2003年2月20日(木)

雨のち曇り(横浜の天気)
早朝勉強会(日体大)・大阪へ移動(赤ロケ)

二日連続でニュースの話題では日記というより、「ニュース評論」になっちゃうなと思いながらも、今朝の早朝勉強会でも、結局出てきました!この話題!なんと、メジャーリーグのキャンプで死人が出てしまったのです。インデックスのページには、リンクを貼りましたが、ワシントンポストでは詳しい記事と亡くなったオリオールズのスティーブ・ベクラー投手の写真も掲載されていました。

ランニングトレーニングの後で、脱水症状がでて頭痛を訴え、その後もどんどん進行して亡くなったのですが、どう考えても普通ではない。そこで色々調べた結果、エフェドリンが入っている減量を目的としたサプリメントの存在が浮かび上がってくるわけです。

実は、このサプリメント、早朝勉強会の常連さんが現物をハワイで買って来て去年大いに話題になりました。また、日本では、エフェドリンが抜かれたものが発売されています。このサプリメントを飲んで運動をすると異常なほど汗が出て、減量効果があるというのですが…。

僕は、最近、頭痛と水分摂取の関連性が気になって仕方がありませんでした。ですから、この話題は、何度か提起したことがあります。結局、脳は酸欠や糖分不足に弱いのですが、それを運んでいるのが血液ですから、脱水すると血液粘度が上がりすぎ脳の活動に十分なエサが供給できなくなるのではないかと思うのです。

先日、かなりメジャーな健康番組で頭痛を取り上げていたのに、水分摂取には全く触れられていませんでした。ちょっと残念な気持ちになりました。偏頭痛を起こしている中高年の男性が、1滴も水を飲んでいない事実をご存知ですか?朝は、コーヒー、昼は緑茶で、夜ビール、しかもそのビールを美味しく頂くために水分を控えていたりして…。これは、利尿作用のあるものばかりで生活している一例ですが、こんな出たら目な水分摂取の仕方では、偏頭痛が起きて当然です。コーヒーも緑茶も、そしてビールも人間の身体にとっては「水分」としてカウントできないのですから…。

メジャーリーグの選手が使った脅威の発汗サプリメントは、大量の水分摂取を条件として摂取しなければ危険極まりないのはトレーナーだったら誰でも知っていることです。そして、そのトレーナーが、選手に教えなければならない最重要ポイントは、
「水分」を搾り出すのが減量ではなく余分についた脂肪を燃焼することだという点なのです。計量が命のスポーツではとりあえず水を出して秤に乗りますが、それは意味が違うんですよね。

忌まわしい事故を未然に防ぐことが、トレーナーの一番大事な仕事なのだと改めて強調したくなったオヤジでした。

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