シーン1 | 凶夢 | |
---|---|---|
シーンタロット 【 デクストラ 】−逆位置− | ||
ラック | : | う〜〜〜ん……。シーンを貰ったはいいが、特にすることがない。 |
GM | : | では、君は街頭を歩いていたところを呼び止められるね。 |
ラック | : | それがいいや。じゃあ止まろう。 |
レイン | : | マスター! 登場は? |
GM | : | 構わんよ。 |
レイン | : | よ〜し(コロコロ)『2』で成功! |
フェイム | : | 俺は……(ラックPLを一瞥して)出たくない(笑)。 |
ラック | : | どういう意味だ(一同笑う)。 |
フェイム | : | 別に(笑)。 |
GM | : | 君を呼び止めたのは、占い師風の人物だ。 |
占い師 | : | 「そこの人、お待ちなさい……。」 |
ラック | : | 「何だ?」と言って呼び止められてやろう。 |
占い師 | : | 「今、この街は不穏な空気に包まれています。街を覆う不穏な力……それを払うのは、あなた……といったところですかな?」 |
GM | : | 謎掛けの様に君に語るね。 |
ラック | : | 何者だこいつは? |
占い師 | : | 「私はただの占い師ですよ。ちょっとばかり先が見えるだけのね。まぁ、10年前と同じようにがんばってくだされ。」 |
GM | : | と最後に言う。なにせ君の顔はこの街では非常に有名だからな。 |
ラック | : | ああそうか、僕は英雄だったな。「当然だな。」と言っておこう。 |
占い師 | : | 「うむ、頼もしい。」 |
ラック | : | 「ここは友が命懸けで守った街だからな。」 |
占い師 | : | 「そうですか……。」 |
ラック | : | といったところに、変な女騎士がやってくるのだ。 |
レイン | : | 変とはどういう意味だ(一同爆笑)。 「占い師さん、私も占ってくださいな。」使い道のない1フローリンを渡す(笑)。 |
占い師 | : | 「ほほぉ……貴方からも、何やら不思議な力を感じますな。」 |
ラック | : | しかし、私の持っている因縁は【未来】だ。君の事は分からない。 |
GM | : | しかも【忘却】か。 |
ラック | : | どこだ、どこかで見かけたことがあるような気がするのだ。 |
レイン | : | (思わずPL発言)前回一緒に戦って、現世でも再会したじゃないですか(笑)。 |
ラック | : | いや、まったく分からない。 人違い? いや、そういえば僕は英雄だったな。見知らぬ他人から話しかけられても特に不思議ではないだろう(一同笑う)。 |
レイン | : | お前、少しぐらい接触を持たせろよ(笑)。 |
ラック | : | 忘れているものは仕方ないだろう(笑)。 |
フェイム | : | 分からないなりに、会話するんでしょう? |
ラック | : | いや、しないよ。 |
レイン | : | ……(泣)。 |
GM | : | そうか(笑)。では、シトシト雨の降る“ケルバー”の街頭で、君達は何の接触もないまま(笑)シーンは切れる。 |
シーン2 | シェロスキルヘ | |
シーンタロット 【 オービス 】−逆位置− | ||
フェイム | : | では、10年前の出来事とやらを調べたい。 |
GM | : | 記録係がいるぞ。 |
フェイム | : | あ、いるんだ。じゃあそこに向かおう。 |
GM | : | では舞台は“シェロスキルヘ”……城の名前ね。 |
ラック | : | 待った! まずは登場だ。……出れるかな……出れないかな……(×3)。ダダンダンダダン。ダダンダンダダン(コロコロ)。 |
フェイム | : | (出目を見て)……出れないみたいだな(笑)。 |
ラック | : | ダダンダンダダン……(声が小さくなっていく)。 |
レイン | : | 今のはなんだったのでしょうか?(笑)。 |
フェイム | : | ほら、冒頭で長雨に打たれてたからさ(笑)。 |
GM | : | 続けていいかな?(笑)。 ここ“シェロスキルヘ”には、“紋章官”クラフトというのと、“司祭”のウルリカという人物がいるね。クラフトの方はかなり若い。ウルリカはわりと年をくった人だね。 |
フェイム | : | “紋章官”ってどんななの? |
GM | : | “書記”みたいなものだよ。 クラフトは若い事もあって、あまり10年前の事件については詳しくないようだね。 |
フェイム | : | 「記録を見せてもらえるか?」 |
クラフト | : | 「ああ、いいよ。」 |
GM | : | 記録を見る限り、10年前にヴェイクスという人物が“嵐の魔獣”を呼び出そうとして起こった事件だという事が分かる。そして10年前も、今と同じような長雨が続いていた。 |
フェイム | : | ふんふん。 |
GM | : | その時戦ったのが、ラックと、その時死んだ友人と、もう一人スレイドという人物だ。 |
ラック | : | ああ。 |
GM | : | ただ、ヴェイクスはその時に死亡したのだが、魔獣の方は完全に殺す事ができず、今も湖のそこに氷の封印と共に眠っているのだそうだ。 |
フェイム | : | …………。 |
GM | : | ……分かった?(笑)。 |
フェイム | : | ……ああ、多分。 |
レイン | : | アンタいつもそれだ!(一同笑う)。 |
ラック | : | シーンを変えるか? |
GM | : | そうだな(笑)。 |
レイン | : | 物忌みします。 |
シーン3 | 懐かしき家 | |
シーンタロット 【 コロナ 】−逆位置− | ||
レイン | : | シーン貰っていいですか? リゼルに逢いに行く。 |
GM | : | もう分かっていると思うが、リゼルの養父ってのがスレイドな。 |
レイン | : | 私はその事を知っていていいのですか? |
GM | : | 有名だからなぁ。<事情通> で判定してくれ。 |
レイン | : | また無茶な…(コロコロ)『5』で成功。 |
GM | : | だったら、ついでに『10年前の事件』についても、多少の事は知っている事にしていいよ。 |
レイン | : | 魔術師スレイドは救国の英雄だということですね。 |
GM | : | スレイドはムーン通りの一画に居を構えている。 |
レイン | : | ま〜ず〜、花屋にでも寄って何か買って行きましょう。 |
GM | : | おお、素晴らしい。しかし、長雨が続いているから花屋は商売上がったりなんじゃないかな(笑)。 |
レイン | : | 別に他の物でも良いよ(笑)。スレイドさんには菓子折りでも用意致しましょうか。 |
ラック | : | (レインPLの飲み物を見て)カフェラッテだな。 |
フェイム | : | 1年分(笑)。 |
レイン | : | 冷蔵庫も無いのにどうやって!?(笑)。 |
ラック | : | その日の内に飲んじまえよ(笑)。 |
レイン | : | 1年持ってないじゃないか!(一同爆笑)。 |
GM | : | 進めて良いかな(笑)。 君が訪ねていくと、初老の男性が姿を現す。スレイドだね。元々愛想のある男ではなかったが、そのことを差し引いても、今の表情は重苦しいご様子だ。 |
レイン | : | 「ご無沙汰でした、レインです。その節は大変お世話になりました。」と言って菓子折りを差し出そう。 |
フェイム | : | 金払えよな(笑)。 |
レイン | : | (レコードシートから1f減らしながら)1フローリンも払えば文句ねぇだろ!(一同笑う)。 |
GM | : | 君の事を確認すると、ちょっと表情も柔らかくなるね。 |
スレイド | : | 「おお、すまぬな。あいも変わらず生きておったか。まぁ、しぶといのだけがお前の取り柄だからなぁ。」 |
GM | : | とか言われてしまうね(一同爆笑)。 |
レイン | : | 「貴方の方こそ、いつまでも減らず口が変わりませんね!」(一同爆笑)。 |
スレイド | : | 「クックックック……。いやしかしレインよ、このような時にどうした?」 |
レイン | : | 「こちらに寄ったのは、他の用事のついでなのですが。少々気に掛かるものがありまして。」 |
スレイド | : | 「そうか。まぁこんなところで立ち話もなんだ。上がってくれ。」 |
GM | : | と、中に招き入れてもらえるよ。 |
ラック | : | 登場判定(コロコロ)『10』でギリギリ成功。 |
GM | : | 【フルキフェル】の逆位置。 |
フェイム | : | 俺も出よう(コロコロ)成功。 |
GM | : | 【ディアボルス】の逆位置。 |
レイン | : | マスタ〜……。 |
GM | : | なに? |
レイン | : | さっきからどれもこれも逆位置ばっかりなんだけど(一同爆笑)。俺としては、そのタロットを山ごと反転させるのが最善だと思われるが。 |
GM | : | やめとけ(笑)。 |
ラック | : | では俺もドアをノックする。『コンコン』。 |
スレイド | : | 「ん? 今日は客が多いのぅ。」 |
ラック | : | 「やぁ、スレイド。」 |
スレイド | : | 「おお、お前ラックじゃないか。……お前も、この雨が気になって来たのか?」 |
ラック | : | 「そうだ。……10年前と同じだね。」 |
スレイド | : | 「ああ、そうだな……。今客が来てるんだが、まぁ上がってくれ。」 |
ラック | : | (レインPLを凝視する)。 |
レイン | : | もの凄い目で見られてるな(一同笑う)。 |
ラック | : | GM、スレイドと一緒に戦った奴って? |
GM | : | いや、それに関しては全く設定が無い。では一旦シーンを切るか。 |
フェイム | : | マスター、俺も登場したんだけど(一同笑う)。 |
GM | : | おお、忘れてた(一同爆笑)。ではまたスレイドが席に座ろうとすると、『コンコン』とノックされる。 |
スレイド | : | 「おお? 今日は本当に客が多いのぅ。」 |
レイン | : | 「人が尋ねてくるのは良い事ですよ。」 |
GM | : | スレイドはそれには苦笑しつつドアを開けるね。 |
スレイド | : | 「誰かね?」 |
フェイム | : | それじゃあ……「スレイドさんはこちらに?」と聞こうか。 |
スレイド | : | 「いかにもワシじゃが?」 |
フェイム | : | じゃあ名乗ってから、「突然で申し訳ないが、10年前の事件について詳しい話しを聞きたいのですが。」 |
スレイド | : | 「これも何かの因縁かのぉ。」 |
レイン | : | 私だけ事情を知らないから、頭に『?』マークが浮いているけど(笑)。 |
スレイド | : | 「まぁ上がってくれ。」 |
フェイム | : | 「そうさせていただこうか。」 |
GM | : | ではシーンを切ろう。 |
シーン4 | 戦いの記憶 | |
シーンタロット 【 アングルス 】−逆位置− | ||
GM | : | ではシーンはラック。 |
レイン | : | では登場。(コロコロ)『5』で成功。 |
GM | : | 登場しないと不自然だから、『同行者』をオススメするがな。 |
フェイム | : | 確かに変だな。登場できなかったらどうなるの? |
ラック | : | この場にいない事になる。この場合、貴様が突然「キョー!」と叫びながら窓から飛び出ていくんだろう(一同爆笑)。 |
フェイム | : | じゃあ『同行者』でいいや(笑)。 |
GM | : | では今回は回想シーンだ。スレイドが語る話を君達が聞いているという感じかな。 |
一同 | : | おう。 |
ヴェイクス | : | 「来たれ“嵐の獣”シャジオフよ!」 |
GM | : | 君達の目の前で、ヴェイクスが最後の一節を詠唱し終えると同時に、吹き荒れる風が一層強くなった。そして、一匹の巨大な獣が現れた。 君達は死力を尽くして戦い、辛くも勝利を収める事ができた。戦友の命と引き替えに。 ヴェイクスの魂は闇に堕ち、シャジオフはトリエル湖の奥底へと沈んでいった。戦いは、終わったのだ。 |
GM | : | と、スレイドの話しを要約するとこんな感じだ。では一旦シーンを切ろう。 |
シーン5 | 疵への償い | |
シーンタロット 【 アルドール 】−逆位置− | ||
GM | : | ではそのままフェイムへとシーンを移す。 |
ラック レイン | : | 『同行者』で出ます。 |
フェイム | : | ……また逆位置だよ。 |
GM | : | 殺戮者ヴェイクスは倒れ、嵐の獣は力を失い、封印された。全てが終わり、後には少女が残された。 殺戮者と化した父を失い、戦いの巻き添えとなって美しい顔に消える事の無い疵を負った少女が。 スレイドは、気絶した少女を抱きかかえ、いずこかへと歩み去っていく。 |
スレイド | : | 「せめてもの償いだ。ヴェイクスは殺戮者だった。だが、娘には何の罪も無かろう……。」 |
GM | : | と、これでスレイドの話は終わった。 |
スレイド | : | 「これで、10年前の事件いついては分かっただろう。」 |
フェイム | : | 「ああ。」 |
スレイド | : | 「レイン、君には変な話を聞かせてしまったな。」 |
レイン | : | 「いえ、なかなか興味深い話しでしたよ。」 |
スレイド | : | 「年寄りの長話に付き合ってくれてありがとう。」 |
ラック | : | ……。 |
GM | : | う〜ん、一旦シーンを切ろう。歯切れが悪い。 |
シーン6 | リゼル | |
シーンタロット 【 フィニス 】−逆位置− | ||
レイン | : | シーンが変わったなら、リゼルに逢いに行きたいのですが。 |
GM | : | おおいいぞ。君達でシーンを進めてくれ。 |
ラック | : | 僕も会いに行こう。登場するか(コロコロ)おや? |
フェイム | : | 俺は出なくていいや。 |
スレイド | : | 「リゼルなら部屋にいるぞ。」 |
GM | : | と教えてくれる。 |
レイン | : | 土産を持って向かいましょう。 |
ラック | : | 仕方ないから、スレイドと話しをしている事にしよう。 |
GM | : | ベッドに横たわったリゼルは、扉が開く音で目を覚ました。微睡みから醒めたばかりの彼女の顔は青白く、瞳には疲労の色が濃い。それでも、彼女は弱々しく微笑んでいる。 |
リゼル | : | 「こんにちは。」 |
レイン | : | 「お久しぶりですね。」 |
リゼル | : | 「おひさしぶりです、レインさん。 最近、夢を見るんです。トリエル湖の中から現れた黒い影が街を壊してしまう……そんな夢を見るんです。」 |
レイン | : | ハッ、と息を呑んでみよう(笑)。 |
リゼル | : | 「何か、変な話しをしてしまいましたね。」 |
レイン | : | ……「顔色が優れないけど、大丈夫かな?」と、ついでに土産を渡そう。 |
リゼル | : | 「ありがとうございます!」と喜んで受け取るよ。 |
レイン | : | う〜む、予想通りだが、何かおかしい感じだな。ヴェイクスの娘、か。 |
GM | : | とりあえず、どうする? |
レイン | : | そうだな、立ち入った話しはせずに、世間話とかをして元気付けよう。容態についても深く観察するぞ。なにせ、今回の鍵を握っているのはリゼルみたいだからな。 |
GM | : | ふむ、では君らは久しぶりに会ったわけだから、色々と積もる話しでもしていると。では次のシーンに。 |
シーン7 | 湖底に潜む者 | |
シーンタロット 【 グラディウス 】−逆位置− | ||
GM | : | 次のシーンだが? |
ラック | : | どうする? |
レイン | : | 調べものをして欲しい。そうしたら登場する。 |
フェイム | : | そうだなぁ……湖でも見に行くか。 |
ラック | : | 俺も出よう。 |
フェイム | : | シーンをめくろう……また逆位置か(笑)。 |
レイン | : | マスター、本当に切ったの?(笑)。 |
GM | : | アクト開始前に目の前でシャッフルしただろうが(一同笑う)。 |
ラック | : | 凄い確率だな(笑)。さてと登場は成功した。 |
レイン | : | さて(コロコロ)『18』って、出られないな(笑)。 |
GM | : | 君はまだリゼルと話しをしてるんだろう。 |
レイン | : | 行ってらっしゃ〜い(笑)。 |
ラック | : | [鎖] くれ……【エルス】の逆位置(笑)。 |
GM | : | ホント逆ばかりだな(笑)。 君がトリエル湖付近の通りを歩いていると、 |
住民 | : | 「人が呑まれたぞ!」 |
GM | : | という絶叫が響く。湖まで行くと、その一帯だけ不自然に風が吹き荒れ、人々が次々と湖の中に飲み込まれていく。 |
フェイム | : | 何人も!? |
GM | : | 何人も。 |
フェイム | : | どうしろっつうのよ(笑)。 |
ラック | : | 急行しよう。 |
フェイム | : | 俺も走る。 |
レイン | : | くそっ、出られなかった……。 |
GM | : | 君は湖の中で蠢く巨大な影を見た。しかし、この嵐の中、水中に飛び込んでは命は無いだろうと直感する(笑)。 |
フェイム | : | そらそうだろう(笑)。 |
レイン | : | フル・プレートには嵐なんて関係ないだろう(一同爆笑)。 |
フェイム | : | 誰か着たまま泳いでみてくれーい!(笑)。 |
GM | : | しばらくすると風は収まり、先ほどの影も見えなくなる。雨はまだ続いているがな。 |
レイン | : | 人々はどうなりました? |
GM | : | 湖に吸い込まれた人は帰ってこないね。 |
フェイム | : | むぅぅ……。 |
ラック | : | 「何もできなかった……。」 |
GM | : | これは [悪徳] だ。一枚ずつ [鎖] をあげよう。 |
レイン | : | マスター、なんで今頃正位置が来るんだ(笑)。これ [悪徳] なのに(笑)。 |
フェイム | : | やった(笑)。これってレコードシートにチェックしていいんだよね? |
GM | : | オッケイだよ。殺戮者の行う、尊厳を汚すような行為は [悪徳] と呼ばれ、[鎖] として扱われる。 |
フェイム | : | ふぅん。 |
GM | : | 君は湖の底に何かいると実感したね。ではシーンを変えます。 |