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合宿1日目







31日の更新が終わった後に、慌てて着替えをバスタオルでくるみそのままトランクに放り投げ

て合宿に行ってきました、



集合場所は駅でして、皆やっぱりまだ集まってないです、次々と届く「遅刻するから待ってて」

という連絡、それに比例して悪くなっていく後輩Sの機嫌、うちのサークルの奴らは基本的に時間

を守って人に迷惑をかけないという意識が欠如している人が多い団体なのでそれを計算に入れて

集合時間を決めなければいけないのです、胃潰瘍で欠席する後輩A以外の全員が集まったのは結局

集合時間の1時間後でした、早速出発です。

移動は車を持っている人が自分の車を出して皆で乗り分けていくようにしたんですけど、とりあ

えず男としては隣に女子を乗せたいじゃないですか、4年生は男しか行かないので後輩の女子に

期待です、そして皆が集まってくじ引きで決まった俺の車の同乗者は!





友人K(4年生)この合宿に合わせて他の大学の「文学部講義案内」という本を持ってきて

「はーい皆これちゃんと持ってきたー?」と聞いた男。


友人D(4年生)とにかくいじめられキャラ、自分の彼女より体重が軽い男。






二人とも超オスです、そして4年生は3人しか行きません、25人で行く合宿で4年生は3人、

そいつらが全員俺の車に乗ったということなんです、後輩らに



「あの車が一番やばい、クッ、軽自動車なのに戦車にみえらぁ」



などと噂されつつもそろそろマンネリ化している3人は出発しました。




「暑いねー」(K

「夏だしなー」(俺

「あっつい」(D


後輩hに頼んで作ってもらった合宿用スペシャルテープをかけながら走ること5分、助手席にD、

後部座席にKを乗せていたのですがなにかゴソゴソやっていたので後ろを振り返ると

Kが全裸になっていました。







「ぅぉおい!」

「暑いねー」

「確かに暑いけどさ!全裸とかまじやめろよ!」



上半身裸ならけっこういるかもしれませんが車に乗るなりまずやることがおしゃべりでもなく昼

寝でもなく脱衣というKの気持ちが計り知れませんでした、



「旅の恥はかき捨て」

地元!ホーム!まだまだ知り合いいるよ!?

「いいじゃんもうすぐ21世紀だし」

「夏なのに寒いギャグ言うなよ!」

「あのさ、ベルトも締めてねー俺が言うのもなんなんだけど智史、シートベルトくらい締めたらどうだ?」

「するけど!(締めて)頼むから通行人とかに気付かれたりしないように近い!

「なに?もう着いたのか?まだ駅前じゃねーか」

ちげーよ目的地まであと4時間!立つなって!危ないから早く近い!

「…死ぬのか?」

死期でもねーよ!いいから座れ!軽自動車で無理すんなよ!

「目の前に同級生がぶら下がってんのにあいさつ一つもなしか」

こいつのこういう日常的な行動は今に始まったことではないのでほっとくことにしました


この時の一言


「まだ市内」


1日目その二


…いきなりの渋滞のせいか3人ともテンションが高めになっています、エアコンをどんなにかけて

も夏の日差しは21歳の男の肌をビシビシ刺してきます。


暑いです、しかし暑いんです、やってらんないです、エアコン全開でも焼け石に水、

俺達に説教、大学生に日曜日、フォアグラに味噌、醤油に塩みたいな感じです、暑いす、そんな

なか助手席で上半身裸になり沈黙を守っていたDが口を開きました、



「我慢大会しよーぜ」(冷房を暖房に)(O


「窓閉めろ窓。」(K


「まじすか、超やばいと思うんですけど」


そのまま炎天下のもと窓を締め切り、サウナ状態で走り出すこと5分、

警察の前を通りがかりました、


「まさか警察も俺達が車の冷房じゃなくて暖房で走ってるたぁ思うめぇ」


「思わないね、思わないね」


「そして俺のこの格好(全裸)は道路交通法にひっかかってしまうのだろうか?」


3人寄れば文殊の知恵とはよく言ったもので暖房をつけるよりも何もつけずにそのまま走った方が

車内の温度が上がることに気付いてしまった三人。


「明日の3面記事は親の管理能力が問われることになりそうだ」


などと話しながらそろそろ本格的に汗だくになりつつ走ることやはり5分。


後部座席でKが何かやっています、









「それ俺のタオルだよね!?」


「いいじゃん、貸してよ」


なんか風呂上りみたいな潤いをみせたKがそれこそ全身をくまなく拭いています、Dのタオルで。


「俺さ、タオル一本しか持ってきてないんだよ!やめてよ!」


「いいじゃん、わかった、ここ拭いてからね」


「どこ拭いてんだよ!もう使いたくないじゃん!使うけどさ!」


「大丈夫だ、じき慣れる」


「慣れないよそんなもん!」


そう言っているDも俺も完全に汗だく状態です、えらいことになってますこの車内、ギアを変える

ために左手をレバーの上に置くとDの肘から垂れた汗が俺の手の甲にかかるくらい位の汗をすでに

コンスタントにかいています。


さすがに気持ち悪くなってきたらしくDが


「もういいよ、そのタオルでいいから返してそういうとこ拭くなよだから!」


「はい」


「あー、湿ってるー、気持ち悪―い」


「なー、やだよなー」


「それ俺の本!」


「おお、どうりで感動しかしないわけだ」


「汗吸わないでしょ!?そんなもんじゃ!」


「少しふやけただけだよ」


「何で最初に本使うの?!まだ俺のバッグTシャツとかパンツとかあるじゃん!そういうのやってから最後に本でしょ!?」


「おっと飛び級、俺優秀」


「ぼ!う!し!3000円!」


「わかった、ごめん、もうやらない」


完全にいじめる側といじめられる側の二人のスタンスが確立されているこの状態を楽しんでいま

した、別の言い方をすると油断していました。


このときの感想

「仲いいよね」


その二分後



「いやー、暑いねー、ゴシゴシと、」










「それ今度は俺のバスタオルだな」


「なんだかんだでタオルが一番」


「そーだけどそーじゃねーだろ!」



渋滞してるから後ろだって向き放題です



「後ろばっか見てねーで前を見つめる勇気も欲しいぞ、智史君」

「知るかよ!てめ自分のタオル使えよ!」


「うちの精鋭たちはこんなところで出すわけにはいかん、このようなザコどもは貴様らのタオルで充分だ」



ちなみに出発してからその時いた場所までチャリンコでいける距離です、全然進んでません、

そこから後はKも暑さでへばり、俺のバスタオルにちゃくちゃくと汗を染み込ませているのみでし

た、


やっと車が流れ出し約一時間、途中でガソリンスタンドを発見、そこはマクドナルドも一緒にあ

ったので勝手に休憩することに、もはや後輩達の車はどこにも見当たりません。


KとDは慌てて人間の格好して車外に出ました、



「急げよ、早く追いかけなきゃだから」


マクドナルドに入る前に俺は確かに言いました、はい、言いました。


「いらっしゃいませー、ご注文をどうぞ」


「コーラ」


「壮健美茶」


「シェイクのバニラ」


「以上でよろしいでしょうか?」


「はい」


「こちらでお召し上がりですか?」


「はい」


「はいじゃねーから!車の中で飲めよ!」


「大丈夫だ」


「何が?」


「急ぐ」


「急いで車行けよ!時間押してんだよ!」


「急いで座る」(着席)


「飲んでくれ!せめて飲んでくれ!」


「すいませんやっぱりお持ち帰りで」


「お支払いは一緒でよろしいでしょうかー?」



珍しく声がそろった俺とKはテレてその場を立ち去りました。





「俺か!やっぱり俺か!」


3つの飲み物をDに持たせていざ乗車、



汗臭い



愚行がたたって車内が異臭騒ぎになっていました、我慢大会は俺の


「ヤメル」


という閉会の言葉をもって終了、めでたく窓を開けての走行となりました、

免許取ってからの2回目の高速道路にも無事に乗り込み、最初の集合場所のパーキングエリアに

到着、Kの


「女の子が一緒に乗るとか知らない一年生が一緒の車なら俺も裸になったりしない」


というある意味謙虚な意見も誰の耳にも届かず結局同じメンバーで次のパーキングエリアを目指

しました、5分後には二人とも寝てました、俺は2時間一言もしゃべらずに運転して、


「パーキング着いたらそのままほっといて脱水症状でこいつらを殺そう」


と思っていたのですが今思うにどうもKはしばらく前から起きていた様子で車が止まった瞬間に車

外へと飛び出していきました。


轢かれませんでした。


ここでKと後輩Yをトレード、念願の女子ゲットです、普通に楽しく盛り上がってペンションに到

着しました、女の子っていいですね。

部屋割りを適当に決めて飯の時間まで自由時間ということだったので運転に疲れた俺は寝てしま

いました。今回の合宿の目的はバカンスです、ゆっくりいつもの日常から離れてのんびりと過ご

すんです、ばか笑いするんじゃなくて微笑むんです。


このとき見た夢

0点のテストに追いかけられてました。


まあね

そんなのが無理だなんてのは俺が一番知っているわけですけど、

俺の部屋は209号室でした、皆思い思いの部屋に散らばっていきました、

部屋割りは適当です、まあ仲いいもの同士で泊まるのが一番ですよね、



んで、



気になる俺の部屋なんですけど、まあ当然女子はいません、





KとDと後輩Tでした、

もう黙っておとなしくなんかしてられないK君、早速悪戯をしに部屋から出て行きました、なにや

ら色々していたらしいです、俺が起きたときはちょうど別室にいる変態キャラ(学部の同級生か

らは影で「ガンダム」と呼ばれている、本人は知りません、このサイトは見てます、うちのサークルの女子は全員こいつのこと

嫌いです)のT荷物をまず荒らしていました、出てきましたタオル、Tは他の部屋に行ってます。



「ひとっぷろ浴びてくるわ」



これ以上ないというニヤニヤ顔で言い放ったK君、早速風呂場へ、ちょっと離れたところで見てい

たらなんとTが風呂へ入っていきます!シルエットで見るに正に今K君は体をT
のタオルで拭こうとしているところです、Kピンチ!



「あれ?Kさんも風呂ですか?」(なにやらアニメ風


「お…おう、でももう上がるわ」



どうすんだあいつ?








ガチャだだだだだだだだだだっだだだだだだだだd



びしょ濡れの21歳の男が俺のいる階段まで崩れるように走ってきました、



「Tがいきなり入ってきた」


「うん、見てた」


止めろよ、なんで俺こんな歳になってまでびしょ濡れで風呂場から出てこなきゃなんないんだよ、思わずもう拭けないとかわけわかんないこと言ってタオル置いてきちゃったよ」


「うん、ごめん」


「よし、次行くぞ」


「体拭いたほうがいいよ、あと隠せって」


「何?」


「放物線を描くようにわざわざ振り向かないで」(目を背けながら


「部屋戻ろう、寒くてかなわん」


途中何度か女子の悲鳴を聞いた気もしました、

あいつが通ったあとは妖怪が通ったあとみたいでした



あ、ちなみにペンション貸切でした、だから無茶もできました。



部屋に戻りなぜか持ち物チェックの話になりました、

俺もDもKもTもこれといって変なものは持ってきてませんでした、


しかし、俺とKだけ持ってきていて他の奴ら、おそらくは他の部屋のやつらも持ってきていないも

のがありました、

















コンドームです

「なんでそんなもん持ってきてんだよ!?」
「おかしくないすか!?」(T

「ばっかやろう!なんでお前らは性病怖くないのか!?」
「なんでやること前提なんすか!?」
「あと日本語変だ!」
「智史、お前何個持ってきた?」
「4個」
「俺も4個だ」
「何!?その数の一致は何!?」
「合宿って2泊3日だろ」
「うん」
「2泊3日を逆算すると4つになるんだ」
「なんで!?」
「今日一個、で、明日一個、んで、最終日は盛り上がるから2個、計4個」
「とんだピエロっすねあんたら」


「もしくは明日海行くじゃん」
「うん」
「で、俺4年生だから明日海パン忘れたふとどきな一年とかにしぶしぶ貸してやろうと思って」
「え!?それだけでもはけってこと!?」
「うん、やっぱり秘部だけでも隠さないとさ、隠してやんなきゃだめだろ」
「それで海に入れと?」
「うん、そこだけ隠せば問題ないでしょ」
「なんだろう、裸でいるより罪深い気がするのは」











8個とも無事生還しましたけどね。



そんなこんなで夕ご飯です、こってりしてました、おいしかったです、


Kが部長でもなんでもないのに部長のあいさつをしていました。




部屋に戻った時にDがいません、風呂に入りに行ったみたいです、Kは彼のパンツを持って出て行

きました、帰ってきました、手には何も持っていませんでした、


「パンツは?」


「なんか客の持込み用の冷蔵庫があったから凍らせてきた、グラスと一緒に」


「ああ、そう、あれだよね、濡らしてから凍らせたりすれば大変な凍り方するんだr」

ダッシュでKが出て行きました、


「丸めてダイリーグボール作ってきた」


「靴下もあるね」


「行ってくる」


帰ってきました、Dも帰ってきました、

Kは俺達皆で買ったビデオカメラを持って出て行きました、ドッキリやるとか言ってました。大成

功だったらしいです、



この時の俺

bdrの文をノートに書いてました



もう夜もだいぶふけてきました、すると当然分かれてくるわけなんですよ、



テンションの高い者低い者、

取る者、取られる者

眠る者、起きている者

怒る者、怒られる者




はい、しかしプログラムは個人の意見はあまり尊重されずに進み消化されるわけでしてですね、

行くことになりました、肝だめし

ペンションのおっさんがバスを持っていましてですね、そのバスに乗って肝だめしスポットまで

連れて行ってもらい、その辺ぐるり回って帰ってくるみたいな感じのイベントです、後輩Kと一緒

に歩いたのですが二人とも超が付くほどの田舎育ちのためさっぱり怖くありませんでした。前の

方の組では後輩TとDが一緒に歩いています、



「なあ、T、怖いな」


「こわいっすね、Dさん」


「こんなこと言うのもなんなんだけどさ、この手を離さないでくれよ」


「まかして下さい」



嫌な会話が聞こえてきてます、



「Dさん怖いんですか〜?」


「きゃはは」



女子大生も笑います。



俺達が通っている場所は田んぼの脇の道をかなり大きくぐるっと一周している途中です。

さて、物語も終盤になり、あとは直線をバスに向かって歩くだけになった時に事件は起こり

ました、

「あっ!」(T 懐中電灯を消してダッシュ

「逃がったな!」(Dも超ダッシュ


(以下Dに後日聞いたこの時の心理状況;くそ!そうやって俺達をおいていってびびらせようったってそうはいかねーぞ!みんな着いてきてるかな?暗くて何も見えねーや











「ホタルだ」(手のひらに優しくホタルを乗せて)
「わー、きれー」(女子大生達)


「まじかよ!」(はるか前方から)



随分面白いことになっているようです、駆け寄ってみました



「Dくんさ、T追いかけてったの?」


「うん、だっていきなり走り出すんだもん」


「まさか5m前方でホタルを捕まえてるとは?」


「思わなかった、俺ダッシュして2秒後には一人で走ってた、あいつはそうやって人を怖がらせるゲスやろうだと思ってた」



人を疑うとろくなことにならないみたいですね。




肝だめしもおわり帰りのバスに乗り込んだときに窓に映った街灯がUFOに見えたことは誰にも言え

ませんでした



ペンションに帰っていよいよ自由時間です、酒飲んで調子に乗っている奴らを尻目に俺は本当に

疲れていたので寝ようとしていました、すると後輩Tが風呂から戻ってきました



「智史さーん聞いてくださいよ」


「どうした?T君」


「あいつら(K達)ビデオ持ってるじゃないですか、」


「持ってるね」


「で、俺風呂上りだったんすよ、もうわかると思うんですけど、」


「真実はいつも一つだね」


「で、俺いやな予感がして風呂場の鍵を閉めて体を拭いてたんですよ」


「ほう、そんで?」


「そしたら案の定来るじゃないですか」


「うん」


「で、声聞いてみると『おはよーございます、今日はですね、T君の入浴シーンを』とかどっきりっぽくしゃべってるんですよ」


「うん」


「で、ドアあけて顔面蹴って帰ってきました」


「あいつらは?」


「しょうがないからKさんの入浴シーンを撮るとか言ってました」


行きました


まだ風呂場の前でリポーターがしゃべっていました


「はい、そういうことでございまして今回はですね、bdr(仮サークル名)のアイドル、Kさんの入浴シーンをモザイク無しでですね」


「いつまで待たせんだー?ボディソープの泡立ちにも限界あるぞこれ」


「それでは行ってみたいと思います」



カラカラカラ…










「きゃあ!」


「きゃあって格好じゃねーだろそれ!」(一同総突っ込み)



「くっ、もう追っ手がきたか!」



なぜか泡だらけのまま逃げ出そうとするKを捕獲する後輩N、



「なんでK先輩こんなにぬるぬるしてんすか!?」

「俺の晴れ姿だ」



部屋に戻りました、Tはもう寝ていました、明日は海なので早く寝ないといけないのに皆ガンガン

テンションを垂れ流しています、若いです。



しばらく後輩Yやら後輩Nやらと話しているとKがメソメソしながら入ってきました、



「どうしたの?」


「TとかTとかMとかNとかがいる部屋に行ったらー、皆上半身裸なわけね。」


「うん」


「そしたら俺先輩じゃん」


「うん」


「…ね?」


「全裸になったのね?」


「そしたらTが女子部屋行こうって言うのさ」


「全裸で、うん」


「だから身だしなみとして靴下を3本目の足で履いて前を布団でTが隠して女子部屋行ったのよ」


「うん、そしたら?」


「あいつが布団をうっかり落としたのね」


「うっかりね」


「それだけなら全然よかったんだけどそしたら靴下もひっかっかって一緒に脱げちゃって…」


「あー、」


「で、その場で泣き崩れて帰ってきた」


「大変だったな」


「リベンジ行ってくる」


そのあとのことは知りません、寝てしまいました、長い一日でした、マジで。


この日の感想

「下ネタしかなかった気がする」

好きなもの

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