(注)伊藤アナウンサーのナレーションは完全レビュー。VTR中のネタについては省略。 インタビューについては、話し言葉のため、要点をまとめました。

前回・前々回と2回にわたって、第2回チャンピオン大会予選の模様をお送りしてきました。 厳しい戦いを勝ち抜いた10組の笑いの創造者たちの横顔とは?また、どんな作戦で予選に臨んだのかなど、 秘蔵の未公開シーンが盛りだくさん!これを見れば、来週のチャンピオン大会が10倍楽しめます。必見です!
昨年4月に「爆笑オンエアバトル」が始まってから、この1年間に多くの笑いの創造者たちがオンエア獲得をめぐり、 熾烈な戦いを繰り広げてきました。その数、173組にものぼります。このうち、これまでオンエアされた回数が多く、 また獲得したキロバトルの平均も高い上位20組が今回、第2回チャンピオン大会予選に出場しました。ここから勝ち残った 10組が本選に駒を進めます。彼らが戦いを挑むのは初代チャンピオン・DonDokoDon。果たして挑戦者たちは タイトルを奪うことができるのか?
では改めて、DonDokoDonに挑戦する10組を紹介しましょう。アメリカザリガニ、アルファルファ、アンタッチャブル、 号泣、ツインカム、テツandトモ、ドランクドラゴン、ますだおかだ、ラーメンズ、そしてルート33、 以上10組の笑いの創造者たち。その横顔に迫ってみましょう。

まずはますだおかだ。(OA回数6/6、平均471KB、最高545KB)

ご存知、唯一パーフェクトの545キロバトルを獲得したコンビです。 増田さんは小学校のときからすでに漫才師を目指していました。(卒業文集=おもしろいマンザイ師になりたい) 学生時代、増田さんはクラスで面白い人物を見つけました。それが今の相方・岡田さんです。 3年かけて岡田さんを口説き落とし、コンビを組みました。こうして夢がかない、漫才にかける情熱はますます燃え盛ります。
[インタビュー]
基本的に漫才が好きやから・・・。ゴールデンタイムに出るようになったらネタをしなくなる、そういう芸人じゃ ないほうに進みたい。売れるかどうかわからないが、売れても漫才をしたい。

続いてルート33。(OA回数5/5、平均482KB、最高509KB)

この2人は大阪のお笑い学校で笑いを学んできました。堂土貴と増田裕之。 2人の繰り出すリズミカルな漫才は、常に安定した力で多くの笑いを誘います。これまでの平均キロバトル数は 482キロバトル。全出場者の中で最高の成績です。その安定した力で、チャンピオン大会、どこまでかけあがるか期待されます。

3組目はこの2人、テツandトモ。(OA回数6/6、平均428KB、最高501KB)

前回のチャンピオン大会では決勝まで進出しました。彼らも大学時代のクラスメートです。 彼らの特徴は歌と踊り。耳に残るフレーズと、体を使った激しい動きで会場を大いにわかせます。 これだけ歌にこだわるのにはわけがあります。
もともとテツは歌手をめざしていました。大学時代には自分のプロモーションビデオを 作ってしまったほどの演歌好きです。(そのVTR)
一方トモの方も歌が得意。4年前には「NHKのど自慢」にも出場しています。(チャンピオンになったときのVTR) 昔から歌には自信があったトモ。その秘密を、彼のふるさと・山形県にいる友人に聞いてみました。
[高校時代、トモの同級生 山川修さん]
多彩で、いろいろやっていた。詩吟も特技で、高校に入学してはじめての全体朝礼のとき、 「石澤智幸という人がいるんだが、この人は詩吟をするらしい」ということで呼ばれて、壇上でいきなり詩吟を始めた。 そんなこともあって、歌もうまいのだ。

これまで6連続オンエアのアメリカザリガニ。(OA回数6/6、平均446KB、最高505KB)

ハイテンションなしゃべりの柳原哲也。どこまでもマイペースなリアクションの平井善之。 アンバランスさが特徴的なコンビです。実はアメリカザリガニには、この2人以外にもメンバーがいました。 「アメリカザリガニ」は、高校時代の仲間で作ったお笑い集団で(5人で写っている写真)、 主に地元の公民館でライブ活動をしていました。けれども次第にメンバーが減って、残った今の2人がプロをめざしたのです。 当時のメンバーから見た2人とはどんな人物だったのでしょうか。
[元メンバーの本城学さんと三宅利之さん]
柳原は普段からあのペース。それに対し、平井は昔と比べて変わった。学生時代、柳原は学校中の誰もが知ってる ような感じで、平井は日の当たらない場所にいるような感じ。それに立ち向かっているのではないか。

続いてドランクドラゴン。(OA回数5/5、平均457KB、最高507KB)

設定はどこにでもありそうなシチュエーション。けれどもそこに登場するのは ちょっと不思議なキャラクター。そのちぐはぐさが、ドランクドラゴンの持ち味です。 実はボケ役の塚地さんは大学を卒業後、仏壇の販売店で働いていました。けれども昔から抱いていたお笑いへのあこがれが さめやらず、サラリーマンをやめてこの世界へ飛びこんできたのです。(履歴書から=僕の生きる道は お笑い以外考えられません。僕にお笑いを下さい。お願いします。)笑いにかける情熱の強さは人一倍です。

平成7年にコンビを結成したアルファルファ。(OA回数5/5、平均423KB、最高505KB)

気負いを感じさせないマイペースな演技で、見る者を自然に自分たちのペースにまきこんでしまいます。 2人が3年前におこなったライブの模様です。ひょうひょうとボケる豊本。とまどいがイライラへと変化していく飯塚。 2人のキャラクターはこの頃からすでに定着していたようです。

ツインカムはコンビを組んで今年で7年。(OA回数5/5、平均471KB、最高509KB)

2人は高校のときのクラスメートでした。おなじみの「さだこ」をはじめ、毎回強烈な キャラで登場する島根と、テンポのいいツッコミをみせる森永。2人の絶妙なコンビネーションが観客をひきつけます。 高校時代、お笑いの世界を目指した島根さんが最初に声をかけたのは、意外にも森永さんではなく、 クラスメートだった小川利彰さんでした。
[小川さんのインタビュー]
3年生のときに話があったが、冗談まじりだろうと思って断った。島根は卒業後農協に就職したが、 1年後にやめてオーディションを受けて合格。もし自分がいっしょにやっていたら、人生が変わっていただろう。

8組目はアンタッチャブル。(OA回数5/6、平均450KB、最高509KB)

3連勝のあと惜しくも1敗しましたが、その後は2連勝。前回に続き、 2回連続チャンピオン大会へ出場です。デビューして2年ほどたったときのライブの模様です。 勢いあふれる漫才はこの頃からのものです。この炸裂するパワーで、チャンピオン大会どこまでのぼりつめるか?

9組目はこの2人。いったい誰だかわかりますか?実はラーメンズなんです。(OA回数6/7、平均446KB、最高512KB)

(工事用の三角をかぶっている2人の写真)
美術大学で版画を専攻していた2人は、計算されつくした笑いで独自の世界観を作りあげます。

[インタビュー]
作品を作って発表していることには変わりない。その方法がインクと紙を使っていたのが、自分の体を使うようになったということ。

ラーメンズは、彼ら独特の笑いの世界で、チャンピオンの栄冠をめざします。

最後はこの組、号泣です。(OA回数5/7、平均396KB、最高507KB)

2人の漫才はいつも息がピッタリ。これには秘密があります。 実は彼らは幼稚園の頃からの親友です。2人はいったいいつの頃からお笑いをめざしたのでしょうか。
[インタビュー]
(典明さんの母・赤岡啓子さん)中学の頃、机を見てみると、大学ノートに何冊もネタを書いていた。 そういう道に進んだら困るとは思っていた。
(秀平さんの母・島田きわ子さん)自分でお笑いに進むとはいっていなかった。赤岡とは別の高校に進んだが、 赤岡の高校の担任が自由な雰囲気の人で、朝のホームルームに島田が行って、2人でネタをやっていた。

以上10組が、第2回チャンピオン大会の挑戦者です。たどってきた道はそれぞれ、 しかしみなお笑いの道を究めようとする若き創造者たちなのです。
強豪ぞろいの厳しい戦いの中で、残念ながら涙をのんだ10組もいます。チャンピオン大会というプレッシャーの中、 どんな作戦で戦いに臨んだのか。普段はオンエアされない未公開映像をご覧いただきましょう。 (各組のネタの一部が、それぞれの芸人のところでオンエアされる)

アンジャッシュ

[インタビュー(予選直前)]
予選で高いネタをかけずに、徐々にレベルアップしていく。だから予選でいなくなる可能性も大きいが、通れば・・・

最高のネタをチャンピオン大会の決勝までとっておいたアンジャッシュ。予選では321キロバトルしか獲得できず、 作戦は失敗に終わりました。

前回のチャンピオン大会で審査員特別賞を受賞した底ぬけAIR-LINE。

今回は得意のあてぶりで挑戦しました。
[ジャッジペーパー] すごく歌とコントが合ってて感心。でも、あとひとひねり欲しい。

やるせなすは今回ちょっと奇抜なネタで挑戦。

それが審査に微妙な影を落としました。
[ジャッジペーパー] 面白いけど、ちょっと気持ち悪いな。ちょっとグロテスクと言うか・・・

お客さんの反応が予選では今一つだったと語るホーム・チーム。

彼らは現在、オンエアバトルへの再挑戦をめざし、ネタ作りと体力作りに励んでいます。 (自宅で・・・桧山はネタ作り、与座はトレーニング)
[インタビュー]
自信ありきで臨んだ。今までのオンエアのされかたを考え、他のところでも評判のよかったネタで挑戦したが・・・。 どこがボケかというところが明確でないネタだった。わかりやすくて笑えるというのもあるが、 自分たちは「想像して笑える」というネタが基本的に好きだ。説明せずにどう表現していくかということ。

517キロバトルの記録を持つ実力派・海原やすよ ともこ。

彼女たちはチャンピオン大会独特の雰囲気に戸惑いを感じたようです。
[ジャッジペーパー]何か、いつもの調子じゃないですね。緊張してはりました?

第1回チャンピオン大会に出場したOverDrive。

2回連続とはなりませんでした。
[ジャッジペーパー] もっと面白いと思います、本当は。/先が読めてしまって残念だった。

中川家

[ジャッジペーパー] いつもはもっと面白かったと思うのですが・・・最近、調子悪いのかな、という気がします。

いつもここから

[ジャッジペーパー] 毒があって面白かった。ちょっと短かった気が・・・/内容がうすかった気がしました。

今回目標としていた予選突破をはたせなかった江戸むらさき。

彼らには、絶対に負けたくないライバルがいます。それは、同じ事務所に所属する号泣です。 次回こそ、ライバルの号泣に負けないよう、新たな笑いを模索し続けます。
[インタビュー]
予選ぐらいは、いや、優勝をと思っていたが・・・。号泣がうかったので、ぼくらの分までがんばってくれれば、 ライバル視しがいがある。来年こそは・・・

この2人も、再起をかけて練習に励んでいます。北陽です。

(河原で練習中。)今回の予選に落ちたことで、北陽の2人は、笑いに対する考え方が変わってきました。
[インタビュー]
5回目くらいから、お客さんにこびているのではないかと思うようになった。つまり、自分たちが面白いと思うネタを 100%やるのではなく、お客さんにこびているネタを作っているのではという気がした。みんなにウケなくてもいいと 思って今回やったが・・・。やったあと、こう思った。自分たちが思っていることを100%やっても落ちたら悔しいし、 伝わってなかったのかと。こびていると思っていたのは、「伝える作業」をやっていたのであって、 自分たちがやっていたことは正しかった。それを土台にして、自分たちが面白いと思うのを織りこんでいくのがいいと思った。

今回は残念ながら予選で敗退してしまった皆さん。お笑いの新たな未来を切り開くべく、これからもがんばってください。

チャンピオン大会当日(収録:2月26日)
決戦のときが近づくにつれ、出演者たちのボルテージも上昇していきます。運命の舞台に向かおうとする11組の笑いの創造者たち。
新たなる伝説を作るのはいったい誰か?いよいよ来週、明らかになる。