シーン7 | 帝王の視線 | |
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シーンタロット 【 フィニス 】−正位置− | ||
GM | : | ヴァルトは“ブルーダーシャフト”のアジトにいる。エリックが報告を求めているね。 |
ヴァルト | : | 今までの出来事を報告しましょう。ちょっと疲れた顔で。 「これこれこういう事でこういう状況です。」 |
GM | : | では、君の報告を受けるとだね、 |
エリック | : | 「娘が俺に会いたいだと?」 |
ラック レイン フェイム | : | 娘ぇえ!? |
GM | : | 小娘とか、そういう意味な(笑)。 当然一笑にふすと思われたが、夜の帝王は意外にも隻眼を細めて沈黙した。 |
エリック | : | 「……いいだろう、今夜エリノアという娘を俺の元に連れて来い。」 |
ヴァルト | : | 「よろしいのですか?」 |
エリック | : | 「……構わん。奴は確かに“ベルカディッツ家”息女と名乗ったのだな?」 |
ヴァルト | : | 「名乗ってはいます。確認は取れていませんが。」 |
エリック | : | 「そうか。」 |
ラック | : | 僕の裏付けがあるのだがな。 |
ヴァルト | : | まぁ絶対とは言えないからさ(笑)。 |
レイン | : | 私の裏付けもございますが? |
ヴァルト | : | あ〜〜も〜〜いいじゃない!(笑)。 |
GM | : | では、エリックは小さな声で、 |
エリック | : | 「……獲物は間違いなく用意しておけ。血の雨が降るかもしれん。万が一の場合には、お前に一つ仕事をしてもらう事になるかもしれん。覚悟しておけ。」 |
ヴァルト | : | どういうことだろう? |
レイン | : | ……まぁ、どっちに転んでも良い事は無さそうだな。 |
シーン8 | 失踪 | |
シーンタロット 【 ディアボルス 】−逆位置− | ||
ラック | : | 俺のシーンだ。クリステンに逢いに行く。 |
GM | : | ああ、構わんよ。 |
ヴァルト | : | じゃあ私も付いて行きますね。 |
レイン | : | じゃあ私も〜(笑)。 |
ラック | : | いや、別に構わないけど(笑)。『同行者』か? |
レイン | : | いや、合流する。その【ディアボルス】を正位置にしてやろう(コロコロ)よし、振り直そう(一同笑う)。(コロコロ)『10』成功。 |
ラック | : | 何で4つ振って1個、しかもギリギリしか出ないんだ!(笑)。 |
ヴァルト | : | 私も出るね(コロコロ)成功。鎖が満タンになった。 |
レイン | : | は、早い(笑)。 |
ヴァルト | : | 全部出てるもん(笑)。 |
GM | : | 積極的にプレイすればこんなもんだ。 |
レイン | : | 積極的にプレイしているのに……(笑)。 |
GM | : | 君には申し訳ないと思っているよ(笑)。 |
ラック | : | では2人を引き連れて、クリステンの元に向かおう。 |
レイン | : | クリステンとは一度話してみたいからな。 |
GM | : | エリノアをどうするかだけは聞いておこうか。 |
レイン | : | 自重させてくれとも言われているし、連れて来られてもクリステンが困るだろう。連れて行かない。登場していないフェイムに護衛を頼む。 |
フェイム | : | うす。 |
ラック | : | クリステンは今何処にいる? 家か? |
ヴァルト | : | 宿に呼んだほうが良いんじゃない? |
ラック | : | そうだな、そうしよう。 |
GM | : | クリステンは騎士宿舎にいるのだが、連絡が取れない。 |
ラック | : | 取れない? なぜ? |
GM | : | 原因は分からないね。 |
ラック | : | では……忍び込もう(一同笑う)。 |
ヴァルト | : | 待って! 私もう無理!(笑)。 |
ラック | : | ならとりあえず宿舎へ向かうか。2人にも <空中歩行> の魔法を掛けるぞ。『びよ〜ん』と飛んで行くぞ。 |
GM | : | クリステンの部屋に、彼の姿はないね。 |
ラック | : | どこへ行ったんだ。部屋に明かりは? |
GM | : | 点いてないね。 |
ヴァルト | : | 何かヤバそうだね。 |
レイン | : | 何時頃からいないか分かりませんか? |
GM | : | じゃあ<知覚>で判定してくれ。 |
ラック | : | (コロコロ)『8』だな。 |
ヴァルト | : | <心眼> 使いま〜す。(コロコロ)『12』……は失敗(笑)。 |
レイン | : | (コロコロ)フ……『10』でも失敗さ(一同爆笑)。 |
GM | : | ラックは成功だね。では、小奇麗に整理された部屋の状態から、何日も部屋を空けているという訳ではない事がわかった。 |
ラック | : | ピピーッ、ピピーッ、机ノ上二日記発見。机ノ上二日記発見。 |
GM | : | ねぇよ(笑)。 |
ラック | : | 昨日ノ日付シカ無イ。 |
レイン | : | それは日記とは言わない(一同笑う)。良くてメモ書きだ(笑)。 |
フェイム | : | そもそもどうやって部屋の外からめくるんだよ(笑)。 |
ラック | : | 違う。この日記は見開きなんだ。で、左側のページに昨日の日記が書いてあって、右側が白紙だったら外からでも分かるだろうが。 |
レイン | : | そんな都合の良い展開、火サスが許してもこの私が許しません(一同笑う)。 |
GM | : | それより、そろそろ <隠密> で判定してくれ。 |
ヴァルト | : | は〜い。 |
レイン | : | ……GM? 何? 俺達忍び込んでいるの? |
GM | : | そうだろう? |
ラック | : | そうだよ。 |
レイン | : | え? 逢いに行ったんじゃないのか? |
ラック | : | だから、忍び込んだんだよ(笑)。 |
レイン | : | 聞いてないし(笑)。 |
GM | : | 早く振れ(笑)。 |
ラック | : | (コロコロ)当然成功。 |
ヴァルト | : | (コロコロ)9、いや『6』! らっくしょう! |
レイン | : | 騎士なのに……(コロコロ)ひええ『19』! 限りなくファンブルに近い失敗!(笑)。 |
ヴァルト | : | 屋根に降りて身を隠す!(笑)。 |
ラック | : | じゃあ僕達は隠れてるから(笑)。 |
GM | : | 至る所から声が上がるね。 |
騎士 | : | 「なんだ、変なものが浮いているぞー!」(一同笑う)。 |
レイン | : | う、とりあえず漆黒のマントを羽織って逃げます(笑)。空を飛んでいるから、家を2〜3軒も飛び越せば逃げ切れるだろう(笑)。 |
騎士 | : | 「怪しい奴だ! であえ、であえ〜!」(笑)。 |
レイン | : | 退場します(笑)。 |
ラック | : | お、じゃあ騒動に紛れよう。 |
ヴァルト | : | 行ってらっしゃい。 |
ラック | : | む、では一人で行ってくるぞ。どこかの部屋から出てきたフリをする。 |
フェイム | : | 服はどうするんだ? |
GM | : | べつに部屋に戻ってまで鎧を着ていないだろう(笑)。 |
ラック | : | では紛れよう。「何だ、何事だー!」 |
騎士 | : | 「へ、変な黒づくめの男が空を飛んでいるんだ! 向こうに飛んで行っちまった!」 |
ラック | : | そうか、あのナリなら男に見えるか(笑)。「わかった、他の奴も叩き起こすぞ!」と言ってだな、片っ端から部屋を開けていく。 |
騎士 | : | 「何? 昼間のうちはいたんだが……。」 |
ラック | : | 「そうか。」 |
騎士 | : | 「あいつ、規律違反かぁ?」 |
ラック | : | 「まったくけしからん。き、き、き、騎士のか、風上にもお、置けない。」(一同爆笑)。ガラじゃない台詞だからトチッたのさ(笑)。 |
騎士 | : | 「ああ、まったくだ!」 |
GM | : | その騎士は走り去っていくよ。 |
ラック | : | では部屋を見て回るぞ。カチャカチャ、ガチャ。カチャカチャ、ガチャ。 「む、ここがクリステンの部屋か……。」(一同爆笑)。 |
レイン | : | ぎゃはははははは!(爆笑)。 |
ヴァルト | : | じゃあ人気が無くなったら窓に寄ります。 |
ラック | : | 窓を開けるぞ。 |
ヴァルト | : | では中に入ります。 |
ラック | : | ガチャ。鍵を閉める。 |
レイン | : | あはははははは!(爆笑)。 |
フェイム | : | いつまで爆笑している?(笑)。 |
ヴァルト | : | そうだよ。どうしたの?(笑)。 |
レイン | : | お前さ、今回の聖痕解放の時、どっかから【ルナ】取ってこいよ(一同大爆笑)。 |
ヴァルト | : | それ似合ってるよ(爆笑)。 |
ラック | : | そんなこたぁねぇよ(笑)。 |
レイン | : | 今後のプレイスタイルも考えて、その方が良いと思う。 |
フェイム | : | 俺もそう思うぞ(笑)。 |
GM | : | 確かに、<知性> が高いからって <隠密> 使い過ぎ(笑)。 |
ラック | : | さて、日記でも何でも良いから手掛かりを探し出そう。聞き耳はしっかり立てておけ。 |
ヴァルト | : | おう。神経集中! |
GM | : | そうだね、ここはやっぱり <知覚> で判定してもらおうか。 |
ラック | : | そりゃー(コロコロ)『8』。 |
ヴァルト | : | じゃあ <心眼> を使うよ。(コロコロ)『1』! |
GM | : | おおクリティカル! <心眼> の意味無し(笑)。 |
ヴァルト | : | うっさい!(笑)。 |
レイン | : | いや、流石 <心眼> といったところだろう。 |
GM | : | ヴァルトは机の中から一つのメモを発見した。 |
ヴァルト | : | 「なんだこれ?」読むよ。 |
GM | : | では今日の日付で『奴に逢いに行く』と書かれていく。 |
ヴァルト | : | 「ラック、分かるか?」 |
ラック | : | ゲオルグ? |
レイン | : | 誰か <シャーロック・ホームズ> 技能を取得しろよ。 |
ヴァルト | : | ゲームが違うよ!(笑)。 |
ラック | : | こいつに逢いに行ったのか。 |
レイン | : | 『奴』は誰でしょうね。マルガレーテ?(一同爆笑)。 |
ラック | : | 可能性が無いわけでもないぞ。 |
ヴァルト | : | あとはアレだよね、前に言っていた『意外な土産』ってやつ。 |
ラック | : | 意外か、ヘルマンか?(一同爆笑)。 |
レイン | : | そりゃ王じゃないか。 |
フェイム | : | じゃあエリノア(笑)。 |
レイン | : | 絶対無いから(笑)。 |
ヴァルト | : | 可能性が高いのはゲオルグさんかな? |
レイン | : | そうだね、クリステンが『奴』と呼ぶのはゲオルグだろうね。 まぁ、私は夜霧に紛れて落ち込んでいよう。「騎士として失格……。」と嘆いてる。 |
フェイム | : | <騎士の誉れ> 没収〜(笑)。 |
GM | : | 確かに、忍び込むのは騎士らしくないですね。 |
レイン | : | 私は忍び込んでなどいない……。 |
フェイム | : | その前に失敗したからな(一同笑う)。 |
ラック | : | 「そういえば、エリノアがエリックに逢いに行くのは?」 |
GM | : | 今夜。 |
ラック | : | 「そっちにも気をかけないといけないからな。」 |
ヴァルト | : | 「そうですねぇ。付いて来ます? 付いてこない方が良いと思いますけど。」 |
ラック | : | 「待て。お前は大丈夫なのか? それとも“ブルーダーシャフト”に顔でも利くのか?」 |
ヴァルト | : | 「ええ、一応は。」(笑)。 |
GM | : | ではそろそろシーンを切ります。 |
シーン9 | 震える小鳥 | |
シーンタロット 【 イグニス 】−逆位置− | ||
GM | : | シーンは……また護衛2人のどちらかだな。 |
フェイム | : | じゃあ鎖の少ない俺のシーンか。 |
ヴァルト | : | 鎖も溜まったし、物忌みでもやってる。 |
レイン | : | やっぱり絶対登場なシーン? |
GM | : | 君は、できれば。 |
レイン | : | 『同行者』で登場。 |
GM | : | 君達3人は、エリックに指定された会見場所に向かっている。 |
ラック | : | 俺も『同行者』させてもらっていいか? |
GM | : | 構わないよ。謁見場所は貧民窟のただ中にあった。では君を見てエリノアが……。 |
ラック | : | あ、いや、隠れさせてもらう。 |
GM | : | そうか。 |
ラック | : | それとも、“ブルーダーシャフト”の一員のフリでも……いや、止めておこう。あまりはしゃぐとエリックに殺される。 |
GM | : | 場所が場所だけに、向かう道すがら、若い娘であるエリノアに好奇と悪意の視線が集まるね。君は前だけを見て気丈に歩いているエリノアの手が、細かく震えているのに気がついたよ。 |
レイン | : | 私も21の女なんですけどね(一同爆笑)。 |
GM | : | いや、君、強すぎ(笑)。 |
フェイム | : | プレートメイルまで着こんで(笑)。 |
レイン | : | おら、男キャラ。手でも握ってやれ(冷笑)。 |
フェイム | : | む〜、勘弁してくれ(笑)。 |
GM | : | では、君達に向かって、 |
エリノア | : | 「何もここまでついてくることはなかったのに。おぬし達もよくよく人が良いのう。」 |
フェイム | : | 俺、巻き込まれただけなんだよな・・・・・・。 |
レイン | : | 近くに寄ろう。左右を2人でガッチリガード(笑)。 「ここまできたのですから、最後までお供させていただきます。」 |
エリノア | : | 「うむ、心強いぞ。もう十分じゃ。危なくなったら、わしに構わず逃げてくれよ。」 |
レイン | : | そんな事言うと、フェイムは本気にしますよ。 |
フェイム | : | ∵神移∵!(一同爆笑)。 |
レイン | : | 「大丈夫ですよ、彼は逃げの天才ですから。」(一同爆笑)。 「そして、私はこれでも白騎士。私を必要とする者を見捨てる事などできません。」 |
エリノア | : | 「そうか……。」 |
レイン | : | 今のでさっきの失態は取り返した(笑)。 |
ヴァルト | : | そうかもね(笑)。 |
レイン | : | でさ、お前も何か言ったら? |
フェイム | : | 勘弁してよ。俺、お前みたいに喋れないもん。 |
レイン | : | この男は……。まぁ、口には出さないけど、これってまさしく『毒を食らわば皿までよ』って状況だよね(一同笑う)。 |
ラック | : | そうだね(笑)。 |
エリノア | : | 「では行くかのう。」 |
GM | : | そして、君達は“ブルーダーシャフト”の構成員に連れて行かれる。 |
ラック | : | 付いて行こう。 |
GM | : | いや甘い。ラック、君の足元に“ブルーダーシャフト”の構成員と思われるトループがワラワラと集まってくるよ。 |
ラック | : | 俺の足元に? |
GM | : | ああ(笑)。 |
構成員 | : | 「おいお前、そんなところで何を遊んでいるんだい?」 |
ラック | : | 「気にしないでくれ。」(一同笑う)。 |
構成員 | : | 「そんなの通るかっ!!」(笑)。 |
ラック | : | では、幌を纏って降りていこう。 |
GM | : | 君が妙な素振りを見せると、全員弓やらナイフやらを構え始めるね。 |
ラック | : | 「待て待て待て、敵対をするつもりはない。」 |
構成員 | : | 「だったら下に下りて来な。」 |
ラック | : | 両手を上げて降りていこう。ちくしょう。 |
レイン | : | 変な事言っていい?(笑)。 |
GM | : | ? |
レイン | : | 今、∵大破壊 |
ラック | : | トループごときに使ったりしないさ(笑)。では降りてだな、「失礼。何かカンに触ったかな?」と聞く。 |
構成員 | : | 「いや、お前さんの身元は割れている。エリック大兄がお待ちだ。付いてきな。」 |
ラック | : | は、恥ずかしー(一同笑う)。 |
GM | : | と言うわけで、君も一緒に連れて行かれる。 |
ラック | : | 「いやー! お願いやめてー!」 |
GM | : | うるさいよ(笑)。 |
シーン10 | エリックとエーリッヒ | |
シーンタロット 【 アクア 】−逆位置− | ||
GM | : | 誰のシーンでも構わないぞ。鎖の少ない人。 |
レイン | : | はい! 私のシーン! |
GM | : | それじゃあ……【アクア】の逆位置だ。 |
レイン | : | おー、一瞬正位置かと思っちまったぞ(一同爆笑)。 |
ヴァルト | : | 吊るされてるからね(笑)。 |
GM | : | いずことも知れぬ暗い貧民窟の一室。僅かな護衛とともにたたずむエリックの前に進み出た少女は、緊張しながら優雅に淑女の礼をとった。 傲然と冷たい視線を注ぐエリックに怯みつつ、先年滅ぼされた一族の復讐にゲオルグを討ちたいと訴えた。そのための助力を求めにきたと。その言葉は切々とした哀愁に満ち、まるで目上の貴族に向けるような敬意も備わっていた。 だが全てを聞き終えた夜の帝王は、ゆっくりと首を横に振った。 |
レイン | : | とりあえずエリックを油断なく見ていよう。 |
ラック | : | ではエリックの横にいるヴァルトに気づく。「何故だヴァルト、何故お前がここにいる?」 |
ヴァルト | : | あははーと、ニッコリ微笑もう(笑)。 |
GM | : | では続けてエリノアが、 |
エリノア | : | 「もちろんお礼として一族の身代、耳を添えて献上いたします。求めるのはゲオルグの命、これのみにございます。」 |
GM | : | それに対してエリックが、 |
エリック | : | 「“傭兵伯”といえば国の重鎮。その程度のはした金では、とても話にならんな。」 |
エリノア | : | 「エリック様、貴方さまが私の思う通りのお方ならば、血縁に連なる我が家をお見捨てにはならぬはずがありません。祖先の、父の忠義を思い起こしていただきとうございます。」 |
エリック | : | 「お前も俺をエーリッヒとかいう死人と取り違えているようだな。そういう勘違い野郎は時々いる。だが俺は性なしのエリック。ホラを真に受け過ぎだな。」 |
ラック | : | ププッ、偽名みたい(笑)。……嘘だからな(笑)。 |
ヴァルト | : | それは心の中で思っておいて(笑)。 |
レイン | : | ・・・・・・ひとり死んだ(一同爆笑)。 |
フェイム | : | お前ホントろくな事しないな(笑)。 |
GM | : | 聞き終えたエリノアは微笑みながら、 |
エリノア | : | 「貴方さまのおっしゃる通りにございましょうとも。」 |
GM | : | と澄まして応える。それに対してエリックは、 |
エリック | : | 「ふん。小娘の割に、少しは肝が据わっているようだな。ならばこの客人に会う勇気もあるだろう。入れ!」 |
GM | : | そしてドアが開き、一人の男が入ってくる。というところでシーンを切ろう。 |
シーン11 | 悲痛な再会 | |
シーンタロット 【 コロナ 】−正位置− | ||
GM | : | では、未だに鎖の少ないレインのシーン。 |
レイン | : | うるせぇ(笑)。 |
ラック | : | ガタガタガタガタ。その時ラックの緊張は頂点に達していた。何が切っ掛けで切れるか分からない──。 |
GM | : | ・・・・・・まぁいいや。 |
ラック | : | おおぃっ!!(一同笑う)。 |
レイン | : | なぁなぁ、それって今関係ある話? |
ラック | : | え? どっちかって言うと関係ないけど(笑)。 |
GM | : | じゃあいいや。 ということで、エリックの声に応じ、ひとりの男が部屋に招き入れられた。その顔を見たエリノアが亡霊でも見たような顔で呆然と呟く。 |
エリノア | : | 「クリステン兄上?」 |
GM | : | 入ってきたクリステンが応える。 |
クリステン | : | 「まさか、お前エリノアか? 一体なぜこんなところに?」 |
GM | : | それを聞いて、エリックは頬に冷笑を浮かべる。 |
エリック | : | 「ほう。本当に生き別れの兄妹か。こりゃ意外だ。てっきり貴様の差し金の一環かと思ったんだがな、クリステンとやら。」 |
クリステン | : | 「何の話だ。俺はただ仕事の依頼に……。」 |
エリック | : | 「しらばっくれるな!!」 |
GM | : | ドスの効いた声色で夜の帝王が制した。 |
エリック | : | 「貴様が欲しいのは俺の首だろう。“亡霊狩猟団”所属、クリステン・ベルカディッツ。自分の一族を滅ぼした者に尾を振ってまで、貴様は一体何を望む?」 |
GM | : | それに対してエリノアが、 |
エリノア | : | 「そんな……まさか……ゲオルグに仕えていたなんて。兄上、何故です!?」 |
ラック | : | 事実を黙っていたから、辛い……。 |
クリステン | : | 「エリノア……お前には分からぬ。だが兄を信じて下がっていてくれ。俺はベルカディッツ家を再興せねばならんのだ。」 |
GM | : | そしてエリックに向き直り、 |
クリステン | : | 「そこまで調べ上げるとはさすがだ。だがこの程度の護衛しか連れずに俺と会ったのは間違いだったな。エーリッヒ王子、家門再興の為、その首貰い受ける。覚悟!!」 |
GM | : | と言って、彼は脇に差した剣を抜き放ち、傍にいたエリックの部下を一刀の下に切り捨てた。【悪徳】をくれてやろう。 |
一同 | : | ぐえええ! |