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2003年4月号
第13回 内陸ハイランド・ツアー (アイスランド)
アイスランドには鉄道はありません。
冗談のようなホントの話ですが、アイスランドを旅するには飛行機かバス(レンタカー)かアイスランドポニー(小型でタフなウマ)ということになります。幹線道路は整備されているけど、道路事情に不慣れな外国人がレンタカーで乗り込むのはかなり危険なようです。どっちにしろ私、クルマ運転できないし。
そのかわり、実にたくさんの観光バスツアーが、おもにレイキャヴィークと北部のアクレイリから設定されています。そのいくつかに参加しました。
まず最初は内陸ハイランドへのツアー。右がそのバス。15人乗りの小型です。
さあさあ!この荒削りな、ワイルドな、寒々とした、ダイナミックな、荒涼たる風景がアイスランドの醍醐味ですよ〜。(^○^)
レイキャヴィークを出発して先ず訪れたのは、シングヴェットリール
Þingvellir 国立公園です。 サガを読んだことのある方なら胸にしみじみくるであろう(笑)アイスランドの聖地。 シングヴェットリールとは‘議会平原’という意味で、10世紀の建国当初から共和制をとったヴァイキングたちはこの地で年に1回全島民会‘アルシング’を開きました。 中央左寄りの白い棒は国旗のポールで、ここが‘法の宣言者’(議長)が立った場所。 その後数百年間、この国は独立を失い苦難の歴史を歩みますが、1944年にデンマークからの独立を宣言したのもこのシングヴェットリールでした。 |
ラングヨークトル氷河 Langjuökll です。 標高700何メートルだかの山頂からながめています。寒いのなんの。聞こえるのは風の音だけ。「写真では迫力が出ない」の典型。(T_T) 初めて氷河を見たときは、氷が思ったよりツルンと滑らかで砂糖のコーティングみたい、と思いました。今回もそう思った。 |
ここら周辺で唯一の人造物?です。 いったい誰が何のために石を積み上げたのだ?と疑問に思いつつ、自らも足元の石ころを拾って投げてみる…あ!(笑) よく見るとみんなが同じことやっている。 かくして、ふだんは人の気配すらない荒涼たる地に石の塔?は築かれていくのであった。 |
北極アカバナの群生地です。かわいい花です。ガイドさんによるとアイスランドオリジナルの花だとか。 |
フロインフォッサル Hraunfossarの滝です。 ‘溶岩の滝’という意味で、1000年以上昔に氷河から流れるクヴィートアゥ川を溶岩が堰きとめて出来たのだとか。 約1キロにも渡って細い滝が何本も流れるさまは、迫力系が多いアイスランドの滝の中では女性的で華麗です。 数年前に「いいちこ」のCMで使っていたのは、ここじゃないかと密かに思ってるのですが。(未確認) |
クヴィートアゥ川の上流にあるバルナフォッサルです。 ‘子供たちの滝’というかわいい名前なのですが、実はこの滝に子供たちが落ちたという悲しい事件に由来しているのだとか。 確かに足場コワイです。 |
レイクホルトReykholtにある「スノリの泉」です。 スノリ・ストゥルルソンSnorri Sturlusonは13世紀の大学者で政治家。「エッダ」や「サガ」の研究や「ヘイムスクリングラ(ノルウェー王朝史)」の著者として有名です。ここには彼の屋敷があり、暗殺された場所でもあります。今では裏庭にあったというこの温泉しか残っていません。 スノリも浸かった温泉。手を入れてみました。温かかったです。 |
訪れた日・・・2002年7月20日
アイスランドの観光情報や、欧米各地(コペンハーゲン・ロンドン・ニューヨークなど)からの飛行機のチケット、ホテルの手配、バスツアーの申し込みなどはアイスランド航空日本支社 http://iceland.jp/ のサイトからすべて出来ます。日本での情報の得にくい国なので利用価値大です。