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BLADE of ARCANA
〜 英雄たちの凱歌 〜

対決ステージ魔神カーネイジ
シーンタロット 【 フィニス 】−正位置−
GM
ついに魔神の本性を現わした“カーネイジ”。巨龍の全長を上回る刀状の胴体に、柄に当たる部分から伸びる無数の節足。その奥に爛々と光る瞳。その邪悪さは剣の姿を取っていた時とは比べ物にならない。闇の冷気に触れ、君達の身体が強張っていく。
だがその時、“ペナンス”が放つ柔らかい光が強まり、君達を包んだ。みるみるうちに身体が温まり、身の内から闘志が湧いてくる。
カーネイジ
『ペェェェナンスゥゥゥゥゥゥッ!!』
GM
初めて“カーネイジ”が人語を発した。
カーネイジ
『ウヌハ遅スギタ。見ヨ、我ガ姿ヲ。闇ハ我ガ内ニ満チタ。モハヤ汝ノ影ニアラズ!!』
GM
“カーネイジ”の闇が一層強くなるね。
フェイム
すいません、勝てません(一同大爆笑)。
ラック
こ、コラーッ!!(爆笑)。
ペナンス
『恐れるな。』
GM
突如、君達の心に“ペナンス”が触れた。
ペナンス
恐怖こそが闇の者の力の源泉。禍々しき姿は光への畏怖ゆえ。恫喝は己が怯えを隠すため。心を平静に保て。さすれば我は、勝利を約束しよう。
レイン
……やはりここは私が?(笑)。
「わかりました“ペナンス”。我等に勝利を!!
ペナンス
『承知した。』
GM
と、力強い言葉が響くね。すると“カーネイジ”が、
カーネイジ
『コノ大地ニ灯ル生命ノ炎。余サズ喰ラウ。サレドモットモ美味ナルハ希望。刻マレシ者。
砕ケヨ聖痕! 今宵ハ絶望ノ宴ナリ!!
GM
と、こいつ殺戮者でもないのに [宴] 宣言しやがった(笑)。というわけだ、全員判定してくれ。
ラック
しゃんだばー(コロコロ)おわぁおぅっ!(引っくり返った)。
ヴァルト
(コロコロ)一枚引っくり返っちゃった。
レイン
(コロコロ)全部正位置。ついでに1回クリティカル!
フェイム
(コロコロ)俺も全部成功〜。
GM
さて、戦闘に入る前に君達に渡すものがある。(一枚の紙を差し出す)。
ヴァルト
何これ? ユーディットとかリゼルとか。
ラック
(紙を見て)おいこれ、 ∵奇跡∵の一覧 じゃないか。何となく展開が読めたぞ(笑)。
GM
そう。ここにある∵奇跡∵は自由に使っていい
レイン
ちょっと待て。……天真(イノセンス)が5つに、再生(リバース)が3つ! それだけ相手が強いって事じゃないか(笑)。
GM
ぬはははは(笑)。ただ、リューネの [聖痕] は使えないぞ。あのシナリオはあえて飛ばしたからな(笑)。
ヴァルト
あと、エリノア様の [聖痕] は使えないね。
レイン
?『エリノアが天真(イノセンス)を使用してしまうと≪爆散の印≫が発動し、彼女は死亡してしまう。』──こりゃマズイ。
フェイム
使えないね。
ラック
まぁいいよ。それを除いても中々使えるものが揃っているじゃないか。
フェイム
ていうより、オーレリアがいれば楽勝じゃない?(笑)。
GM
“闇の聖母”オーレリアの力を借りた場合、エンディングを少し変化させるよ。それを覚悟して使ってね。
レイン
止めておこう。ろくな事がなさそうだ(苦笑)。
GM
君達がこれまでに培ってきた [因縁] が、これから君達の力になるのだ。では対決シーンに入ろうか。
戦闘経過
 キャンペーンを締めくくるラスボス“カーネイジ”は、それに相応しい強さを持った魔神だった。
 だが、何よりも驚かされたのはその能力。<元力:虚> を自在に操るその姿は、ラックとの浅からぬ因縁を感じさせる。
 ……おいラック、てめぇやっぱりカーネイジの眷属なんじゃねぇの?(笑)。

vs カーネイジ 詳しい戦闘経過
終局ステージ勝利の代償
シーンタロット 【 ステラ 】−位置−
GM
聖剣“ペナンス”が眩い光を発し、魔神の肉体を切り裂いた。そして刃が何か固い物に当たったかと思うと、それすらも易々と両断した。
ペキリと、何かが折れる音がした。
カーネイジ
『ギ、ギィィィィィィィッ!!』
GM
次の瞬間、閃光が走り、すべてが白い光の爆発に飲みこまれた。
己の核を破壊され、魔神“カーネイジ”は滅びる。閃光は内に蓄えられた力と犠牲者の魂が解放されたためで爆発ではない。したがってPC達は無事である。ひとりを除いて。
レイン
私ですか。
GM
レイン、君の胸には影のように黒い刃が突き立っている。“カーネイジ”の本体の切っ先だ。魔神は最後の最後に君を道連れにする事を選んだのだ。
レイン
『ゴボッ』と血を吐いて、膝から崩れよう。
GM
それと共に、頭の中にもはや聞き慣れた声が響くよ。
ペナンス
『47人目の英雄よ。短き縁なれど、汝の生涯は我が永遠に語り継ごう。さらばだ。』
GM
君は“ペナンス”の言葉を聞きながら、ゆっくりと意識が薄れていく。
ペナンス
『……さぁ、行こう……。』
GM
それと共に [魔の破壊] だ。魔印は合計17個!(一同爆笑)。
フェイム
アホか(笑)。
GM
そ〜ら(コロコロコロコロコロコロ)おお素晴らしい! 何と『131』点!(一同爆笑)。
ラック
さ、流石に溢れるわ!(笑)。
GM
続いて [聖痕開放] だ。倒れたレインの身体から3つの [聖痕] が浮かび上がり、天へと昇っていく! D20+3だけDPが回復するね(一同爆笑)。
レイン
あははははっ(爆笑)。
GM
ちなみに傍らに“ペナンス”の姿はない。光の爆発の際、何処かへと去って行った様だ。
さて、天へと還っていったレインの [聖痕] だが、そのうち【アルドール】の [聖痕] が降りてきて、フェイムの身体に宿るね。
フェイム
うぉぉっ!?
GM
それと同時に、君の身体から【アングルス】の [聖痕] が離れていく。君はレインの習得していた【アルドール】特技を全て受け継ぐ!
フェイム
いいの?
レイン
貰ってやってください(笑)。
ヴァルト
じゃあ、レインの死体の前に屈んで「お疲れ様でした。」と言おう。
GM
では、黒馬がゆっくり近づいてくる。ヴォルフガングだ。彼は君達を一瞥した後、レインの遺体の前に屈む。
ヴォルフガング
「見事、任務を全うしたな。レインよ、この“ハイデルランド”は、お前が救ったのだ。」
レイン
有難きお言葉。
ヴォルフガング
「さぁレイン・ホルハイムよ。汝の宿命は果たされた。今はゆっくりと眠るが良い。」
ヴァルト
ホルハイムって?
レイン
“お館さま”と同じ名だ。そうか、今までのは偽名だったのか。
GM
そうだ。
フェイム
自分すら知らぬ真実(笑)。
GM
さて、ヴォルフガングはレインの遺体を抱え上げると、君達の方へ振り返るよ。
ヴォルフガング
「すまないが、彼女の遺体は我が故郷に葬りたい。よろしいかな?」
ヴァルト
「場所は教えていただけますか?」
ヴォルフガング
「君は“永生者”だな。約束しよう。……さぁ、帰るかレインよ。」
GM
そして、レインの遺体を馬に載せる。
ラック
その瞬間にだね、レインの死体に駆け寄って“カーネイジ”の欠片を引き抜くよ。
ヴァルト
何するのよー!(笑)。
レイン
(吐血)ご、ごふっ(笑)。
フェイム
いや、もうとっくに死んでるから(笑)。
ラック
そして、もはや魂の存在しない“カーネイジ”を抱きしめているのだ。
レイン
どうしたんだラック?(笑)。
GM
ヴォルフガングも、そんな君を訝しげに見るね。
フェイム
ついに斬って捨てられるか?(笑)。
GM
ズバッシュ! 成敗!(一同爆笑)。
ラック
しかし反応しない。そのまま膝を付いてうずくまるよ。
ヴァルト
「ラック?」と声をかけて肩を揺するよ。
ラック
何も反応しないのだ。
フェイム
むぅ。どうしよう。置いて帰るか?(笑)。
ラック
そうだな、そうしてくれていい。
GM
じゃあ先に進んでもいいかな?
ラック
ああ。
GM
レイン、君の魂は“カーネイジ”に捕らえられていた沢山の魂と共に天に昇華して行く。その中には、ギルガイン卿クリステンの姿もある。
レイン
懐かしい。これなら死んでも寂しくないかな。
GM
ギルガイン卿は、
ギルガイン
「我は闇に堕ちるが、お前は光の道を歩め。我が母が言っていた。我々は、必ずどこかで繋がっていると。ならば私もいつかこの [闇の鎖] を解き放ち、お前たちの許へと舞い戻ろう。」
GM
ギルガインはそのまま、暗い闇の底へと沈んでいく。
レイン
「師匠! いつの日か、またお逢いできる日を信じております!!」
ギルガイン
「ああ。いつの日か必ず帰る。」
GM
ギルガインはニヤリと笑い、消えていった。
ラック
何だかんだで殺戮者だからな。仕方なかろう。
GM
クリステンは君と共に天へと昇っていく。彼は≪魔印≫こそ宿していたが、殺戮者ではなかったからね。
レイン
「久しいですね、クリステン。」
クリステン
「レイン殿、エリノアを守っていただき、ありがとうございました。」
レイン
「いえ。それに、最後に約束を破ってしまいましたよ。」
クリステン
「いや、気にすることではないよ。私からも礼を言わせていただく。“ベルカディッツ”家の無念を晴らしてくれて、ありがとうございます。」
レイン
「お役に立てたなら光栄ですよ。」
GM
そして前方では、懐かしい山賊顔の騎士が待っている。
レイン
山賊顔?(笑)。ああ、「ヴィンセント! 逢いたかった!」
ヴィンセント
「お前もこっちに来ちまったみたいだな。それはそうとレイン、今回はちゃんと間に合ったんだろうな?」
レイン
「……ええ。今回は間に合わせてみせました。心残りは……ありません。」
ヴィンセント
「そうか。それじゃあ行こうか。」
GM
では、君の意識は天へと昇っていった。
ではエンディングフェイズへ移ろう。
 
エンディング果たされた贖罪
 
GM
君たちから少し離れた場所に、コンラッドが立っていた。彼は“ペナンス”を拾い上げ、寂しく呟いた。
コンラッド
「またひとりの英雄が天に召されたな。……旧友よ。」
GM
コンラッドは夜空を見上げる。頭上に瞬くまばらな星。その何割かは、彼が導いた聖痕者が生命を捨てて天に戻したものだった。
コンラッド
「だが終わりは必ず訪れる。永遠不変のものなど何もない。違うかな、アルダ。」
GM
暗がりからエルフの娘が歩み出た。
コンラッド
「まだ人が憎いかな? 闇に躍らされた非を、彼らは繰り返さなかったよ。」
アルダ
「憎いです。けれどもう……。」
コンラッド
「どうするのかね?」
GM
身を竦めて泣く娘を、永遠に生きる男は痛ましげに見た。
アルダ
「……待ってみます。もう少しだけ……。」
GM
英雄たちは、ひとつではなく、ふたつの危機から“ハイデルランド”を救った。だが彼らがそれを知ることは、永遠にないだろう。
レイン
……綺麗にまとめた後で悪いが、何の話だ?
GM
彼らがそれを知ることは永遠にないだろう(一同爆笑)。
レイン
PLには教えろよっ!
ラック
アルダは何か強力な病原菌を保有してるんだ。でもって、その病原菌の特効薬もアルダしか持っていないんだ。アルダはこれを振り撒く準備をしてたんだ。
GM
これが振り撒かれると、世界には【フィニス】と【クレアータ】と【ディアボルス(主我)】の者しか生き残らないんだ(笑)。
フェイム
微妙な世界(笑)。
GM
しかし、アルダは考えを改めた。それもこれも君達のおかげ、というわけだ。それでは個別エンディングに移ろう。
 
エンディング1新たなる物語の始まり
 
GM
ではフェイムのエンディング。
フェイム
一番乗り〜!
GM
君はあの後“フェルゲン”へと戻った。君は乱心したゲオルグと、魔剣“カーネイジ”を打ち倒した英雄という扱われ方をしている。
フェイム
何故だ(笑)。
GM
別に間違ってはいないだろう。それに、他に受ける者がいないんだ。
ヴァルト
やったね、英雄!(笑)。
フェイム
嬉しくない(笑)。
GM
君はこの度の戦争の最大の功労者として迎えられ、騎士叙勲を受ける事となった。
フェイム
(無言で『嫌だ』とアピール)。
レイン
あ、ノエルにカイトシールドを届けてくれると助かる。
フェイム
それぐらいならやるかな。
GM
では、君はノエルから借り受けていたカイトシールドを渡した。ノエルはレインが届けに来ないのを不審に思い、
ノエル
「レインは? どうしたのですか?」
GM
と聞いてくる。
フェイム
……。
GM
…………。
フェイム
……………………。
GM
フェイムはあえて黙して語らなかった(一同爆笑)。
ノエル
「……そう……そうですか。分かりました……。」
GM
ノエルは君の様子から全てを悟ったのだろう、それ以上何も聞かなかった。
レイン
ナイス!(一同笑う)。
GM
そ、そうか(笑)。
君は騎士になったものの、軍に配属されるのを良しとせず、そのまま自由騎士となって諸国を渡り歩いている。
フェイム
プラプラしてるわ。
レオポルト
「ほっほっほ、フェイム殿。太刀筋など、どことなくレイン殿に似てきましたな。」
フェイム
ぐわぁっ!(笑)。
レイン
失礼な(笑)。
レオポルト
「ここにならば地位、名誉全てが揃っていますのに、それでも旅に出ますか。そなたの腕なら、いつ戻って来られても歓迎いたしますぞ。」
フェイム
「…………。」
GM
……それに対し君は「この国に危機が訪れた際には、すぐにでも戻って参りますよ。」と──。
フェイム
(遮って)捏造するなっ!(一同爆笑)。
GM
では、君は旅立って行った。フェイムの冒険は、ここからが始まりなのだ。
フェイム
了解。武者修行がてらに諸国を豪遊だ(笑)。
GM
こらこら。君は腐っても英雄なんだからな(笑)。
そして、“魔神殺し”の英雄フェイムの冒険は、これからも語り継がれていくのであった。
 
エンディング2永久に継がれる英雄譚
 
GM
では次、ヴァルト。
ヴァルト
はい。
GM
君はひとつの詩を作った。その壮大な物語は、嘘か真かは誰にも分からない。しかし、君の歌う詩は、自分の生きた人生の中で直に体験した事実でしか作られていないのだった。
ヴァルト
そういう主義なのでしょう。
GM
4人の英雄が、多くの仲間との出逢いを得て、強大な魔神を打ち滅ぼすという物語だ。ひとりは“白騎士”レイン。ひとりは“希望の楯”フェイムだな(一同爆笑)。
ヴァルト
ふ、ふ〜ん(笑)。
フェイム
こっちを見るな(笑)。
GM
そして、“名もなき添え人”“放浪の詩人”となっている。この二人の名は明らかにされていないね。
この4人が数々の困難を乗り越え、邪悪な魔神を打ち倒す。ひとりは倒れ、ひとりは何処かへと去り、ひとりは国へと帰る。そして最後のひとりは、今この場にいるかも知れない──。
この物語は圧倒的な人気を得る。特に、“エステルランド”の人間にとっては。
ラック
だろうな(笑)。
GM
“永生者”であり“放浪”の運命を背負った君は、この詩をいつまでも歌い続けるだろう。
ヴァルト
おうっ! いつまでも語り継ぐよ。
GM
そして、この詩は人々からこう呼ばれる。
『 Melody of Minstrel 』と。
 
エンディング3裏舞台の主役
 
GM
さて、ラックのエンディングだがどうしたい?
ラック
ちょっと時間は遡るが、とりあえず“カーネイジ”を回収しに来てくれ。
GM
それは神聖騎士団でいいのかな?
ラック
聖鉄鎖騎士団がいいな(←『ベルセルク』に出てくる騎士団)。
GM
却下だ(一同笑う)。
ラック
まぁいい。僕は“カーネイジ”を抱えたままじっとしているんだ。
神聖騎士
「? 失礼だが、貴方は何者かな?」
ラック
それには反応しないのだ。ずっと“カーネイジ”を抱えている。
神聖騎士
「……返事がないのでは仕方ない。申し訳ないが、それは回収させていただく。」
GM
と言って、君の抱えている“カーネイジ”の欠片を回収しようとする。
ラック
その瞬間、何をするか貴様ァ!と叫んで、相手の顔を掴んで直接 <雷撃> を叩き込むのだ。
GM
ぶしゅぅぅぅ〜(一同爆笑)。そら即死だろう。回りの騎士も殺気立つよ。真面目に戦闘する気なら100人トループとか出すけど?
レイン
戦う気ないだろ?
ラック
戦う気も死ぬ気もない。
GM
では、神聖騎士団は君を取り囲んで包囲する。
ラック
僕は <雷撃> を飛ばしながら <空中歩行> で飛び上がり、“カーネイジ”を抱えて逃げるよ。
GM
逃げやがった(笑)。いや、そう簡単には逃げられないぞ。馬に乗って追いかけてくる。弓とかも撃ってくるね。
レイン
クロスボウかな?
ラック
矢を背中に受けながらも逃げ続ける。で、逃亡を続けるうちに、いつの間にか故郷の村の近くまでやってきているんだ。
レイン
でも、一族郎党“カーネイジ”に皆殺しにされてるんだよね?
ラック
そう。で、追っての神聖騎士団を倒したり撒いたりで振り切った僕は、村の入り口付近でバタッと倒れるんだ。
ヴァルト
怪我してるの?
ラック
回復系の特技は持っていないからな。全身に包帯が巻かれているのだ。……こら、その含み笑いは何だ(笑)。
レイン
(笑いを堪えている)べっつに〜?(笑)。
ヴァルト
私なんか、この先が凄い楽しみだよ(笑)。
ラック
そ、それでだな、もはや朦朧とした意識の中で、フラフラと故郷の方へ歩いていくんだ。「ああ、もう疲れたよ……。」と呟きながら。
レイン
死んで終わる気ですか?(笑)。
ラック
いいや死なない。「レイン……ヴァルト……フェイム……もう疲れたよ、“ペナンス”……。」で、そのまま故郷の村の入り口で倒れるんだ。
GM
そうきたら……誰か村の人が見かけて、家に運んで介抱するって感じだな。
ラック
で、運び込まれた廃屋がたまたま自分の家だったのだ。そして、自分のベットに寝かされている。そして目が覚める。
「ああ……何だったのだろう。楽しかったような……悲しかったような……。」
GM
ゆ、夢で済ませる気か(笑)。
ラック
違うよ(笑)。「ああ、でも、今はまだ疲れてるな……。」
そこで声が聞こえてくる。
GM
何? 誰のだ?
レイン
『汝のなしたい様になすがよい』(一同爆笑)。
ラック
違う、当然声は“ペナンス”のものだ(笑)。
ペナンス
『今は暫しの間休むが良い。そなたの目に再び光が戻った時、我は再びそなたの前に現われるだろう。』
GM
お、良いねぇ。
ラック
そして、【ペナンスの邂逅】の位置が【未来】へと変わるのだ。
GM
綺麗にまとめたな。
ラック
今までの [因縁] は全て忘却。
GM
おう。ラックは“カーネイジ”に関わる戦いの記憶を全て失った。そして、何やら懐かしい傍らの黒い欠片を大切にしながら、この先も過ごしていく。
いつか傷も癒え、全てを思い出すその日まで。
 
エンディング4再会 そしてフィナーレ
 
GM
では最後、レインのエンディングだ。
レイン
私の!? なにかあるのですか?(笑)。
GM
おう。君は故郷にて埋葬された。ユーディットやエリノア、ノエルなど君の友人達は、どうやってここを知ったのかは知らないが、君の墓前に立っている。墓石には『28代目“黒騎士”代理人 レイン・ホルハイム ここに眠る』と彫られている。
ラック
“黒騎士”の一族なのかな。
GM
皆それぞれ啜り泣きをしているね。
ヴォルフガング
「偉大にして勇猛なる騎士レインよ。汝が一時の休息を取ろうとも、いずれ我が許に再び戻って来ることを我は願わん。」
GM
そして、ヴォルフガングは優しい瞳で君の墓を見つめた。
ヴァルト
私もいていいの?
GM
ああ、いいぞ。
ヴァルト
黙とうしていましょう。
フェイム
俺もいようかな。
GM
そして、しばらくすると一人の女性が君達の背後から歩み寄ってくる。君たちはその足跡に気づき、一斉に振り返るね。
ヴァルト
どなたですか?
GM
その女性の顔には、どことなく懐かしい面影があった。エリノアが
エリノア
「そなたは? 一体何用で参った?」
GM
と聞くが、女性は自分でもよく分かっていないようで、明確な返事は返ってこない。ただ、この場にいる全員が奇妙な感覚に襲われる。まるで、この女性の事を知ってるかのような。
そう、彼女こそレイン、君の [転生体] なのだ。
ヴァルト
んー、じゃあ「お帰り。」と言おう。
GM
すると女性は状況が理解できない為、一瞬呆気に捕われるが、ゆっくりと微笑んだ。
ヴォルフガング
「よくぞ戻った、レインよ。」
レイン転生体
そういう事な。「レイン? それは私のことでしょうか? とりあえず説明をお願いしたいですね。」
GM
君は“お館さま”を始めとする、この場にいる全員に笑顔で迎えられた。今はまだ思い出すことはできない。だが、えも知れぬ安心感に包まれ、君はここが自分の居場所だと確信する。

そして、君達の長い冒険は終わった。



魔剣“カーネイジ”を取り巻くひとつの物語が、今ここに幕を閉じた。

Melody of Minstrel

T H E  E N D


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