合同コント

探偵(渡部)が、殺人事件の犯人を言い当てようとしている。 犯人は、殺された加藤の親友(児嶋・小木・大田)の中にいると言う。探偵は、 児嶋が犯人だと言う。児嶋が、女を奪われた憎さから殺したと白状する。

しかし、そこに演出(角田)が出てきて、おかしいだろと指摘する。犯人は児嶋じゃないだろと。 女を奪われた憎さで殺すということは、女に必死な男であるということで、それは大田だと言う。角田は 脚本(矢作)を呼び、この台本はおかしいだろと言う。矢作のは舞台向けの台本であり、 これはテレビドラマだから、犯人役を変えようと言う。
渡部が、この劇団は矢作の台本でずっとやってきたと反論するが、 矢作は角田に「かえちゃいましょうよ」と言う。結局大田が犯人ということに。 しかし角田が、大田に女がいるという設定自体おかしいと言う。矢作が、「あまりにも女にもてないから」という動機を提案。 それでやってみることに。大田が「俺は女にもてない」と言うが、横から角田が「もっともっと」と口出し。 それを繰り返し、フレームインしてしまう。
角田はこの設定でも納得がいかない。小木が反発すると、その勢いを買って、小木を犯人役にする。 渡部が「なんとなくで決めないでくださいよ」というと、角田は動機を「なんとなく」にする。 渡部が怒り、「昔僕たちの劇団を見て、こんなことを言ってくれる人がいました。『私自殺しようと思ってたんですけど』・・・」 と言うが、途中で角田の携帯が。誰か来るらしい。角田が迎えに出て行った。

角田のいない中で5人が残る。矢作は本心では、角田にムカついている。 こんどこそ角田に言ってやろうと決心するが、小木が角田をかばう発言を。それに対し、渡部があの話(自殺)をするが、 ここでも途中でさえぎられる。児島が小木を殴った。そして、渡部がしようとしていた話(自殺しようとしたが、この芝居を見て 勇気づけられた)をする。5人は、もとの台本でやろうということで同意する。

そこへ角田が戻ってくる。つれてきたのは、ドラマのプロデューサー(柳原)、人気歌手の平井龍之介(平井)、 そしてマネージャー(和知)。平井がこのドラマに出ることが急に決まったが、渡部たちは聞かされていない。 しかし、矢作は「角田さんがシロと言えばシロ、クロと言えばクロ、一生ついていきますんで・・・」と。
平井が見ている中で結局、小木が犯人で動機が「なんとなく」の台本でやってみる。柳原が、感想を平井に聞くと、平井は和知を呼んで 耳元で「ドラマが、平凡」という。しかし、周りに聞こえている。じゃあ誰が犯人だったらいいのかと聞くと、平井は再び耳元で 「探偵が、犯人」と。動機も「なんとなく」で。
渡部は、こんなのもうやめると言うが、すぐに元に戻る。結局は主役をやりたい、スターになりたいのだ。 渡部が犯人で、なんとなくの動機でやってみることに。また、ドラマには平井の歌が主題歌として入る。

そして本番・・・??探偵が平井になっている。渡部は、3人の後ろから「そうだ、そうだ!」などと はやしたてる役。平井が「犯人は・・・俺なんだよ」といったところで終了し、テーマが流れる。 「桜坂」のイントロが流れ、そして平井の変な歌声が。