† 騎士生命危うし †

GM: 先に盗賊ギルドからやろうか。

ネスレイ: 行って来ます。

ガジス: 貴様など特によく行っているだろう。

ネスレイ: それは騎士に言わないように(笑)。

GM:それでどうするんだい?

ガジス: 「昨日、騎士の札が盗まれた。それをやった奴が知りたい。」

ネスレイ: なんかさぁ、思いっきり知名度がダーンと(笑)。

スターリィ: それが広まったら俺は……騎士生命に関わるんだけど……しまった、口止めを何もしていない(笑)。 俺の知らないところで、首の皮がどんどん細くなっているのだな(笑)。

GM:槍が少しずつ心臓に刺さっていくわけだ。

ネスレイ: 「それとは関係なしで人探しです。」身なりの悪い方だっけ? 特徴をペラペラッと。

ガジス: 「なんだったら似顔絵も描くぞ。」

GM/顔役: 「これ位は欲しい所だな。」(指を1本立てる)。

ネスレイ: 1sp?

GM: 10だ。

ガジス: 10(1万円)で買えるならそれでいい。

GM/顔役: ネスレイは知っているが、この街には盗賊ギルドが2つあって、いまいち仲が悪いんだ。
「こいつはだなぁ、どちらのギルドにも属していないモグリだ。セコイ仕事しかしていない奴だな。」

ガジス: 中立ってある意味凄いな。

ネスレイ: 「ということはこのギルドにとってそいつは邪魔だって事だな?」

GM/顔役: 「邪魔というか、始末してもかまわない。こっちが有利になればこっちに付くし、あっちが有利になればあっちに付く。」

ネスレイ: 「つーまーり、消しても誰にも恨まれない。居場所とかは分からない?」

GM/顔役: 「よく遺跡の辺りに屯しているみたいだな。」

ネスレイ: その遺跡は俺たちの知っているところ?

GM: この街は遺跡に囲まれてるの。遺跡のど真ん中に城が建ってるんだ。

ネスレイ: 遺跡の何処ら辺かは特定できてない?

ガジス: こういう所だからおそらく……

ネスレイ: (投げやりに)わっかりませ〜んか。

スターリィ: ……頼むから、自分からシナリオを難しくしないでくれ(笑)。

ネスレイ: 「じゃあもう1つ質問していいかな? これも人なんだけど、貴族風の男について。」

ガジス: 知名度が高ければ分かるかも知れんな。

GM/顔役: 「そんな奴は見たことないな。」さすがに何でも知っているわけではない(笑)。

ネスレイ: 「そいつはどうもすいませんなぁ。」じゃあこいつを吐かせればいいのかな?

GM/顔役: 「じゃあな、気をつけてやれよ。」

ネスレイ: 「イエッサー。」

ガジス: 多分これで2時間経ったんだ。


◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


GM: その間に君達は何をしていたんだ?

スターリィ: 騎士の詰め所に人相書きを持って……それを見て俺は何か気づきますか?

GM: 見たことがあるような、ないような、あるような、ないような。【記憶】で判定。目標値は9ぐらい。

スターリィ: ダイスで6出せばいいんだろう(コロコロ)。

フォルア: ……『4』。

スターリィ: 畜生、『1歩』及ばなかったかぁ!(爆笑)。

ネスレイ: 1歩じゃなくて2歩だろ(笑)。

GM: 騎士の詰め所か……

ガジス: 口の堅くて信用のできる人物。

スターリィ: それは俺がいつもお世話になっている騎士団長だろう。その人はだな、昔俺の親父にお世話になった人で、俺の事を我が弟のように面倒見てくれた優しい人なのだ。

GM: 親父の親友ということにしておくか。

フォルア: じゃあ行こうか。

スターリィ: 騎士団長だから騎士の把握も出来ているという事で。
「できれば事情を聞いて欲しくないのですが、この男を捜していただきたいのです。」

フォルア: 知りませんかでいいんじゃない?

GM/騎士団長: 「相変わらずついてないんだなぁ。」と言ってくる(一同爆笑)。

スターリィ: それには自分の前向きなところを見せよう。「しかし、これも私の運命と思って受け入れております。」

ネスレイ: 諦めているということだな(笑)。

フォルア: なるようになるでしょ。

GM/騎士団長: 「それではこの男については調べておこう。だが、知っている限りでこのような騎士や貴族はいないな。」

スターリィ: 「いない?」

GM/騎士団長: 「だが調べておこう。君の為だ。」なんていい人、俺。

スターリィ: では、さっきの酒場から王都まで遠かったということで、これで2時間経ったということにしよう。

GM: そうだね。


◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


GM: 酒場で待っているのかい。「マスター……ミルク。」(一同大爆笑)。

ネスレイ: オッケー!(爆笑)。いいな今の(笑)。じゃあミルクシングルで。

スターリィ: いや、水割りで(一同再爆笑)。

GM: 水割り……不味い(爆笑)。

フォルア: では合流したということでいいですか? マスター。

GM: 合流したことにしましょう。

フォルア: 情報交換をしましょう。

スターリィ: 交換と言っても、私達の方には大した情報は無い。

ネスレイ: こっちは薄汚い男の居場所というか……。

ガジス: 大まかな身元だ。

ネスレイ: 本当に大まかだな(笑)。少しは分かったことがあるな。

フォルア: 遺跡に行ってみるしかないのかな?

GM: どこの遺跡だか分からないよ。街道付近の遺跡は安全なの。騎士団がモンスターを掃討したおかげで。街から離れた遺跡は何があるか分からない。街に近い遺跡はスラムと化している。

スターリィ: スラムか。

ネスレイ: 有り難いのは、その薄汚い奴がどちらのギルドにも属していないって事だな。

GM/見習い: 時間が経ってそろそろ夕方という頃、知り合いの見習い騎士が酒場に駆け込んで来る。「スターリィさん、こんな所に居たんですか。王様がお呼びです。」

フォルア: ばれたんだよ(笑)。

ガジス: 旅に出てないからだよ。

フォルア: あ、何で旅に出ないのとか聞かれないよね?(笑)。

スターリィ: 聞かれると思う。その言い訳ずっと考えてるけど、いいのが浮かばない。

GM/見習い: ないんだもん(笑)。「とにかく、王様がお呼びです。」

フォルア: じゃあ行ってらっしゃい。

スターリィ: では馬を駆り出そう。パカラッパカラッパカラッ。じゃあ王の間に行こうじゃないか。 「国王陛下、スタリニア・カウント・オーヴァーキル、入ります。」

GM: 眉間に皺を寄せて。

フォルア: うえぇー!(悲鳴)。

スターリィ: (平然と)「どのようなご用でしょうか?」

GM: 髪の毛が縮れて、口から血を流して(一同爆笑)。

スターリィ: それはちょっと……。

GM: うそ。ちょっと渋い顔をしているといったところか。

スターリィ: 「な、なんでございましょうか?」ドキドキ。

フォルア: 声がプルプルしてる(笑)。

ネスレイ: 汗だらだら(笑)。

GM/国王: 「札っ!!」(一同大爆笑)。

ネスレイ: いい王様だ(笑)。

スターリィ: 「は?」

GM/国王: 「札が……うぅん(咳払い)。」……何も反応しないな(笑)。

スターリィ: 「札が……どうかいたしましたか?」

GM: 隠し通したいんか(笑)。

スターリィ: これは恥だ。これを言うには騎士として切腹並の覚悟がいる。


  ハラキリは騎士ではなくサムライだろう。


ネスレイ: (やたらと嬉しそうに)首切〜り♪ 腹切〜り♪(笑)。

スターリィ: 例え王に嘘をつく事になっても、これだけは言えん。

GM/国王: 「……3日以内に解決しなさい。」と言われる。

一同: ばれてる〜(爆笑)。

GM/国王: 「そうすれば無罪放免とする。」

スターリィ: 何で知ってるのよ(笑)。

フォルア: まぁまぁまぁ、何でばれたんだろ。


  お喋りな仲間のおかげじゃないか?


GM/国王: 「口止めはしておくから、3日以内に解決してみなさい。」

スターリィ: 「はは、畏まりました。」

フォルア: 本当に可哀相だね(笑)。

スターリィ: 畜生、言い訳考えついた所だったのに!(一同爆笑)。

フォルア: どういう言い訳だよ。言ってみなよ(笑)。

スターリィ: 『王様から貰った支度金で仲間を集めたけど、仲間が後2日ほど待って欲しいと言ったんで、仲間の準備が整うのを待っていた。』

一同: (感心)おおー(笑)。

GM/国王: 「建て前上はそういう事にしておこう。」

フォルア: (勝手に)あ、お願いします。

ネスレイ: 今王様にその言い訳をしたの!?(笑)。

GM/国王: では後3日以内ということで。「それでは解散。」

スターリィ: その瞬間に倒れる(笑)。「あわわ、あわわ、あわわ。」

GM: (つられて)あわわ、あわわ〜わ。

ネスレイ: あわわ多いな(笑)。


◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


フォルア: 団長さん、まだわかんないかな? 夕方になっちゃったし

スターリィ: 分からないだろうな、と言うと進まないから行ってみよう。泣き言を言いに。

ネスレイ: (心底情けない声で)だんちょぉう(笑)。

スターリィ: そんな声は出さない。「え〜、団長、分かりましたでしょうか?」

GM/騎士団長: 「こいつは騎士ではないな。従者だ。」

スターリィ: (ぶち)「どこぞの従者が俺に恨みを!?」

ガジス: その位自分で調べろ。

フォルア: 蛇につっこまれてる(笑)。

GM/騎士団長: 「……お前の知り合いのフォーテルなのだがな。」

ネスレイ: フォーテルって俺知らないんだけど、酒場に誘った奴?

GM/騎士団長: うん。「お前何か恨みを買うような事したのか?」

ネスレイ: たぶん酒場で思いっきりたかったんだろうなぁ(笑)。

スターリィ: 酒場に誘った時点で動機があったんだから、その前だ。

ネスレイ: あ、そうか。……同格だったのが急に昇進したから焦って犯行に及んだ。

スターリィ: その線が有力だな。

フォルア: それか『ハーフエルフのくせに何でなんだよ〜。』

スターリィ: うん。『ボクの輝きに嫉妬したから』というのは心の奥に伏せておく。

GM: それは大正解だね。

スターリィ: 「多分、先に出世したことへの逆恨みかと思われます。」出世と言うかは別として(笑)。

ネスレイ: 厄介払いか。

フォルア: お払い箱じゃない?

スターリィ: それはない(断言)。どうでもいい任務で送り出すのが厄介払いってんだ。これははっきり言って重大な任務だから、無能な者を送る訳はない。そう思ってください。

ネスレイ: 思っておくさっ!!(笑)

GM: 近隣の状況を把握しておくのは重大な任務な……気がしないでもない(一同笑う)。

スターリィ: これで俺が厄介払いであるとするのは、俺と同じ任務を他に3人ばかり受けている場合(一同爆笑)。

GM/騎士団長: 「俺の立場では、これ以上何もできないだろう。(諦めた感じで)……がんばれ。」(一同笑う)。

フォルア: 同情されてるよ(笑)。

GM: それで夜も更けたと。

スターリィ: まだ更けんな。

GM: ええっ!?(笑)。

スターリィ: あと3日しかないんだから(一同笑う)。

フォルア: どうする? フォーテル君と逢う?

スターリィ: いや、一端この面子と合流しよう。


◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


スターリィ: え〜、今までの事情を全て話す。

ガジス: 間抜けな話だ。

スターリィ: 間抜けと申されたが、旧年来の友に誘われて、まさか騙されると貴方はお思いかな?

ネスレイ: (驚きの声)おおっ(笑)。

ガジス: むむっ。

スターリィ: そこで1つ提案があるんだが。

フォルア: なんですか?

スターリィ: 私が彼を討つのは、騎士としては無理だ。さらに、私が直接話をつけに行くのも無理っぽい。
そこで、何の関係もない普通の旅人が盗みに入る。

フォルア: ぶっ(吹き出す)。

スターリィ: これならばなんの問題もあるまい。あとは私が嘘の報告を(爆笑)。私が犯人を見かけた事にして、全然違う人相書きを提出すれば。


  騎士としては最悪だな。


ネスレイ: しかし、そのただの旅人が失敗したらどうなるんだろうねぇ。

スターリィ: その時は仕方ない、実力行使となるだろう。そうなれば君達への報酬は必然的に無くなるし、ガジスが興味ありそうな旅の話もなくなるわけだ。

ネスレイ: ガジス、どうするよ?

スターリィ: ん〜、じゃあ20sp追加する(笑)。

GM: ちびっちびっちびっちび♪(笑)。

ネスレイ: いや、お金と俺の防御力を考えて(笑)。どの位食らっても大丈夫なのかなって(笑)。

フォルア: まずはフォーテル家だね。

スターリィ: フォーテルの家なら分かるだろう。なんてったって旧年来の仲だ。フォーテルの家族関係は知ってますか?

GM: フォーテルは正確に言うと騎士というより貴族なんだ。父は政治家のようなもの。

スターリィ: 道楽騎士か。地位だけで入ったみたいな。

ガジス: 従者は住み込みか?

GM: いや、家があるよ。

ガジス: だったらそこを占拠して、従者を脅してしまえばよい。札がどこにあるかはそれで分かるはずだ。

GM: 家は分かっていいよ。従者の家も。

ネスレイ: あと問題は日にち♪

GM: あと2日。

スターリィ: 2日ではない。まだ夜は明けていない。夜のうちに出かけるぞ。こっちは金を払っているんだ。

ネスレイ: 出たよこういう奴(笑)。もう眠いっす〜。

スターリィ: 忍び込むのは夜の方が都合がいいと思うのですが?

ネスレイ: 俺はほら……職人だから(笑)。

スターリィ: そうか。それでは君達を雇う価値はあまり無いな……。

ネスレイ: (即座に)実は軽業師なんですよ(一同爆笑)。で、それは俺に1人で忍び込めって事?

スターリィ: そうは言っていないがゴホゴホゴホゴホッ(笑)。俺とこの僧侶は無理っぽいし。

GM: ガジスはNo.1壁なのにな(笑)。

スターリィ: なんで俺ら前線キャラの方が防御力が薄いんだろうな(一同爆笑)。

ネスレイ: 何か間違ってるよね(笑)。

スターリィ: ……そしてどうするか。

フォルア: まず最初に従者の方を誰が押さえるか。

スターリィ: 俺は顔を見られるとまずい。

ネスレイ: そうか、お前はまずいんだ。

フォルア: あたしも駄目。この国の僧侶だから。

ネスレイ: ……俺か。

ガジス: ハッハァ、行け。

スターリィ: じゃあまず従者を締め上げて、従者から浮浪者が何処に居るか聞き出して、浮浪者から証言を得る。従者が謳ったならそれでよし。
 手始めに忍び込んで証拠の品を探し、無かったら従者を直接脅すといった方向で。そこで札を盗んだ男を見つけたらそれはそれでよし、ってのをよろしく。

ネスレイ: は?

スターリィ: 君の役目だよ、忍び込むのは。

ネスレイ: 1人ですか? マジで?

スターリィ: はい。気づかれたりしたら合図を送ってくれればいいから。

ネスレイ: 合図って?

フォルア: ニャーって鳴く(笑)。

ネスレイ: ニャーですか(笑)。

ガジス: 貴様も一流の暗殺者なら、見つかったら逃げて来い!


  いや、一流なら見つかるなよ。そして見ちゃった奴って消されるんじゃないの?


ネスレイ: ……行ってみるか。

GM: 『バーニング』らしく行動しちまえ!

スターリィ: そうだね。では熱血で「オリャ〜!」と叫びながら突撃してください。

ネスレイ: バーニングポイントください(一同笑う)。

ガジス: 早く行け!(笑)。

ネスレイ: まずは……家の周りをぐるっと回って間取りを調べようか。

スターリィ: 間取りぐらい俺が教えてやる!

ネスレイ: じゃあ入る!

ガジス: っていうか従者が居そうか気配を探れよ。留守だったら間抜けじゃないか。

スターリィ: 間抜けじゃない。証拠の品さえあればいいんだ。

GM: 忍び歩きは【敏捷】、こっちが気づくかは【観察】で。

ネスレイ: 明かりは付いてる?

GM: 付いてる(コロコロ)『8』。

ネスレイ: (コロコロ)7……『12』。

GM: 無事忍び込んだ。どうやら従者は中で飯を食っているようだ。

ネスレイ: だいたい部屋は幾つくらい?

スターリィ: 俺が知っているから教えた。

GM: そんなに知っているものか? まぁいいか。

ネスレイ: 隠すとしたら自分に近い場所……寝室だな。

GM: じゃあ【観察】だな。目標値『10』。

ネスレイ: (コロコロ)……。

GM: 余裕で見つからない。

スターリィ: じゃあ書籍。

GM: どんどん振っちゃって。目標値同じ。

ネスレイ: てやっ(コロコロ)……ほら『8』。

GM: 腐ってやがる!

ガジス: 1が出ないだけじゃん(笑)。

GM: これ以上は無い。

ネスレイ: ない!?

フォルア: しょうがないから、飯食ってる奴襲っちゃって。


  ……神官だよね?


ネスレイ: えっ!? 勝てるわけ無いだろう。何を言っておるのかね(笑)。

ガジス: 相手は一般人だろう。

ネスレイ: いや従者だろう。

スターリィ: 従者っていっても、道楽貴族が遊びでやってる騎士の従者だから、ただのグルメとかだと思うぞ。

ガジス: どっちかっていうと「ぼっちゃま〜。」ってタイプだな。

スターリィ: できるだけ事を荒げたくないが、このままでは進みそうにない。

ガジス: 『バーニング』なんだしやっちゃえよ(笑)。

スターリィ: やるんだったら合図くれ。

ネスレイ: じゃあ食堂とは違う方向に行って、今からやりまーすっていう合図を。

ガジス: どうする親方ぁ?

スターリィ: 俺はあんまり行きたくないが、行くしかないだろう。

ガジス: 君は覆面をしていけ。

GM: どうするんだい?

フォルア: やっちまえよ。

ネスレイ: 後ろから襲いかかって……気絶判定みたいなのある?

GM: ない。こっちが気づくか判定しようか。(コロコロ)9。

ネスレイ: (コロコロ)13。

GM: じゃあ背後を取った。5秒以内に何やるか決めて下さい。いーち……。

ネスレイ: じゃあ斬る。……斬るやばいな(一同笑う)。

スターリィ: 絞める。

ネスレイ: それ。絞めよう。

GM: 面倒くさい、気絶してしまおう。

ネスレイ: してくれ。


◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


ネスレイ: 盗賊七つ道具〜、ロープ!! ぐるぐるぐる〜(笑)。

スターリィ: え〜、ロープはただ今品切れです(笑)。

ネスレイ: なにぃ! 誰が言ってるんだ(笑)。

スターリィ: 七つ道具の精。

ネスレイ: ……あと猿ぐつわ! ロープで!

スターリィ: それは酷いな。

ネスレイ: ……じゃあ布で(シクシク)。

フォルア: あたしらは顔を隠しながらだね。

ネスレイ: それじゃあ皆を呼ぼう。

スターリィ: 皆って、君が独断でやったことじゃないか(一同大爆笑)。

ネスレイ: うわー!!(爆笑)

GM: 独断とは(爆笑)。

ネスレイ: 最悪だ。だから忍び込みたくなかったんだ(笑)。

フォルア: (冷静に)それじゃあ聞こうか。

ガジス: 何処か柱に縛り付けて。

ネスレイ: カーテンも閉めようか。

GM/従者: 「うー、うー。」

スターリィ: さも全てを……証拠まで掴んで知り尽くしているような感じで。

ガジス: 後は札を取り返すのみ、みたいな感じで。

スターリィ: 「先日、お前は俺の札を取って行ったが、その時盗んだ張本人の居所を俺は知りたい。」

GM/従者: 「うー、うー。」

ネスレイ: 外す?

スターリィ: 脅しつけとこう。「1.余計なことを喋ったら、お前の右耳が無くなる。2.それでもまだ喋った場合、お前の舌を突いて殺す。3.命が惜しかったら、我々の質問の答えだけを、ちゃんと答えなさい。」

GM/従者: (ずーっと)「うー、うー。」

スターリィ: それだけ言ったら外してあげよう。

GM/従者: 「僕の貞操がぁ。

フォルア: (冷たく、スターリィに) はい、やろうか(一同笑う)。

スターリィ: じゃあナイフを……持ってないから槍を顔の横に突き立てよう。ガンッ!

GM/従者: 「……。」

スターリィ: 「というわけで、質問の答えは?」

GM/従者: 「スラムの酒場に、よく居る。詳しい居場所はし、しっし、知らない。」

スターリィ: じゃあね、ゆっくりと穂先を小指に近づけていくけど? じわじわ。

GM/従者: 「(絶叫)知らないんだよー!!」(一同笑う)


  ここで笑うかお前ら。


フォルア: (冷たく)「大声で喋らないで下さい。」

ネスレイ: あんたそれ最悪や(笑)。

スターリィ: 「本当に知らないの?」

GM/従者: 「知らないっつってんだろが! 聞こえねぇのか!!」

フォルア: 「うるさいわねぇ。」

スターリィ: そうするとまたガンッ!! 思いっきり顔面をぶん殴る。

ネスレイ: ハーフエルフのパンチだ(笑)。

スターリィ: 必殺の鼻血パンチです(笑)。「どうやってコンタクトを取るのか?」

GM/従者: (鼻血ボトボト)「酒場で……合図を……。」

フォルア: 「どんな合図?」

GM: 考えてない。

ネスレイ: 『マスター・ミルク』でいいだろ(笑)。

ガジス: 「マスター、ミルク。」って言うと、マスターが「ミルクは無いぞ。」って言って、「じゃあ水割りミルク。」って返す(一同爆笑)。

ネスレイ: 決定〜(爆笑)。

スターリィ: で、男が寄って来た所で「それをこちらの方にも。」(一同笑う)。

フォルア: 決定〜(笑)。

スターリィ: なんだよこれ〜(笑)。

GM: すっげ〜しょうもねぇ(笑)。

ネスレイ: マスター、いい趣味してるぜ。さすがスラム(笑)。

スターリィ: あらかた謳ってもらおうか。男の場所はわかったし「俺が唯一分からないのは動機だ。」

GM/従者: 「……もとから私はこの計画には反対だったんだ。」

スターリィ: 「そのことはちゃんと上申書に書いてやるから。」

GM/従者: 「私はどうしてもお金が欲しかったんだ。……察しの通り、あの人はあんたを妬んでた。 よく私に愚痴っていたよ。『あのたかがハーフエルフ如きが』と、この間も愚痴っていました。」

ネスレイ: この間飲みに行った時も、散々自慢したんだろうなぁ。

スターリィ: してないしてない。

GM/従者: 「くそったれたハーフエルフ如きになぜ私が。」と。

スターリィ: 「いや〜、君が言った訳じゃないと分かりつつも、君の事がムカついてしょうがないなぁ。」と言って頭をグリグリしよう(一同爆笑)。

GM/従者: (ボソッと)「俺の本音はもっと酷いぞ。」

ネスレイ: 『俺の』って(笑)。

スターリィ: 「はーははは、笑ってられる内はいいなぁ。あーははは!!」

ネスレイ: はっはっは、はー!(突然殴りつけるジェスチャー)。

スターリィ: はっはっは、あわわあわわあわわ(笑)。

ネスレイ: 出たよ(笑)。

フォルア: 他に聞くことは?

スターリィ: 動機も聞いたし……では、もういいと思いますか皆さん?

ネスレイ: いや、今の尋問は君のアレですから(笑)。

スターリィ: ……頼むよ(一同笑う)。じゃあ最後に「それでは従者君。札はフォーテルの家にあるのだな?」

GM/従者: 「……。」

ネスレイ: あれ? なんか反応が(笑)。

GM/従者: (小っさく)「はい。」

スターリィ: 観念したようだ。「ありがとう。上申書には君の事は『良い方』に書いておいてあげよう。」

ネスレイ: じゃあ……B+ぐらい?(笑)。上に登る望みが消えていくね。でももとから従者か。

スターリィ: これは自首扱いということにしよう。問題はクビになるかどうかだね。打ち首だけは逃れさせてあげる(笑)。

フォルア: 次はミルク行く?

スターリィ: 今はもう夜だから。もう暫らくお付き合い願うか。縛り付けるのも可哀相だな。

GM: こうなった以上何もしないよ。

スターリィ: 「この出来事を君が何も話さなければ、よい方に書くさ。」と言って彼を放そう。

ガジス: 「王も彼のことは知っている。奴に付いても良いことは無い。」

スターリィ: こいつもういいや。バーニングだし、時間も無いし。でも、今夜中に変な事起こされても嫌だし、今夜はここに泊まっちまおう。

ネスレイ: ずうずうしい(笑)。


◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


GM: 次の日。

スターリィ: 昼飯頃を狙って行こうかな。

ガジス: 従者に飯を食わせてから。

ネスレイ: えらいなぁ。

スターリィ: じゃあ行くぞ。カウンターで『……。』

ネスレイ: 格好よくやってくれ(笑)。

スターリィ: すっげー恥ずかしそうに真っ赤になって、回り気にしながら、「あ〜、こんなん言いたくねぇよ。」とか思いながら。

GM/マスター: 悪人顔のマスターが「はいご注文。」

スターリィ: 「ミ……ミルク。」(一同笑う)。

GM/マスター: (悪人口調で)「うちにミルクは無ぇな。」(一同爆笑)。

フォルア: 早く言いなよ(爆笑)。

スターリィ: 「じゃあ……水割りでヨロシク。」(笑)。

フォルア: ハーズーい〜(爆笑)。

ネスレイ: 笑えればいいよ。

GM/薄汚い男: そうするとだね、近くに男が寄って来たぞ。「マスター、俺にも。」

スターリィ: 「いや、こちらの方にも私の方から一杯。」という感じで。

ネスレイ: 飲むの?(笑)。


  ぜったい嫌。


GM/薄汚い男: 「何の用だい?」と言ってくる。

スターリィ: 「カウンターじゃまずいから、奥の席へ行かないか?」

ネスレイ: 奥の席っていうか部屋は?

スターリィ: 個室じゃ用心されるだろ。奥の席に移動。こいつ等の座っている隣のテーブルに座る。

ガジス: 俺らは事前にそのテーブルに座っていると。

ネスレイ: 俺飯食ってるから(笑)。

スターリィ: 俺が10sp消費して全員に奢ります。

ネスレイ: イエー。

ガジス: 俺、卵しか食わない(上を向いて丸飲みのジェスチャー)。

スターリィ: 「先日の手形の件だが、証拠など全て出揃い、最後に君の証言が欲しいのだ。」

GM/薄汚い男: 「兄さん、俺は仕事をしただけだぜ。」

スターリィ: 「いや、君は名前を出さなくていい。仕事をした者がいるという事実が欲しいだけだ。」

GM/薄汚い男: 「……そうだなぁ。このところ寒くてなぁ。」

スターリィ: 「そうだな、それではこの20spで温かい服でも買ってくれ。」

GM/薄汚い男: 「話が分かるじゃないか兄チャン。そう、俺が雇われて盗み出したのさ。」

スターリィ: では、この10spで、彼にも何か食ってもらおう。さっき物価を調べたが、10spでは3人も4人も食えないと思うがいいだろう(一同笑う)。

ネスレイ: スラムですから(笑)。

スターリィ: はっはっは、全て私の思い通り……はっはっはっはっは。と、心の中で思いつつも。

ネスレイ: さぁ、大どんでん返しがくるぞぉ(笑)。だって不幸だもん(笑)。


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