夏休み合同企画    

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友達の友達の話〜ver.3〜




やっぱりこれも俺の友達の友達の話なんですけど、

そいつコンビニでバイトしてたらしいんです、そんでそこのオーナーが嫌な人だったらしく、

そいつの後輩Tに愚痴こぼしてたんですって、


「そう言えばさ、最近うちのコンビニのオーナーがムカツクんだよね」

「あぁ、バイト先の?」

「そうそう、なんとか懲らしめてやりてーんだけどなぁ」

「そうですか…」

「まぁいいや、もうすぐ大学卒業するから辞めるし」

「…」


その時の会話なんてすっかり忘れていた数日後、そいつはいつも通りコンビニのバイト

をしてたんです、深夜なので客もそれ程来ないし1人でひたすら7時間立ち続ける仕事を、

いらっしゃいませー、ありがとうございましたー、スキンに穴開けましょうかー?

とかいつも通り適当に働いてたんですって、そんで暇だなーとか思って

ふと外を見ると後輩の車が駐車場に来たんです、で、中から前に愚痴をこぼした後輩Tと、

コンビニでそいつと一緒にバイトをしている後輩Nが車から降りてきたんですって、

そんでそいつが


「いらっしゃいませー、どうしたん?暇なの?」

って言ったら後輩Nは黙って事務所に入って行って、残った後輩Tが

「どうすか?仕事?相変わらず腐ってますか?」

「ん〜。普通」

「今日はオーナー懲らしめに来ましたよ」

「マジで?何する気?オーナーもういないよ?」

そう、オーナーは深夜は帰るんですよね。


すると店の奥から制服を着た後輩Nが出てきたんです、

「いぃー!らっしゃいめせー!」

めせってなんだよ、何?仕事手伝ってくれんの?」

「すいません、商品の値段聞きたいんですけど」

「はいはい、かしこまりました!」

「何?何始めてんの?」

どうも後輩二人の間でコントのスイッチが入ったらしいです、

「どちらの商品でしょうか?」

「あの〜、これなんですけど〜」

おもむろに自分のズボンの中に手を突っ込む後輩T、

もちろんネコ型ロボットよろしく便利グッズが出てくるわけないんですよ、

出てきたのは極めてナスっぽいもの、

「ちょちょちょちょ、何出してんだよ!」

慌てて突っ込むそいつ、当たり前です、コンビニで自分の股間の値段を聞く奴がどこに

いるって話ですよ、だからそいつは大笑いしながら続きを見ることにしました


「あ〜、こちらですか、ちょっとレジ通しますね、ピ!」

またこれがなぜか都合よくTの取り出したナスの根元にはバーコードのように

黒い線が幾筋にも入っていたらしいんですよ。

「読めないよ!?@@毛はバーコードじゃないよ!?」

そいつの切れ切れの声もテンションが上がりきっている二人には届きません、

『駄目だ、ここで俺まで乗っかったら楽しすぎて死んでしまう!』

って思ったらしくそいつは二人を止めようとて、ついでにとんでもない事実に気付いたんです。

「カメラ写ってるカメラおい!これチェックすんのオーナーの奥さんだぞ!?」

これこそが彼らの狙いだったのだったんです!コンビニの防犯カメラに写る

@@@をレジのリーダー(バーコード読むあれね)で読み込む店員、

もうそれはオーパーツ寸前の衝撃画像です、

「なんでも鑑定団じゃないんだからさ!そんなもん読めるわけないじゃん!」

「あ〜、こちら780円になりますね」

「でんのかよ!」

「あぁ〜、意外とお安い…っておい!てめーこら店員!」

なんとノリツッコミまで出てきてしまいました、

「はい」

「おめー俺の@@@が千円でお釣りがきちゃうってのはどういう了見だ?」

「すいません、しかし当店の機械だと780円なんですよね」

「んだよもういいよ!」

ふてくされてレジを離れる後輩T、どうもオチもついたようなのでそいつは早速咎めることに

「お前まずいよこれ!?カメラ写ってるんだからさ!撮られてるんだよ!?」

「え?」

腰の動きを強調して振り返る後輩T、

「しまえよ!振り回すなそんなもん!」

ちなみに客はいなかったらしいです。

「これ見ればオーナーも**さん(そいつの名前)のこと見直すでしょ」

「どこをどう通れば俺のイメージあがんだよバカ!」

するとレジにいた後輩Nが

「まぁまぁまぁいいじゃないすか、えへへ」

「えへへじゃねぇよ!お前も何してんだよ!またTにそそのかされてんだろ!」

「いや、面白そうだから」

すると丸出しのまま後輩Tがアダルト雑誌のコーナーへ歩いていきました

「お前何してんの!?」

「いや、普通で780円なら大きくすれば値段も上がるでしょ」

「でかくする気!?」

「こおしちゃいられん!」

マッハでレジにスタンバイする後輩N、

「ちょっ!マジやめろって!今客来たら通報されんぞ!」

しかしそれもでらべっぴんを見ている後輩Tには届きません、

すると待ちきれなくなった後輩Nが

「お客さーん、まだですかね?」

「あ、ちょっと待ってくださ〜い」

「待たないよ!お前マジ洒落になんないって!」

実はもう洒落ではすまない段階にきていることなんてその時のそいつには気付けなかったんですね。

そして、客が来ちゃいました。


「やっべ!」

「いらっしゃいませー」

慌ててそいつはTを後ろに隠しお客に声をかけました

「やべ、こんな姿人にはみせらんねぇ、俺は意外とシャイ」

全てが矛盾しているセリフを吐きつつナスをそいつの後ろでしまう後輩T、

どうもその客にはある程度のモノが見られていたようだったんですけど

何も言わずにジュースだけを買ってすぐに帰っていったらしいです。

「やばかったっすねー」

「お前一番やばいのはこれからでしかも怒られるの俺って知ってる?」

「いやぁ、大丈夫っしょ!」

そいつはその瞬間この世には脳みそがない人間がいることを始めて知ったんですって。



いやぁ〜、友達の友達の話とはいえこりゃ酷い!(おでこをペシャリ)

家元には他にどんな友達の友達がいるんですか?うんきょから離れた話

書こうと思ったら裏側いっちゃっただけで俺こんなのしかいませんでした。

きっと知的な友達の友達がいるんだろうなぁー。


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