MIDNIGHT SUN あずみ椋のホームページ   HOME
ライン
北欧写真館   バックナンバー2000年12月

スウェーデン国旗 第5回 ガムラ・ウプサラ(スウェーデン)           


スウェーデンの首都ストックホルムから北西へ列車で約45分、大学都市ウプサラ(Uppsala)です。ウプサラ大学は1477年の創立。上は駅前の様子です。ここからバスで15分ほど行ったところにガムラ・ウプサラ(Gamla Uppsala)と呼ばれるエリアがあります。


 ‘Gamla’とは英語の‘old’の意味で、ヴァイキング時代にはとても栄えていたとか。ここに「ユングリングサガ」に登場する3人の王、アウン、エギル、アディルスのものとされる墳墓があります。
3つの墳墓。そのむこうに小さな教会。
*ユングリングサガ・・・スノリ作「ヘイムスクリングラ(ノルウェー王朝史)」の序章。
スノリは13世紀アイスラ
ンドの学者。

 かつてここにはトール、オーディン、フレイの3神を奉る大きな神殿があり、9年毎の大祭では犬や馬、ときには人間も生贄として捧げられたとか。墳墓の周囲は遊歩道になっていて、ぐるりと一周できます。昔日の良からぬ空想にふけりながら歩く私でありました。しかし今は神殿に代わって小さな教会が建っています。


この教会はとてもステキです。このときは、中で女性がひとりで賛美歌の練習をしていました。石造りの会堂に響く声。美しかった。


 で、教会のとなりにあるヴァイキング風カフェレストランが、これ→。その名も‘Odinsborg’。‘オーディンの城’とか‘砦’とかいった意味でしょうか。いい根性している(笑)。コーヒーとケーキをいただきました。


 中心街に戻って。ウプサラ大聖堂は1260年に着工され1435年に落成した、北欧最大の教会です。中世ゴシック様式。デカいです!中にはリンネやスウェーデンボリの墓もあります。



  *カール・フォン・リンネ・・・18世紀の偉い植物学者。
  *エマニュエル・スウェーデンボリ・・・18世紀のどえらい神秘家。霊界探訪で有名。学者、役人でもあるマルチな人。


 しかし一番印象的だったのは‘民族和合の木’と名づけられた、これ。地球の形のモニュメントに参拝者がキャンドルを捧げ祈るのです。私が見た限り、スウェーデンの多くの教会で同じようなものがありました。

 なんか、すごくいいな、と思いました。

訪れた日・・・1997年5月10日


前号へ     北欧写真館メインページへ     次号へ