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絡む人嫌い

4月23日





コンビニの店員をやったことのある人ならわかると思うんですけど、

何をどう考えても自分が悪くない状況で客にからまれることってありますよね?

今日はそんな話を


俺がある日バイト先で行かんなくカリスマ店員振りを発揮させていたところ、俺に異常に接近し

てくる人がいました

「ははーん、さては俺にお熱を上げた女子高生がついに自分の気持ちを抑えることができなくな

って我慢できずに愛の告白をしにきたんだな、しかし今は深夜、『早く家に帰れこのプチ家出

が!』と言おう」



と思いその俺のファンであろう人を振り返ると、







案の定酔っ払った中年の男性がいました


俺の第一の感想が、


「近すぎねーか?これ?」


でした、なにしろ田端〜西日暮里間くらい近いんです、あっという間です、別の例えをすると、

恋人同士の距離、ラブ距離です。



ナイスミドルという単語の意味を俺に


「必殺技の名前?」


と思わせるくらい見事に乱れたスーツ姿で彼は言いました、



「何見てんだよ」



(近いからだよこの嘘メガネ!注;メガネかけてませんあ、いらっしゃいませ」



「バカにしてんのか!?あん!?」



「いやしてないですよ、」



その場を離れてレジに行こうとする俺、まるで武道の達人のごとく滑らかにそれを阻止するタン

クトップ(スーツです)



俺考えました


『この男、何が目的だ?金か?しかし俺は今休憩時間に飲むジュースの代金150円しか持ってない

、女か?俺はいくら中性的美少年とはいえ男だ、ならば…おでんか!?しまった!売り切れてる

!』

だめでした



とりあえず目的を聞こうと思い、



「何をお探しですか?」




「なんでもねえよ!」




いまいち会話のキャッチボールがうまくいきません、とりあえず


「ご用件は?」

と聞いたところ

「お前だよ!」







二丁目!?




売ってない!俺は売ってないですお客様!いくらコンビニといえどそこまで便利じゃ

ありません!



「さっきから見てんじゃねえよ!?」

「いや、見てないですよ」

「店長呼べ」

もう話しになんないですか俺?!下っ端じゃあ話になんないから上の奴呼んでこい!っていうあれ

ですか?しかし時間は今午前1時、店長が店にいる時間は確か午前10時〜午後6時まで、今店にい

るのはゆうべサンタとがちんこでケンカした夢を見たことを喜々として友人にしゃべる俺と、ボ

ディブレードすら満足に振れないであろうH君のみ!





店長なんて夢のまた夢な感じの二人組です。



「すいません、店長は今いないんですけど」

「あぁーん!?何でいねえんだ?」

「朝になれば来ますけど」

「待てねーよ」

そりゃそうだ、俺だって待てんよ、

とかなんとか言ってるうちにおっさんどんどん俺にからんできます、



「お前俺が金もってねーと思ってんだろ?」




「…(そういうことを言う人は大体持ってるもんだ、どうせ自慢げに金見せるんだこの人)」








「ねーよ!!」





何しにきたあんた!?びっくりだ、ちょっとおもしろいぞおっさん



「そうですか」

「悪いんか?」

「いや、悪くないです」

「この店はあれか、金持ってねー奴は来ちゃだめなんか?」

「いや、そんなことないです」

「お前今迷惑な客が来たと思ってんだろ?」

愚問!

「いや、そんなことないです」

「思ってるだろうが、」

「いや、そんなことないです」

「でもな、そりゃお前が悪いんだ」



そんなぁ

「はい」

「店長呼べ」

「いないんですよ」

「電話番号教えろ」




さあどうなる俺?


1素直に教える
2おでんの汁(80度)をぶっかけて「いいだしでてるだろコラ!」と言う
3その他

答えは3、続きは明日の日記で


4月24日




 

「電話番号教えろ」

「え、誰のですか?」

「店長のだよ」

「(確かそういうのはだめだ!)そういうことは教えちゃだめなことになってるんですよ」

「あぁ〜ん?お前なめてんじゃねーぞ?」

腕をまくりながらたんか(初めて使った、この単語)をきるおっさん、その腕には


『いやだ』


入れ墨です、なんかプチ金さんみたいになってますこの人、コンビニ店員(21歳)にからむ

あたりさすが金さん庶民派!



「いやなめてはいないですけど(かなりビビッテます)」

「じゃあ店長に電話しろ」

「(電話するくらいならいいのかな?)はあ、なんて言えばいいですかね?」

「@@(地名)の$$だって言えばすぐわかんだよ!おらぁなぁ、て

めえ、この辺じゃあ有名なんだぞ?」

勘違いしたネットアイドルみたいなこと言い出したので電話をかけることに

プルルル



『もしもし』

「あ、店長ですか?すいません、深夜バイトの智史です」

『うん、どうしたの?なにかあった?』

「はい、お客様が俺にクレームがあるようでして」

「あー!?」

うわびっくりしたー!どう考えてもお前がしゃべるタイミングまだだろ!


「クレームだぁあ!?おい!?」

「はい」

「お前今クレームっつったなぁ?!」

「はい」

「客に向かってこの店はクレームって言うんか?」













「はい?」だめだ、わかんね、智史お手上げ、そういえば酔ってるんだったこいつ。


「客に向かってこの店はクレームって言うんか?」

「いや、別にお客様が、…クレーム?だとは言ってないですけど」

『あはははははははは』

店長笑ってやがります、っていうかクレームは形容詞じゃないぞおっさん、

「そういう教育されてんのかお前は?」

「…はい?」

「客をクレーム扱いするような教育受けてんのか?ってことだよ!」

お前はどんだけ抽象的な存在なんだよ!クレーム扱いって!

どうも何か別の言葉と勘違いをしているようです、言い方を変えてみましょう

「すいませんでした(電話を指差して)いいですか?」

「おう」

「もしもし?」

『はいはい』

なんでちょっと楽しそうなんだよ店長…

「あの、俺について店長に言いたいことがあるようでして、」

『そうみたいだね』

「はい」

『返事だけしてね』

「はい」

『%%か$$って人でしょ?』

「!はい」

『じゃあ電話変わったら裏行って警察呼んじゃっていいよ、』

「はい」

『じゃあかわっていいよ』

「(おっさんに)どうぞ」



果たして警察に無事連絡できるのか俺?おっさんの機嫌の行方は!?以下次号!



4月26日



「おう、あーもしもし店長?!(でかい声、親友のようななれなれしさで)」

「ごめんねー?こんな時間に」



よし、この隙に警察に電話だ、事務所に行こうとする俺、



パシ

俺の制服の裾をつかむおっさん、





ふざけんな!何で俺がお前になんかカップルっぽいことされなきゃなんねーんだよ!!
(心の中でひどいことをしながら)



まあかくして店長の作戦は失敗に終わりました。



「おぼえてる?」


「今日はどうしたんですか?」


「今日はな、店長のところの奴が俺のことを睨むのよ」


よしそこで店長大人らしく適当に流してなんとかおっさんの怒りを静めてくれ!


「(聞き取れなかった店長のお言葉、)」


「それがな、睨んでんだよ」


「でも彼は後ろを見ただけだって言ってましたよ」


「言ってねえだろそんなこと!」
言ってねえだろそんなこと!



馬鹿じゃねえの店長?!何いきなり嘘ついてんのさ、どういう大人の作戦で

おっさんの怒りを静めようとしたんだかしらんけど煽ってどうする煽って、


「あっそうですか、」

「おめー何嘘ついてんだよ?」

「(聞き取れなかった店長のお言葉、)」

「店長は客の言うことと店員の言うことどっち信じるんだよ?」

おお!そうだ!もっと言ってやれ!(もうやけ糞)



「(聞き取れなかった店長のお言葉、)」

「ああそうかい!わかったよ!もういいよ!そっちがそのつもりならこっちにも考

えがありますから」

早い!しかも何かよくなさげな話の終わり方をしました。あの自信満々な様子はなんだった

んだ店長、ひげをそれ店長。



「おい、警察に電話しろ」







まじで!?いいの!?



「はい」



「俺ぁ別に今悪いことしてるわけじゃないんだよ、後で誰かさんに通報されたらめん

どくさいから警察に報告しとかねえとな(店中を見回しながら)」





世の中馬鹿ばっかりですね


「はあ、わかりました」



ぽるるるるるる


「はい、##警察です」

「あの、@@のコンビニなんですけど、」

「あ、あの橋の前の」

「はい、」

「どうしました?」

「お客様がそちらに電話をしろということでして」

「そうですか、酔ってますか?」

「はい」

「そっちに我々が行ったほうがいいですか?」

「はい」

「わかりました、すぐ向かいます、電話変わってもらっていいですよ」

「おう、俺だよ(親友のようななれなれしさで)」

「おう、@@にいるから、おれはただ店員さんと話してるだけだから、脅迫してるわ

けじゃねーから、おたくの&&は元気か?(超得意げ)」



…ところで、俺の相方H君、あのおっさんが来てから早1時間、何をしているかというと、



「いらっしゃいませ−」



レジやってます。


助けてほしかったぞ、H君




5分後

「お前の上司は俺の後輩だ」
「俺の一声で2000人集まる」
「今度選挙に立候補する」

などなどおっさんの本当に違いない自慢の限りを尽くし終わった頃に!

「なにしてんのあんた?」


きました!警察の登場です!うわー、かっこいい…、抱かれてぇー

…、よし、俺も今年で22歳だけど大きくなったら警察官になろう!





天然とは恐ろしい物でそこに酔いが加わるとさらにもの凄い発想を人にもたらします、











「なんで今話してんのに警察がきてんだ!?」



フッ警察官はあんたが今電話してる一人だけじゃないんだぜ、後もう酒飲むな





外に連れ出されるおっさん、わめくおっさん、なだめる警察の方々一気に7人ほどきたので一人が

俺に事情を聞きます、その時わかったことなのですが、おっさんはちょくちょくこういった形で

警察にお世話になっているらしいです、そんな常連さん相手ということもありとんとん拍子で話

は進み、おっさんは警察で一晩寝ることに、


その後俺は、


「奴がまた来たらすぐ電話かけてくれていいから」

と、限定版この顔見たら100当番みたいな権利を得ました。

生まれて初めて警察呼んだんですけど、迅速で丁寧な対応はとてもありがたかったです、



あとH君はひどいと思いました



今回の標語


乗るなら飲むな、飲んだら来るな!

好きなもの

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