ダークスターとの戦いも無事に終わり、リナ達は・・元気です♪
 とりあえず、元の土地に戻るため、リナ達は、資金の調達に入ったリナ。
 なぜか、魔王から、命令で、しばらくリナ達と行動を共にすることになってる、
 ぜロスを共にして。
 無職となり、火竜王の神殿の唯一の生き残りでもある、黄金竜のフィリアと共に。
 ここで生活するための資金と、船を調達する資金をかき集めているリナ達。
 フィリアを慕っている、ジラスも伴って。
 さてさて、一体、何が起きるかしら(はあと)




戦いの後に・・・・




「ああ!!! ガウリイ!! それ、あたしのぉぉぉ!!!」
「何の!!! リナこそ、それ俺のだぞぉぉ!!」
「あ!! あたしの、ムニエル!! んっふふふふふふふ(はあと)」
「あ゛あ゛!! リナ!! 何、俺の皿にピーマンをををを!!!!」
 がきぃぃぃぃぃん・・・・。
 がしゃがしゃがしゃ。
 しゅばばばばっ。
 ガウリイとリナが、食事の取り合いをしている。
「あ・・・・あいかわらずですねぇぇ・・。」
 ゼロスがあっけに取られているけど。
 もぐもぐ。
「まあ、いつものことですよ。」
 冷静に、食事をしているアメリア。
「だな。リナとガウリイは、いつもこうだからな。」
 ゼルガディスも、もはやあきらめきっている。
「・・・・姐さぁぁん、何か、怖いです。」
 獣人であるジラスがフィリアに何かいっているけども。
「気にしたら、旅はできませんよ。ジラスさん。」
 あっさりと言い放っているフィリア。
「あ・・・・あのぉぉぉぉ・・・・。」
 がつがつがつ!!
 かっきぃぃぃぃぃんん!!
 ガウリイとリナのフォークが絡み合う。
 どうやら、ロブスターの取り合いと化しているのだが。
 両者、一歩も譲らない。
「何か?」
 ゼロスが、声をかけてきた男性に話しかける。
「・・・・・。」
 リナ達の食事ぶりに、すでに、その食堂にいた人々は、
 あっけにとられて、引いている。
「こ・・・こほん。」
 目が点になるのをどうにか、耐え。
 男性が話し始める。
「おそれいりますが。
 ひょっとして、この最近、かの有名な、盗賊退治のご一行様では?」
 物はいいようである。
 ダークスターの戦いが終わり、丸五日。
 リナ達が、問答無用で、盗賊を壊滅しているので、
 すでに、噂が広まっていたりする。
「ここでまで、ついにリナは、ロバーズキラーとして、有名になったか・・。」
 ゼルガディスが、小さくつぶやいていたりするが。
「あの・・・・何か?」
 フィリアが、その様子をいぶかしくおもい、聞き返す。
「実は・・お願いしたいことがあるのですが・・・・。」
「依頼料・・高いわよ!! って・・あ゛あ゛!!!!
 ガウリイぃぃ!! 何、人のお皿から楽しみにしていたさくらんぼ、とってるのよぉぉぉぉ!!!!」
 争奪戦いをしながらも、突っ込んでるリナ。
 さすが(はあと)
「そういうリナだって、俺の皿からイチゴ、取ったじゃないか!!」
 まるで、どっちもどっち。
「お金は・・あまりないのですが・・・・・。
 実は、ここ最近、ここ・・とある盗賊に狙われてまして・・。」
 リナ達の食事の風景をみつつ。
 汗を流しながら言っているその男性。
「盗賊に?」
 ゼルガディスが聞き返す。
「なぜ、自衛団に頼まないのですか?」
 もっともな意見を言っているゼロス。
 にこにことしながら。
 リナとガウリイの食事風景をみて、食堂の人々が、発している、
 負の感情を食べながら。
「それが、通常の相手ではないんですよ。
 不可思議な力をつかいますし・・・・。
 噂では、あなた方も、不思議な力を使える・・とか。」
 さすがに、あれだけ、この数日で、攻撃魔法を使っていたために、
 すでに、噂は、かなりおひれがついて、広まっていた。
「不思議な力?」
 アメリアがそれに聞き返す。
「ええ。光の・・息というんでしょうか?
 とにかく、太刀打ちができないんですよ。」
「で? 何で、そんなやつに、こんなちんけな村が狙われてるんだ?」
 光の息。
 というので、ゼルガディスは、それが、ただものでないのでは。
 と、憶測しつつ、聞き返す。
「実は・・この村のはずれに・・・・。
 千年前から、封印されている剣があるのですが・・・。」
 ぴぴくぅぅぅぅぅ!!!
 リナがその言葉に反応した。
 封印!?
 それって・・お宝!!!
 がしゃぁぁぁんんん!!
 がし!!
「詳しく話してください!!!!」
 リナが立ち上がる。
「いっただきぃぃぃ♪」
 ガウリイがその隙を逃さず、リナのお皿に残っていた肉団子を一つつまむ。
 ―ぷち。
「メガブランド!!!」
 どっがぁぁぁぁぁぁんんん!!!
 とっさに、ゼロスが結界を張ったので、店には被害はでなかったが。
 ガウリイは、まともに直撃うけて、ちょっぴしこげてたりする。
 プスプス・・・・。
「ひどいぞぉ・・・リナぁ・・・。」
 リナに抗議しているガウリイをよそに。
「で、詳しく話していただけます?(はあと)」
 すでに、リナの頭の中は、お宝のことで占められている。
「は・・・はぁ・・・・。」




 内容は、いたって単純。
 この村はずれにある、洞窟に。
 伝説によれば、千年前にあったとされる、降魔戦争のときから、
 封印されている『剣』があるとか。
 代々、この村の村長と、そして、とある一族が、
 それを管理、保管しているのだが。
 この間から、それを渡せ。
 と、必要に、盗賊が迫ってくるとのこと。
 見たこともない、力を使うので、太刀打ちができない。
 ということ。

「はぁ。今、いるのは、あの子だけなんですよ・・・。」
 ・・あの子?
 リナは首をかしげるが。
「とにかく。その盗賊をどうにかしてほしいのです。
 不思議な力を使われるという彼方がたなら。
 それも可能ではないでしょうか?」
 ふきふき。
 ハンカチで、汗をぬぐっている。
「お礼は・・金貨、百枚。この程度しか出来ませんが・・・。」
 その言葉に。
「ねね!!その、剣って、何なの!!?」
 きらきらきら。
 リナの目が輝いている。
「さぁ?噂では、力が、強大すぎるから、封印されている・・とか。」
 その言葉をきき、アメリアとゼルガディスが顔を見合わせる。
 一瞬、ガルヴェイラのことが脳裏をよぎったために。
「あと・・・。それに触れたら・・生きてられないとかいう噂も・・・。」
 その言葉は、リナには届いてない。
 おや?もしかすると、面白いことになりそうですね(はあと)
 ゼロスは、一人、なんとなく、それの正体に心当たりがあったりするので、
 内心、面白くなってきましたね(はあと)と、喜んでいたりする。
「おっしゃぁぁぁぁ!!その依頼、受けた!!!
 で、物は相談なんだけどぉぉぉ(はあと)
 その、剣・・ちょーだい(はあと)」
 ごがしゃ!!!!
 リナの一言に、ガウリイ、アメリア、ゼルガディス、フィリア、ジラスが、
 一声に、椅子から転げ落ちた。
『リナ(さん)何考えてるんだ(ですか)!?』
「リナさん!! そんなの正義じゃないです!!」
 きっちりと、ゼロス以外の全員の声が重なる。
「あら(はあと)だって、その剣があるから、狙われるんでしょ(はあと)
 だったら、それがなくなれば、万事解決♪ じゃない(はあと)」
 ガウリイの光の剣・・・あたしのせいでなくなったし・・・・。
 早く、変わりの剣・・みつけてあげないと・・・・・。
 ぽそり。
 といった、リナの言葉は、ガウリイ以外には、聞こえてなかったが。
「リィィィナ(はあと)」
 ぐしゃ。
「何よ・・。」
「別に(はあと)」
 ぐしゃぐしゃぐしゃ。
「だぁぁぁ!! 髪が乱れるからやめいぃぃぃぃ!!!」
 リナの頭の髪の毛をぐしゃぐしゃとしているガウリイ。
 すっぱぁぁぁぁん!
 リナが、ガウリイをスリッパではたく。
 リナってば、かわいいよなぁ(はあと)
 自分のために、この依頼・・うけようとしてくれているなんて(はあと)
 言葉には、出さないが、ガウリイには、分かってしまった。
 だから、表には、出さないが、心の中では、かなりにやつていたりする。
「い・・いや、ちょうだい・・と言われましても・・・・。
 先に行ったとおり・・封印されてますので・・・・・。
 あれは、実は、伝説となってる、古代竜エンシェントドラゴンと、
 スィーフィードナイトの参謀が、封印した。
 という伝説ですし・・・・。」
 ぴぴく。
 その言葉に、今度は、フィリアが反応した。
 あ・・やっぱり。
 ヘルさんのことですね。
 心あたりのあるゼロス。
 そっと、懐で大事に温めている、
 小さな、半透明の、球体を、そっと、触れるフィリア。
「じゃ、その封印が、もし、とけるんであれば、もらってもいい?(はあと)」
 リナの心は唯一つ。
 早く、ガウリイのためにも、新しい魔力剣をみつけないと。
 である。
「それはかまいませんが・・・アレ・・魔剣・・という伝説ですが?」
「んっふふふふ!!! はい!! けってい!!!!」
 リナが、ガッツボーズをとる。
「やれやれ・・・やっかいごとに首を突っ込みますねぇ・・・・。
 リナさんは(はあと)」
 といいつつも、ゼロスは、これから起ることをちょっぴしわくわくしていたりする。
「まあ、リナがいいんなら、俺もいいぞ。」
 感情を表にださずに、くらげのふりをして、リナに同意しているガウリイ。
「ま、いっても無駄だしな。」
 ゼルガディスがいい。
「困っている人をほっとくのは、正義じゃないです!!」
 アメリアが賛同する。
「古代竜・・・の・・・封印・・・・。私も賛成です。」
 私には、ヴァルのためにも、知る必要があります。
 フィリアは、ヴァルガーヴの名前を決めている。
 ガーヴの名前は、いらない。
 だから・・・ヴァル・・と。
 まあ、それが、彼の本来の名前なのだが。
 フィリアがいい。
「姐さんがいいんなら、この俺も。」
 ジラスが、フィリアにしたがっている。
「んじゃ!!けってぃぃぃ!!」
 んっふふふ♪
 なぁぁぁんて、らっきぃ♪
 こうもすぐに、有力な情報があるとはね(はあと)
 リナは、内心ほくそえんでいる。




「ルーア、よかったな。引き受けていただけるそうじゃ。」
「うん!!」
 ひょこっ。
 この村の村長でもある、男性の後ろから、小さな、女の子が、
 ひょっこりと、顔をだす。
 今まで、後ろに隠れていたのである。
 夕焼け色の髪に、それと同じ、色の瞳。
 歳のころは、五歳程度。
 肩までかかる髪が、子供らしさを引き立てている。
 目鼻が、はっきり整っている子供。
「実は、本当の依頼主は、この子なんですよ。
 この子の親は、今はいませんので・・・。
 私が変わりに・・。」
 あれ?
 リナは、その子の面影に、何となく心あたりがあったりする。
「ひょっとして・・あんたの両親って・・アポロンと・・アルテミス?」
 ふと、リナがいう。
「お姉ちゃん、パパとママを知ってるの?」
 きょとんとしているルーア。
「あ・・やっぱり。」
「リナさん、知り合いですか?」
「ん・・ちょっとね・・・。」
 というか、言えるわけがないよなぁ・・・。
 あたしの実家の本家のある場所で働いている人です。
 とは・・・・。
 リナが、内心、そんなことを思っているが。
 この際、それは、リナは、はぐらかすことにしているようである。
 ちらり。
 くいくい。
 ルーアがゼロスの服をひっぱる。
「なまごみ!なに、小さな子供をたぶらかしているんですか!!」
 ぐいっ。
 フィリアが、ルーアをひっぱる。
「言いがかりですよ!その子が、僕の服をつかんだんでしょぅ!?」
 ぎゃあぎゃあ・・。
 フィリアとゼロスが、いつものごとくに、言い合い合戦を始めようとするが。
 ルーアの一言で、それは破られる。
「ねえ?何で、獣神官ゼロスが、ここにいるの???」

 ぴしっ・・・・・・・・。

 しばし、硬直する、全員。
「ねえねえ?何で?」
「ええと・・・。ルーアっていったわよねぇ。
 何で、こいつのことをパシリ神官ってしってるのかなぁ?」
 リナが、ひくひくとなりつつも、聞いている。
「だって、記憶の中にあるよ? スィーフィードの。」
 あっさりきっぱり言い切っているルーア。
「そうそう。いい忘れてましたな。
 実は、この子、少しばかり、赤の竜神フレアドラゴン
 の、力を受け継いでいるようなんですよ。
 まあ、スィーフィードナイトまでの力はありませんが。
 ・・・あれ?みなさん?」

どんがらがっしゃぁぁぁぁぁぁんんんんん!!!!!

 その言葉に、全員が、ずっこけたのは。
 押して知るべし。
 ・・・・反応が楽しい(はあと)

 ええと・・・・。
 つまり・・この子は・・姉ちゃんよりは・・・力がなくて・・・・。
 でも、スィーフィードの力は使えて・・・・・。
 ぐるぐると混乱しているリナ。
「そ・・・・そりは・・・(汗)」
「まあ!!! これも、スィーフィード様のお導きですのね!」
 ゼロスが引き、フィリアが、祈りを捧げている。
「・・・・リナの周りには・・問答無用で、
 とんでもない人物が集まってくるな・・。」
「そうですね。」
 ゼルガディスの言葉に、同意しているアメリア。
 ルーアといえば、ジラスと意気投合して、話し込んでいたりする。
 話の内容は、自分と暮らさない?
 とかいってるようだけど。
 リナは、それを聞いて。
 実家のスポットを思い出していた。




 どうにか、落ち着いた一向は。
 剣があるという場所にとりあえず、向かうことにする。
「ここなの!!」
 ルーアに案内されてきたのは、どうみても、ただの崖。
 ルーアがつぶやき、壁に手を当てたとたん。
 入り口が出現する。

 ぴちゃん・・・。
「かなり深いわね・・・。」
 ライティングを掲げながら、リナがつぶやく。
「そうですね。」
「まあ、大概、大切なものを封印している場所なんて、こんなものだろ。」
 アメリアとゼルガディスがいう。
 ルーアは、その間にも、てくてくとリナたちの前を歩きながら、先導してゆく。




 数時間歩き続けること、しばらく。

 やがて、広い、広間のような場所にたどりつく。

「あれ!」
 ルーアが、それを指差す。

 リナ達が、指を指された方向をみると。
 丁寧にも、
 水晶らしきものに、剣が、覆われて。
 さらに、その上から、光の封印・・つまり、バリアがほどこされていた。

 んっふふふふ♪
 期待できそうじゃない(はあと)
 リナが、それに近寄り。
 一件したところ、普通の呪文では、駄目だ。
 と、完全に分かったので。
「ラグナブレード!!!!」
 虚無の刃を出現されてそれを切り裂く。

 ぐわがっしゃぁぁぁぁぁんんんんん・・・・・・・・・・。

 まるで、ガラスのように、壊れて、あっけなく、封印から、
 解かれてゆく、その剣。
 鈍い、黒光がする剣をリナがつかもうとする。

「・・・・・!!!!リナ!!!!駄目だ!!」
「・・・・・え?」
 ガウリイが静止したときには、すでに、
 リナは、その剣に手をかけていた。

 ぐら・・・。
 あ・・・・・あれ??

 リナの意識は・・眠りに落ちていった・・・・。

「リナさん!!大丈夫ですか!?」
 アメリアがぐらり。
 と、一瞬よろけた、リナに声をかける。
「ああ、大丈夫よ。」
 そのまま、その剣をつかんでいるリナ。
 ガウリイが、いつになく真剣な面差しで、リナを見ているのは。
 誰一人として気づいてなかったが。




 どくん・・・。
 何かが、リナの中に入り込もうとした。
 ・・・・ぱちっ。
 何かで、それがはじきとぶ。
 ―ちょっと、下調べを兼ねさせてね(はあと)
 リナに何か聞こえたと同時に・・・・。
 リナの意識は、完全に眠りに落ちていった。

 ひ・・・ひぃぃぃぃぃ・・・・。

 意識の彼方に。
 女性の悲鳴らしきものを聞きながら・・・・・。




 ゼロスは、目を見開く。
 な・・なにで、リナさん、あれをつかんで無事なんですか!?
 ―と。
 まさか、リナさんの中に、魔王様の欠片が!?
 そんなことを思っているが。
 当たらずも遠からず。
 今、この場で。
 状況を理解しているのは。
 ガウリイ=ガブリエフ。
 ただ、一人のみであった。




「ああ、平気よ。それより、とっとと、取るものとったんだから、
 外にでましょ。」
 リナの言葉に。
「それもそうですね。」
 アメリアがいい。
「結局、なぜ、封印なんてしてたのでしょうか?」
 フィリアがつぶやく。
 そりゃ・・・・。
 いちおう、こいつ・・魔族だし。
 『リナ』が、つぶやく。
「とりあえず、外にでてから、話そう。
 何となく、ここは、居心地がわるい。」
 ゼルガディスがいう。
「確かに・・・。ここには、かすかに、瘴気がただよってますしね・・。」
 フィリアがいって、ルーアを伴って。
 外にでてゆく。
 その場に残ったのは、リナとガウリイとゼロスのみ。
「ガウリイさぁぁん、リナさぁぁぁぁん、早く!!」
 アメリアの声が聞こえてくる。
「はいはい。いくわよ。」
 リナがいきかけると。
 がし。
 リナの手を、ガウリイがつかむ。
 そして、低い声で・・・・。
「・・・・・・リナはどうした・・・。」
 と。
 リナに向かって言い放つ。
 しばし、目が点。
「ぷ・・・・・・ぶくくくくくくくくくっ!!
 やっぱり、面白いな。そなたたちは・・くくくっ・・・・。」
 リナの声で、それが笑い始める。
「何、気にするな。」
「・・・だから、リナはどうした!!」
 悲鳴に近いガウリイの声。
 本当に、面白い(はあと)
「・・・・ガウリイさん?」
 そんなガウリイの様子に、首をかしげているゼロス。
 ヘルさんも、何か、震えてますし・・・・。
 リナがもっている剣をみつつ、ゼロスは、そんなことを考える。
「何、リナ=インバースは、ただ、今は眠っているだけだ。」
「・・・本当だな!? あんたの中に・・取り込まれたんじゃないんだな!」
 ガウリイは、思いっきり、リナに向けて、殺気を放っている。
「え・・・ええ・・・と。」
 ゼロスは、理解不能。
「このまえ、このものが、我を不完全に呼び出しかかったのでな。
 そのまま、我は、このものの中にいたわけだ。
 まあ、このたびは・・・ちょっと、実験も兼ねているが・・な・・。」
 リナがいう。
 確かに。
 ちょっと、面白いことを相談して、決めてるから(はあと)
「・・・リナは、無事に戻ってくるんだろうな・・・。」
 ガウリイが、リナを見据える。
「この我が、嘘をつくとでもおもうか?」
「いくら、ロードオブナイトメアでも・・リナを奪うのであれば・・・。
 ・・・・・・・・・・許さない・・・・。」
 ひくく、それでいて、はっきりと、言い放つガウリイ。
「ぷ・・・・・・ぶくくくくくくくくくくくくくくくくっ!!!」
 ぷ・・・・あ・・・あはははははは!!
 あ・・・エルと一緒に、思わず、私まで笑っちゃった(はあと)
 かっきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃんんん!!!
 あ、ゼロスが、凍り付いている。
「しかし、よくわかったな。
 気配も完全消して、リナ=インバースそのものとしているのに。」
 リナの姿をしているエルの言葉に。
「当たり前だろ。どんな姿であろうと、俺がリナを間違えるはずはない。」
 はっきりと言い放っているガウリイ。
 いくら、エルの力が多少含まれている魂でも、これは、本当に面白いわね(はあと)
「ぷくく・・。まあいい。安心しろ。リナ=インバースは、
 ちゃんと、お前の側に戻す。
 まあ、とりあえず、しばらくは、我につきあってもらうぞ。」
 エルの言葉に。
「・・・リナは、無事に戻ってくるんだろうな・・。」
「当然だ。まあ、これは・・一種の・・準備・・みたいものだな。」
「・・・??」
 まあね♪
 あと、一年後になるけども。
 とりあえず、負担のかからない程度には、
 ちゃんと、下地は作っておかなくちゃ(はあと)
「が・・・・ガガガガガガガウリイ・・・さ・・・・ん・・?(汗)」
 かすれるような、声で、ゼロスが、ガウリイに問いかけたのは。
 ガウリイがほっとして、リナの手を離したときだった。




ー続くー




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