その<夢>は
 視るものですか?
 語るものですか?
 叶えるものですか?

……それとも
  語られるものですか?







   <夢売りの館>
   夢占いたします。

 愛想のない文字で、そう書かれた看板が架かっている。小ぢんまりとした商店街の中の小さな路地にある、これまた小ぢんまりとした建物が、この<夢売りの館>だった。
 毎日沢山の人が訪れるのに、他の客と出逢うことはない。店の人間は中性的な面立ちの青年がひとり、そして碧の瞳に漆黒の翼の鴉がいつも止まり木に止まっていた。


「どうして人は<夢>を見るのか……。そんなことを、考えたことはありませんか?」
『我はない』
 予想通り、鴉のつれない答えに、青年は軽く肩をすくめた。
「あなたはそう言うだろうと思っていましたが……。たかが<夢>、されど<夢>。人以外の生き物も、<夢>を見ているはずなのに、人だけが己の<夢>に翻弄される」
『ヒトが愚かだからだ』
「その愚かさは、人が人であるが故。──ですが、だからこそ人の<夢>は美しい」
 愛おしげに黒表紙の本を撫でる青年の眼には、濃緑の光が宿っていた……。






『夢売りの館』アンソロジー第二弾のお知らせ



 皆さんこんにちは、【Super Selfish Space】の相川氷牙です。
 さて、昨年五月に発行されました、当サークルの代表作『夢売りの館』の、アンソロジー『夢幻帳』。こちらが好評だったので(?)なんと、第二弾が発行されることに! っつーか自分で発行することに決めたんですけども(笑)。
 思いつきで出した第一弾、思いのほか多くの方にご参加いただき、またお買いあげいただき、O型アイカワ、調子に乗ります!(血液型は関係あるのか)
 アンソロジーというかテーマ競作というかゲスト様交えて自主パロ本というか!? 言うなれば『夢売りファンブック』! 愛さえあれば、なんでもアリ! だってここは夢の中だから☆(我ながら便利な設定だ……)
と、いうわけで(?)またも豪華執筆者様のご協力をいただき、発行いたします!
『夢売りの館』をご存知で、そんな夢とも現ともつかない不思議な亜日常の世界をうっかり気に入ってしまった方(笑)、『夢売りの館』という聞き慣れない単語(笑)にうっかり興味を持ってしまった方、ぜひぜひ、お手にとってくださいませ。



<夢売りの館アンソロジー第二弾 概要>
タイトル夢幽帳<むゆうちょう> 〜夢幻帳 第二集〜
発行時期:2006年11月12日(コミティア78合わせ)
サイズ・価格等:A5、100P!!、オフセット。頒価500円決定。
執筆者様紹介(五十音順) 葵那珂sama【JECT in "Blue"】
飯田浮浪斎sama【雑草屋】
犀川灯夜sama(サークル無し)
高波修sama【湘南ソロモンFKO】
水瀬まゆなsama【空想未来都市】
夕暮乃秋sama【小さな夢工房】
相川氷牙【Super Selfish Space】
委託先様
【雑草屋】(東京)
【空想未来都市】(東京)
(カッコ内は主な出展イベント所在地)
※「東京」には近郊の大手創作オンリを含みます
入手方法各同人誌即売会にて【Super Selfish Space】または上記委託先様のスペースをお訪ねください。
遠方にお住まいの方・イベントに来ることができない方は、当サークルの通信販売をご利用くださいませ。


☆ このアンソロ本の委託販売を引き受けてくださる方を募集しております。最小単位は5冊です。全国どこでも大歓迎! 詳しくは下記アドレスまで、『夢売りアンソロ委託問い合わせ』の件名でお問い合わせください。
☆ 参加イベント等、お問い合わせは随時受け付けております。下記アドレスへ、『夢売りアンソロ2問い合わせ』の件名でお願いします。

☆ この告知ページへのリンクは自由です。むしろ歓迎・懇願(懇願!?笑)。下の「閉じる」ボタンで閉じられるようになっているので、別窓での表示をオススメします(強制ではナシ)。
 URL → http://www5d.biglobe.ne.jp/~aikawa/anthology-yumeuri2.html
リンクバナーはございません。テキストリンクで。素敵バナー作ってくださる方募集中ですv(笑)

 連絡・問い合わせ先 → aikawa_hyoga☆msn.com
 (迷惑メール対策のため、@を☆にしております。半角の@に直してください)





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LAST UPDATE 2..6.10.24 タイトル決定、P数・頒価・執筆者様公開
2006.5.15 告知UP
【Super Selfish Space】
presented by Hyoga AiKawa