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BLADE of ARCANA
〜 憎悪の波紋 〜



GM
最初に鎖を配ろう。“ヴァルト”には【アクシス】の正位置。“ラック”には【ディアボルス】の正位置。“フェイム”には【フィニス】の逆位置、“レイン”には【ステラ】の正位置だ。
フェイム
俺だけ逆? まったく何の恨みがあるんでしょ。
レイン
いや、色々とな(笑)。
GM
では因縁を配るぞ。ラックはこれ。ヴァルトにはこれ。レインら二人は相談して決めて。二つとも大差が無いから。
レイン
ふ〜ん。まず片方がPC(1)で◎幼子/エリノア。
ラック
何ぃ?
GM
今回辺りから、ラックの知っているシナリオ展開から違ってくるから。
ラック
そうみたいだね。
レイン
『その少女はいろいろと事情があるようで、辺鄙な町の一角に数人の老いた召使と一緒に住んでいた。エリノアは子供のくせに仰々しい物言いをする、ちょっぴり素直でない子で、君が面白がってからかうと本気になってぷんぷん怒ったものだ。』……(フェイムPLに放る)やるっ(一同爆笑)。
フェイム
やるってか(笑)。
レイン
それ嫌だ(笑)。そしてもう片方が……☆道連れ/エリノア(一同爆笑)。
『“PC(4)用シナリオ因縁を読み上げる”』う〜ん、フェイムさんは『◎幼子/エリノア』は無理か?
フェイム
(頷きながら)決まっているだろう。
ラック
ううむ、早くも忘却が必要だ。まずはコンラッドから(コロコロ)うむ忘れた(一同爆笑)。
GM
忘れたって、その因縁お前にとって一番大事なんじゃないのか!?(爆笑)。
ラックは特殊因果律『ペナンスの邂逅』を所持している。
その中でもコンラッドは、かなり重要な役割のキャラクターだ。
ラック
では誰のシーンからですか?
GM
結局どっちがどっちの因縁を取ったの?
レイン
私が◎幼子/エリノアになりました。フェイムには無理らしいからな。幸い私なら同姓だし。
GM
はいはーい。それではフェイムのシーンからだ。
フェイム
お、俺?
導入0伯令嬢エリノア
シーンタロット 【 フルキフェル 】−正位置−
フェイム ── PC(4)用シナリオ因縁   ☆道連れ/エリノア
 因果の糸は、君をひとりの少女の元へと導く。親を失い、兄弟を失い、故郷を失い、何もかもを失った少女は、その仇に報いることだけを考えて幼い日々を過ごしてきた。彼女には、そのくらいしか、できること、やりたいことが、なかったのだ。旅立った少女は、運命の風に吹かれ、君の前に現われる。その長い想いと一夏の旅の結末を、君は見届けなくてはならない。刻まれし者として。
レイン
早速ですが、登場できますか?
GM
う〜ん、君は遠慮して欲しい。
レイン
分かりました。物忌みでもしております。
GM
意味無いっすよ(笑)。
レイン
むしろ『呪い』とかないかな(笑)。舞台裏で行って、他のPCの鎖を逆にするの(一同笑う)。
GM
それタチ悪すぎるよ(笑)。ではフェイム、君は今“王都フェルゲン”にいる。
フェイム
どこだか分からんが、そうしておこう(笑)。
GM
“エステルランド王国”の首都だ。
旅の途中、長雨による増水のため当面は渡河が禁止と知った君は、やむなく宿を借りた。“真夜中の灯火亭”には、同様に雨が止むのを待つ旅人が大勢いた。
そんな中で君が気を惹いたのが、良家の子女と見受けられるうら若い娘だった。供の者ひとり連れずにいる娘の額には、紋様にも似た痣らしきものが見える。
思わずまじまじと彼女の方を見ていると、視線に気づいた娘がドンと席を立ち、ズカズカと君に近づいてきた。
フェイム
うおっ!? なんだ(笑)。
エリノア
「ぶしつけに眺めるなど失礼であろ! 何か用があるならハッキリ言うてみい!」
フェイム
『いうてみー』って、どこの言葉だよ(笑)。
ヴァルト
良家だからだよ。
ラック
ププッ、面白い痣だね。」とか言えばいいんだよ(笑)。
フェイム
やめろよ、思わず言っちゃいそうじゃん(笑)。
ラック
冗談だからな(笑)。
GM
何か言わない?
フェイム
「いや、失礼した。」
GM
では彼女は
エリノア
「わかれば良い。」
GM
と言い、逆に君の額にある聖痕に目を止め、
エリノア
「その痣、兄上と同じ。そなたは存じておるか? この紋様には不思議な力が秘められておるのじゃぞ。」
GM
と言っているが、君はどう答える?
フェイム
う〜ん。「ある程度は。」と答えておこう。
エリノア
「そうか。それの意味を知っておるのなら、すまないが護衛をしてはもらえぬだろうか。」
レイン
ちょっと無防備ではないか?
ラック
今回は聖痕者だからいいが。殺戮者かどうかぐらい調べるべきだがな。
GM
ちなみに登場はするのかい?
ラック
登場していいのか?
ヴァルト
私も出ようか? じゃあ(コロコロ)『4』で成功。
レイン
鎖を配りましょう。【アルドール】の正位置。
ラック
(コロコロ)僕も成功だよ。
レイン
【エルス】の逆位置。
GM
君達はたまたま同席していたのだ。
フェイム
「で、どうするんだ?」
エリノア
「“フェルゲン”に一人知り合いがいるのだ。そこまでの護衛を頼みたい。」
フェイム
「それぐらいならいいかな。」
エリノア
「それはありがたい。」
GM
ではここいらでシーンを切ろう。
フェイム
そういえば名前も聞いてないや。
GM
エリノアだよ。
ラック
お〜い! 出ただけかよ!(笑)。
GM
会話が聞けたんだから良いじゃないか。
導入1友有り彼方より来る
シーンタロット 【 マーテル 】−正位置−
レイン ── PC(1)用シナリオ因縁   ◎幼子/エリノア
 その少女はいろいろと事情があるようで、辺鄙な町の一角に、数人の老いた召使と一緒に住んでいた。エリノアは子供のくせに仰々しい物言いをする、ちょっぴり素直でない子で、君が面白がってからかうと本気になってぷんぷん怒ったものだ。気丈な性格で隠していたようだが、時折遠くの空に見入っている姿には年齢相応の心細げな様子が滲み出ていた。今頃どうしているだろうか。
GM
君は今“王都フェルゲン”の宿にいる。君の家の戸口が人影で陰ったね。
レイン
ではそちらの方に向かいましょう。「どちら様ですか?」
GM
そこには懐かしい面影の少女が立っていた。
レイン
「君は……エリノア……?」
ラック
(老婆のようなしわがれた声で)「ひさしぶりじゃのぉ……。」(一同笑う)。
GM
違うから(笑)。君の顔を見ると、
エリノア
「まったく方々まで探させおって。この風来坊め!」
GM
と、気丈な物言いをしてくる。服と靴は旅の埃にまみれ、目は安堵に潤んでいるね。
ラック
おや? フェイムはいないのか?
GM
傍らにいるぞ。もう強制的に『同行者』決定!
フェイム
あら〜(笑)。
GM
そうだな、見知った男が一緒にいるね(笑)。
レイン
それには驚くね。そういえば彼女は身分が高いのか?
GM
エリノアは“ベルカディッツ家”という家のご息女なのだけど、4年前の“ツェルコン戦役”時に濡れ衣を着せられて没落している。
ラック
没落貴族か。
レイン
では“様”を付けましょうか。この娘の性格からしてその方が喜ぶだろう。
「エリノア様じゃないですか! お久しぶりです。」
エリノア
「ふむ、突然の訪問で失礼だが、一つおぬしに頼みたい事があるのだ。」
レイン
「何なりと。」
エリノア
「私がここに来たのは、我が一門にきせられた罪を雪ぐ為なのだ。」
レイン
「それは興味深いですね。」と身を乗り出そう。とその前に「とりあえず立ち話も何ですので、こちらへどうぞ。」と席を勧めよう。
ラック
ん? 今どこにいるんだっけ?
レイン
私の家らしい。
ラック
そうか、お前の家は“フェルゲン”にあったのか。
レイン
そうらしいな(苦笑)。
フェイム
家なんて話のノリで突然建つんだよ(笑)。
レイン
やめてくれ(笑)。
GM
家ではないぞ。宿といったのだ。
実は両方言っている(笑)。つか、シナリオ自体がそうなっていた。
レイン
ではお茶でも出して、話を聞く態勢に入ろうか。
エリノア
「かたじけない……。」
GM
と言って、フェイムを連れて席に座るね。
フェイム
俺も入るのか。
レイン
フェイムには訝しげな視線を送ろう(笑)。『何をしてるんだお前は。』(一同笑う)。
フェイム
知らん振りかましてよう(笑)。
ラック
修行を勝手に放り出したと思ったら。
レイン
まぁでも、騎士らしい事をしているように見えなくもないので許しましょう。
フェイム
まさか道に迷ったなんて、とてもじゃないが言えないわ(笑)。
レイン
部屋に上げる時に肩を叩いて「精進しなさい。」と言っておきましょう。
GM
では全員席に着席すると、エリノアはゆっくりと話しを始める。
エリノア
「4年前の“ツェルコン戦役”時に、我が“ベルカディッツ家”が濡れ衣をきせられて、陛下に罰せられたのはおぬしも知っておろう。」
レイン
「はい。」 PLは初耳だがな(笑)。
ラック
マスター、登場していい?
GM
どうぞ。
ラック
(コロコロ)あ、失敗した! くそっ、“フェルゲン”まで追ってきたが、見失ったようだ。
レイン
「はい、存じております。当時は大変でしたね。」うむ、レコードシートに書いておこう。『ベルカディッツ家』『ぼつらく』と。
フェイム
漢字分からないから平仮名だし(笑)。
レイン
しかも間違えて『ばつらく』って書いてるし(一同爆笑)。
エリノア
「あの時は大変じゃった。兄上とは離れ離れになるし、色々と苦労もした。」
レイン
「心中、お察しします。」
エリノア
「そして先日、爺やも婆やも天に召された。」
レイン
「あのお二人が……そうでしたか。」ショックを受けている。
エリノア
「晴れて天涯孤独の身となったわけだ。これでもう誰にはばかる必要も無い。わしが罪科に問われようと迷惑をかける者はおらぬ。
我が一門は陛下に反逆を企てた罪で誅された。じゃがそれは濡れ衣なのじゃ。なんとしても犯人に仇を報いねばならぬ。」
GM
とりあえず、相手がゲオルグだって事は分かっているよ。
レイン
誰だっけ? 確か有名人だよな?
ラック
……まだ生きてるのか?(笑)。
GM
だから矛盾が生じると言っただろう(笑)。
エリノア
「幸い私には頼るつてがある。じゃが王都の地理にはお世辞にも明るくない。よってそちには王都の案内と随行を頼みたい。」
レイン
「任せていただきましょう。“ベルカディッツ家”には私もよくお世話になったものです。その再興とあらば、手を貸さない理由はありません。」
エリノア
「うむ、おぬしが付いて来てくれるなら心強い。陳情に回るのに、供のひとりもおらぬでは格好が付かぬであろ。その点、そなたならば申し分ない。」
レイン
もしもの時はこの“黒騎士の印籠”(注:特殊因果律『ハイデルランドの監視者』)の出番だな(笑)。『さあ、“お館さま”の査定を受けたくなければ、“ベルカディッツ家”再興の為に全力を尽くしなさい!』(笑)。
GM
それやっちゃダメだから(笑)。では、エリノアは協力を申し出てくれた君にもう一度
エリノア
「かたじけない……。」
GM
と言う。ここでシーンを切ろう。
導入2夜の帝王
シーンタロット 【 コロナ 】−正位置−
レイン
誰か出れますか?
GM
今回はヴァルトの専用シーンだ。誰も出れない。
ヴァルト
えー!
ヴァルト ── PC(2)用シナリオ因縁   ◎恩人/“スローハンド”エリック
 君はかつてブルーダーシャフトを鉄の規則で掌握する大兄エリックに目をかけられていた。エリックのために仕事をするのが嫌になったわけではない。だがどうしても彼の頑なな峻厳さに得心がいかず、一歩距離を置くようになったのだ。
 何がエリックをかくも強靭な男にしたのか。興味がないわけではないが、下手に嗅ぎまわって消されるのはごめんだ。
GM
シーンタロットは【コロナ】の正位置。言いえて妙だな(笑)。
ここは“ブルーダーシャフト”のアジトだ。
ヴァルト
うぅ……セッション前に『ラックのPL』から説明を受けた“ルナギルド”ね(笑)。
GM
窓から三日月の冷たい光が差し込む暗い室内には、君を呼び出した大兄エリックがただひとりで待っていた。
ヴァルト
「失礼します。」と言って中に入ります。
エリック
「お前さんにひとつ頼みたい事がある。」
ヴァルト
「何でしょうか? ……内容にもよりますけど。」
エリック
「ふむ、俺の事を嗅ぎ回っているエリノアという小娘がいる。古いいわくがあって少々消しにくい。俺の方の調べがつくまで身辺に張り付いて目を離すな。」
ヴァルト
「貴方のですか? それともエリノアの?」
エリック
「エリノアのだ。」
ラック
この男には護衛なんて必要無いわ(爆笑)。
レイン
そうなの?
ラック
強いよ。
エリック
「世間知らずの小娘の事だ、堂々と近づいた方が疑われなくて済むだろう。俺が『良し』と言うまで、娘が厄介事に巻き込まれんように気を配れ。」
ヴァルト
「はい。分かりました。」
エリック
「まぁ、お前程の実力があれば、余程の事が起こらん限り問題は無いと思っているがな。」
ラック
こんな時に下っ端が出て来るんだよ。「大兄! こんなヒヨッコ小娘に任せて良いんですかいっ!?」って(笑)。
レイン
どんな世界なんだよ(笑)。どうせなら本格的にファンタジーしようぜ。……“ルナギルド”が、急激に“胡散臭い秘密結社”になってきたじゃないか(一同爆笑)。
フェイム
ああいう奴(ラック)が邪魔して、任務が上手く行かなくなるんだよ(笑)。
ヴァルト
勘弁してよ(笑)。
導入3亡霊狩猟団の凱旋
シーンタロット 【 ルナ 】−正位置−
ラック ── PC(3)用シナリオ因縁   ◎遺言/クリステン・ベルカディッツ
 ベルカディッツ領が滅びたという報に接し、君の脳裏に故人となった伯爵の言葉が甦った。「もし私の身に何かあったら、息子と娘の行く末を見届けて欲しい。」冗談めかした語りが、遺言になろうとは。ベルカディッツ伯はブレダ王国に内通した咎で、亡霊狩猟団に攻められたのだという。伯の子息、快活な青年クリステンと、背伸びがちな少女エリノアは無事だっただろうか……。
ラック
ようやく俺のシーンか。
レイン
なんかシーンタロットのイメージが違うな(笑)。さっきのシーンなら完璧だったのに。
ラック
まぁ良いじゃないか。“スローハンド”エリックは過去が【コロナ】なんだ。
レイン
へぇ。しかしまぁ、君が【ルナ】の正位置というのはある意味アリだと思う。
ラック
何でだよ!(一同笑う)。
レイン
ちょっと脱線していい? ラックの【ステラ】って、【ルナ】の間違いだと思うんだけど(一同爆笑)。
ラック
<言づて>しか持ってないからな(笑)。
ヴァルト
プレイスタイルの事を言ってるんだと思うよ(笑)。
GM
君は今“王都フェルゲン”にいる。クリステン・ベルカディッツが“フェルゲン”にいるという噂を聞いたからだ。
ラック
うむ。エリノア嬢は見失ってしまったからな。クリステン殿を探そう。
GM
君が街の大通りを歩いていると、前線の要塞から“亡霊狩猟団”が凱旋し、フェルゲン市民に歓声で出迎えられている場に出くわすね。
ラック
……“亡霊狩猟団”が凱旋しているのか?
レイン
ちなみに何ですかそれ?
ラック
ゲオルグ配下の成り上がり傭兵団だ。
GM
今や国の守護神と称えられているゲオルグ・シュローダーが隊の先頭に立ち、手を振りながら声援に応えている。
ラック
チィッ! こんな時にあの女がいれば、有無を言わさず“ペナンス”を渡して戦ってもらうのに!(一同爆笑)。
レイン
登場します(一同笑う)。(コロコロ)成功しちゃった(笑)。
ラック
出てきやがったら、本当に“ペナンス”を渡すぞ(笑)。
レイン
いや、私もゲオルグの顔を拝んでみたい。と言うわけで、「エリノア様、ちょっと様子を見てまいります。ここでお待ちください。フェイム、護衛を任せました。」と、断って見に行こう。
エリノア
「うむ。では少しだけ待とう。」
フェイム
(登場してはいない)「あいよ。」
GM
では鎖は……【オービス】の正位置。
ラック
つまらんなっ!
レイン
何だとコラ(笑)。まぁ通りまで出て行きます。
GM
ではラック、君がゲオルグを見ていると、その隣に馬を歩ませ、辺りに気を配っている男を見つけ驚愕する。
ラック
クリステンか?
GM
そう。クリステンだね。
ラック
野郎……俺のキャンペーンでは、ゲオルグに殺される予定なのに(一同爆笑)。
フェイム
そんな事知らないから(笑)。
レイン
私はクリステンを見ても気づいたりはしないでしょうね。
GM
いや、君はエリノアを知っているから、クリステンの事も知っていておかしくない。ただ君は因縁を持っていないから、<共感>の判定に成功したら彼が成長したクリステンだと分かった事にしよう。
ラック
いけ、プロファイリングだ(笑)。
レイン
(コロコロ)いや、俺の頭は悪いらしい。『18』で失敗だ。
ラック
むぅぅ。俺は手に電撃が走りそうになる(【アクシス】の<電撃>がラックの主戦力)のを必死で我慢している。
GM
では、君がクリステンを見ていると、クリステンも君の事を認めたようだ。彼はゲオルグの許可を得ると、隊から離れ君の方へとやってくるね。
君と対峙すると、彼は懐かしそうな笑顔で、
クリステン
「久しぶりじゃないか、ラック。まさかこんなところで逢えるとは。」
GM
と言ってくる。
ラック
「久しぶりだな。しかしどういう事だ、お前がよりにもよってゲオルグの下についているとは。」
GM
彼は顔を曇らせる。
クリステン
「それについては、今夜“五銀貨亭”に来てくれないか。そこで話そう。」
ラック
“ゴギンカテイ”? 五つの銀貨で良いのか?
「いいだろう。しかしいざとなったらあの男を倒す手伝いぐらいしてもらうからな。」
GM
クリステンは苦笑すると、隊に戻っていくね。
ラック
俺は『ペナンスの邂逅』を持っているんだが、ゲオルグが“カーネイジ”を持っている事を知っていて良いのかな?
GM
そうだな、事情に通じていてもおかしくないな。知っていて良いよ。
ラック
そこでレインを見つけるのだ。「あの女は……! あの女は確か“魔器使い”。」
レイン
はい。とりあえずラックを見つけよう。<知覚>辺りで判定させてもらうかな。正直あまり見つけたくないが(コロコロ)おわっ、成功してる(笑)。
フェイム
“ペナンス”を渡されるぞ(笑)。
ラック
ピカッ。目が合った。
レイン
「ラックさんじゃないですか。」
ラック
なんだ、逃げるようだったら空を飛んで追いかけてやろうと思ったのに。(一同爆笑)。
レイン
PLとしては逃げたいが、PCの側にその理由がないからな(苦笑)。それに逃げ切れないだろうし。こんな時に愛馬“レッドホーン”がいてくれれば(一同笑う)。
ラック
「やあ、レイン殿ではないですか。」
レイン
「随分と仰々しい凱旋ですね。」
ラック
「そうです。中心部にいる男が一番問題だがな。」
レイン
「……件のゲオルグという男の事ですか。」
GM
<事情通>に成功したら知っている事にして良いよ。
レイン
はぅ!(<共感>は『9』しかない)。(コロコロ)おお、『3』で成功!(笑)。
GM
彼の名はゲオルグ・シュローダー。先の“ハイデルランド”と“エステルランド”の統一戦争にて大活躍し、今や守護神と称えられるほどの武人だ。
ラック
「君は確か魔剣を使っていたね?」
レイン
「(活き活きと)……見ますか!?」(一同笑う)。この人込みの中で刃物を抜く事になるが(笑)。
ラック
しかも怪しい紋様の入ったグレート・ソード(笑)。
レイン
その場で逮捕ですね(笑)。
GM
ゲオルグに成敗されちゃうよ(笑)。
ラック
「聖痕者……いや殺戮者を倒すことになるかも知れないからな。」
レイン
「……まさかゲオルグがそうとでも?」
ラック
「……その時は君に聖剣を手渡そう。」(一同笑う)。なぜ皆笑うんだ(笑)。
レイン
だって“ペナンス”だろ(笑)。手にした者には悲劇的な最後が待っているんだろ(笑)。
GM
英雄的な最後だから。
フェイム
バックレちまえ(笑)。
レイン
そんな事をしたら、この<騎士の誉れ>を没収されてしまう。
GM
そんなの永久封印だ。【アダマス】も剥奪する(一同爆笑)。
ラック
僕は「あの男は、生きていてはいけない男なんだ……。」と言ってから宿に向かう。
レイン
待ってください。私の宿を教えましょう。エリノアの事を調べたくなった時、俺の宿に来れるだろう。
ラック
オーケーオーケー、“マリファナ亭”だね(一同笑う)。
ヴァルト
えー?(笑)。
GM
やだな(笑)。
ラック
「用事があったら行く事にしよう。」
GM
ではこのシーンは終了だ。
導入4悲劇の前奏
シーンタロット 【 レクス 】−逆位置−
GM
このシーンはマスターシーンです。
そこは新国王宮殿の奥深く。腰掛ける王妃マルガレーテの前で、ゲオルグとクリステンが深々と頭を垂れている。
マルガレーテ
「ベルカディッツ伯家の再興とな?」
GM
王妃が眉を寄せる。不快の表情だ。そこでクリステンが進み出て口を開く。
クリステン
「僭越ながら王妃さま。ご懸念はごもっともにございます。私もこれまでの働きで家門の罪が拭われるとは、露ほどにも考えておりませぬ。願わくば我が赤心を証明する機会を、私めにお与えください。」
マルガレーテ
「ほう。」
GM
流麗な口上に釣られて、つい王妃が合いの手をいれた。
マルガレーテ
「いかにして証明するというのか?」
クリステン
「土産を持参いたします。必ずや王妃様にご満足いただける、意外な土産を……。」
GM
そしてシーンは終わる。
ラック
意外な土産?……もしかして僕かぁ?(一同笑う)。
レイン
お前のはずないだろう(笑)。
GM
なぜそうなるんだ(笑)。


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