間が空いた2016年開催の第4回。原作は将軍暗殺篇などのシリアス長編が続き、鬼兵隊も物語に復帰するものの、万斉はその人気を回復できず順位ダウンで25位(122票)。
そして翌年2017年開催の第5回。この投票については少々特殊で「WJに付属の応募券が必要」という投票だったが、こちらでもさらに順位を落とし27位(54票)となっている。
しかし順位を落としたのは他の者も同様にござろう? 拙者は鬼兵隊No.2として…、
…こちらを見て欲しい。
これは最初に紹介した万斉の順位に鬼兵隊メンバーの順位を重ねたものでござる。何か気付かぬか?
……!!
気付いたようでござるな。ご覧の通り、第5回では来島また子に順位を逆転され、鬼兵隊No.2の座から転落しているのでござる。
ちなみに2014年にWJ誌上で開催された「表紙登場権争奪総選挙」でも万斉は32位(47票)という結果で、22位だった来島また子に敗北している。
しかし30位圏内に一度も入れなかった残り二人(武市変平太・岡田似蔵)に比べれば拙者の人気は…!
いずれにせよ、これはファンの「万斉離れ」を裏付ける結果でござる。
「若者のテレビ離れ」みたいな言い方は止すでござる!
かつてのグッズは中古屋でたたき売られ、ファンアートや同人誌も減少、挙句の果てには「そんなキャラもいたね、懐かしい」などと言われる始末…そんな「万斉離れ」はなぜ起こったのか。人気投票順位の続きを見る前に、まずはそれについて検証したい。
(カチャカチャ)
拙者が過去のデータを分析した結果、「万斉離れ」が起こった原因として考えられるものは以下の3つという結論に至った。
まず1つ目は「公式からの供給が無い」。
そもそも河上万斉は物語に登場する回数が少なく、原作者にすらキャラ設定を忘れられるほど。特に「悪党篇」の後は実に3年以上出番が無かった。アニメのOP・EDに出てきたとて、その程度では到底ファンは納得せぬ。また、そのアニメも何度か休止していた時期があり、その間に「銀魂」そのものから離れてしまったファンもいると思われる。
確かに、いつ戻るか分からぬ者を待ち続けるのは辛い事でござるからな…。
2つ目は「他作品への異動」…言ってしまえば「心変わり」でござるな。ブームとなっている作品に異動していくパターンが最も多いようでござる。
しかし、膨大な数のコンテンツが驚くほどの速さで流れていく今の時世、その時流に乗り遅れまいとするのは至極当然の事。ましてや前述のように「公式からの供給が無い」時期ならなおさら、「ブームの渦中にあり、有り余るほどの供給がある」作品が輝いて見えるのも無理はない。
他所へ行ったというのか…拙者を捨てて…。
いや、そうではない。「捨てられた」のではなく、「一番では なくなった」と言ったほうが正しいか…「万斉が好きです、でも新しくハマった他作品はもっと好きです」という事でござる。ただ、他作品へ目が向く時間が多くなった結果、最終的に河上万斉を忘れてゆく可能性も否めぬが。
そして最後、3つ目は「自身の成長による環境・心境の変化」。
これは10年以上続く長寿作品によくある事だが、ファンが自身の成長過程で作品そのものから「卒業」してゆく現象でござる。銀魂も15年以上続いたが、それは寺子屋に通う子供が成人し社会人になる程の歳月でござるからな。
「もう子供じゃないからアンパ○マンは…」というやつでござるな。しかし「銀魂」は子供向けの作品ではないと思うが…。むしろ「最近になって拙者を知った」というファンもいるようでござる。
左様。これについては「入れ替わり」による新たなファン獲得の可能性、つまり「卒業」してゆくファンとは逆に、「子供の頃は理解できなかった作品に大人になってからハマる」ファンを取り込める可能性を秘めている。そして、それは河上万斉とて例外ではない。
…という事で、人気投票順位の続きを見ていこう。
「最後の人気投票」と銘打たれ、2018年に開催された第6回。これまでの「一人一キャラ一票」ではなく「同じキャラに何票投じても良い」ルールに変更され、これにより大幅な順位変動が起きた。そして万斉の順位も…
大幅にアップして18位(355票)、順位も獲得票数も歴代最高でござる!!
最終章での活躍や実写映画「銀魂2」によるファン層の拡大、そして河上万斉を信じ応援し続けた熱心なファンによって、見事 鬼兵隊No.2に返り咲く事ができた。まさに有終の美でござるな。
票を投じてくれた皆に感謝でござる!
河上万斉の人気の変遷については以上でござる。次は今後の見通しについてだが…。
原作、アニメは共に完結、しかも最後の劇場版に拙者が登場する確約も無い。スピンオフのアニメや実写版が作られる可能性はあるが、それでもかつてのブームのようにはいかぬだろう。…率直に言って、拙者のファンがこれ以上増える事については期待できそうにない。今後は「いかようにして皆の記憶に残るか」という方向になるでござるな。
確かにこの時世、それが最も難しい事になりつつあるからな…。しかし宿命とはいえ悲しいものでござるな、熱心だったファンが去りゆく、その様を見届けねばならぬのは…。
…人とは変心し、忘却するもの。それをどうこうしようなど愚の骨頂でござる。しかし、たとえそれがほんのわずかな時であったとしても、いつかその記憶から消えるとしても…拙者がファンの皆から受け取った想いは不滅。拙者はそれで充分にござるよ。
なるほど。最終回らしく、どこかで聞いたような聞かぬような台詞で綺麗に締めたでござるな。
……して、本音は?
え、もちろん拙者が一番の推しじゃないとイヤでござる。
で、ござるな!! ではオチもついたところで…
(シュルル)
これにて「ゆっくりと解説する河上万斉」全て終了でござる。長らくのご視聴、誠に感謝する。
最後まで解説してくれた「ゆっくろ万斉」、そして拙者の名に釣られてやって来た視聴者の皆に感謝でござる。ぜひ今後も拙者を推し続けて欲しい。
ではまたどこかでお目にかかろう!!
☆ご視聴ありがとうございました! |