第7話・「感動!! 君も泣け」


 
 
 さて、未だに懲りずにここを御覧になっている皆さんもそろそろどうでも良くなってきたでしょう
が、どうか見切りを付けるには後しばらくのご辛抱を。
 なぜなら・・・それは最後まで見てのお楽しみといった所でございます。



 年も暮れて来ますと、いくら日がな一日ぐうたらと生活しているボンクラ達といえども、いや、
なんせ、恩師も走るような時期が近づいてきたとあってはこいつはもう、あんまりいそがしくてお
ちおち勉学にも励めねえや。おいおいおめえ、おめえは普段からそんなことしちゃいねえじゃ
あねえか。といった事で
 
 口調を元に戻しやしょう。


 既に年も暮れようとしていながらも、いつまで経っても侑紀(仮)は現行の続きが出来たぜ。と
いう朗報はいつまで経っても来やしない。結局私はまた、原稿どころか彼がそんな漫画を描い
ていることをさっぱりと忘れてしまったのでありましたとさ!

 ところがどっこい

 そんなある日、侑紀(仮)が急ぎ足で私の元へ来たのである。
 この時こそがいわば、本連載のクライマックスの序章であったといえるのだが、そんな運命の
女神ことモイライの気まぐれを我々には知る由も無く、全て事は天のみぞ知る。

 
 「出来た」
 彼が言った。
 


  何が?
 お前が何か作ったのか?フリーエネルギー装置か?常温核融合炉か?
 お前はいつからニコラ・テスラ狂信者になったのだ?



 「漫画が」


 漫画?






























 と、筒井の「虚人たち」風に行数を稼いで見る。
 







 
 
 ああ、漫画か!!
 

 やっとのことで彼が隠れ漫画化であるという概念&かっての熱意を復活させた私は早速、
彼と共に侑紀(仮)の自宅・・・この場合はアーク(聖棺)と言うべきか。へと向かったのであっ
た。


   そして、見た。
   もはや、言葉が無かった。
   かって無いほどの、衝撃。サードインパクトにしてウルトラインパクト。
   この感動、この衝撃。
   
 
 私は、余りにも壮大にして荘厳な感動に打ちひしがれ、時の移るまで涙を落としはべりぬ。



 

   数日後、
 一部の未完成であった部分を補い、表紙を書上げ、ついにマイソロジーは爆誕した。



 


 

 それではみなさん、
 
 堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒて長らくお待たせいたしました。
 君は歴史の証人になるのとついでに刻の涙を見る!

 
 いざ行かん!150億光年の遥か彼方へ!!
                     




















            
           えーと、とりあえず
          〈モドル〉    〈続く〉