シーン8 | 女騎士の涙 | |
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シーンタロット 【 クレアータ 】−正位置− | ||
GM | : | ではレインのシーンだ。シーンは“フェルゲン”直前の街。闇の軍団に襲われている真っ最中だ。 |
レイン | : | 急ぎましょう。 |
フェイム ヴァルト | : | (コロコロ)登場。 |
レイン | : | ラックはさっきから登場しないな。先行しているからか? |
ラック | : | それもあるが、俺が出るとシーンが崩れるからな。 |
レイン | : | そんな事はないと思うが?(笑)。 |
ラック | : | いや、そういうロールプレイの最中なんだ。 |
GM | : | では、街中から声が響いてくる。 |
神聖騎士 | : | 「市民の避難、ほぼ完了しました!」 |
ノエル | : | 「分かりました。神聖騎士団、撤収します! 後詰は私がやります。負傷者から先に戦線を離脱させてください。」 |
GM | : | 幾多の街を防衛するため“カーネイジ”の眷属との交戦を繰り返した神聖騎士団は、全滅寸前の状況にあった。誰しもが負傷を負いながら、死力を尽くして忠実にノエルの命に従っていた。だが今回だけは、周囲の騎士すべてが首を横に振った。 |
神聖騎士 | : | 「その命令は聞けませんよノエル団長。貴方は法皇聖下からお預かりした大切な方。それを闇の眷属に討たれたとあっては“エステルランド”神聖騎士団の名折れです。後詰は我らが勤めます。我侭をお許しあれ。」 |
GM | : | それを聞いたノエルが、 |
ノエル | : | 「嫌です、私も残ります。私はもう神聖騎士団の一員です。今更除け者扱いなどあんまりです! 私は、私は……。」 |
GM | : | と、騎士達の自己犠牲精神に接して心が折れたノエルは、感情的になって涙を流すね。そこに闇の眷属が押し寄せる。 |
レイン | : | 「よくぞ言いました、ノエル!」 とか言いながら乱入。飛び込んできた闇の眷族にカウンター<旋風撃>。 |
GM | : | ぐぇぇっ! 眷属は細切れになって吹き飛んだ。 |
レイン | : | おお、思った以上の演出(笑)。 |
ノエル | : | 「……レイン?」 |
GM | : | と、ノエルが顔を向けるね。 |
レイン | : | 「よくぞこれまで頑張りましたね、ノエル。貴方たちは負傷している。後詰は私が受け持ちましょう。その間に脱出を。」 |
ノエル | : | 「……わかりました。後詰はよろしくお願いします。必ず生還してください!」 |
GM | : | では、闇の眷属が押し寄せる中、君たちは全員が脱出するまでの時間を稼いだ。もう十分と思った君たちは街を脱出し、ノエルたちと合流する。 |
ノエル | : | 「貴方達のおかげで助かりました。……申し訳ありませんが、私達はこれで後退させていただきます。」 |
レイン | : | 「ええ、今まで良くやってくれました。後はお任せください。」 |
GM | : | では、ノエルは自分の盾を君に渡してくれる。 |
ノエル | : | 「これを持っていって。必ずや、貴方の危機を救ってくれます。」 |
レイン | : | では、代わりに自分のカイトシールドを彼女に渡そう。「これを預かっておいてください。」 |
GM | : | じゃあここでお約束を(笑)。 |
ノエル | : | 「必ず取りに来てくださいね。」 |
レイン | : | 「ええ、必ず。この盾もお返ししますよ。神聖騎士団の紋章は、私には似合いませんから。」……ラックと違ってな! |
ラック | : | その話は忘れろー!(一同爆笑)。 |
GM | : | では、君たちは“フェルゲン”へ向かうと。 |
シーン9 | 剣の番人 | |
シーンタロット 【 アクア 】−逆位置− | ||
GM | : | ではお待たせ、ラックのシーンだ。 キャラバン・デイドリーム。オーレリアの言葉通りに“フェルゲン”近くで天幕を張っていた。既に異変を察知しているのか、それとも君達が来ることを知っていたかのように、コンラッド座長はキャラバンの輪の外に立ち、君達が近づくのをずっと待っていた。 |
ラック | : | では、近くにスッと降り立とう。「コンラッド、“ペナンス”はどこだ?」 |
コンラッド | : | 「待っていたよ、刻まれし者。“ペナンス”が、君達の来訪を教えてくれたよ。」 |
ラック | : | 「少し待ってくれ。すぐに奴らも来る。」 |
レイン | : | 出ろと言われてるな(笑)。(コロコロ)登場した。 |
フェイム | : | ここは出ないとな(コロコロ)登場。 |
ヴァルト | : | (コロコロ)『1』でクリティカル! |
コンラッド | : | 「揃った様だな。では、君達にいくつか話しておかねばならぬ事柄がある。大事な話だ。」 |
GM | : | そして、コンラッドは“ペナンス”と“カーネイジ”の関係について語りだす。 |
コンラッド | : | 「“カーネイジ”は、古代の魔術により“ペナンス”の影を打ち鍛えて作り上げた刀身に、永遠の飢餓という呪いを負った殺戮者の狂霊を封じて作られた。いわば“ペナンス”の鏡像。もうひとつの“ペナンス”とでもいうべき存在なのだ。それゆえ“カーネイジ”は、破壊されても“ペナンス”がある限り必ず甦る。 この連鎖を打ち破るには、“カーネイジ”誕生の発端となった“ペナンス”を用いて、ふたつの魔剣を結ぶ因果の糸を断ち切れば良い。いかに力において勝ろうとも、模造は所詮本物に及びはしないのだ。」 |
ラック | : | それにしても誰だ、そんなイカレた工程で剣を作った野郎は(一同笑う)。 |
レイン | : | 確かに。明らかに間違えてる作業が幾つもある(笑)。 |
GM | : | 知るか(笑)。 |
レイン | : | “ペナンス”を砕けば、“カーネイジ”も死んだりしない? |
GM | : | 残念ながらそれはないのだ。 |
レイン | : | まぁ、方法があるならそれに従うか。 |
ヴァルト | : | そうですね〜。 |
シーン10 | 試される絆 | |
シーンタロット 【 マーテル 】−正位置− | ||
GM | : | そこまで言い終えると、コンラッドは奥から長細い木箱を運んできた。中からは布に包まれた何かが出てくる。 |
コンラッド | : | 「これが“ペナンス”だ。」 |
GM | : | コンラッドが布を解くと、そこから古風な鞘に納まった剣が姿を現わした。鞘や柄の装飾はむしろ簡素すぎるほどで、伝説の聖剣にはとても見えない。形状も『真実の書』の記述とはまるで違うようだ。 |
ペナンス | : | 『待っていたぞ、刻まれし者。まずは問おう。汝らは何故に我を求めるのか。』 |
GM | : | 突如、剣の意思が君達の心に触れた。山間を流れる岩清水の如き、身を切る冷たさと穢れなき清浄さ。雄大な精神に一瞬気圧された君は、剣が言葉にしがたい思いを一瞬で読み取っていったのを感じた。 |
ラック | : | こういう演出をしたいのだが。皆が“ペナンス”の言葉を聞いている時、俺にだけは“ペナンス”の声が聞こえないのだ。 |
GM | : | ああ、構わんよ。 |
レイン | : | それで良いなら。さて、誰が“ペナンス”の言葉に答えるか(笑)。 |
ヴァルト | : | (レインを凝視)ジー……。 |
レイン | : | だよね。一歩前に出るよ。 |
コンラッド | : | 「良いのか? “ペナンス”を手に取った者には、逃れ得ぬ運命が待っているのだぞ?」 |
レイン | : | では、コンラッドに向かって一礼しよう。で、“ペナンス”に向き直る。 |
ペナンス | : | 『汝が我を求めるのか。何故に我を求めるのか?』 |
レイン | : | 「当然、“ハイデルランド”を覆う影、“カーネイジ”との禍根を断ち切るためです。」 |
ペナンス | : | 『……勇者よ、ならば我を手に取れ。汝こそ我が47人目の主なり!』 |
レイン | : | では“ペナンス”を手に取り、抜き放ちます。 |
GM | : | ではその瞬間、“ペナンス”の形状はグレートソードへと変化する。 |
レイン | : | おお! ちなみに“ペナンス”の強さは? |
ラック | : | “ペナンス”は<魔器所有> がLV20だ。死ぬほど強いぞ。 |
どれくらい強いかというと、グレートソードなら攻撃力『S+50』、防御修正『23』。 レインなら <旋風撃> で攻撃力『S+100』、<鉄壁> で防御修正『46』になる。 これでは第二のゲオルグ到来である。 | ||
GM | : | あ、それに関しては修正する。今までの剣と同じにしてくれ。 |
レイン | : | あいよ。 |
ラック | : | ではそこで「レイン、誰に話し掛けているんだ? みんなもどうした?」と言おう。 |
GM | : | ははははは! いいよそれ(笑)。 |
ヴァルト | : | 「聞こえなかったのラック? “ペナンス”の声が。」 |
ラック | : | 「なんだと!? 何故だ、何故僕には“ペナンス”の声が聞こえないんだ!」(一同笑う)。 |
レイン | : | 面白いな(笑)。「ラック、一体どうしたのですか?」と、“ペナンス”を手に振り返ろう。 |
ラック | : | では“ペナンス”に向かって話しかけるよ。「“ペナンス”、久しぶりじゃないか。……“ペナンス”、どうした? 何で答えてくれないんだ!?」 |
GM | : | むしろレインの心に“ペナンス”の声が響いた。 |
ペナンス | : | 『我が友は“闇”に心を侵されている。できうるならば、彼の心を救ってやって欲しい。』 |
レイン | : | 友というのはラックの事だね?「わかりました。やれるだけの事はやりましょう。ご協力ありがとうございます、“ペナンス”……いえ、“イーヴァインファルツ”。」 |
ペナンス | : | 『我が古き名を知るか。ならばそう呼ぶがいい。汝には逃れ得ぬ死の運命が待つが、栄光に満ちた勝利を約束しよう。』 |
ラック | : | そして、俺の心に絶望感が満ちて、目の下の隈が広がっていくのだ。 |
シーン11 | 得難き絆:エリノア | |
シーンタロット 【 エルス 】−正位置− | ||
GM | : | では“フェルゲン”を目前にした丘。シーンプレイヤーはレイン。 邪悪な気配を追って急ぐ途中、君は一頭の葦毛の馬と、その傍らに立つ少女に行き当たった。彼女が飛び出して両手を振るので、やむなく手綱を引き絞る。 |
エリノア | : | 「しばらく見ぬ間に薄情になったの!」 |
レイン | : | あー! エリノアだ!(爆笑)。 |
フェイム | : | この高慢口調は奴しかいない(笑)。 |
GM | : | その何処か挑発的な口調は間違いない!(一同爆笑)。エリノアだ! 一体何故こんなところに。 |
フェイム | : | 本当だよ(笑)。 |
エリノア | : | 「何じゃ! その鳩が豆鉄砲でも食らったような顔は! 激励のひとつでもしようと駆けつけたのに!」 |
レイン | : | 「しかしエリノア様、こんな危険な場所にお一人で! 危のぅございますよ。」 |
ヴァルト | : | レイン、口調が江戸時代になってる(一同爆笑)。 |
レイン | : | あわわあわわ(一同爆笑)。いや、動揺しちゃって(笑)。 |
フェイム | : | 大丈夫、笑い的にはOKだ!(笑)。 |
エリノア | : | 「それは承知の上。だが、どうしてもな。残念じゃがわしは、兄の仇にこれ以上近寄る事ができん。闇の束縛に支配されてしまうのでな。」 |
レイン | : | 「ありがとうございます。心に渇が入りました。」 |
フェイム | : | 気合だ(笑)。 |
エリノア | : | 「うむ。わしはここで、そちらの勝利を祈っておる。」 |
レイン | : | 「ありがとうございます。必ずや、仇を討って見せましょう。」 |
エリノア | : | 「ああ。信じておるぞ。必ず生きて戻ってくるのじゃぞ。」 |
レイン | : | ゔ…。GM、分かっててそんな事言うか(笑)。 |
ラック | : | では俺は、エリノアなど目に入っていない様子で脇をすり抜ける。焦点の定まらない目で“フェルゲン”を見つめているのだ。 |
レイン | : | ラックをどうにかしなければ(笑)。 |
ヴァルト | : | 約束しちゃったものね(笑)。 |
フェイム | : | 破ったらどんな仕打ちを受けるか分からない(笑)。 |
ラック | : | それにしても、本当にノリが最終回だな。今までの登場人物再登場とは(笑)。 |
シーン12 | ハイデルランドの守護者 | |
シーンタロット 【 ディアボルス 】−位置− | ||
GM | : | 続きまくっていて悪いがレインのシーン。 |
ラック | : | ここまできたら登場登場(コロコロ)登場成功! |
フェイム | : | (コロコロ)同じく。 |
ヴァルト | : | (コロコロ)でました。 |
GM | : | “フェルゲン”の灯が遠望できる平野では、奇怪な戦闘が続いていた。王都を灰燼に帰さんとする闇の軍団の進行を、ひとりの男が単身遮っているのだ。 |
ラック | : | 誰だ? |
ヴァルト | : | もしかしてエリック? |
レイン | : | いや……もしかして黒い? |
GM | : | ああ。黒い黒い、真っ黒だ(一同爆笑)。 |
一同 | : | “お館さま”ー!!!(爆笑)。 |
GM | : | 殺到する亡霊狩猟団と剣の群れを黙々と屠る“黒騎士”ヴォルフガング。魔神の心臓に支えられた無限の持久力をいかんなく発揮し、彼の剣が闇の眷属を次々と砕く。 やがて業を煮やしたのか、敵群の中から巨体を揺すりつつ魔神“カーネイジ”が姿を現わした。いかに“ハイデルランド”の守護者といえど、この飢餓の剣王を相手に勝機は無い。それを知りつつなお、ヴォルフガングは義弟の愛した地を守護すべく剣を構え直した。 ではそこで登場。 |
ラック | : | 「“カーネイジ”……やっと逢えた……。」 |
レイン | : | 「“お館さま”ー!!」と叫びながら馬を駆るよ。 |
ヴォルフガング | : | 「レインよ、とうとう駆けつけたか。」 |
レイン | : | 「申し訳ありません。少々遅れました。」 |
ヴォルフガング | : | 「いや、良い。傍らに下げた剣は“イーヴァインファルツ”か。」 |
レイン | : | 「はい。」 |
ヴォルフガング | : | 「そうか。よもやお前がな……。お前がその剣を持つのであれば、我は喜んで後詰を勤めよう。眷属は全て我に任せよ。 さぁレインよ、使命を果たせ!」 |
レイン | : | 「はい!」 |
ラック | : | 俺は <空中歩行> で舞い上がった後、“カーネイジ”目がけて一直線に突っ込んでいくよ。他の眷属など目に入らない。 |
フェイム | : | 一人は流石に死ぬんじゃない? |
レイン | : | では“ライトブリンガー”を抜いて“お館さま”に差し出そう。 「それでは、行って参ります。」 |
GM | : | 受け取るよ。では、そこでヴォルフガングが、 |
ヴォルフガング | : | 「さぁ行け!!」 |
GM | : | 叫びながら自分の剣と持ち替えた“ライトブリンガー”を一閃する。すると、正面の闇の眷属たちが吹き飛び、“カーネイジ”までの道ができる。 |
ヴァルト | : | 行くぜぃっ! |
フェイム | : | むしろ一緒に戦って欲しい(笑)。 |
ヴォルフガング | : | 「……戻れとは言わん。必ずや勝ってくるのだ。」 |
GM | : | そして君達は、ついに“カーネイジ”と対峙した。 |