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BLADE of ARCANA
〜 憎悪の波紋 〜

シーン1ランプの灯火
シーンタロット 【 ファンタスマ 】−正位置−
GM
君は今“五銀貨亭”に来ている。
ヴァルト
ああ、じゃあ登場しない方がいいかな?
ラック
うん。クリステンと約束した場所だ。
レイン
そうですね。あまりエリノアの傍を離れるのも如何なものですし。
GM
すまないが、それ以前に登場不可だ。
フェイム
不可か。
GM
弱々しいランプが部屋を照らす中、君はクリステンと差し向かって酒を飲んでいる。クリステンに昼間の元気はなく、憂いを含んだ陰のある面持ちで口を開いた。
 クリステン
「家が滅びた時、奴……いや、シュローダー伯の口添えで命を拾ったんだ。それ以来、恩人の為に働いているというわけさ。」
GM
彼は君のコップにも酒を注ぐ。
ラック
いや、僕はラッパだ。ゴッゴッゴッゴ。
GM
なんて下品な奴だ(笑)。
ヴァルト
最悪だ(笑)。
クリステン
「お前、その癖止めろよ……。」
レイン
流石、騎士は上品ですね。
ラック
まぁ、こっちは庶民だからな。
レイン
いや、ラッパ飲みは庶民とか関係無いから! 個人の趣向だから!(一同爆笑)。
GM
(笑)。では引き続いて、
クリステン
「どこかでエリノアの消息を聞かなかったか? 生きているのだろうか……。今のままでは、あいつに会わせる顔がない。もし会えたとしても、俺の事は黙っていてくれ。そして、エリノアの事を頼む。」
ラック
「エリノアといえば……ここに来る途中、確かに見たと思うぞ。」
クリステン
「本当か!?」
ラック
「ああ。途中で見失ったが、“フェルゲン”に来ているはずだ。」
クリステン
「エリノアが来ているのか……。ならば、エリノアを護ってやってくれないか?」
ラック
「お前の頼みというのならな。それより、いつまでゲオルグに付くつもりなんだ?」
クリステン
「もうしばらく……さ。話は変わるが、エーリッヒ王子が生きているという噂を知っているか? その首を取れば、恩賞は思いのままのはずだ。」
ラック
エーリッヒって、“エステルランド”の?
GM
いや、“ハイデルランド”の王子だ。
レイン
妹のいる方ですか?
GM
? お前が言っているのはアンセル王子じゃないか? ヒルデガルドの兄の。
レイン
よく分からないけど、多分そうかな。
クリステン
「まぁ知るわけもあるまい。ただの噂話だからな……。」
ラック
『かまいたちの夜』みたいに、「それは俺なのだぁ!」とか言って殺されたりしてな(一同笑う)。
レイン
お前が勝手に死ぬなら文句はないが(笑)。
ヴァルト
やってみれば?(笑)。
ラック
嫌です(笑)。「確か今、フェイムという名を名乗っているらしいな。」(一同爆笑)。
クリステン
「何!? それは本当か!?」(爆笑)。
ラック
「女装して“白騎士”を名乗っているという噂もある。」(笑)。
ヴァルト
マスター、どうするよこいつ!(笑)。
GM
何て流言蜚語なんだ(笑)。
ラック
<言づて>の使い手だからな(笑)。
レイン
混乱させてるだけじゃないか(笑)。
ヴァルト
そうだよー(笑)。
レイン
ほんっとうにお前の【ステラ】は逆位置だよな(一同大爆笑)。
GM
げげげ、アルカナが逆位置だとは(笑)。
ラック
ひ、酷い(笑)。
クリステン
「あと少し、あと少しで一矢を報いられる……。」
GM
君はクリステンの呟きを微かに聞き取った。そして夜は更けていく。
ラック
「まぁ、他にも困った事があったら言ってくれよ。」
クリステン
「ああ、その時は頼むよ。」
ラック
「何と言っても、俺とお前は竹馬の友だからな。」
シーン2街頭にて
シーンタロット 【 ウェントス 】−逆位置−
GM
今回はエリノア関連のシーンだ。どっちの方が鎖が少ない?
フェイム
俺だ。
GM
ではフェイムのシーン。シーンタロットは……【ウェントス】の逆位置(一同笑う)。
レイン
出たな【ウェントス】(笑)。
ヴァルト
出ても良いですか?(コロコロ)『11』で成功!
ラック
俺も良いかな?(コロコロ)『1』クリティカル。やったータロットが正位置に戻った〜。意味ないけど(笑)。
レイン
私は……『同行者』で確実に出るべきだろうか。ダイス振ったら出られない気がする。
GM
なるべく出て欲しいね。
レイン
仕方ない、『同行者』として登場します。
フェイム
マスター、俺はこの街まで護衛すれば良かったんじゃないのか?(笑)。
GM
いや、横にいる騎士がそんな事を許してくれない(笑)。
フェイム
ぐはぁ(笑)。
GM
君達3人は、とある貴族の家を尋ねに向かっている最中だ。
エリノア
「今から向かうレオポルト伯は、私の父と面識の深い方なのだ。」
ラック
ちょっと待ってくれ。登場したはいいが、どうすればいいんだ? <隠密>でもしようか?
GM
この会話が終わるまで待っていてくれ。
ラック
了ー解。
エリノア
「御仁の力を借りて、この濡れ衣を糾弾し、家名の汚名を晴らすつもりだ。」
GM
ちなみに“ベルカディッツ家”が濡れ衣を着せられたということは、少し身分の高い者ならば誰もが知っている(笑)。
レイン
そうなんだ。
GM
明らかに陰謀だというのは明確なのだ。
レイン
レオポルト伯の住まいは知っているのか?
GM
ああ、今君が案内している。そうだな、<事情通>の判定ぐらいしてもらおうか。
レイン
じ、<事情通>? 道に迷っても知らんぞ(一同笑う)。(コロコロ)おお、奇跡的に成功だ。
GM
では知っている。
レイン
では大通りだろうが何だろうが好きなように通るぞ。まだ危険があるとは思っていないからな。
そうだ、エリノアは“レッドホーン”に乗せていこう。
エリノア
「これはかたじけない。」
ラック
では僕は、屋根の上から様子を見ていようか。「あの二人が護衛についているのか……。」
GM
見知った顔が(笑)。
ラック
「まぁ、なら大丈夫だろうな。」
ヴァルト
私も話しかけなくちゃ(笑)。
GM
ではヴァルト、前方から良く見知った二人がやってくるよ。
ヴァルト
じゃあ護衛の二人に声を掛けよう。
レイン
懐かしい声が聞こえたので振り返ります。っとフェイム、君のシーンだった。私が護衛に付いているから君が話せ(笑)。
フェイム
うわ、最悪(笑)。
ヴァルト
「お久しぶりです、レインさんと──」何だっけ(笑)。
レイン
フェイム。
ヴァルト
「──フェイムさん。」(笑)。
フェイム
「どうも。」と返しておこう。
ラック
謎の女が近づいてきた……暗殺者か!(一同笑う)。
ヴァルト
何でそうなるんだよぉ!(爆笑)。
GM
お前もヴァルトの事は知っているだろう(笑)。
ラック
そんなの、もう忘れたよ(笑)。
ヴァルト
ならいいわよ(笑)。
ラック
俺に対して因縁持ってる?
ヴァルト
持ってるわよ。◎幼子で持ってるわよ(笑)。
レイン
“幼子”じゃなぁ(笑)。
GM
忘れてるかもね(笑)。
レイン
あとラックよ、あまりフザケタ事を言っていると<知覚>で発見して叩き落すからな(一同笑う)。
ラック
何故だ(笑)。
レイン
むしろお前の方が暗殺者っぽい行動をしているからな。
ラック
そういえばそうだ(笑)。屋根の影から様子を伺っているからな(笑)。
ヴァルト
「今は護衛をされているみたいですね。どなたですか?」
フェイム
「エリノアだ。」って、言っちゃって良いの?
レイン
う〜ん、彼女の事は警戒していないだろうからな。
エリノア
「おぬしは何者じゃ?」
GM
と聞いてくるね。
ヴァルト
「私は、この二人の友人のヴァルトと申します。」
レイン
「昔、我々は彼女のお世話をしたことがあるのです。」
GM
したのね(笑)。
ヴァルト
「お世話されました。」(笑)。
エリノア
「そうかそうか。この二人に何か御用かな?」
ヴァルト
「いえ、懐かしい顔を見かけたので話しかけただけです。」
ラック
それじゃあアンタきっと突き放されるよ。
ヴァルト
ゔ……多分ね(笑)。
レイン
う〜ん、今までの行動を鑑みるに……エリノアってヴァルキリー(・プロファイル)のジェラードみたいだよね。
一同
言うと思った!(笑)。
フェイム
それは最初から頭にあった(笑)。
ラック
じゃあ僕はロウファか。
一同
はぁ?(爆笑)。
レイン
私が女性版ロウファでございます。
GM
片手でグレートソードを振り回して、あんたアリューゼだろ(一同爆笑)。
で、何だ。
レイン
脱線してスマン(笑)。「我々はこの先に用があるのですが、何か御用はありますか?」
ヴァルト
ゔ……(笑)。
レイン
あるのでしたらフェイムを置いて行きます。
フェイム
俺かよっ(笑)。
ヴァルト
「いや、特に。」仕方ないよね。
ラック
だったら後をつけるんだ。
ヴァルト
えー!(笑)。
GM
第一コンタクトは失敗に終わった。
フェイム
そういえばさ、俺達つけられているのに気がつけないの?
GM
む、そうだな。<隠密>と<知覚>で対決してくれ。
ラック
こっちはちょっと有利にならないか? 普通ありえない所から見張っているわけだし。
レイン
確かに、そんなところから見張っているとは思わないね。
GM
そうだな、ダイスに+1のボーナスをあげよう。
ラック
よ〜し、ホロォォォ!(コロコロ)『9』あまり良くないなぁ。
レイン
よし、『9』なら成功さえすれば勝ちだ。<知性>は『8』だからな(笑)。
フェイム
(コロコロ)うわ、『17』! チックショウ(笑)。
レイン
君は会話をしていて注意が散漫になっていたから仕方ない。ここは私が(コロコロ)『7』!
ラック
成功しやがった!
レイン
気づいたが……急に振り返って目線を合わせてみよう。
ラック
こっちを振り向いた瞬間にさっと隠れる。
レイン
何て怪しいんだ。俺の中でラックが非常に怪しい人物になっている(笑)。
ラック
俺だって気づけたのか? 隙間から目だけ出してこっそり見ていたつもりなんだが(笑)。
フェイム
そんな怪しい奴はお前しかいない(笑)。
レイン
でも、ラックだと認識できないなら仕方ない。暗殺者かもしれないので確認しに行く。「フェイム、ちょっと見張っていてください。」
ラック
空飛んで退場する。「とうっ!」(一同笑う)。
GM
うん。退場して良いよ。
レイン
辺りを見渡すけど、怪しい影は無くなったので戻ろう。エリノアには「気のせいのようでした。」と言っておく。
ヴァルト
「では、後ほど縁がありましたらお会いしましょう。」と言って退場します。
レイン
「ええ、後ほど。」
フェイム
いつになるのやら(笑)。
レイン
必要になったらこっちから呼びつけるさ(笑)。
シーン3政治の力学
シーンタロット 【 エフェクトス 】−正位置−
GM
ではレインのシーン。このまま伯の屋敷に突入だ。
ラック
振り直せるし、登場しよう。
ヴァルト
えっ? 屋敷に登場できるの?
GM
登場はできるぞ。
レイン
まぁ彼は空を飛んで5階から進入とかも可能だからな。
ラック
窓に張り付いて中の様子を見よう(一同笑う)。(コロコロ)登場成功。
ヴァルト
じゃあ私も(コロコロ)『4』で登場しました。
フェイム
俺はどうするかな。
レイン
ここは『同行者』だろう。
GM
別に強制はしないぞ。ついて来ているが、今はたまたまトイレだったとかそういうことになるだけだ。
フェイム
『同行者』で出ます(一同笑う)。
ラック
俺は窓に張り付いているからいいとして、お前はどこから入ってきたのだ?
ヴァルト
隠れているなら<隠密>なんだよね?(コロコロ)『1』! クリティカル!
ラック
おわぁ!
ヴァルト
がんばったよ私(笑)。
GM
誰の目にも留まらぬ動きで、理想的な位置に隠れることが出来た(笑)。
レイン
私は貴方の実力を侮っていたよ(笑)。
GM
レオポルト・フライブルク伯は50を過ぎた初老の男だ。エリノアが前に出て挨拶をする。
エリノア
「“ベルカディッツ家”息女、エリノアにございます。」
レオポルト
「おお、大きく……お美しくなられた。そうか、無事であったか。良かった良かった。」
レイン
騎士の礼に則って「“ベルカディッツ家”に縁故のある、騎士のレイン・ファレクシィルと申します。」と頭を下げる。
フェイム
ただの名も無き護衛です。」(笑)。
レイン
眼光で『騎士らしくしろ』と合図を送る(笑)。
GM
レオポルトはフェイムの方を見て、
レオポルト
「おお、そなたはフェイム殿ではありませんか。」
GM
と言ってくるね。
フェイム
いきなり知り合いにされちまったよ(笑)。
ヴァルト
……喋らないからだよ。
GM
互いに挨拶を交わした後、エリノアが
エリノア
「本日は父と親交の厚かった伯爵様にお力添えを願いたく、参上仕りました。」
GM
するとレオポルト伯の表情が陰る。
レオポルト
「今は時節が悪い。この屋敷に身を隠し、しばらく時を待ちなさい。」
GM
と諭すね。
レイン
『時節が悪い』とは?
GM
それについては後で説明するよ。
するとエリノアは怒りの表情を浮かべて、
エリノア
「お言葉ですが、もう十分に我慢しました! これ以上は待てませぬ! 他に心当たりがありますゆえ、失礼させていただきます!」
GM
と言ってズカズカと出て行ってしまう。
レイン
「待ってくださいエリノア様! この地方情勢に詳しい方の助言は、お聞きした方が賢明かと。」(笑)。
エリノア
「ええいっ!」
GM
と、そのまま出て行ってしまうね。
レイン
「あ……(レオポルト卿に)申し訳ありません、ご無礼をお許しください。」 と言って我々も出ようか(笑)。
フェイム
大変だなぁ(笑)。
GM
レオポルトは去っていくエリノアを見ながら、
レオポルト
「やれやれ、一本気な娘じゃ。父上によう似ておる。フェイム殿、お嬢が無茶をせぬよう、傍に付いていてやってはいただけませぬか?」
フェイム
「承知しました〜。」
レイン
……喋ったのは私なのに。
ヴァルト
仕方ないよ(笑)。
GM
何か聞きたい事があるかい?
レイン
『時節が悪い』の説明。
レオポルト
「先の陰謀ですが、アレは王妃が企んだ事。そして実行したのはゲオルグ・シュローダーです。」
レイン
「王妃が?」
GM
実は“ベルカディッツ伯”は、統一戦争が終わった後も“ハイデルランド”に忠誠を尽くすような人物であった為、非常に煙たがられていたんだ。で、これを期に潰してしまえという王妃の陰謀によって没落させられたんだ。しかもそれが王の命令として行われた為、罪が覆られることは無いのだ。
レオポルト
「それに今、王座は崩御しようとしている。そんな時期に行動を起こすより、崩御してから活動する方が賢明なのだ。」
ラック
あのおっさん(ヘルマン1世)、今にも死にそうだしね。
レイン
その事をエリノアに説明したいのですが。
レオポルト
「宮廷内の恥を晒すようでお恥ずかしいが、そういう事情なのだ。」
ラック
な〜んだ、俺がヘルマンを殺っちまえば丸く収まるのか(一同爆笑)。
GM
本気か!?(笑)。
ヴァルト
お前本当に【ルナ】か!?(笑)。
レイン
【ルナ】じゃない(笑)。
ラック
【ステラ】だ(笑)。
レオポルト
「では、お嬢の事を宜しくお願いいたします。」
レイン
「はい。何かありましたら、お力添えの方をお願いいたします。」
レオポルト
「私に出来ることであれば、幾らでもご協力しましょう。」
ラック
ぷぷー、あの悪魔のような女にお前ごときが敵う訳無いだろ、ププーッ。
レイン
<知覚> してよろしいですか?(一同笑う)。
ラック
嘘です嘘です(爆笑)。
レイン
レオポルト卿、良い人だから二重マル。
フェイム
何で査定を付けてるんだよ(笑)。
GM
ではシーンを切ろう。


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