予選会で分かれる明暗
GM | : | では予選会当日を迎えます。 |
ボーデル改め ゴワス | : | ここからはワンマンショーだな。 |
クロウ | : | タイマンだね。 |
アーティ | : | 予選会なら、俺はいいんだな? |
GM | : | そうだね。参加するのはブレイド、ゴワス、ガリオン。 会場には結構な大人数が詰めかけています。特に設定していないが、50人は超えていると思ってくれて構わない。 |
ゴワス | : | 本戦には何人出場できるの? |
GM | : | それはこれから説明しますので少々お待ちを。 予選会の会場には当然、ツイスターのトップであるルーカス、ジョージィの他、離れたところにゴイスの姿も見えます。 |
ゴワス | : | おお。ゴイス、来たのか(笑)。予選通過できんのか(笑)。 |
アーティ | : | ゴイスの実力は? |
GM | : | まー教えてもいいかな。ファイター3レベル。 |
ゴワス | : | おお、凄い。 |
アーティ | : | 俺から見たら強ええ。 |
サンドロ改め ブレイド | : | 一介の騎士のレベルじゃないか。 |
GM | : | ここで説明するのも変だけど、ちょっと剣闘士について説明します。 剣闘士には2種類いて、捕虜の奴隷として戦わさせられている奴と、商売として戦っている奴がいるんだ。 捕虜は何試合を消化したらとか、一定の料金を稼いだらといった条件で解放される事を約束されて戦っている。でも3試合して生き残れるのは2割程度だそうです。剣闘士奴隷はそんな条件で十数試合とか戦わされるわけ。 でも、職業としてやっている奴は金が目的。というのも、人気が上がれば一試合の報奨金も上がるし、貴族からすれば強い剣闘士はステータスだから、それだけ良い条件で雇ってもらえる。 |
ブレイド | : | 人気の剣闘士と懇意になれば、その貴族も鼻が高いだろうしな。 |
GM | : | なので、闘技場のトップクラスの剣闘士になると一財産築いている者も多いのだそうだ。 |
クロウ | : | へー。 |
GM | : | ここで、トリッテン卿が説明を始めます。 |
トリッテン卿 | : | 「静粛に。静粛に。」 |
クロウ | : | はいはーい。 |
トリッテン卿 | : | これはもう説明済みですが、大会のルールの説明が行われます。 「一般参加者はギブアップ可能ですが、観客が白けるような試合内容は許しません。あまりにも度が過ぎる場合は超法規的処置を採る可能性もあります。」(一同笑う)。 |
ブレイド | : | 超法規的(笑)。 |
ゴワス | : | 殺すってことか? 怖いな。さすが有力者。 |
トリッテン卿 | : | 「つまらない魔法、<パラライズ> <スリープ> なども禁止です。観客を白けさせないでください。」 |
アーティ | : | うむ。 |
トリッテン卿 | : | 「観客に被害が及ぶ行為は禁止です。こちらも危険行為は処罰の対象とします。」 |
ゴワス | : | ほい。 |
トリッテン卿 | : | 「自前の魔法、マジックアイテムの使用は許可します。」 |
GM | : | 予選としては、この後予定しているテストを行いまして、それに合格した人たちの人数によってトーナメントの割り当てを決めます。つまり、シードができたり、試合回数が変更されたりもする。 |
アーティ | : | ゴワスはシードでもいいんじゃない?(笑)。 |
GM | : | 以上で説明が終わり、予選会が始まります。 奥の天幕が開き、スケルトン・ウォリアーが1体出てきます。 |
一同 | : | おー。 |
クロウ | : | 一体? |
トリッテン卿 | : | 「予選の相手はこれです。1対1でこれを倒せれば本戦出場とします。」 |
ゴワス | : | 分かった。 |
トリッテン卿 | : | 「武器はこちらで用意していますので、そこから好きな物を選びご使用ください。」 |
GM | : | と、一通りの武器が、必要筋力『偶数』の値で揃っています。 |
ブレイド | : | 何だって、自前は駄目なのか! |
GM | : | それと、鎧は皮鎧のみです。盾の使用は自由です。 |
ゴワス | : | オッケイ。 |
GM | : | で、エントリーナンバーの早い人から予選が開始されます。 |
ブレイド | : | スケルトン・ウォリアーのステータスを教えてくれ。 |
GM | : | 君達はもう知っているからね。はい (データを渡す)。 |
ブレイド | : | 5レベルか。 |
GM | : | まぁ、君達にとっては過去のモンスター。2千年前に通過した場所だね(一同笑う)。 |
ブレイド | : | 刃物クリティカル無効か。ボーデルに習ってメイスでも持っておくか。それともマトックか(笑)。 |
GM | : | 君達のレベルなら選択肢に入れてもいいんじゃない? 当然、用意はされてるよ。 で、予選会は着々と進行していきますが、思ったより突破できてないですね。 |
クロウ | : | なんでだ? |
アーティ | : | 5レベルって結構強いですよ。 |
ブレイド | : | 騎士団長レベルだよ。 |
ゴワス | : | 人間の5レベルとモンスターの5レベルは違うけどな。 |
GM | : | それでも結構健闘してる感じだね。毎回新品を用意しているので、累積ダメージとかないし。 |
ブレイド | : | 金かけてるな(笑)。生き残ったのは警備兵に回されるわけか(笑)。 |
竜牙兵の素材となる【竜の牙】は1本5,000ガメルです。 | ||
GM | : | 君達が順番待ちをしていると、参加者の中に1人だけ他の者と違い、参加者相手にヒソヒソやってる人がいますね。 |
クロウ | : | [ 聞き耳 ] だ。ガラーナがやれる。 |
アーティ | : | 知力低い~。(コロコロ)『12』。 |
GM | : | それは分からないな。 |
アーティ | : | あらら。 |
GM | : | めぼしい相手とヒソヒソやって、何かしら金銭のやり取りをしているみたいだね。 |
クロウ | : | なにその、八百長チックな香り。 |
アーティ | : | 八百長だろうな。 |
ブレイド | : | 無視だ。では、“剣聖” とか名乗っているがメイスでも持つかな。フレイルとどっちにするか。 |
アーティ | : | ガラーナはモールだな。ファイター使用で【18】の。 |
ブレイド | : | 1hのフレイルにしよう。クリティカル出したい(一同笑う)。 |
ゴワス | : | 【20】のモール持って行くか。 |
GM | : | では予選会はどんどん進む。何人か合格者も出始めたようだ。当然、ルーカスとジョージィは合格した。 続いて、ゴイスの順番が来ます。 |
ブレイド | : | それは見よう。 |
ゴワス | : | ゴイスにはちょっと声でも掛けてやりたい。 |
GM | : | でもお前、変装してるぞ。 |
ゴワス | : | おおそうであった。では同じドワーフとして。 「お前さんも出るのか。」 |
ゴイス | : | 「ああそうだ。どうやら、これがワシのラストチャンスとなりそうじゃ・・・。」 |
ゴワス | : | 「なにかあったのかい?」 |
ゴイス | : | 「あまり戦績が良くないからな。そろそろ・・・・・・(指を下に向ける)。ワシの身を削る戦法も客から飽きられて来たと聞くし。」 |
ゴワス | : | 「そうか。」 |
ゴイス | : | 「だからワシはこれに賭けておる! 賭けておるんじゃよ!」 |
ゴワス | : | 「お互い頑張ろうではないか。」 |
ゴイス | : | 「ああ。悪いが、同じドワーフとはいえ、お主にも手加減しないぞ。」 |
ブレイド | : | しかしこの男は知っているのか。 相手が “伝説の” ゴワスだということを(一同笑う)。 |
GM | : | ゴイスの予選が始まります。今回は <キュアー・ウーンズ> が禁止されていないので、いつものような展開。 竜牙兵の攻撃、ゴイスの攻撃、竜牙兵の攻撃、<キュアー・ウーンズ>、竜牙兵の攻撃、ゴイスの攻撃、竜牙兵の攻撃、<キュアー・ウーンズ>、竜牙兵の攻撃、ゴイスの攻撃・・・・・・ |
ゴワス | : | 持久戦法じゃな。 |
ブレイド | : | あ、こいつ一応ブラキ辺りの神官なんだ。 |
GM | : | で、奇跡的に。誰の目から見ても奇跡なのですが、ゴイスが勝ちました。 |
ブレイド | : | 精神力が尽きる前に削りきったのか(笑)。 |
GM | : | うん。もう心身ともにボロボロなんだけど、フラフラになりながら帰ってきました。 でも周りの人達は |
他剣闘士 | : | 「ああ・・・・・・あいつ、ここで落ちておいた方が幸せだったかも知れないのにな・・・・・・」 |
ゴワス | : | じゃあ 「やりましたな。」 と声をかけておくよ。 |
ゴイス | : | 「ああ、ありがとう。おぬしも頑張ってくれよ。」 |
GM | : | と、ブラブラした手を庇いながら、足を引きずり歩いていきます。その先には司祭がおり、回復してもらうようです。 |
ブレイド | : | そしてその10分後、頑張れといった相手がたった一撃で粉砕するのを目撃するのであった(一同笑う)。 |
ゴワス | : | では次は誰かな。 |
GM | : | その前に。試合を少しでも見たという人は、『冒険者LV+知力B』で振ってみてください。 |
ブレイド | : | 8足す、ていっ(コロコロ)ん、裏返す。 |
GM | : | ない(笑)。 |
ゴワス | : | 『16』。 |
アーティ | : | 『14』か。 |
ブレイド | : | 『11』(笑)。 |
GM | : | ボーデル、ガラーナは成功。この竜牙兵、普通じゃない強さだね。 |
ゴワス | : | 普通じゃない? |
GM | : | 竜牙兵なのは確かですが、記憶にあるより強いように感じた。 |
ゴワス | : | 動きが違うとか? |
GM | : | いや、動きも同じなのだが、なんだか凄くて、挑戦者が打ち破られていく。 |
ブレイド | : | ということを、誰も教えてくれない・・・・・・。 |
ゴワス | : | 耳打ちしておく。「お前さん、気が付いたか?」 |
ブレイド | : | 「ん? なにがだ?」 |
ゴワス | : | 「あの竜牙兵、少し強さが異なるようじゃ。お前さんも何度も戦ったから分かるじゃろう。」(一同笑う)。 |
アーティ | : | GM、カッツェで見てもいいか? |
GM | : | そうだな。窓の外から会場内を覗き込んだことにしよう。 |
アーティ | : | (コロコロ)『13』。 |
GM | : | アーティならね。何となく、竜牙兵の持っている剣が、通常の物と違う気がする。 |
ブレイド | : | 剣が違う? |
クロウ | : | 魔剣? 魔剣なのか? |
ゴワス | : | そういうことだろうな。 |
アーティ | : | じゃあ、一旦カッツェを戻して、メモを書いて・・・・・・ |
GM | : | いや、窓は締め切られているので入れません。 |
アーティ | : | あれ?(笑)。じゃあ入り口から。 |
GM | : | いいけど、殺気立ってピリピリした連中に首を刎ねられても知らないけどね。 |
アーティ | : | ありえるなぁ(笑)。 |
ゴワス | : | 何じゃこの猫は! 血祭りじゃ! |
ブレイド | : | 仕方ない。私はフレイルとスモールシールドに賭けよう。 |
ゴワス | : | 【+3】 とかだったら笑えるね(笑)。 |
ブレイド | : | ・・・・・・いくらなんでも 【+3】 は国宝級だぞ(笑)。 |
アーティ | : | そんなもの、竜牙兵にポイポイ持たせたりはしないだろう。 |
ゴワス | : | 剣は再利用だろうけど(笑)。 |
GM | : | 特に何もしなければ、やがて順番が回ってくるけど。 |
ブレイド | : | することがないだろう。 |
アーティ | : | 俺がその剣に触れるんだったら、<アナライズ・エンチャントメント> ができるが。 |
GM | : | (それを許可する訳がないじゃない。) それ以外なにもしない? なら、やがて参加者に最初の死者が出る。 |
クロウ | : | えっ? |
GM | : | それにビビッた参加者が次々棄権したため、一気にサンドロの番が回ってきた。 |
審判 | : | 「次。“剣聖” ブレイド殿。前へ。」 |
ブレイド | : | 「はい。」 フレイルとスモールシールドを構えていく。行けると思ったら捨てるけど。 |
GM | : | まあ、手早く倒した方が主催者に向けてアピールできるよね。 |
ブレイド | : | ・・・・・・くぅ~実験台臭せぇ(苦笑)。そりゃ両手持ちで ≪強打≫ した方が早いだろうが・・・。 |
ゴワス | : | だが、ワシは忠告したぞ。 |
ブレイド | : | ・・・・・・やはりヘビー・メイスに盾にしよう。 |
GM | : | ではボーデルとガラーナはもう一度判定を。『冒険者レベル+知力B』で。 |
ゴワス | : | 『17』。 |
GM | : | では、さっきのコソコソやっていた奴が、周りに聞かれないよう小声で |
不審な男 | : | 「・・・・・・馬鹿な奴だ・・・・・・。」 |
GM | : | と、呟いたのを聞き取った。 |
アーティ | : | どういう意味だ? |
GM | : | では戦闘になります。 |
ゴワス | : | ではボーデルはそいつに向かってズンズン進んでいく。 |
GM | : | いや、サンドロの試合が始まった。 |
審判 | : | 「“剣聖” ブレイド殿、本戦出場決定! こちらへどうぞ。」 |
ブレイド | : | ではメイスを返して行こう。 |
GM | : | では、その試合を見ていたさっきの男が口笛を吹き、 |
不審な男 | : | 「大したモンだぁ。」 |
ブレイド | : | “剣聖” ですから。 |
GM | : | いや、君に聞こえるようには言ってない。 |
ブレイド | : | 私を賞賛する声は電波で聞こえるんだよ!(一同笑う)。 |
ガラーナ改め ガリオン | : | 今の試合を見たなら、モールを替えよう。 |
GM | : | まあ、サンドロがくすぶったところで、サンドロは時々調子を外す時あるから。 |
アーティ | : | な。 |
ブレイド | : | サンドロのムラッ気は半端ないからな(笑)。 |
ゴワス | : | ではその男に聞いてる。「お前さん、何かしってるんかい?」 |
不審な男 | : | 「え~?」 |
GM | : | と、ボーデルを見て彼はニヤニヤするね。 |
不審な男 | : | 「いくら出す?」 |
ゴワス | : | 「そうだなぁ。鉄拳とタックルどっちがいいかなぁ?」 |
GM | : | お前に聞いてねえよ(笑)。 |
ゴワス | : | 200ガメルまでだな。 |
GM | : | 200か。じゃあ |
不審な男 | : | 「お、お前さん思ったより金払いがいいね。じゃあちょっと教えてやろう。 実はあれ、ただの竜牙兵じゃないんだ。魔剣を持っていてね。だから手ごわいぞ。そしてあれを相手するなら刃物じゃなく鈍器がいい。」 |
ゴワス | : | 「魔剣を持っているのは不正ではなく、最初からその手はずなのか?」 |
不審な男 | : | 「そりゃ、主催者さんのやる事だから不正もなにも無いだろ。ただの竜牙兵じゃ話にならんということだろう。」 |
ゴワス | : | 「お前さん、いつから気が付いていた?」 |
情報屋フレッド | : | 「俺は情報屋をやっている。フレッドってんだ。以後宜しくな。」 |
アーティ | : | ほう。 |
GM | : | フレッド曰く、あの魔剣の魔力は 【+3】 相当だとのことだ。 |
アーティ | : | え~そんなに!? |
ブレイド | : | 国宝ものだ(笑)。 |
情報屋フレッド | : | 「そういうのレンタルしてくれる商売があるんだよ。」 |
ブレイド | : | なるほど、レンタルか! レンタルでも何万ガメルかかるんだろうな(笑)。 |
クロウ | : | だろうね。 |
GM | : | これは盗賊ギルドがしっかりしている “ロマール” だからできる商売だね。 |
アーティ | : | 普通なら持ち逃げするものな。 |
GM | : | うん。でもこの街で持ち逃げしようものなら、信じらんないくらい高レベルの暗殺者が何人も、どこまでも追ってくるよ。 |
ゴワス | : | なるほどな。「という事は、お前さんは盗賊ギルドの関係者か?」 |
情報屋フレッド | : | 「さあね?」 |
ブレイド | : | まあ、それは同業にしか言わないだろう。 |
情報屋フレッド | : | 「お前さんの仲間、勝ち上がったみたいじゃないか。おめでとう。」 |
ブレイド | : | なんでわざわざ馬鹿な奴だと言ったのか聞いてくれ。 |
情報屋フレッド | : | 「あー、聞かれてたか。お前さんの仲間みたいだから今更こんなこと言うのもなんだが。 あいつ、ただの竜牙兵だと高を括ってただろ。油断してやられるんじゃないかと思ったよ。中々やるじゃないか。」 |
GM | : | では、続いてゴワスが呼ばれるよ。 |
ゴワス | : | やれやれ。 |
情報屋フレッド | : | 「保険屋の話って知ってる?」 |
ゴワス | : | 「なんだいそりゃ?」 |
情報屋フレッド | : | 「あの、隅に司祭がいるだろ? あいつが保険屋なんだよ。あんたらの負った傷を有償で治してくれるんだが、あらかじめ保険に入っておくと1割の値段で治療してくれるんだよ。なんと蘇生も出来るんだぜ。」 |
アーティ | : | おおー。 |
ブレイド | : | 蘇生はともかく、回復ならこいつ自前で出来るからな(笑)。 |
ゴワス | : | まあな。 |
情報屋フレッド | : | 「あいつは自尊心が高いからおだてに弱いんだよ。ちょっとヨイショすりゃ、結構まけてくれるぜ。」 |
ゴワス | : | 「なるほど。そりゃ覚えておこう。」 |
情報屋フレッド | : | 「他にも何か知りたい事があったら聞いてくれよ。安くしておくぜ。」 |
ゴワス | : | 「また用があったらくるよ。」 |
ゴワス | : | 「では【魔剣+3】をぶっ壊してこようかのうウヒヒヒ(笑)。 |
アーティ | : | 壊れるもンじゃないだろ(笑)。 |
情報屋フレッド | : | 「あんま人に言いふらすんじゃねぇぞ(怒)。」 |
ゴワス | : | では行くとするか。普通にモールで(笑)。 |
GM | : | 新しい竜牙兵が来ましたが、やはり厳つい獲物を持っていますね。 |
ゴワス | : | うーむ、分かっているから嫌だな(笑)。 |
GM | : | ちなみに予選では回復魔法もオッケイです。ゴイスも使ってたよね。 |
ブレイド | : | こいつ、【+3】の魔剣持ちによく勝てたな(笑)。 |
アーティ | : | どうやって勝ったんだ? |
GM | : | 何も知らなかったから良かったんだよ。もとより避けられないから回避を捨てての両手持ち ≪強打≫ で、たまたまクリーンヒットしたってところだろう。 |
ブレイド | : | なるほど。そもそも回避を捨てたか。 |
審判 | : | 「では、ゴワス殿、前へ。」 |
ゴワス | : | 「うむ。」 |
GM | : | 君の目には、竜牙兵から禍々しいオーラが立ち上っているかのようだ。 |
ブレイド | : | 観客の目にはゴワスから禍々しいオーラが立ち上るかのようだ(一同爆笑)。 |
GM | : | そうだね(笑)。ゴワスの情報はここにも流れてきてるだろうし。 |
剣闘士 | : | 「あいつ、ゴワスだぜ・・・・・・。トロールの一撃を全く意に介さなかったらしい。」(一同笑う)。 |
剣闘士 | : | 「俺・・・あんな平然と攻撃を受ける奴、初めて見た。」 |
アーティ | : | だろうな(笑)。 |
審判 | : | 「では、試合開始!」 |
GM | : | では、その鬼神の如き一撃を受けた竜牙兵は、粉々になりながら吹き飛び、破片が向かい側の壁に『カンカンカンッ!』っと音を立てて叩きつけられるね。 それを見て、会場中からどよめきが上がる(一同笑う)。 |
ゴワス | : | まあ出るだろうね(笑)。 |
ブレイド | : | 「俺、トーナメントで勝ち進んだらこいつと戦わなくちゃいけないの!?」(一同爆笑)。 |
ゴワス | : | いやあ、モールでクリティカルは久しぶりじゃな。 |
GM | : | 主催者達を含む審査員団も唖然としているね。 |
ブレイド | : | ガタガタガタガタッ(笑)。皆もうチビりそうな勢いだよ(笑)。 |
アーティ | : | 本当だよ。こいつ本当に出していいのか?(笑)。 |
ゴワス | : | 「では、ワシはあっちに行けばいいのかな?」 |
ブレイド | : | こいつ余裕だ(笑)。 |
審判 | : | 「あ、は、はい! あちらに司祭様がいらっしゃいますので、必要でしたら治療を・・・・・・」 |
ブレイド | : | 自前で構わん(笑)。 |
ゴワス | : | ただで無いんじゃよな。なら自分で治すわ。 |
ブレイド | : | ボーデルさん僕も頼むよ。 |
ゴワス | : | はいじゃ2倍掛け~(コロコロコロ)『11』点回復。 |
ブレイド | : | はい全快~。では本戦出場者の席に足を組んで座りながら 「やはり来たな。」(笑)。 |
ゴワス | : | 「当然じゃ。」 とりあえずさっき聞いた話を伝えておくよ。 「ここのオーナーは食わせ者のようじゃ。こりゃあ本戦でも何があるか分からんぞ。」 |
ガリオン | : | じゃあこっちはメイスだな。サンドロと同じ。ヘビーメイスとスモール・シールドで。 |
ブレイド | : | それがいいと思うぞ。 |
審判 | : | 「では最後の挑戦者、ガリオン殿、前へ。」 |
ガリオン | : | あいよ。 |
ガリオン | : | 「こりゃあ・・・・・・あとでルキアルの旦那に何て言われる事やら・・・・・・」 |
ガリオン | : | 「すみません、予選で落ちちゃいました。」(笑)。 |
クロウ | : | 死ぬよりゃいいだろ。 |
アーティ | : | そうだ。 |
GM | : | 以上で予選は終了となります。 |
ゴワス | : | 何人生き残った事やら。 |
GM | : | これはちょっとご都合がありますが、丁度8人になりますね。 |
ゴワス | : | ・・・4・・・5。じゃあ、全く知らない人が3人いるんだな。 |
ブレイド | : | 話した事もない奴が3人、いや5人(ルーカスとジョージィを含めた)だね。 |
GM | : | ではここらで紹介しましょう。試合は見ていたから勝ち残った奴の事も分かっているしね。 |
クロウ | : | パッパカパー♪ |
トリッテン卿 | : | 「まず、我が “ツイスター” が誇る2大剣闘士。“華麗なる” ルーカス!」 |
一同 | : | わー。 |
トリッテン卿 | : | 「“彼方を貫く” ジョージィ!」 |
一同 | : | おー。 |
トリッテン卿 | : | 「一般からの参加者。」 |
アーティ | : | ゴワス(笑)。 |
GM | : | 違うわ。 |
トリッテン卿 | : | 「ティーセン!」 |
ゴワス | : | どんな奴だ? |
ブレイド | : | 液状化するんだよ。 |
ゴワス | : | 言うと思った(笑)。 |
GM | : | トレンチコートを着た凄くいかついオッサンです。身長が2mを超えていて、身体もガッチガチですね。 |
ブレイド | : | こいつの武器、絶対にバトルアックスだよ(笑)。 |
アーティ | : | いやいや、棍棒かもしれないぞ(笑)。 |
ゴワス | : | で、そいつの武器は? |
GM | : | 少なくとも今は何も持ってないね。試合に使ったものはもう返却してるようだ。 そうだな、試合をちゃんと見ていたかは、こっちより高い出目だったら見てたって事でいいよ。(コロコロ)『11』(一同笑う)。 |
クロウ | : | 難い!(笑)。 |
ブレイド | : | (コロコロ)『10』! |
ゴワス | : | 惜しい。(コロコロ)見てない。 |
ガリオン | : | (コロコロ)だめだ。 |
ブレイド | : | この図体でレイピアとかだったらビックリだな(笑)。 |
トリッテン卿 | : | 「続いて、剣闘士奴隷のビックス!」 |
ゴワス | : | ビックス! |
アーティ | : | また来たかよビックス~(笑)。 |
トリッテン卿 | : | 「同じく、剣闘士奴隷の──」 |
一同 | : | ウェッジ(一同笑う)。 |
ゴワス | : | こいつらはどんな感じだったんだ? |
GM | : | ビックスはヘビーメイスを使っていた。ウェッジはフレイルだった。 |
アーティ | : | このビックスとウェッジって、前に出た連中と同じか? |
GM | : | 違う違う。名前だけ使い回し。 |
クロウ | : | 悲しくなるなぁ。 |
ブレイド | : | ビックスとウェッジはどこにでもいるよ(笑)。 |
トリッテン卿 | : | 「そして、“東から来た冒険者達” のブレイド! それにゴワス!。最後に剣闘士奴隷のゴイス!」 |
GM | : | 以上8名です。 |
ブレイド | : | 初戦はゴイスと戦いてぇ(笑)。 |
アーティ | : | 楽そうだな(笑)。 |
ブレイド | : | そうじゃないんだ。予選を突破して希望の光が見え始めたところを徹底的に潰す! 私はそこに快感を覚える。 |
ゴワス | : | 非道え。けど放っておく。トーナメントの組み合わせはどうやって決めるの? |
GM | : | 決戦当日まで発表されません。 |
ブレイド | : | どう考えても、私とボーデルは初戦でぶつけられそうだよね(笑)。 |
クロウ | : | ありえなくないよね。 |
GM | : | 最大トーナメントは翌日になりますので、本日はこれで終了となります。 ブレイドとゴワスは剣闘士扱いとなりますので、こちらの用意した宿舎に泊まっていただきます。 |
ボーデル | : | はいはい~。 |
アーティ | : | 食い物に注意するんだぞ。 |
クロウ | : | 水に中るなよ。 (←そういう意味か?) |
サンドロ | : | ボーデル、<キュアー・ポイズン> をスタンバっておけ。 |
ボーデル | : | それよりセージ技能で毒を発見してくれ。 |
サンドロ | : | セージじゃ無理だな。シーフだな。 |
GM | : | セージに毒が分かるのは、目の前に痺れた人がいる時だね。 |
サンドロ | : | 「あ、痺れた。これは毒ですね。」 誰だって分かるわ!(一同爆笑)。 |
GM | : | では特に何もなければ、本日もこれで解散です。 |
ボーデル | : | ああ、無策のままここまで来てしまった。 |
GM | : | 王宮に比べるとアレだけど、通常の冒険者の店なんかに比べたら断然良い部屋だね。 |
ボーデル | : | したら、ラーハインツさんに【魔剣+3】についてちょっと聞いてみるよ。 |
サンドロ | : | 「あれも当日だからですか?」(一同笑う)。 |
ラーハインツ卿 | : | 「いや、これに関しては参加者には教えていない事なので、君たちにだけ教えるというわけにもいかなかったのだ。」 |
サンドロ | : | なるほど、前哨戦とは違うからな。 |
ボーデル | : | 「トリッテン殿はこういった趣向が大好きなのですかな?」 |
ラーハインツ卿 | : | 「そうですね。彼はとにかく派手好き・・・というか、趣味が・・・・・・。」 |
アーティ | : | 「趣味が悪いんですね。」 |
ラーハインツ卿 | : | 「そうは言ってませんよ。」(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 「やれやれ。こんな面倒くさい試合だったとはな。」 では、明日に備えて 【スライサー】 を念入りに手入れしておこう。 |
アーティ | : | そういや、ガラーナの傷も治しておいて貰ってていいのか? |
ボーデル | : | ガラーナは今頃お仕置きを受けているんじゃろうか。 |
GM | : | ジャックによってな。拷問と呼べるようなお仕置きを受けているよ。 |
ジャック | : | (鞭打ちしながら)「この! 役立たずが! 役立たずが!」 |
ガラーナ | : | 「すいませんすいません! もっと言ってください!」(一同笑う)。 |
ジャック | : | (踏みながら)「この豚が! 豚野郎が!」 |
ガラーナ | : | 「はいワタクシは豚です!」 駄目だ、こいつ人として死んでる(一同笑う)。 |
GM | : | まともな奴がいなくなってきたな。ロインとジャックはまだマシだが。 |
サンドロ | : | 今のだったらジャックも十分まともじゃない(笑)。 |
アーティ | : | ガラーナは元々まともじゃなかったから大丈夫だ(笑)。 |
GM | : | では、ランロットは君達に鍛えられて── |
サンドロ | : | ガチムチになりましたと。 |
GM | : | ・・・・・・すくすくと成長しました。最初は剣を振る度に肩で息をしていたランロットですが、次第に武具に振り回されないようになり、最終的には苦痛なく動けるようになりました。 |
ボーデル | : | うむ。では助言でもしようか。「己の力を信じろ!」 |
ランロット | : | 「はい! 頑張ります!」 |
ボーデル | : | 「冷静に、相手の動きをよく見て戦え。」 |
サンドロ | : | 最後に一言だけ声をかけよう。 「相手が怖いか?」 |
ランロット | : | 「はい・・・・・・怖いです。」 |
サンドロ | : | 「そうか。ボーデルとどっちが怖い?」(一同爆笑)。 |
クロウ | : | なに言ってんだよ(笑)。 |
サンドロ | : | 「今日までボーデルと一緒に稽古をしてきたんだ。その事を思い出せば、まあ楽にはなるさ。」(一同爆笑)。 |
ランロット | : | 「は、はい! ボーデルさんにタックルされてた日々を思えば、あんな奴、ただの筋肉ダルマです!」(一同笑う)。 |
サンドロ | : | 「その通りだ。まあ私も怖い。」(一同爆笑)。 「私も大抵のモンスターと戦う時はそう考えている。『ああ、良かった。目の前にいるのがボーデルでなくって』 と。」 |
アーティ | : | 俺の相手もトロールで良かった(笑)。 |
クロウ | : | (ずっと笑ってる)。 |
ボーデル | : | 「ただ、あまり気を負い過ぎるなよ。命だけは粗末にしちゃいかんからな。」 |
ランロット | : | 「サンドロさん、ボーデルさん、皆さん。今日までありがとうございました。胸を張って戦って参ります!」 |
GM | : | では、君たちから見ても剣技の腕は心許ないところもありますが、最大トーナメント当日を迎えるわけであります。 |