慌てて逃げ出すダーク・エルフ
GM | : | それでは、エルフの集落が見えてきました。どうやら煙が上がっているようだね。 |
クロウ | : | ヤバイ! ダッシュ! |
ボーデル | : | エルフ・ライカンスロープとか誕生していたら嫌だな(笑)。 |
アーティ | : | どうする? これでサンマでも焼いていたら(笑)。 |
ボーデル | : | あの族長ならありえんこともない(笑)。 |
GM | : | 安心して。集落は襲撃を受けてボロボロだから。 |
クロウ | : | どこが安心!? |
GM | : | 村は所々炎上しており、エルフも何人か倒れている。しかし、それ以上にいたるところでライカンスロープ化したゴブリンが倒れている。 |
クロウ | : | エルフ達頑張ったんだね。 |
GM | : | どうやらエルフ側が優勢なようですね。腕の良い精霊使いが揃っているので。ただ、今回は相手の物量の前に多少の遅れをとったみたいだね。 |
サンドロ | : | 接近されたらヤバイけど、その前にボコってるのか。 |
ボーデル | : | ソーサラーマジックと違って器用な魔法じゃからなぁ。 |
クロウ | : | 気にすんなよっ。 |
アーティ | : | 何で? 何で俺 慰められているの?(一同笑う)。 |
サンドロ | : | いや、ソーサラーマジックの方が凄いんだぞ(笑)。ただちょっと大規模なのと、融通が利かないだけで。 |
アーティ | : | 慰めんなよ!(笑)。 |
GM | : | では、ティーファリアが自分の上官を発見したので駆け寄ります。 |
ティーファリア | : | (敬礼)「イエス・サー! ティーファリア、ただいま帰還しました!」 |
上官エルフ | : | (敬礼)「任務ご苦労。どうやら無事なようだな。」 |
ティーファリア | : | 「イエス・サー! 心身ともに問題ありません! 敵の拠点を発見したのですが、時すでに遅く本体が移動した後でした。」 |
上官エルフ | : | 「では、その方達を率いて、すぐに族長の下に向かうのだ! ダーク・エルフと大柄なワー・タイガーがそっちに向かっていったのを確認した。」 |
サンドロ | : | ひ弱なエルフなんぞ、接近されて三回攻撃なんて受けてみろ。 第二部のキドマン状態になるぞ(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 「では向かうかの。場所は分かっておるんじゃよな?」 |
ティーファリア | : | 「イエス・サー! 問題ありません!」 |
クロウ | : | 行ったよ。 |
GM | : | では、ここでヴィジュアルシーンに移ります。 |
ボーデル | : | 久々じゃの。 |
GM | : | ディパール集落の奥、森の開けた平地でソラリッツとダーク・エルフが対峙していた。 ソラリッツの後ろには側近のエルフが控えており、向かいには三人のダーク・エルフが構えている。 先手を打ったソラリッツが <バルキリー・ジャベリン> を放つが、それがダーク・エルフを捉える直前、<バルキリー・ブレッシング> がキラキラとその身体を包み込んだ。 その隙を逃さず、別のダーク・エルフが <ジャベリン> を投げるが、それはソラリッツの側近のエルフがかけた <ブレッシング> によって霧散する。 互いに <ブレッシング> のかかった状態で、緊迫した睨み合いが始まる。 |
アーティ | : | レベル高いなぁ。 |
クロウ | : | コワ~! こんな中に割って入れないよ! |
GM | : | その時、ソラリッツの横合いから不意にワー・タイガーが飛び出してきた。当然ラジスだ。 完全に隙をつかれたソラリッツはラジスの攻撃をバキバキに受け、<ブレッシング> が解除されてしまう。 ラジスが勝利を確信した瞬間、君達が駆けつけた。 |
アーティ | : | まぁた嫌なシチュエーションを~。 |
サンドロ | : | 最悪だな。どう庇えばいいんだ(笑)。 |
GM | : | ちなみに、ラジスの背後には女性が付いて来ていますね。 |
クロウ | : | 誰? |
サンドロ | : | そっちにもダーク・エルフがいるのか。 |
GM | : | いや、人間のようです。 |
クロウ | : | ・・・・・・だから、三人目がいたんじゃない。三人目誰って気になっていたのに。 |
サンドロ | : | ダーク・エルフが三体と、ラジスと女か。 |
アーティ | : | 5人もいるのは辛いな。 |
サンドロ | : | 何より、<バルキリー・ブレッシング> の『50』点を削るのは辛いぞ。 |
ボーデル | : | とりあえずラジスの首を狙うぞ。問題は女の能力じゃ(笑)。 |
クロウ | : | 狼系じゃない? |
GM | : | 突然現れた君たちに驚いたラジスは、人型に戻って声をかけます。 |
ラジス | : | 「な、なんだお前ら!?」 |
ボーデル | : | 「ふっほっほ! 薄汚いライカンスロープを退治しに来た正義の味方じゃ!」(一同笑う)。 |
アーティ | : | 正義だったっけ?(笑)。 |
サンドロ | : | ボデパンマンだからな(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | 何とでも言うがいい。このまま挑発しまくる。 |
ラジス | : | 「ドワーフごときが、調子に乗るんじゃねぇ!」 |
ボーデル | : | 「ほほぉう、よぉく吠えるわ。しつけの悪い獣どもが!」(一同笑う)。 |
ラジス | : | 「土の中に還されたいのか!? 今すぐ消えろ! 消え失せろ!」 |
ボーデル | : | 「くっくっく、人の言葉を喋るとはなぁ!」(一同大爆笑)。 |
クロウ | : | ボーデル! どうしたの!?(爆笑)。 |
アーティ | : | く、黒いぞ!(笑)。 |
サンドロ | : | 「お前たちの部下は始末させてもらったぞ。」 |
ラジス | : | 「何ッ!? まさかトールゼンを!? そうか、トールゼンが言っていた冒険者とはお前たちのことか!」 |
ボーデル | : | 「はっは! ありゃあ手ごたえのない相手だったわ!」 |
サンドロ | : | 「まさに一瞬だったものなぁハッハァ!」(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | わずか10秒の出来事だったからの(笑)。 |
アーティ | : | 本当に一瞬だったよね(笑)。 |
GM | : | 俺の中でトラウマになりそうだ(一同爆笑)。 |
ラジス | : | 「お前ら・・・・・・よくも、よくもトールゼンを!! 」 |
GM | : | と、わなわな震えるのですが、そこにダーク・エルフ達が声をかける。 |
ダーク・エルフ | : | 「おいラジス、なに遊んでるんだよ。お前の目標はソラリッツだろう?」 |
GM | : | 言われたラジスはハッと我に返るのですが、その時にはソラリッツは既に体制を立て直しています。 |
ダーク・エルフ | : | 「しっかりしろよラジス。俺達と仲良くやっていきたいんなら、約束ぐらい果たしてくれないとな。」 |
ラジス | : | 「分かっている!!」 |
GM | : | と叫び、ソラリッツの方に向き返る。 その頃には、君達は接敵してくれていていいよ。 |
サンドロ | : | 「ふふん。部下があの程度じゃあ、案外あんたも大したことないんじゃないかな?」 |
ラジス | : | 「下等な人間が・・・それ以上喋るな!」 |
ボーデル | : | 種族至上主義者らしいセリフじゃな。 |
サンドロ | : | こっちだって選民意識の高さなら負けないからね。 |
ボーデル | : | 同じ土俵かい!(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 何か、怒りの反撃を食らいそうなんだけど。 |
GM | : | ホントにね。背後にヒューリーとかが浮かんでいそうだ(一同爆笑)。 |
アーティ | : | 具現化しちゃった?(笑)。 |
ラジス | : | 「トールゼンの仇・・・・・・貴様らから先に血祭りにあげてくれるわ! 」 |
サンドロ | : | 主に一番やったのはそこの盗賊ですよ(一同爆笑)。 |
クロウ | : | えっ!? |
アーティ | : | この期に及んで責任転嫁するか!?(笑)。 |
GM | : | では戦闘ラウンドに入るぞ。 |
サンドロ | : | なんだ、ダーク・エルフは何も言ってこないのか。そしたらシカトしてやろうと思っていたのに。 |
GM | : | ダーク・エルフ達は事の成り行きを見守ってニヤニヤしているよ。 |
クロウ | : | 終わったね。 |
GM | : | いやいや、まだ続きがある。 |
サンドロ | : | おう。分かってる。ではダーク・エルフの方に向き直ろうか。 |
GM | : | とりあえず、倒れたラジスたちをダーク・エルフが離れたところから見下ろしている構図だ。 |
ダーク・エルフ | : | 「チッ、無能が。我々の小間使いにすらならんとはな。」 |
GM | : | そして、ラジスがまだ生きている事に気づく。 |
ダーク・エルフ | : | 「ふん。まだ息があったか。随分丈夫なようだが、さしたる価値も無い命だ。ここで燃え尽きるが良かろう。」 |
GM | : | と言って、指を鳴らす。すると、<フル・コントロール・スピリット> で支配されたサラマンダーが呼び出された。 それに続いて後ろに控えるダーク・エルフ達も召還を行う。三体のサラマンダーはラジス、ネラ、あと虎の上に重なるように出現し、三人の身体を焼き尽くす。 |
ラジス | : | 「ぐああああああ・・・・・・。」 |
GM | : | そして、ラジスは息絶えた。 |
サンドロ | : | 胸糞の悪い野郎だ。 |
GM | : | 燃え尽きるのを堪能したダーク・エルフは、恍惚とした表情で命令を下す。 |
ダーク・エルフ | : | 「炎の精霊よ、命ある者全てを焼き尽くせ・・・・・・。」 |
GM | : | で、ダーク・エルフは去っていきます。連戦! |
クロウ | : | ちょっ! |
サンドロ | : | マジか。 |
アーティ | : | その前に、サラマンダーを知っているかな(笑)。 |
GM | : | 精霊使いは必ず知っているけど、君ら精霊使いじゃないからね(笑)。 |
サンドロ | : | (コロコロ)『15』。 |
アーティ | : | ピンゾロ~(笑)。 |
クロウ | : | (コロコロ)『9』・・・・・・かな。 |
GM | : | 『12』以上の人は知っている。データはこんな感じ。 |
アーティ | : | 流石は特別な森だな。こんな変なトカゲが見れるなんて(笑)。 |
クロウ | : | きっと幻覚だよ(笑)。 |
GM | : | なーらそう思ってろ。 |
サンドロ | : | (データを見て)これなら楽勝だ。さっさと倒してしまおう。 |
ボーデル | : | 楽勝は楽勝だがな。・・・・・・皆、ワシの近くにおるのかのう? |
サンドロ | : | 一応集まっていると思うが? |
GM | : | そっちの判断で構わないよ。 |
クロウ | : | 何がしたいん? |
ボーデル | : | フッフッフ、<ヒート・プロテクティブ・サークル>! |
アーティ | : | お、おおお・・・・・・?(笑)。 |
GM | : | 普段使わない魔法だ、いまいち効果が分からない(一同笑う)。 |
ボーデル | : | 『この魔法の範囲内には、サラマンダーは入れない。』(一同爆笑)。 |
サンドロ | : | うわはははッ!(爆笑)。 |
クロウ | : | (拍手しながら)うーわー!(爆笑)。 |
アーティ | : | 勇者が現れた!(笑)。 |
GM | : | そ、それ、炎のダメージが『2』点減るだけじゃなかったの?(笑)。 |
ボーデル | : | 『この魔法は火や熱から効果範囲内のものを守ります。(省略)この範囲に火の精霊であるサラマンダーは入ろうとしません。効果範囲に入れば出ようとしますし、不可能な場合は帰っちゃいます。』(一同爆笑)。 |
GM | : | ・・・・・・なーんでそんな魔法に気づくかなぁ(一同笑う)。 |
ボーデル | : | これを張れば、サラマンダーは手出しできん。 |
アーティ | : | ラストバトル、終了(一同爆笑)。 |
クロウ | : | あっさり!(笑)。 |
GM | : | でも、そうしたら村に向かうだろうね。 |
サンドロ | : | うん。そうなるだろうね。 |
GM | : | まぁ、村に向かったところで <バルキリー・ジャベリン> 食らって霧散するだけだろうな・・・ いいのか、ヒーローがそんなんで!(一同爆笑)。 |
ボーデル | : | むむむむ。 |
サンドロ | : | いやいや、ボーデルには悪いがやってしまおう。どうせ雑魚だ。 |
ボーデル | : | そうじゃな。 |
GM | : | とりあえず、<サークル> 内は安全地帯ってことで。 |
アーティ | : | 俺は中で待ってるから(笑)。 |
サンドロ | : | こんなもんだろう。 |
GM | : | ダーク・エルフは・・・10秒しか経たなかったけど、この間に去りました(一同爆笑)。 |
クロウ | : | 去れたんだ(笑)。 |
アーティ | : | 「逃げ足の早ぇえ奴らだ。」(一同爆笑)。 |
GM | : | まさしくその通り(笑)。 では、ソラリッツはその場にドカッと腰を下ろします。 |
ソラリッツ | : | 「ふぁ~やばかった~。ありがと~助かったよ~。」 |
ボーデル | : | いまいち緊張感がない(笑)。 「ま、元凶が断てて何よりですじゃ。」 |
ソラリッツ | : | 「元凶か・・・・・・ま、僕らにとっての元凶は奴ら(ダーク・エルフ)なんだけどね。」 |
アーティ | : | ま、当面の。 |
GM | : | そうだね。とりあえずライカンスロープ達は全滅しました。ということで、この事件は一応落ち着きます。 |
サンドロ | : | エルフの王様、何かお礼くれないの? |
ボーデル | : | こらサンドロ、恩着せがましいぞ。 |
GM | : | エルフからしてみれば、この森にやってきた共通の外敵を協力して退治しただけだからな。君らが別の国からやってきた事とかは関係ないよ。 それに、こっちからはティーファリアを派遣したんだし。 |
サンドロ | : | そういえば、そうだったな。 |
クロウ | : | やめろよサンドロ、それ以上せびるなよ(笑)。 |
サンドロ | : | だって物欲に目覚めたんだもの。何か欲しいんだよ!(笑)。 |
ソラリッツ | : | 「だったら、このカーネーションをあげよう! 大切にしてくれ!」 |
サンドロ | : | ぽいっ。 |
ソラリッツ | : | 「ああっ!!」 |
サンドロ | : | さ、とっとと帰るぞ(一同笑う)。 |
GM | : | ん。なら、エルフ集落の外れまで見送ってもらえるよ。 |
ティーファリア | : | 「サンキュー・サー! サンドロマスター! お世話になりました!」 |
サンドロ | : | マスターなのか(笑)。 |
ソラリッツ | : | 「あーりがーとね~~~。」 |
アーティ | : | 軽いなぁ(笑)。 |
GM | : | では凱旋。無事にカーヴァンの詰め所に到着します。詰め所に襲われた形跡はありません。見張りの狩人が君達を見つけ、 |
狩人 | : | 「おーい! 戻ったぞ~!」 |
GM | : | と騒ぎ始めます。 |
サンドロ | : | よし。ではラヴェルナ様に事の真相と成り行きを事細かに説明しようか。 |
ボーデル | : | それは大事じゃ。 |
GM | : | あと、裏真相としてだが。 ラジスはこの森に逃げてきて、ここを新たな拠点にしようと思ったんだけど、ここら一帯を縄張りにしているゴブリンが邪魔だった。なので、ダーク・エルフ達と手を組もうと考えた。ゴブリンはダーク・エルフにほぼ無抵抗だったからね。 |
サンドロ | : | うむ。 |
GM | : | で、その時に出された条件が『仲間に入れてやるからエルフの族長を始末しやがれ』という事でした。まぁ、この辺はラジスとしても吝かでもなかったので引き受けたのでした。 では、マーファ司祭のデオドルさんが迎えてくれます。 |
デオドル | : | 「おお素晴らしい! よくぞ事件を解決してくださいました!」 |
サンドロ | : | 「いいえそんな。はっはっは!」 |
デオドル | : | 「私も【魔晶石】を提供したかいがありました!」 |
サンドロ | : | 「ええそうですね。あの『7』点の【魔晶石】は大変役に立ちました! ありがとうございます。」(笑)。 |
アーティ | : | 使ってねーけど(笑)。 |
ボーデル | : | その【魔晶石】ってのはワシのことか? |
クロウ | : | いいからフレイル返しなよ。 |
サンドロ | : | 「いえいえ、ではこのフレイルは返却致します。」 |
ボーデル | : | 「あとこのメイスもじゃな。」 ワシには軽すぎるわい(一同笑う)。 |
デオドル | : | 「本当にありがとうございました。」 |
狩人長 | : | 「一大事だった。ありがとう。」 |
GM | : | そして、彼らからお礼を頂きます。 |
アーティ | : | 食料?(笑)。 |
ボーデル | : | ワシャあえて欲しい物はないが。 |
サンドロ | : | (GMに物欲の視線を投げかけている)。 |
GM | : | (解した)このフレイルは神聖武器だから駄目だよ(一同笑う)。 全員に1000ガメルずつ支払います。 |
サンドロ | : | いやったぁぁぁ! |
アーティ | : | 1000も? |
クロウ | : | いいの? |
GM | : | うむ。以前リュンクスを狩った時に手に入れた、秘蔵の【リグニア石】を売った時に貯めておいたのだ。 |
アーティ | : | くれるんなら、ありがたく貰っとく。 |
GM | : | では、ラヴェルナも目的は十分達成できたので、これで戻ろうという事になります。 |
サンドロ | : | もう時化も通り過ぎているでしょう。 |
ボーデル | : | 思えば、一月近く森にいたんじゃな。 |
GM | : | では君達は帰りの街道も無事に通り抜け、王都 “ムディール” へと帰還しました。 |
ボーデル | : | ようやく戻ってこれたのーう。 |
GM | : | “ムディール” は快晴です。次回はついにお待ちかねの海軍ですね。 |
サンドロ | : | あんまり海には行きたくないんだがな・・・・・・。 |
クロウ | : | 何が起こるんだろうね。 |
アーティ | : | どうせろくなことはねーよ(笑)。 |
GM | : | お待ちかねろよ(一同笑う)。それではお疲れ様でした。 |
一同 | : | お疲れ様です。 |