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バックナンバー2005年6月号
第18回 リーベの町並み(デンマーク)
前号の「ヴァイキングセンター」があるリーベRibeの、市街を紹介します。 |
ヴァイキング時代には交易地として賑わっていたリーベは、現在では観光客で賑わっています。町ごとタイムカプセルのようなシャレた小さな町です。上の写真は大聖堂の塔から眺めた町並み。全体にやたらとのどかです。(^O^) |
大聖堂といってもこんなに可愛げ。‘北方の使徒’として名高いアンスガル司教によって9世紀に建てられました。 クラシックな概観に似合わず、聖壇のモザイク画だけなぜかポップアート。 |
リーベは平和の象徴コウノトリが巣を作ることでも有名で、右は市庁舎のエントツにある巣です。(コウノトリ留守中) |
この町ははヴァイキング時代から中世にかけて栄え、考古学的出土品も多く、駅のまん前に「ヴァイキング&中世博物館」があります。 新しい建物ですが周囲の景観と合わせて赤いレンガ作りです。 |
小さな博物館なので、これ!といってモノスゴイものはないのですが生活の臭いのする出土品が多いようです。 ヴァイキング部門と中世部門に分かれていて、私の好きな(笑)‘実物大の人形による再現’があります。 ミニシアターもあってエッダ神話の天地創造のアニメーションをやっていました。 |
この博物館カフェがシャレていて、Viking menuだのMedieval
menuだのといったセットメニューがあります。 写真はヴァイキングメニュー。忠実な再現というわけではありませんが、なんとなくそれふうで楽しい。陶器のカップの中身はコーラです。(笑) 残念ながら中世セットは食いっぱぐれました。 |
宿泊した「ホテル・ダグマー」Hotel Dagmarはそれ事体が観光名所。なんと16世紀に建てられた現役のホテルなのです。ふだんは高級ホテルなんぞ利用しませんが、こういう歴史オタク心をくすぐるのは別。 400年の歴史の重みズッシリ。いや、重すぎて建物傾いています。(^^; |
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中に入ると壁もドアも階段も、もちろん部屋の中も傾いています。曲がっているのは壁の絵か、壁そのものか、一晩中悩むハメになりました。 そして…いかにも「出そう」ですが、出ませんでした、幸い。(私が鈍いだけかもね〜) 町で出会った日本人の女の子にダグマーに泊まってると言ったら「お金持ちですねー」とイヤミかまされましたが、都市部の高級ホテルほど高くはありませんし、スタッフもとても感じが良く、日本から直接メールで予約うかがいしたときも即レスくれました。お薦めのホテルです。 |
リーベのもう一つの呼び物、中世の夜警に扮したガイドさんの案内による市内の見まわりツアー。 スタート地点の‘ヴァイスの部屋’というレストラン前に集まったところです。明るい北欧の夏の夜8時。 カメラを向けたら「そんな遠くちゃ写らんだろう」とズズイっと前に出てくださいました。(笑) ポストカードにもなってる名物?おじさま。 このあとみんなでおじさんの後をゾロゾロと行列して回りました。 |
1日あればしっかり見ても3周くらい出来そうな小さな市街。なんでもかんでも古めかしく重厚で(傾いていて)ほのぼのできます。 ところで。観光には良いけれど住んでる人には不便だろうなと思っていたんですが、歴史的建造物保全地区を外れると、フツーのスーパーマーケットやら衣料品店やらがあって、ごくフツーの生活があるようです。ホッ。(^_^) |
リーベ観光オフィシャルサイト http://www.ribetourist.dk/page2125.asp
訪れた日・・・03年7月8日