第一・第二の関門で一部瀕死

“堕ちた都市” レックス
ＧＭ：では出発します。目的の遺跡は有名なのでロマットが熟知しており、簡単に案内してくれます。
ボーデル：半日ぐらいは経ったかな？
ＧＭ：いや、休憩を含めて１日経ってるね。
クロウ：コマンドワードが必要な扉の前までは警戒しないでも大丈夫？
アーティ：いや警戒しようぜ。
ボーデル：“レックス” は危険がいっぱいじゃあ。
サンドロ：それに横取りしようとしている奴らがいるかもしれないぞ。
ボーデル：「横取り４０万」ですよ。
アーティ：意味分からんわ（笑）。
ＧＭ：（ワールドガイドより）“パダ” の更に北に、古代の空中都市 “レックス” の廃墟が広がっています。その大きさはアレクラスト最大の都市である“オラン”の数倍以上あり、その周囲を回るだけで軽く１週間はかかると言われています。
サンドロ：広っ！
アーティ：そんな大きいんだ（笑）。
ＧＭ：特にこの “堕ちた都市” は強力な魔法によって作られた都市であるがゆえに、魔力の影響を受けて変異した魔物が数多くいるとのことです。中には、竜が飛んでいる姿も目撃されているとか。
アーティ：え、竜もいるの？
ＧＭ：まぁ今更レッサードラゴン見たところで驚きもしないだろうけどな。
アーティ：まぁな（笑）。
サンドロ：私は “ワイバーン・スレイヤー” だぞ。
アーティ：お前は死んでただろうが（一同笑う）。
ＧＭ：“レックス” は今でこそ崩れ落ちた瓦礫の山なのですが、“レックス” の魔力に当てられて、瓦礫の合間から顔を覗かせる木々なども異質な姿に変形しています。太い幹が触手のように変化し、朽ち果てた建物に圧し掛かっている。
クロウ：リンゴに顔ができたりするの？
アーティ：それモンスターだろ。
ＧＭ：ガップリンか？（一同爆笑）。
サンドロ：なんでそのチョイスを（笑）。
クロウ：でもなんで落ちたんだろうね。
ＧＭ：“空中都市 レックス” は、“環状列石” という地上に設置された石のサークルの魔力によって浮遊していたんだ。
“レックス” は今で言うモナコみたいに非常にブランド価値の高い物件だったわけ。そりゃもうセレブがわんさか移住してきたそうだ。
で、見栄っ張りな人物が太守の座に着いた途端、より人口を増やして大きな都市にしようと無茶苦茶な拡張工事が始まったのだ。
より大きな質量を浮かべる為に “環状列石” を増やして、管理も大変になっていったらしい。
しかも移民の管理もずさんだったから、“レックス” はすっかり無法地帯と化してしまった。
クロウ：へ～。
ＧＭ：やがて、蛮族の反乱が起こって、“環状列石” が次々壊されてしまった。数が多すぎてカバーしきれなかったんだろうね。
そのうち “レックス” を支えきれなくなり、ついに墜落してしまったのだそうだ。
ボーデル：魔力の塔の倒壊は？
ＧＭ：どうやら同時期だったらしいね。直接の原因とは多分書いてない。
クロウ：わかりました。
ＧＭ：ではそんな瓦礫の山を抜けていくと、ようやく目的の･･････“鮫の遺跡” に到着します。
アーティ：“鮫の遺跡”（笑）。
ＧＭ：長いと面倒くさいから（笑）。
クロウ：最初からそれでよかったじゃん。
ボーデル：どうやらここじゃなぁ。
ＧＭ：遺跡自体はかなり痛んでおり、壁にはひび割れも走っていますが、植物の蔦がびしっと覆っているため、倒壊を免れているようです。墜落した時の衝撃によって、若干斜めに埋まっています。外周は少なくとも１００ｍはありそうだ。
クロウ：でか！
サンドロ：ではコマンドワードを唱えるんだ。
アーティ：･･････。
ＧＭ：リーズンはアーティの方をぐるっと。
アーティ：じゃあボーデルの方にぐるっと（笑）。
サンドロ：とっとと唱えろ。
アーティ：よーし。「この×××の（ピー！）の（ピー！）の（ピーーー！！）！」（笑）。
ＧＭ：では扉からレーザーが発射されてお前を直撃（一同笑う）。
サンドロ：まったく、肝心なところで使えないな。待ってろ、私のＰＣを起動する（一同笑う）。
（ハッキング開始）カタカタカタッ！
扉：『異常な接続が発見されました』
サンドロ：しまった！
ボーデル：攻性防壁に焼き切られるが良い。
サンドロ：よし、ここはボーデルをデコイにして逃げよう（一同笑う）。
ボーデル：ワシか！
ＧＭ：お前最悪だな（笑）。
クロウ：コマンドワード唱えるなら、周囲を警戒しておくね。
ＧＭ：では、アーティがコマンドワードを唱えると扉がゴゴゴゴッと開いた。
サンドロ：ようやくだな。
では皆、陣形を整えるぞ。フォーメーションα！！
アーティ：どれだ！（笑）。
ボーデル：αって随分難しそうだな（笑）。
サンドロ：敵が前に出てきた瞬間に囲んでフクロにするぜ。
アーティ：それ『エンジェル伝説』のアレじゃ（笑）。
サンドロ：そうだ、『トライアングルフォーメーションα』だ（一同爆笑）。
ＧＭ：お前はいつから黒田さんになったんだ（笑）。
鮫の遺跡 ： 第一の関門
ＧＭ：では入り口をくぐると、その先は通路として長く続いています。
通路は横幅２ｍだが高さは５ｍ近くある。
アーティ：人工の遺跡ってことでいいんだよね？
ＧＭ：人工物です。で、横に傾斜5度くらいで斜めってる。通路は先に続いているね。
サンドロ：警戒しつつテコテコ進もう。
クロウ：警戒しながら。
アーティ：『ファイエム』のように摺り足で（笑）。あ、明かりはある？
ＧＭ：明かりはないね。遺跡の壁にはビッシリとひび割れが走っているのですが、それを補うように異常発達した蔦が絡み付いており、内部はほぼ暗闇です。
少なくともここには風が入り込んできているので、精霊力は『風』『闇』『植物』『生命』『精神』が働いている。
クロウ：『土』はないの？
ＧＭ：ない。
サンドロ：では明かりはランタンと ＜ライト＞ を用意しよう。
アーティ：カッツェの精神点から使うよ（コロコロ）1ゾロォ！？
クロウ：えー･･････。
ボーデル：すげぇな、今日もう３回目だ。
サンドロ：なにお前、イカサマダイス使ってんだよ。
ＧＭ：だったら６出る方を使えよ（笑）。お前、今日は神がかってるな。
アーティ：あともう１２回ほど出したいな（笑）。（コロコロ）今度は7で発動。じゃあ誰かの盾に。えーとロマットの【ラージシールドは＋１】か。じゃあドリーツェの盾に。
ＧＭ：ランタンは誰が持つ？
サンドロ：･･････リーズンは別にショートボウ撃つ事もないから持っててもらおう。
ＧＭ：それは承諾するよ。
サンドロ：オーケイ。では進むぞ。
クロウ：隊列はどうする？
ＧＭ：こっちのＮＰＣはなるべく真ん中か、後列にしてくれ。何せ、ロマットがいないと無事に帰れないぞ（笑）。
クロウ：なるほどぉ（笑）。
サンドロ：じゃあロマットは独りで入り口に置いて行ってやろう。
「ここまで案内ありがとう。ここで待ってて。」（一同笑う）。
ボーデル：死ぬな（笑）。
ＧＭ：帰ってきたら死んでるね。血文字で『１人じゃ勝てなかった･･････』（一同爆笑）。
アーティ：血文字長いな（笑）。
ＧＭ：『無理･･･』
アーティ：なにが無理なのよ（笑）。
ボーデル：意味が分からん（笑）。
ＧＭ：『１人　駄目　絶対』
アーティ：それ撲滅キャンペーンのポスターかよ（笑）。
サンドロ：『クスリ　駄目　絶対』 『イジメ　駄目　絶対』 『ヒトリ　駄目　絶対』（一同笑う）。
隊列は（サンドロの独断と偏見により）以下のように決まった。いや、誰も口を挟まなかっただけだが。

　　１列目　２列目　　３列目　　４列目
前　クロウ　サンドロ　アーティ　ドリーツェ　後
衛　　　　　ボーデル　リーズン　ロマット　　衛
クロウ：あたし１人で前衛かよ（笑）。
サンドロ：（無視）では進むよ。テッテコテッテコ♪　テッテコテッテコ♪
ＧＭ：どこまで進める？
サンドロ：曲がり角まで行くよ。
クロウ：勝手に決めんな！（笑）。あたしは滅茶苦茶警戒するよ。
ＧＭ：ついでに、NPCも分配してくれや。
サンドロ：では私がドリーツェを。
アーティ：ロマット貰った。
クロウ：あたしはいい。
ボーデル：仕方ない、リーズンをやろう。
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┃■■┃　　■：群生地帯（１㎡）
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ＧＭ：では曲がり角に差し掛かるところで [ 危険感知 ] 。
クロウ：マジ？　[ 危険感知 ] はレンジャーで。（コロコロ）『14』。
サンドロ：（コロコロ）『6』（笑）。
リーズン：（コロコロ）3、『10』だね。
ロマット：（コロコロ）『12』。
ＧＭ：では気づいた。曲がり角付近の天井に、びっしりと蜘蛛が巣食ってるね。
アーティ：大きい奴？
ＧＭ：タランチュラサイズのがワッシャア～っと。では [ 怪物判定 ] を。
アーティ：嫌だなぁ。『12』
サンドロ：（コロコロ）6ゾロだよ。
クロウ：（コロコロ）ダブル6ゾロだ。
ＧＭ：6ゾロなら。オリジナルモンスターのサードダイス・タランチュラです。
こいつらは集団で襲ってくるタイプでして、複数匹の集団で一匹とカウントします。5LV。
アーティ：結構強いじゃないか。
ＧＭ：牙による噛み付きは打撃点『8』しかないのですが、１ラウンドに４回攻撃で毒があります。
毒性値『10』で、致死毒です。
クロウ：ええー？
アーティ：何ちゅうもの出しやがる。
ＧＭ：効果は即効性で行動不能。『２４時間／噛まれた回数』が経過した時点で死亡します。しかも、一回噛まれる毎に毒性値が『＋4』されていきます。
アーティ：『２４時間／噛まれた回数』ってどういうことだ？
ボーデル：１度なら２４時間、２度なら１２時間、３度なら８時間後に死ぬってことだろ。
ＧＭ：そうだね。達成値が加算されるので、３回も噛まれると確実に死ぬ（毒性値『18』）ので“サードダイス”ってさ。
次に習性。こいつらは音で獲物を感知します。自分の真下を獲物が通りかかった時に、集団でワラワラ～っと降りてきて、噛み付いてくるのだ。
サンドロ：下がれるかな（笑）。
ＧＭ：それは手前で気づいたから大丈夫。
サンドロ：ではゆっくり下がろう。物音を立てずに進むには？
ＧＭ：クロウには分かるが、『冒険者LV＋敏捷B』で目標値『9』だね。ただ、ここに鎧のペナルティが加わる。
サンドロ：うん。多分無理だね。
アーティ：倒しちゃおうよ。
サンドロ：その方が良さそうだ。どうやるんだ？
ＧＭ：[ 集団 ] のモンスターなので、ある程度のダメージを与えて散らすしかないね。その為の生命点は『50』です。
アーティ：おお、高いなオイ。
ボーデル：でも回避点が低いからガスガス減るぞ。
　近づくのはリスクが高いため、PC達は離れた場所から魔法で攻撃することに。

戦闘１　生理的精神ダメージが半端ない

ＧＭ：では、君達が猛攻を加えた結果、サードダイス・タランチュラは蜘蛛の子を散らして逃げて行ったね。
ボーデル：よし、終わったわい。じゃあ外に非難した連中を呼び戻して、警戒しながら先に進もう。
ＧＭ：では外から悲鳴が聞こえる。
クロウ：どうしたの！？
ＧＭ：一部の蜘蛛が外に逃げ出したから。
リーズン：「ぎゃー！　なにがどうなったのー！？」
サンドロ：ではボーデルが説明しよう。
（何かを食べながら）「大丈夫問題ない、もう倒したよクチャクチャ。」（一同爆笑）。
ＧＭ：今食っただろ（笑）。
アーティ：テープに入らんよ（笑）。
鮫の遺跡 ： 第二の関門
クロウ：では警戒しつつ、曲がり角まで移動する。
ＧＭ：天井には蜘蛛がまだチョロチョロしてるけど、既に散らしたのでシステム的に襲ってきません。
で、だ。前方に部屋が見えますね。
サンドロ：では、警戒をしつつ部屋に侵入だ。

（クリックで別画面表示）
サンドロ：なるほど、それぞれクロスしているのか。
ＧＭ：では『冒険者LV＋知力B』で振ってみてください。
クロウ：『16』。
サンドロ：『14』。
ＧＭ：『14』以上の二人は気づきますが、構造的にこの位置にこの角度で光が差し込んでくるのはおかしいと思った。
サンドロ：なるほど。ということはこれは何か仕掛けがあるわけだ。
ボーデル：ちなみにその先は通路が続いてるの？
ＧＭ：[ 暗視 ] あるしね。続いてるよ。突き当りが右に曲がっているようだ。
クロウ：なにか、光を消すような装置とかない？
ＧＭ：ないね。
クロウ：じゃあ先に進むしか･･･ない？
サンドロ：誰か棒か何か持ってないか？
ＧＭ：そこの魔術師が持ってるよ。
アーティ：それ俺の杖だろ（笑）。
サンドロ：矢か何かを投げ込んでみよう。
ＧＭ：（残念）カランカラン。何も起こらない。
アーティ：それっぽいの、最初のメモに載ってないか？
ボーデル：何ならワシが先行しようか？
クロウ：光を消す方法が無いかなぁ。
ボーデル：面倒臭いから ＜ダークネス＞ かけちまえよ。
サンドロ：･･････よし、進んでみよう。私とボーデルで先行だ。警戒しながらにじり寄るぞ。
ＧＭ：ええと、どこまで進む？
サンドロ：どこまで？　うむ、最初の光まで進もう。触れてみる。
ＧＭ：では２人は [ 危険感知 ] で。
サンドロ：（コロコロ）1ゾロ（笑）。
ボーデル：『8』（笑）。
ＧＭ：こちらの不意打ちです。では、部屋全体が動き出します。
クロウ：なんじゃそりゃ！
アーティ：イミテーター？
ボーデル：フロア・イミテーターか！
ＧＭ：で、同時に入り口も閉じました。
クロウ：あれ？
アーティ：俺達は中に入っているのか？
サンドロ：いや、入ったのは我々だけだと思う。
ＧＭ：では全員で [ 怪物判定 ] を。
アーティ：『14』。
サンドロ：『14』。
クロウ：『16』。
ＧＭ：『14』以上で知ってる。ルーム・イミテーターです。これもオリジナル。
部屋にカモフラージュしたイミテーターで、生命点を持つものが光を遮ると動き出す。
サンドロ：なるほどな。
ボーデル：単独でカッツェを行かせれば良かった！（一同爆笑）。
アーティ：おおい無茶言うなぁ！（笑）。
ＧＭ：獲物を捕らえると、こいつは部屋を閉め切って巨大な胃袋と化します。なので消化液が出てきて君たちは溶かされます。
内部からも外部からも攻撃はできますが、外側は非常に硬くなっている。
で、この消化液を浴びていると、ダメージの他にラウンドの最後に防御点が『－1』されます。
アーティ：防御点が減るの。
ボーデル：厳しいな。
アーティ：厳しいね。でもボーデルが中にいて良かったかな。ちなみに防御点は？
ＧＭ：その達成値ではそこまでは。
サンドロ：よし･･････NPCだ（笑）。
ドリーツェ：（コロコロ）おお11で『19』！
ＧＭ：防御点は内側で『11』、外側からだと『13』。[ 刃物だとクリティカルしない ] 。
クロウ：なんてこったー！
ボーデル：お前は役に立たん！
クロウ：本当だ。
ＧＭ：あと、コマンドワードで動きを制御できるけど、君たちは知る由も無い。

戦闘２　全く必然性のない大ダメージ

サンドロ：ああ、私の鎧が。
アーティ：でも、新しいの作ってるんじゃなかった？
ボーデル：作ってるよ。
クロウ：じゃあいいじゃん。
サンドロ：回復してくれ。
ボーデル：じゃあ ＜キュアー・ウーンズ＞ （コロコロ）発動。続いて打撃力。
アーティ：打撃？
クロウ：何それ、愛のパンチ？（笑）。
ボーデル：（コロコロ）『11』点回復。
クロウ：今のこれかな。『希望を踏みにじる者、相応の報いを受ける』
ＧＭ：それだね。