(注)森下アナウンサーのナレーションは完全レビュー。VTR中のネタについては概要のみ。 (カッコ)内はVTRの様子をまとめたもの。 インタビューについては、話し言葉のため、要点をまとめました。
去年の3月にこの放送が始まって以来、チャンピオン大会を除くと、オンエアをめぐる戦いが58回も繰り広げられてきました。 この間、この激烈な戦いに参加したのは221組、その中で1度でもオンエアを獲得したのは104組、何と半数にも満たないという難関です。 今や番組のライブラリーに、日の目を見ないままに眠っている貴重なネタは286。高得点ながらアベレージの高さから涙を飲んだもの、 僅差で敗れて苦杯をなめたものなど、幻の名作がギシリ。今回はそうした作品の数々を取り揃えてご覧に入れましょう。
平成12年7月30日放送分
まずは忘れもしない、7月30日。あの強豪オンパレードの回で、6位以下につけた、とっても気になる3つの作品のハイライトです。
6位・DonDokoDon・347kb(腹の立つこと)
7位・テツandトモ・345kb(SPIKE JONESにのせて・・・)
8位・田上よしえ・343kb(バーテンダー)
それではここで、データを重視するオンエアバトルからの決算報告。まず気になるのが、ギリギリ第5位・すべりこみセーフの
平均キロバトルはいくらか?それは、359.26キロバトル。そしてもっと気になるのは第6位、つまり次点でオンエアにならない
平均キロバトルはいくらか?これが、313.29キロバトル。明暗を分ける5位と6位の差は45.97キロバトル。ボールの数にしておよそ10個分。
しかもこれはあくまで平均。ハードルの高さは毎回変化します。その上抽選で決める出演の順番や、その回の審査員の笑いのツボとの
相性などもキロバトル数に大きく影響するのです。
さあ、史上もっとも高得点の敗退記録、393キロバトルで無念の涙を飲んだ、
この悲劇のヒーローをご覧いただきましょう。
平成12年6月25日放送分
(ダンディ坂野の計量シーン。その高さに歓声があがるが、結果は・・・。発表され、審査員から「ダンディ!」と声が。
すると、「チョームカツク」と・・・。)
落ちた中での最高得点!ダンディ坂野・393kb(寿司ジョーク)
[「テント2000」前にて、ダンディのコメント](ダンディ、今度は満点めざしてがんばるぜ!)
平成11年10月3日放送分
笑いの女神は、時に皮肉ないたずらをします。通っては落ち、通っては落ちと、ジェットコースター的運命を
見事に繰り返しているのが、坂道コロコロ。3回目オンエアOK、続いての4回目は369キロバトルの高得点。
連勝なるかと思いきや、これがまさかの敗退。こうしてファンをやきもきさせる、交互にオンエアになる坂コロジンクスは
不動のものとなっていったのです。
[テント2000前での、坂コロのコメント]
(本当にイタイ。強豪と一緒になったときがこわい。接戦に弱いタイプ。あのネタは、本当に自信があったので、
見てほしい。松丘は影でしゃべっていて、ステージにはほとんど出ていない。)
369キロバトル・坂道コロコロ、幻のステージです。
坂道コロコロ・369kb(山手線の車掌)
高得点を出しても必ずしもオンエアされるとは限らないのがこの番組。芸人さんの緊張がピークに達するのは、
やはり出番直前、このステージの袖の中で待っているときではないでしょうか。
北陽(「自分を信じる」と、伊藤が虻川を励ます)
18KIN(これでゴルフボール2つぐらいだったら本当に泣くかも)
海原やすよ ともこ(前回落ちているだけに・・・)
スマイリーキクチ(こんなに緊張するのはこの番組だけ)
[同じ事務所のスキヤキを迎える海原やすよ ともこ]
(この日のスキヤキの出番は9番目。ボールは赤色。レールを転がる様子や、転がさずに残している人などの見え方は、
ボールの色により違ってくる。赤だと錯覚を起こす。黄色(やすとも)だと目立つ)
平成12年6月18日放送分
では次に、わずかボール1個差で苦杯をなめた、意外な実力者たちをご紹介しましょう。
(計量・・・ダイノジ:337kb、怪人社:341kb)
[テント2000の前でのダイノジのコメント]
(1個差だったと、後で聞いた。悔しいというよりも情けない。中途半端な負け方。「たまたま1個だった」
と思いこむようにしている。この時のネタは、必ずチャンピオン大会でまた挑戦する。)
では、怪人社に4キロバトル及ばなかったダイノジ、337キロバトルのネタです。
わずかボール1個差!ダイノジ・337kb(Mr.ベティの「黄金の国ジパング」)
平成11年11月14日放送分
このラーメンズも、ボール1個に泣いたことがあります、去年秋の大阪大会。オーケイが293キロバトル・5位。
続くラーメンズ、289キロバトル。その差4キロバトル。ボール1個がわずかに届かない。ファンの悲鳴が聞こえそうな回でした。
平成11年11月14日放送分・ラーメンズ敗者コメント
(小林が気に入っていたネタなので、見てもらえなくて残念。)
ラーメンズ・小林賢太郎さんお気に入りのこのネタ、ご覧いただきましょう。
わずかボール1個差!ラーメンズ・289kb(テーブルに卵をのせながら・・・)
ネタが終わるまでは真剣そのものの皆さんも、いったんネタが終わってしまうとその緊張の反動が出るようになります。 ネタ後に、実はいろいろなことが起きています。
平成12年4月8日収録分
(森下アナは、「司会をするときには底ぬけAIR-LINEには気をつけろ」と言われていた。この日初からみ。 古坂が、伊藤アナの「あなたたちです!」はひどかったと言う。モテているというイメージがあったので、 司会はモテてはいけないと言う。そこで森下アナに提案。助走をつけて、ためといて・・・。 実際にやってみることにしたが、走りこんで、「あな・・・」と言った瞬間にふらついてしまう。 2人は大ウケ。2人に感謝される森下アナ。)
平成12年6月17日収録分
(ホーム・チームの与座は虫歯だが、「明日は頭痛かもしれないですけど」と言う。 森下アナが「歯が痛いほうがいいんじゃないですか」と言うと、与座が笑って「許さねえぞ」と。 桧山が2人を、「モテない2人」みたいだとツッこむ。)
平成12年4月8日収録分
(ブラック・ボックスに、ジャンパーを着ていることをツッこまれ、ファスナーを開けさせられる。 挙動がおかしい森下アナ。)
平成12年3月25日収録分
(プラスドライバーには、えりの時代遅れを指摘される。)
平成12年6月17日収録分
(オンエアされた5組がステージ上に残り、計量器もある中、突然、アンタッチャブルの柴田が出てくる。
そして「いつもオンエアバトルで計測されてますが、それを仕切ってるアナウンサー、きょうはあえて“パーポー”と
呼んでおりますが、そのパーポー!おめえの仕切りは何キロバトルだと・・・」と言い、オンエア警察部長の
古坂を呼ぶ。底ぬけ登場。バケツをもって出てくる。古坂「落ちといて警察です」と。「わたしは森下アナにハマってるよ」
という人にボールを入れさせる。すると本当にありったけの玉が流れてくるので、予想外の展開に怒る3人・・・)
正直驚きました。でも出場の皆さんの気持ちが、少しですが分かったような気がしました。
見事にオンエアを勝ち取った笑いの挑戦者たち。その情熱から間違いなく明日の新しい笑いが生まれることでしょう。 そして、果敢なチャレンジをしながらまだオンエアにならない117組の皆さん。「爆笑オンエアバトル」は次回の皆さんを待っています。 新しい笑いの創造、それは決して易しい道ではありません。アイデアを練り、血のにじむような練習を重ね、時には仲間どうしで はげしくケンカをし、自分と戦い、ようやく行く手が見えてきます。そして、今さらに挑戦する心をうけついだ次の世代が、 パワフルに前進を開始しています。その新しい挑戦がある限り、笑いの真剣勝負はこれからもまだまだ続いていくのです。