■体表的な歪みに偏りは?
生殖器に関連する代表的なものとして「 骨盤の歪み 」があげられます。
この骨盤の歪みは、骨盤内にある子宮・卵巣に血流不足を起こしやすくさせ、
機能を低下させてしまいます。
また「 骨盤が硬い 」ことで、子宮や卵巣をある程度自由に
動くことが出来るように支えている靭帯の動きを制限しがちです。 最近では、
クラミジアなどによる性感染症や子宮内膜症などの疾患から
骨盤内の癒着も指摘されており、骨盤は内も外もやわらかい状態が望ましいです。
■痛みに偏りは?
痛みは人の気力を奪うものです。
強い月経痛(生理痛)は、本来なら子供を育むための準備として
機能している月経(生理)を、マイナスなものとしてとらえがちです。
月経痛(生理痛)を緩和させていくと、痛みから生じる様々なマイナス作用も
減少していきます。
※ 我慢できないほどの月経痛では、何か疾患(子宮内膜症や、子宮筋腫、
子宮後屈など)が考えられる場合がありますので、
婦人科の受診も必ず行ってほしいです。
また、月経痛に伴い頭痛を訴える方も多いです。
頭と骨盤の真ん中にある仙骨(せんこつ)という骨は関連していると考えられますので、
ひとつの痛みは他の箇所に関連して生じることが多々あります。
■内臓の働きに偏りは?
胃や腸の働きが弱くなっていると、消化・吸収がうまく出来なくなります。
それに伴い「 冷え 」という症状が出てきます。自分の体の基本的な働きを
守ることに精一杯のため、手や足などの末端の部分にまで温かい血液を送れない
状態となります。
胃や腸の働きを丈夫にすることで温かい血液が全身をめぐり、
子宮内も胎児を育みやすい環境へと整えてくれます。
■アレルギーは?
アレルギーは自律神経のうちの副交感神経が優位になると、
症状が出やすくなります。また、免疫が過剰に働くことによって自分を傷つけることが
起こったり、受精卵を攻撃することもあります。
アレルギーは、食べ物や物質に限らず反応を起こすことがあります。
自分や他人に対しても拒否反応を示すことも、あります。
■気持ちの面での偏りは?
ストレスが大きかったり、不安なことが多いと常に緊張状態になってしまいます。
この緊張した状態をつくるのは自律神経のうちの交感神経です。
交感神経が緊張しっぱなしの状態になると、同じ交感神経支配の血管も
収縮しやすくなり、結果として全身的な血行不良を起こすことになります。
また、自律神経はホルモン分泌にかんする器官と密接な関係があり、
気持ちが不安定な状態は排卵に関係するホルモンなどにも影響を及ぼすもの
と考えられます。
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