あまたの血を吸ったあげくに神の力で砕け散った聖剣ナールザックスは、 今、このようにかつての輝きを、かつての力を取り戻し、 そして再び王者の剣となりましてございます。 ── 女鍛冶イーヴァン
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GM | : | では最初に [鎖] を配るよ。ラックには【オービス】の正位置。フェイムには【ウェントス】の逆位置。レインには【レクス】の正位置。ヴァルトには【アクア】の逆位置。 あと、今回に限っては既に『忘却』した [因縁] も、【過去】扱いで使用していいです。 |
ヴァルト | : | 最終回っぽいね(笑)。 |
レイン | : | そういえば……ラックなんて【友人】がいたなぁ……(一同爆笑)。 |
ラック | : | てめぇ『忘却』しやがったんだったな!(爆笑)。 |
フェイム | : | 忘れたい気持ちはよく分かる(笑)。 |
GM | : | そ、それでは最終章後半『英雄達の凱歌』を始めます。 |
導入0 | 聖剣の招き | |
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シーンタロット 【 ルナ 】−位置− | ||
GM | : | 最初はマスターシーンだ。 闇の中に剣が浮いている。優美な小剣にも武張った大剣にも見える美しい剣には、どこか神聖な気配が漂っていた。 |
??? | : | 「我が鞘走る時が来た。汝に栄光に満ちた勝利と、逃れえぬ死を授けよう。求めるならば来れ、我が元に。」 |
GM | : | 剣が落ち着いた重々しい声音で告げた。 ラック、君は当然見覚えがあるね。 |
レイン | : | どっかの馬鹿が心酔している“ペナ”とかいう名の剣ですね。 |
GM | : | まぁそう──君には分からないが(笑)。 |
ラック | : | ちょっと待て、それは俺の事か!?(一同爆笑)。 |
フェイム | : | 反応遅いから(笑)。 |
GM | : | まぁ、そんな白昼夢のようなものを、君達は同時に見た。 |
導入1 | 空蝉の魔剣 | |
シーンタロット 【 ステラ 】−逆位置− | ||
GM | : | ではレインのシーンだ。前回のエンディングでもあった通り、君はノエルと共に“カーネイジ”を大聖堂まで送り届ける任についている。 |
レイン | : | オッケイです。 |
GM | : | 鉛の箱に封じられた“カーネイジ”が、神聖騎士団の手で戦場跡から持ち出されていく。真剣に見守るノエルが呼びかけた。 |
ノエル | : | 「十分注意してください。誰も触れないよう、厳重に封をして。」 |
レイン | : | 破片は個々に分散して運んだ方が良いと思うけどなぁ。 |
フェイム | : | あれ? 破片になってるんだっけ? |
ラック | : | なんなら、食べてしまってはいかがでしょうか? |
レイン | : | お前が最初に食ってみろ(一同笑う)。 |
神聖騎士 | : | 「どちらまで運搬いたしますか?」 |
GM | : | 若い神聖騎士が不安げに訊ねた。 |
レイン | : | そんなの、大司祭のオーレリアさんにでも届けりゃいいだろ。 |
ラック | : | アレは殺戮者だ(一同笑う)。 |
GM | : | で、ノエルが、 |
ノエル | : | 「レイン、魔剣を聖堂に安置するまで我々に同行していただけませんか? 口には出しませんが、皆心細く思っています。貴方がいてくれると心強い。」 |
レイン | : | 「かしこまりました。私で宜しければご同行いたします。」 |
導入2 | ワイルドハント | |
シーンタロット 【 イグニス 】−位置− | ||
GM | : | 今回もマスターシーン。 両軍の退いた“リヒテンフェルト”の丘に生者の姿はない。ただ冷たい夜の風が、無数の屍の間を渡るだけだ。 だが、その中に動く影があった。亡霊狩猟団の戦死者の幽鬼が次々と立ち上がり、亡霊馬に跨る背筋も凍る光景が展開している。 |
レイン | : | おーおー、ゲオルグの呪いですか? |
GM | : | 最後に起き上がったのは、ゲオルグの首無し遺体! |
ヴァルト | : | う〜〜わ〜〜〜! |
GM | : | ゲオルグの首無し遺体が亡霊馬に跨ると、幽鬼の軍勢は帰還の途についたエステルランド勢を追撃すべく、夜空に舞い上がって消える。 |
レイン | : | 何か追われてますけど(笑)。私達は気づいていないのですよね? |
GM | : | まだ気づいていないね。 |
導入3 | 首無し騎士 | |
シーンタロット 【 クレアータ 】−逆位置− | ||
GM | : | ではフェイムのシーン。 “フェルゲン”へ期間途上のエステルランド軍営は、意気消沈の程であった。ゲオルグの乱心がもたらした衝撃はそれほど大きく、誰もが目撃した惨劇に怯えていた。 ゆえに夜空から首無しのゲオルグと亡霊狩猟団の幽鬼が舞い降りてくると、野営中の軍は文字通りの大恐慌に陥った。亡霊騎士らは風のように軍営を駆け抜け、兵や諸侯を惨殺している。そして今、君の目前で、レオポルト・フライブルク伯が数騎の幽鬼に襲われようとしている。 |
フェイム | : | うわ、助けなきゃ。 |
GM | : | 助けようとするなら、君は幽鬼達を退散させることに成功したね。 |
レイン | : | 腕を上げましたね(笑)。 |
フェイム | : | 俺が? うそ臭い(笑)。 |
GM | : | 自分で言うな。それでは、事なきを得たレオポルト卿が、 |
レオポルト | : | 「これはフェイム殿。かたじけない。」 |
フェイム | : | 「いやいや、余裕ですよ。」 |
GM | : | では <知覚> で判定してくれ。 |
フェイム | : | (コロコロ)ギリッギリだけど成功。 |
GM | : | では、首無しのゲオルグが、自分の首を拾い上げる光景を目の当たりにするよ。 |
ラック | : | 野郎、ついにデュラハンになりやがったか(笑)。 |
レイン | : | 大丈夫、お茶目なゲオルグのことだ、きっと前後を間違えて乗っけてくれるよ(一同笑う)。 |
ラック | : | 上下逆さまに付けたり(笑)。 |
フェイム | : | それは付かないだろ(笑)。 |
GM | : | 生首はカッと目を見開き、凄絶な笑い声をあげる。目的の首を取り戻したゲオルグは、もうこの場所には用がないのか、亡霊狩猟団と共に夜空に消えるね。 |
導入4 | 魔剣覚醒 | |
シーンタロット 【 アングルス 】−逆位置− | ||
GM | : | 次はラックのシーン。 “カーネイジ”の破滅を確認したかった君は、魔剣の残骸が運び込まれたという“ローゼンタール”の聖堂を訪れた。だが悪い予感は的中するものだ。激しい剣戟の音と濃い血臭が漏れてくることに気づいて飛び込んだ君は、異変が起こった現場に出くわした。 |
ラック | : | 何が起こってるんだ? |
GM | : | 無数の剣がひとりでに宙を舞っている。随伴の騎士らの鞘から勝手に鞘走った剣が、何者かに操られるかのように聖堂内を駆け、本来の持ち主を次々と惨殺していた。 |
ラック | : | 僕はさっきまで“カーネイジ”が封じられた事によって生気が抜けていたのだが、ここにきて歓喜に包まれるのだ。 |
ヴァルト | : | ヤバイよ。 |
ラック | : | 「“カーネイジ”が復活したぞ!“カーネイジ”が!!」 |
フェイム | : | 彼、どうしちゃったんだろう。 |
GM | : | まだ生き残っている者はノエルを始めとした若干名に過ぎない。それも舞い踊る無数の剣から自分の身を守るのに手一杯の状況だ。 |
レイン | : | ノエル! [因縁] で登場します(コロコロ)成功。片っ端から剣を叩き落します。 |
GM | : | 君の手にかかれば、簡単に砕けるだろうね。 |
ラック | : | 俺は自分の身の危険も顧みず、大笑いしながら突っ込んで行くのだ。向かってくる剣は <元力:虚> で叩き落す。 |
レイン | : | 「あ、ラック! いい所に来てくれました。」 |
ラック | : | 「レイン、居たのか。見ろ、“カーネイジ”が!」 |
レイン | : | 駄目だこいつ(一同爆笑)。「ラックお願いです、落ち着いてください!」 |
GM | : | 君達の活躍で、現場は一通り落ち着くね。ノエルが、 |
ノエル | : | 「これは一体どういった事でしょうか。……まさか、あの剣が……」 |
ラック | : | 「アーッハッハッハッ!!」と高笑いする! 「“カーネイジ”だ! “カーネイジが復活するんだ!!」 |
レイン | : | 「何ですって? それは一体──。」 |
GM | : | その時、“カーネイジ”が収納された鉛の箱が不気味に鳴動し、すぐに獰猛な力で引き千切られる。中から出てきたのは以前より更に禍々しい姿となった“カーネイジ”だ。 |
レイン | : | うわっ! 本当に出やがった! |
ラック | : | やはり復活したか。 |
GM | : | 怪しい燐光を発しつつ飛び出した“カーネイジ”は、浮遊する剣の群れを率いると、物凄い勢いで天井を突き破り、何処かへと去っていく。 |
ラック | : | そして僕は、歓喜の表情で打ち震えているのだ。 |
レイン | : | ……見なかった事にします(一同笑う)。というか、気づかなかった事にしてくれ。今すぐ斬って捨てる必要ができそうだ。 |
フェイム | : | どう見ても邪悪だものな(笑)。 |
GM | : | では <知覚> でチェックしてくれ。 |
レイン | : | 出た、イジメだ(コロコロ)『12』でも失敗だ。 |
ラック | : | (コロコロ)おやぁ、『17』でも成功だ(笑)。 |
レイン | : | なんて厭味なんだこの野郎(笑)。 |
GM | : | 大聖堂の外、街中が騒がしいね。 |
レイン | : | えっ、しかし気づいていない。 |
ラック | : | では嬉々とした表情を浮かべたまま、“カーネイジ”の作った穴から外に出るぞ。 |
GM | : | では、無数の幽鬼が街の人々を襲っているようだね。 |
レイン | : | 気づかせてくれ〜! |
ラック | : | では、外で大げさに大笑いでもしてみようか。 |
レイン | : | スマン、お前のその行動はいつも通りだ。何ともないフツー。 |
ラック | : | そんな事はない!(一同爆笑)。 |
GM | : | 君らが出てくると、剣の群れと幽鬼達は、ゲオルグに連れられてどこかへ向かうね。 |
ラック | : | 俺はそのゲオルグに向かって、全力で <雷撃> を撃ちまくるのだ。 |
フェイム | : | ちゃんとDPダメージ食らおうよ(笑)。 |
レイン | : | “レッドホーン”に跨ります。全力で追いかけます。 |
ラック | : | 僕もそうしようかな。 |
導入5 | 大虐殺 | |
シーンタロット 【 アクシス 】−逆位置− | ||
GM | : | 最後にヴァルトのシーン。 アルダと連れ立って“メオティオ”の森に帰る途上、君は東の空が赤く焼けているのを目撃した。 |
ヴァルト | : | 燃えているみたいだけど? |
GM | : | 漠然とした不安に捕らわれ、君は異変の源と思われる“ローゼンタール”に急行した。 だが既に手遅れだった。辿り着いた時には、静かな古都は炎に舐められ、街路には殺戮された遺体が散乱していた。 |
ヴァルト | : | 「アルダ、これはどういう事!?」 |
ラック | : | 登場しても良いかな?(コロコロ)振り直したが失敗だ。 |
レイン | : | (コロコロ)私も失敗。残念。 |
フェイム | : | (コロコロ)出れた。 |
GM | : | では、何人か生き残りを発見した。半壊状態の神聖騎士団と、フェイムの姿がある。 |
ヴァルト | : | では声をかけよう。「フェイム、これは一体どういう事?」 |
フェイム | : | 状況を説明しよう。 |
GM | : | フェイムの説明で、君は状況を把握した。 |
レイン | : | いつになく饒舌なフェイムを見た。 |
フェイム | : | 今日の俺は俺じゃないんだよ(一同笑う)。 |
GM | : | 辺りを見渡していたアルダが、 |
アルダ | : | 「“カーネイジ”は足ることを知らぬ人の欲望の具現。それを制することができないなら、結局同じことが繰り返される……。」 |
GM | : | と呟くね。それでは <事情通> で判定。登場していない人も一応判定して。 |
ヴァルト | : | (コロコロ)『15』だって。こんな時に失敗。 |
フェイム | : | (コロコロ)『2』成功。 |
ラック | : | (コロコロ)『10』だ。成功した。 |
レイン | : | 大概成功したから失敗でもいいか(コロコロ)こういう時は『3』で成功。 |
GM | : | 成功した人は、ゲオルグ達の向かった先には“ケルバー”がある事に気づいた。 |
フェイム | : | そこに向かって行ったんだな? |
GM | : | アルダは、 |
アルダ | : | 「……まだ、見届ける必要があるようですね。ここは一旦別れましょう。」 |
ヴァルト | : | 「そうですか。ではまたお会いできることを祈って。アルダも気をつけて。」 |
GM | : | では、アルダはまた森の奥へと消えていく。君達は追撃を行うでいいね。では導入は終了。 |