躊躇うふりは、もうお止めなさい。 あなたには求めるモノがある。 目の前には、それを可能にする“力”がある。 ……答えは、最初から決まっているのではないですか? ──“失われた聖母”オーレリア
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GM | : | では BLADE of ARCANA を始めます。今回はシナリオ集を使うのでよろしく。 では皆に最初の鎖を配ろう。“ラック”には【ディアボルス】の正位置。“ヴァルト”には【フィニス】の逆位置。“フェイム”には【マーテル】の正位置。“レイン”には【アクシス】の正位置。 |
ヴァルト | : | 私だけ逆位置か。さっさと物忌みだな。 |
導入0 | 赤髪の司祭(現在) | |
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シーンタロット 【 アダマス 】−逆位置− | ||
GM | : | では君達にはこれをあげよう。 |
フェイム ── PCA用シナリオ因縁 ◎仇敵/火竜ロヴレンド あなたは知っている。すべてを焼き尽くす恐怖の火竜の伝説を。あなたは火竜と刃を交え、倒れ伏した。しかし、あなたはまだ生きている。再び火竜と戦う日を待ちながら。 ※さらにPCBに対して[未来]の因縁を取ること。 ……☆友人/ヴァルト | ||
レイン ── PC@用シナリオ因縁 ☆忘却/ユーディット 彼女に出会うと、不思議な感情を覚える。初めて出会うはずの人。しかし、遠い過去に出会っていた人。……そんな気がしてならない。何故なのだろうか? ※さらにPCAに対して[現在]の因縁を取ること。 ……○借り/フェイム・クライス | ||
GM | : | それでは導入ステージにはいります。最初はレインとフェイムの二人。同行者でいいよ。では始めるけどいいかい? 君達は“火竜ロヴレンド”が住む“バルノウの燃える砂丘”から少し離れた街“アルゲスハイム”に向かっているところだ。 |
ラック | : | 仇敵……(レインに)お前も行くのか? |
GM | : | 借りがあるから、一緒に同行しているというところだろう。 |
ラック | : | 借りを返す為に恐ろしい火竜と戦うのか(笑)。 |
レイン | : | (フェイムの因縁を覗く)……『全てを焼き尽くす恐怖の火竜』とか書いてあるよ(笑)。伝説とか。 |
GM | : | 今は翼が傷つけられていて飛べなくなっているから、この辺の砂丘にずっと留まっているのだ。典型的な竜なので、財宝を下に敷いているから、襲う人は後を断たない。そして被害者も後を断たない。 まもなく夕刻。窓から夕餉の支度の為炊煙が上がっている。小さな活気に満ちた街だ。祭りが執り行われるということで、街路に多くの人がごった返している。そんな日だから、宿が満室だったのも致し方ないことだろう。だが幸いな事に、教会に泊まる事ができた。 |
レイン | : | 人の情けが身に染みますなぁ(笑)。 |
フェイム | : | まったくですなぁ(笑)。 |
ユーディット | : | 「どうぞどうぞ、お入りください旅のかた。救聖母の社は万人に開かれております。」 |
GM | : | そう言って迎えてくれたのは教会の“司祭”ユーディット。彼女はウェーブのかかった赤毛と包容力のある雰囲気が印象的な女性である。首に下げている銀の十字架は炎で焼かれたように拉げている。 |
ラック | : | (レインに)どっかで逢った事があるような…… |
レイン | : | ユーディットとの因縁は『忘却』なので忘れているはずだ。でもなにかある気がする。「その十字架は一体?」とか聞いてみましょう。 |
ユーディット | : | 「これですか? それは大変大切な物なのです。私はこの十字架を握って生まれてきたそうですから。」 |
レイン | : | ふむ。 |
ユーディット | : | 「長旅でお疲れでしょう。今お湯を沸かして参りますから。」 |
レイン | : | ちょっと待って。私達は火竜の居場所は分かっているの? |
GM | : | 分かっているよ。なにせ有名な場所だから。周りは“バルノウの燃える砂丘”って呼ばれる、火竜のせいで砂丘化されてしまった地形がずっと続いている。街を出て辺りを見渡せば、辺り一面砂丘が広がっているのが確認できるよ。 そうこうしているといずれ夜も更け、眠りにつくだろうね。 |
レイン | : | 今の時点で、何かする事あるのかな? |
GM | : | 質問があるなら。 |
レイン | : | 「祭りだそうですが?」 |
ユーディット | : | 「ええそうなんですよ。明日は祭りが執り行われます。」 |
ラック | : | 死ぬ前にいい思い出の1つでも。 |
レイン | : | それもそうだね。「明日の祭りではどのような出し物がございますか?」と聞いてみましょう。 |
ユーディット | : | 「明日は結婚式なのです。」 |
レイン | : | 「結婚式ですか。どなたのです?」 |
ユーディット | : | 「“ハンス”さんと“レベッカ”さんです。」 |
レイン | : | (唐突に)う〜わ〜、ありえね〜〜〜!! |
GM | : | はぁ!? |
ラック | : | なんて失敬な。人の村の村人に向かってありえないだなんて(笑)。何様だ貴様は!(笑)。 |
フェイム | : | 何をそんな深読みしてるんだ?(笑)。 |
レイン | : | すまない、“ハンク”と“レベッカ”って聞こえちゃってさ。バイオハザードじゃんとか思った。 |
GM | : | ありえないってそういう意味ね(笑)。じゃあシーンを代えちゃうよ。 |
導入1 | 故郷で待つ女(過去) | |
シーンタロット 【 フルキフェル 】−逆位置− | ||
GM | : | 次のシーンはラックだね。これをあげよう。 |
ラック ── PCD用シナリオ因縁 ◎慕情/エレーヌ あなたには、将来を誓い合った女性がいる。しかし、あなたはとある事情で故郷を離れた。そして、数年。あなたは戻ってきた。帰るべき場所へ。そして何より、あの人がいる場所へ……。 ※さらにPC@に対して[未来]の因縁を取ること。 ……◎秘密/レイン・ファレクシィル | ||
ラック | : | ……俺、フィアンセがいるのに26って、ちょっと歳くってないか(笑)。 |
GM | : | あと、ラックとヴァルトは同郷の者だから。 君は久しぶりに故郷“アルゲスハイム”に戻ってきた。まもなく夕刻、天窓から夕餉の支度の為炊煙が上がっている。小さな活気に満ちた街だ。 気がつくと君はエレーヌの家の前に立っていた。扉が開き、中から一人の女性が出てきた、エレーヌだ。変わっていない。いや、少し背が伸び、美しさが増したように見える。 君の存在に気づいたエレーヌは呆然と立ち尽くすも、鈴のような声で呟いた。 |
エレーヌ | : | 「戻ってきてくれたんだ……。」 |
GM | : | 彼女はにっこり笑って次の言葉を呟く。 |
エレーヌ | : | 「……お帰りなさい。」 |
ラック | : | やっぱこんな展開か(笑)。「ただいま。」と言おうかな。 |
GM | : | そう言うと彼女は笑って、 |
エレーヌ | : | 「夕食を作るね。」 |
GM | : | と奥に消える。 という訳で君のシーンは終わりだよ。 |
ヴァルト | : | うわ〜ラヴシーンだ(笑)。 |
レイン | : | 演技派だね、マスター(笑)。 |
ラック | : | しかもシーンタロットは逆位置だ(笑)。 |
レイン | : | 良い事無いな(笑)。 |
導入2 | 宴の支度(過去) | |
シーンタロット 【 アクア 】−正位置− | ||
GM | : | ではヴァルトのシーンだ。 |
ヴァルト ── PCB用シナリオ因縁 ◎兄姉/ユーディット 彼女は、あなたの故郷の教会に住んでいた。身寄りのない彼女を教会の司祭が引き取り、大切に育てていたのだ。あなたにとって彼女は姉のような存在だった。最近、彼女の事をよく夢に見る。 ※さらにPCC(PCが5人居ないのでPCD)に対して[過去]か[現在]の因縁を取ること。 | ||
GM | : | 君は久しぶりに故郷の“アルゲスハイム”に戻ってきた。ここを離れて一体何年になるだろう。ちなみに普通の年数だ。300年とか離れてないからな。それだけ言っておくぞ。 |
ヴァルト | : | おっけ〜。 |
GM | : | という訳で演出を続けるぞ。 まもなく夕刻、天窓から夕餉の支度の為炊煙が上がっている。小さな活気に満ちた街だ(一同爆笑)。 |
フェイム | : | 同じじゃん(笑)。 |
GM | : | 久しぶりに会う人々に挨拶を交わしながら歩いていくと、中心部の教会に辿り着いた。扉の前では一組の男女と、司祭と思しき女性が立ち話をしている。 そうだね、二人の男女というのは、幼馴染のハンスとレベッカだ。 |
ヴァルト | : | 幼馴染なのね? |
GM | : | そうすると君の方に気がついたようだ。ハンスが、 |
ハンス | : | 「ハハ、嫁さんをもらことになっちまったよ。俺も年貢の納め時ってやつだ。」 |
レベッカ | : | 「私達の結婚式、必ず参加してね!」 |
GM | : | と言ってくる。ユーディットは、 |
ユーディット | : | 「久しぶりですね。教会に泊まってはどうですか?」 |
GM | : | と君を誘うね。 |
ヴァルト | : | じゃあ泊まるよ。「久しぶりだし、そうするわ。」 |
ユーディット | : | 「それでは。」と言って教会に招き入れるね。「ではお二人とも、明日また打ち合わせをしましょう。」 と言って、二人とは別れる。ここでシーンは終わる。 |
ヴァルト | : | シーンタロット頂きます。 |