TOPへTRPG TOPへBLADE OF ARCANA

BLADE of ARCANA
〜 英雄の仮面 〜



GM
では、BLADE of ARCANA 第6話こと最終話──
ヴァルト
ええっ!?
GM
──『前編』を始めます(一同笑う)。
ヴァルト
紛らわしいよ(笑)。
GM
では全員に [鎖] を配ろう。ラックには【グラディウス】の正位置、ヴァルトには【イグニス】の逆位置、レインには【マーテル】の逆位置、フェイムには【ステラ】の正位置だ。では始めよう。
導入0ガイリングの挑戦
シーンタロット 【 オービス 】−正位置−
GM
いきなりで何だがマスターシーンだ。
レイン
では [物忌み] ですね。
GM
それもアリだ。ではシーンは“王都フェルゲン”の大広間。
新王国宮殿の大広間は緊張に包まれていた。ヘルマン王、王妃マルガレーテ、そして列席する郡臣が静まり返る中、ただ“ブレダ王国”の特使がガイリング王の書簡を読み上げる声だけが反響する。
特使
「……よって我、ガイリング二世は、ヘルマン殿に決戦を申し込むものなり!」
GM
力強いその宣言と同時に、大広間はどよめきに揺れた。誰もが驚きの表情を隠せない。季節は晩秋。じきに初雪が降り、本格的な冬が到来する。この時期に大規模な会戦を挑むなど、“ハイデルランド”の戦争の常道にはない。異民族の王ならではの型破りだ。だがガイリングにどのような思惑があろうと、“エステルランド”は受けて立つより他にないのである。
“ハイデルランド”の覇権を賭けた決戦の火蓋は、かくして切って落とされた。
フェイム
何がいけないの?
ラック
ここの気候はだいたいヨーロッパだろ。実際のヨーロッパでも、冬に戦争をするなんてただの自殺行為だった。それぐらい極寒だったんだ。
レイン
へ〜。
導入1決戦前夜(1)
シーンタロット 【 レクス 】−逆位置−
ヴァルト ── PC(4)用シナリオ因縁   ◎友人/“ディアスポラ”アルダ
 君はメオティアの森に寂しく 住むエルフ、アルダの数少ない知人だ。焦げた木々が亡霊のような姿を晒す森。そこを根城にしようとした野盗を討伐した時に不覚にも毒を受けた君は、アルダに生命を救われた。不思議に思ってただひとり死の森に住む理由を尋ねた君は、悲劇的な物語を聞かされた。それ以来、折にふれ、彼女を縛る冷たい憎悪の鎖を砕くにはどうしたらいいのかと考えてしまう。
GM
ではヴァルトのシーン。君は今“フェルゲン”の街中にいる。諸国の軍勢が次々と到着する“フェルゲン”は、戦前の熱気に包まれていた。特需に沸く城下町の通りはひっきりなしに通る荷車、忙しなく往来する人の波でごった返している。
ヴァルト
騒がしいなぁと思っている。
GM
そんな中、フードを目深に被り、周囲をきょろきょろと見回していた女性が通行人にぶつかり、脆くも倒れた。
ヴァルト
すぐに駆けて行って「大丈夫ですか?」と手を差し伸べるよ。
GM
では気づくが、彼女は友人であるアルダだね。
ヴァルト
やっぱり(笑)。「アルダ?」と声をかけましょう。
アルダ
「あっ。」
GM
と、立ち上がるけど、周囲が騒がしくて落ち着かないみたいだね。
ラック
“ディアスポラ”か。登場しよう(コロコロ)成功。
GM
【アングルス】の逆位置をあげよう。
ヴァルト
じゃあ落ち着ける場所へ行こう。
ラック
何なら屋根の上にでも押し上げてあげようか(笑)。
フェイム
余計落ち着かないよ(笑)。
GM
馬鹿な事するなら <落雷> で撃ち落とすぞ(笑)。
ヴァルト
ではお店にでも連れて行きます。
GM
では君に話しかけるね。
アルダ
「ヴァルトさん、お久しぶりです。」
ヴァルト
「お久しぶりですね。アルダが街の方に出てくるとは思いませんでしたよ。」
アルダ
「ええ、戦争が始まりますから。それを確かめるために。貴方は?」
ヴァルト
「私は放浪してますからね。色々な場所に行きますよ。」
アルダ
「そうでしたね。……できるなら、この戦は避けて通った方がよろしいですよ。」
ヴァルト
「なぜ?」
アルダ
「この戦いには、かの“カーネイジ”が関わってますから。」
ヴァルト
知ってる(笑)。「不吉ですね。」
アルダ
「もし万が一、戦場の近くを通りかかる事になろうとも、ゲオルグにだけは近寄らないでください。彼よりも、彼の所持している魔剣の方が危険です。」
ヴァルト
「……ご忠告どうも。」
アルダ
「……と言っても、貴方はよくご存知だと思いますが。」
ラック
そして俺の言葉が脳裏を過ぎるのであった。
ヴァルト
うっさい!(笑)。
「アルダの事ですから大丈夫だと思うけど、気をつけてくださいね。」
アルダ
「ええ。私は、見届けるだけですから……ではこれで。先ほどはありがとうございました。」
GM
君に礼を述べると、アルダはまた人込みへ消えて行った。
ヴァルト
手を振って……
ラック
そして俺も屋根の上に座りながら、「ヴァルトか……そしてあのエルフもどこかで……まぁいい。戦争か……ゲオルグが出てくる……。」と呟く。
ヴァルト
……(遮られて固まっている)。
レイン
君は、人のシーンを喰うのが好きだねぇ(一同笑う)。
ラック
その通りだ(笑)。
ヴァルト
では立ち去りましょう。アルダの忠告は受けておきます。
導入2眠れる守護者
シーンタロット 【 ルナ 】−逆位置−
レイン ── PC(5)用シナリオ因縁   ◎主人/“黒騎士”ヴォルフガング・ホルハイム
 君はハイデルランドの王朝を影から見守る“黒騎士”に仕えている。凶悪な魔神を身の内に封じ、闇の宿命を背負った主は、アイルハルトの時代から栄光ある玉座を闇の魔手から守護してきた。だが闇に侵されつつあるヴォルフガングは、極力活動を控えねばならない。だから君のような者がいるのだ。主の意思を代行する、“ハイデルランドの守護者”が。
GM
レインのシーンだ。
ヴァルト
出れますか?
レイン
意味もなく出るのは良くない。
GM
君はレオポルト卿の屋敷の客室にいるね。
レイン
レオポルト……?
ヴァルト
あれだよ、エリノア様の時の。
レイン
ああ、あの人間のできた騎士か。
GM
君は客分扱いだ。何せあのシナリオのラストで『ゲオルグと戦う』と明言してくれたからな。レオポルト卿に招待された身だね。この客室は自由に使ってくれて構わない。
レイン
それはありがたい。とりあえず窓の鍵は閉めておく。ついでにカーテンも。
ラック
どういう意味だ(笑)。
GM
すると、『コンコンッ』とノックされるね。
レイン
どっちから!?(一同笑う)。
GM
扉に決まってるだろう(笑)。
レイン
「どうぞ。」と言う。
GM
では、ガチャッと扉を開けて、密使のような男が入ってくる。
レイン
密使(笑)。胡散臭い。
GM
胡散臭いと言っても、君はその密使に見覚えがある。君の故郷からの密使だね。
レイン
ブッ(噴き出す)。
ラック
ヴォルフガングの?
レイン
「まさか“お館さま”から連絡が来るとは思いませんでしたよ。」
GM
では密使はその場に跪いて、
密使
「いえいえレイン様。“お館さま”からの密書を預かっております。」
GM
で、蝋封された手紙を恭しく差し出すね。
レイン
ではこちらも跪いて恭しく受け取ろう。「ありがとうございます。」
密使
「ではお渡しいたしました。それではこれにて失礼させていただきます。レイン様、ご武運を。」
レイン
「お勤めご苦労様です。」
GM
では、彼は足早に屋敷を後にするよ。
レイン
腕の良い【ルナ】なんだな。さて蝋封か。剣で封切しよう。
GM
剣で!?
ヴァルト
ペーパーナイフを使いなよ。
レイン
“黒騎士”の印の入ったやつでいい?(笑)。
GM
好きにしろ。当然ながら中から手紙が出てくるぞ。
レイン
これで何も入ってなくて『ハズレ』とか書かれてたら嫌だよね(一同笑う)。
フェイム
どんなイヤガラセだよ(笑)。
レイン
『お茶目だなぁ“お館さま”ったら。あは、あはは、あはははは。』(手紙を握り潰すジェスチャー)。
ヴァルト
怖いよレイン。
レイン
では手紙を取り出します。
GM
これは明らかに指令書だね。
レイン
では、指令書を持っている私の静止画をバックに、ナレーション口調で語ってくれ。
ヴォルフガング
『お前が今“フェルゲン”にいる事は分かっている。此度の戦争に関して語る必要は無いだろう。この戦では、“ハイデルランド”の新たなる王が決まるやも知れぬ。戦場に赴け。そして勝者がこの地の安泰を脅かす者と判断したなら、汝がそやつの命脈を絶つのだ。』
レイン
『しかし“お館さま”、それでは私はどちらの陣営にも付くことが出来ないのですが』と心で念じよう。
GM
いや待て、まだ手紙には続きがある。
ヴォルフガング
『ツェルコン(ガイリング二世の本名)、ゲオルグ共に邪悪な悪鬼外道の者やも知れぬ。まだ汝を失うわけにはいかぬ。よくよく用心せよ。また両者とも邪悪と判断したならば、汝の手によって討つのだ。』
レイン
両者ともね……。
ヴォルフガング
『場合によっては、我が名を持って戦場に出るが良い。レオポルト・フライブルグ伯が力を貸してくれよう。』
GM
しかしこれは必要ないね。レオポルト卿は君に参戦してもらう気満々だから(笑)。
レイン
ふむ。手紙は大事にしまっておこう。
ラック
登場するよ(コロコロ)成功。
レイン
いつの間にか窓が開いている。鍵を閉めたはずなのに!(一同笑う)。
ラック
(気にせず)「戦争が始まるぞレイン。この混乱に乗じてヤツを殺るのも悪くない。」
レイン
とりあえず、ラックに見つからないように手紙をしまうぞ。
「望むところです。」
ラック
「どうやら、覚悟を決めたようだな。」
レイン
「貴方の手先になるつもりはありませんよ。あくまで私の意志で戦います。」
ラック
「動機なんてどうでもいいさ、ひっひっひ。」
レイン
……斬りたい(一同爆笑)。
ラック
悪かった(笑)。
レイン
とにかく、“お館さま”からの指令だ。張り切っていくぞ!
導入3決戦前夜(2)
シーンタロット 【 フィニス 】−逆位置−
フェイム ── PC(3)用シナリオ因縁   ○恩人/レオポルト・フライブルク伯
 君とフライブルク伯レオポルトとは、年の離れた友人だ。彼は立場も年齢も違う君を引き立てようと、気を配ってくれる。仕官の口や縁談を世話されたことも一度や二度ではない。何でも老伯爵が自分を気に入っているのかは分からないが、それで好意の価値が減るわけではない。俗に土は己を知る者のために死ぬという。いずれ老伯爵には恩を返さねばならないだろう。
レイン ── PC(2)用シナリオ因縁   ◎同士/ノエル・F・エルマー
 世間というのは、そんなに善意に満ちてはいないんだよ。君はノエルと会うたびに、ついそう忠告しそうになって、その度に慌てて口を噤む。そんなことは彼女にせよ、周囲の者にせよ、百も承知だろう。だからこそ力無き人々の盾となることを、ノエルは選んだ。だが個人の力と意思は、いかに高尚であっても打ち砕かれる定めにある。それが、君がノエルに手を貸している理由だ。
GM
ではフェイムのシーンだ。レインにも出て欲しいな。
レイン
しかし判定はさせてもらう(コロコロ)『7』! [鎖] 貰うぞー。
ラック
(コロコロ)出た。
ヴァルト
(コロコロコロ)振り直して登場(笑)。
GM
君達はレオポルト卿の屋敷の大広間にて相談をしているね。此度の戦乱について説明など受けたりする。
フェイム
俺も聞かなくちゃならないの?
GM
君はシーンプレイヤー。お声がかかったのだろう。
ヴァルト
え、じゃあ私も? 何で私なんかに?
レイン
自分から登場したのだろう(笑)。
GM
このシーンに出たって事は、呼ばれたって事だ(笑)。
ヴァルト
あ、そうか(笑)。
レイン
だから、考えなしに登場するなと言っているだろう。
GM
アルダの忠告が脳裏に甦る。『ゲオルグには近づかないでください』(笑)。
ラック
俺が首根っこ捕まえてきたんだろう。「ゲオルグと戦う時は、お前の力も必要だ。四の五の言わずについて来い!
GM
とりあえず君達は大広間にて説明を聞いているのだ。
フェイム
俺も戦争に出なきゃならないのか。
GM
そうだね。むしろレオポルト卿はさも当然のように席を勧めてくるね(笑)。
レオポルト
「ささ、フェイム殿。私と共に戦おうではないか。」
フェイム
何で俺、ここにいるんだろう……』って、ボケーッとしていよう(笑)。
レオポルト
「此度の戦、もしやしたら奴を倒す絶好の機会かも知れぬ。それに、奴の本性が垣間見れるかも知れぬのでな。」
GM
その時、不意に何者かが訪問するね。
レイン
ゲオルグ?
GM
違うね。中に入ってきたのはノエルだね。
フェイム
誰だ?
GM
“神聖騎士団”の団長だ。レインは当然顔見知りだ。
レイン
あ、こっちの因縁の人物か。名前からして女性なんだね?
GM
そうだね。ルールブックにイラストも載っている。同じ女性騎士だし、仲が良くても不思議じゃないね。
レイン
そうなの? まぁいい、友人のようだし手を振って挨拶しよう。
GM
君の姿を認めると、ノエルはちょっと驚いた様子だね。
ノエル
「レイン? 君もここにいたのですか。」
レイン
「此度の戦、手を貸させていただきますよ。」ではご用件の方をどうぞ。
GM
では、ノエルはその場で改まり、
ノエル
「伯爵様、重大なお話がございます。」
GM
と、神妙な面持ちで話し始めるんだけど、
ノエル
「……レイン殿は構いませんが、できれば人払いを……。」
GM
と言うね。するとレオポルトが、
レオポルト
「ここにいる方々は皆、口の堅い御仁でな。」
フェイム
ホントかな〜(笑)。
レイン
少なくとも、流言蜚語を特技にしている輩が一人いますけど?(一同爆笑)。
ラック
言わねぇよ!(爆笑)。実際、俺の口は堅いぞ!
GM
レオポルト卿がそう語ると、ノエルは少し押し黙った後、全員を見渡して、
ノエル
「では……。私の手の者が、今回の出陣の際、伯のお命を狙う陰謀を企む者がいると報告してまいりました。用心召されますよう。」
レイン
周囲の反応を確認しよう。もし慌てふためいた者がいたら即弾圧だ(じぃーっとラックを凝視する)。
ラック
お、俺かっ!?(一同笑う)。
レイン
お前は何があろうが、最終的には魔女裁判だ(一同爆笑)。
フェイム
魔女裁判!(笑)。
レイン
「こいつは空を飛ぶから魔女だ!」(一同爆笑)。
ヴァルト
火刑にしてやれ(笑)。
ラック
なぜだ(笑)。
GM
日ごろの行いだ(笑)。続けるよ。
ノエル
「誰が、と名指しはできません。伯が除かれれば、一層重みを増す立場にある者、とだけ言っておきます。」
レイン
……? 相手が誰だかわかっているのか?
ラック
『誰がとは言えない』と言っていたから、それはないだろう。
GM
それに対してレオポルト卿は
レオポルト
「ゲオルグめ、がっつくわ。この老骨の命など、いまさら縮めても詮なかろうに!」
GM
と吼えるね。
ヴァルト
落ち着いて(笑)。
ラック
血圧が上がりますよ(一同爆笑)。
レオポルト
「いかがですかな、フェイム殿。ともに出征するというのは。貴殿に側にいてもらえれば、わしとしても大安心なのじゃが。」
フェイム
そうなるか。
ラック
武勲を立てれば出世もできるぞ。
フェイム
「では俺も行きましょう。」と言おう。
レイン
満足げに頷いてます。「成長しているようですね。」
フェイム
決して仕官の道につられた訳ではない(笑)。
ヴァルト
サイテー。
フェイム
つられた訳ではないのだ〜!(笑)。
GM
ではノエルは、
ノエル
「少々気にかかる点がありますので、件の人物については内偵を進めております。その結果が出るまで、ご自愛ください。」
GM
そう告げると、レインの方に一礼して退室していくね。
レイン
あ、私も続いて退室します。「相変わらず、忙しいみたいですね。」
GM
それにはフッと笑って、
ノエル
「風来坊の貴方が羨ましい。」
GM
と答えるよ。ではここでシーンも切ろう。
導入4決戦前夜(3)
シーンタロット 【 エルス 】−正位置−
ラック ── PC(1)用シナリオ因縁   ○仇敵/ゲオルグ・シュローダー
 エステルランド王国の守護神として、多くの民衆から畏敬の念を寄せられている“傭兵伯”。だが少なくとも君は知っている。あの男が己の欲望のために邪剣に魂を売った、背徳の徒であると。古代の魔剣に力を得て、ゲオルグは今、王国を牛耳れる立場を握ろうとしている。君がいる限り、彼を安穏と眠らせはしない。
GM
ではラックのシーンだ。君はノエルに呼ばれた。今夜0時、指定した宿屋に来て欲しいそうだ。
レイン
嫌な時間ですね。人気の無い時という事ですか。
GM
まぁ深夜ならいいよ。信頼できる人物なら連れてきても良いそうだ。
レイン
色々動き回っているみたいだけど、危険は無いのかな?
フェイム
騎士団長らしいし、大丈夫でしょ?
GM
では宿屋でいいか?
レイン
登場します。(コロコロ)『5』で成功。
フェイム
登場(コロコロ)失敗。
GM
別の人の因縁で出られるよ。
フェイム
何それ?
GM
<裏事情> とかももちろんそうだけど、因縁を持っている相手がシーンに登場していれば、その因縁の数だけ判定ができるのだ。
レイン
初耳だ(笑)。
フェイム
では(コロコロ)成功した。登場していいのな?
ヴァルト
(コロコロ)普通に登場。
GM
君は神聖騎士団長ノエルの招きを受け、“フェルゲン”城下町の格式高い宿を訪れた。一体何用かと思えば、話はゲオルグ・シュローダーと彼の魔剣“カーネイジ”についてだった。
聞けば赴任以来、この勘の良い娘はゲオルグの魔剣が途方もなく邪悪なものではないかと疑いを深めていたという。
ラック
ほ〜う。
GM
その後、君はなぜか知っている情報を全て彼女に話してしまうのだ(笑)。
ラック
強制かよ(笑)。まぁいい、しかし話しをして、相手が信用に足る人物だと思ってからだからな。
GM
彼女が君に声をかけたのは、これまでもゲオルグの足跡に君の影がちらついていたからだ。
ラック
そうか。「で、それで僕をどうするつもりだ?」
ノエル
「いえ、貴方には何も。私は“カーネイジ”の秘密を知りたいだけです。」
ラック
「君がそれを知ってどうする?
ノエル
「……場合によっては、討伐します。」
ラック
「…………討伐? ゲオルグを殺すなんて僕が許さない。
ノエル
「な、何故!?」(笑)。
レイン
私も眉を潜めますよ?
ラック
「ゲオルグは僕の獲物だ。“神聖騎士団”なんかに渡せないよ。それに、奴に止めを刺すのは、そこにいる“ペナンス”の後継者たるレインだ。」
GM
ノエルはレインの方を振り返るよ。
レイン
「ラック、協力すれば良いのではないのですか?」
ラック
「いや、悪い。勝手に行動されては困ると言いたかっただけだ。協力に関しては歓迎する。」
ノエル
「では、私の権限で陣に席を設けさせます。我が騎士団に帯同していただけないでしょうか。」
ラック
「僕は別に構わないよ。初めから傭兵でも何でもして戦には加わるつもりだった。その申し出は僕にとっても魅力的だ。」
ノエル
「私としましても、貴方の力には期待しております。」
ラック
「いやそんなあっはっは。期待するならそこにいる彼女にするんだな。」(笑)。
レイン
やめろ(笑)。
ノエル
「それでは。」
GM
と言って彼女は退室する。
ラック
「騎士団長か、これは随分と便利な奴と知り合えたものだ。」
レイン
あ〜、そのラックの襟首を掴み上げて、「あいつを巻き込む事は許さないからな!」と凄む──
ヴァルト
女性に見えないよ(一同笑う)。
ラック
その手をパシッと払いながら…… <体格> 的に無理そうだけど(一同笑う)。
「心配するな……僕の狙いはゲオルグただ一人だ。」
ヴァルト
どんどん陰のあるキャラクターになりつつあるね(笑)。
レイン
微妙に答えになってないしな(笑)。
GM
そうだ、ヴァルトは誰についていくんだ? レオポルトか、ノエルの“神聖騎士団”か。
ヴァルト
え、あたし? アルダにもああ言われたし、普通に考えたら誰にもついて行かないんだけど、そんなの駄目だよね?(笑)。
GM
それでもいいが?
ヴァルト
……やっぱ、ラックが暴走すると困るので“神聖騎士団”につくよ。
ラック
何でだ(笑)。
レイン
レオポルト卿の下という事は……正規軍なのか?
GM
そうなるね。と言っても、“神聖騎士団”もレオポルト卿の配下だよ。この国には“幻影狩猟団”と“神聖騎士団”ぐらいしか無いと思うし。
ラック
合っていると思うぞ。それにしても、この俺が“神聖騎士団”か(笑)。くくくく……。
ヴァルト
似合わな〜い(笑)。
フェイム
お前も十分な(笑)。
レイン
いやいや、そんな事はない。ちゃんと親しみを込めて呼んであげよう。
「こんにちは、“神聖騎士団”のラックさん!」(一同笑う)。
ラック
うわぁおおぅっ!!(爆笑)。
GM
そろそろシーンを切るよ(笑)。


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