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† 駄目依頼人の駄目依頼 †

──────── < オランの街 : 『古代王国への扉』亭 > ────────
GM
それではSwordWorldのセッションを開始する。
一同
おー!!
GM
舞台は“オラン”だ。パーティはどうしたい?
グレン
組んでいることにしよう。
GM
じゃあ、既に組んでいるという事で。
グレン
予め組んでいないと、こんな面子とパーティは組めそうにないという直感(一同笑)。
GM
何か色々とあったんだろうね。君達は『古代王国への扉』亭にいる。珍しく店内は閑散としている。
ユエ
珍しいですね〜。
グレン
皆さん、仕事があるようですね。そういや、俺はファリス神殿に礼拝に行っているよ?
GM
あ、ここにいない?
グレン
うむ。毎朝の参拝は欠かさない。とはいえ、既に戻ってきた事にしても良いが。
GM
じゃあそうしてくれ。君達はここで仕事を待っている。中には明日の生活費にも困っているキャラもいるようだが。
ユエ
はーい、はーい!(笑)。
アリスト
僕、もう970ガメルしかない(笑)。
グレン
まぁ、いざとなったらこの貧困の原因となったチェイン・メイルを売ります(笑)。
GM
買った意味がない(笑)。
では、冒険者の店で飲みながら仕事が来るのを待っている。すると、酒場の扉を叩く者が現れる。
ユエ
そっちを見る。どういう人?
GM
ローブを目深に被った人物で、一見して性別は分からない。
グレン
依頼があるならマスターの方に行くだろうから、見守ってる。
アリスト
フルメットフェイスは取らなきゃいけないだろう。注意してきてやる!
ユエ
えー!(笑)。
アリスト
顔見せろ、顔!
アル
背中にカラーボールぶつけてやる(笑)。
グレン
ピリリリリ。注意1、アリスト(一同笑)。
アリスト
えー! カラーボールぶつけたのはアルなのに(笑)。
グレン
『むやみに一般人に絡むな。』(笑)。
GM
ローブを目深に被ったちょ〜っと怪しい人物は、マスターとニ、三会話を交わしている様子です。
GM
その後、マスターは君達の方に視線を送るね。
アリスト
何? 一緒にお酒でも飲みたいの?
アル
「こっち来て飲むか〜?」
グレン
お前ら、新米冒険者にも程があるぞ(一同笑)。
GM
マスターはちょっと渋い顔をしているよ。
グレン
(グッと親指を立てて)『大丈夫ですよ〜』と合図を送ろう。
GM
では、その人物は君達のテーブルにやってくる。
グレン
椅子を引いて差し上げよう。
依頼人
「お、これはすまないねぇ〜。」
アル
座ろうとした瞬間、椅子をガッと引く(笑)。
アリスト
そうそう、基本基本(笑)。
グレン
邪悪な奴らめ(一同笑)。
アリスト
まだ16歳だからさ、遊び足りないんだよ(笑)。
アル
そうそう。まだほんの300〜400歳だからさ(一同笑)。
GM
依頼人は
依頼人
「なんだか、色々な連中が集まっているね。じゃあお邪魔するよ。」
GM
と、用意してもらった椅子に腰掛けます。ローブもホイッと外すよ。60歳ぐらいの婆さんだ。
ユエ
お婆さんだったの!?
アル
意外だった。
フェイリス
「あたしはフェイリスじゃ。」
グレン
「ファリス神官のグレンです。」
フェイリス
「ほぅ、ファリスの神官かい。」
グレン
「そして猿と犬と雉です。」
ユエ
「猿で〜す。」
アリスト
「犬で〜す!」
アル
・・・・・・雉?(一同爆笑)。
アリスト
何で疑問系なの!?(一同笑)。
グレン
そういえば、パーティリーダーを決めてなかったな。
ん〜・・・(アリストを指差して)坊ちゃん!(一同爆笑)。
アリスト
えぇ? 僕ぅ!?(一同笑)。初心者ですが宜しいのでしょうか!?(笑)。
ユエ
いいよいいよ(笑)。
アル
坊ちゃんと愉快な仲間達だから(笑)。
ユエ
「ユエと申します!」
アリスト
「アリストで〜す。」
アル
潰れてます(笑)。
フェイリス
「このエルフは放っておいて、仕事の話をしようか。」
アリスト
あの、1人名乗っていないですけど?(笑)。
GM
昼間っから酔い潰れているエルフってどうよ(笑)。
アリスト
「こいつの事は、アル中のアルって覚えておいてください!」(一同笑)。
グレン
エルフってのはそういうものだと納得してもらって、話を戻そう。
フェイリス
「見苦しいものは放っておいて、話をするかね。」(一同笑)。
アリスト
この婆さん、切捨て型だ(笑)。
フェイリス
「あんた達には一つ物探しをしてもらいたい。それはオークじゃ。」
GM
はい、ここで [ 怪物判定 ] 。
グレン
オーク? セージなんか持ってないぞ(コロコロ)『7』。知ってる?
GM
分からない。
グレン
オークってのは豚みたいな顔をした妖魔だ。」
GM
それ違うから(笑)。
アル
じゃあ俺が振るよ?
グレン
お前は酔い潰れて寝てるのだろう(笑)。
アル
ノォォォウッ!(一同笑)。
ユエ
(コロコロ)リーダー! セージ持っているリーダーお願いします!(笑)。
アリスト
それっ(コロコロ)おっと高いよ。
ユエ
リーダーが6ゾロですっ!!(爆笑)。
アル
流石リーダー!!(笑)。
GM
アリストはピンと来た。“パペットゴーレム”です。
アリスト
パペットゴーレムって?
グレン
ソーサラーが触媒から作り出す簡単なゴーレムのこと。ちゃんとしたゴーレムと違って、一定時間が過ぎると元の素材に戻っちゃう。
オークは“樫の枝”から作られた、一番弱いパペットゴーレム。
フェイリス
「ま、正確に言うと通常のオークとはちょっと違うのだがね。こいつは秘密裏に手に入れた古代王国の遺産で・・・・・・。」
ユエ
え・・・・・・。
グレン
さり気なく凄い事言ったな。この婆さん何者だ? 魔術師?
GM
そうだね、魔術師のようだ。
グレン
問題は塔に所属している系か、地下に潜っている系かだが。
GM
それはちょっと分からないね(笑)。
アル
地下に潜ってるっぽいぞー(笑)。
フェイリス
「こいつを動かそうと、起動実験で弄繰り回していたんじゃが、
 今朝確認したら・・・居なくなっておったんじゃ・・・・・・。
グレン
・・・・・・・おーい。やめてよねぇ〜(一同笑)。
アリスト
注意1だ(笑)。
グレン
悪い事するんなら、戸締りくらいしっかりやれよな。
GM
いや、悪い事はしていない。あくまで実験だ(笑)。
フェイリス
「誰が盗んだのか知らんが、回収して欲しい。」
アリスト
逃げたんじゃないの?(笑)。
グレン
「失礼ですが、ちなみにご職業は何を?」
フェイリス
「何もやましい事は無いよ。魔術師ギルドに加盟しているさ。」
グレン
おっと、まっとうな方だったか。しかし我々にはそれを確認する手段が無い。
GM
ソーサラーがいないからねー!(爆笑)。
ユエ
笑ってんじゃねーよマスター!(笑)。
「何時頃いなくなったのですか?」
フェイリス
「なんと一ヶ月前。」
グレン
はぁ!? “なんと”じゃねーよっ!(一同爆笑)。
アル
何故今頃(笑)。
ユエ
「それは、起動に成功したのですか?」
フェイリス
「それは分からん。色々試行錯誤をして、動かそうとしたのだがな。」
グレン
「ちょっと待ってください。起動実験をしたのが一ヶ月前で、いないのに気付いたのは昨日なんですね?」
フェイリス
「・・・・・・そうじゃなぁ。」
グレン
(小声で)「・・・・・・・そんなだから魔術師が一般人から煙たがられるんだ。」
フェイリス
「そりゃあお言葉だねぇ。」(一同笑)。
アル
じゃあ寝言で 「犯人はこの中にいる!」(一同笑)。
アリスト
お前は寝てろよ(笑)。
アル
寝てるよ(笑)。
グレン
この際起きてよ(笑)。
アル
じゃあそろそろ起きよう(笑)。
フェイリス
「しばらく他の事が忙しくてのぅ。ようやく片付いたので続きに取り掛かろうと探したんじゃが、どこを探してもおらんのじゃよう。」
ユエ
えー。
フェイリス
「ウチのもんに聞いても特に知らんということでな。」
グレン
「ギルドの人間も誰も気付かなかったのですか?」
フェイリス
「む・・・・・・、そうじゃな。」
アル
きっと部下が腹いせに粗大ゴミに出したんだ(笑)。
グレン
もしかしてとんでもないシーフ型のゴーレムか?
「ちなみにそのオークは体長何mです?」 2cmとかじゃないよね?(一同爆笑)。
GM
いやそれはないよ(笑)。
フェイリス
「大体1mぐらいか。見ればすぐに分かるぞ。」
ユエ
「どこに行ったかとか、予想できますか?」
フェイリス
「さぁ〜、それは分からんなぁ。」
ユエ
「それじゃあ、他に無くなった物は?」
フェイリス
「いや、それだけじゃよ。」
ユエ
他に無くなった物はないのか。
グレン
そりゃ逃げたって事じゃないか(一同爆笑)。
「他に特徴は? 知性が高いとか。」
フェイリス
「起動しとらんからそれは分からんなぁ。特徴といえば、全身に上位古代語のルーンがびっしりと刻まれていたよ。」
グレン
「それにしても・・・オークは戦闘ぐらいにしか使い道が無いはずだからな。パペットゴーレムというよりれっきとしたゴーレムと考えた方が良いですかね?」
フェイリス
「まぁ、そうじゃろうな。」
グレン
・・・・・・そういや俺、[ 怪物判定 ] に失敗したんだったな(苦笑)。
アリスト
僕、クリティカルしたのに何も知らない(笑)。
GM
キャラクターは知っているが、プレイヤーは知らない(笑)。
グレン
ゴーレムには2種類あって、お手軽に作り出せるパペットゴーレムってのと、魔術の儀式をして作り出す本格的なゴーレムとがあるんだ。ゴーレムは性能が良いし、一度作れば壊れるまで動くし命令もよく聞くんだけど、パペットゴーレムは一定時間が過ぎると元に戻るし単純な命令しか聞けない。
アリスト
今回のは普通のゴーレムってことですね。
グレン
普通、オークと言ったら一番弱いパペットゴーレムなんだけどね。
アリスト
でも、それだといなくなった理由も『元に戻った』ってだけだもんね(一同爆笑)。
グレン
そこら辺に落ちている樫の枝がそれだろうね(一同爆笑)。
アル
「事件は解決した!」(笑)。
グレン
話を戻す。だとしたら新種か。セージじゃないけど興味があるね。
アリスト
セージだから興味があるぞ。
グレン
さすが坊ちゃん。
ユエ
一ヶ月前か〜。
グレン
「そういえば、依頼は捕獲ですか? 破壊ですか?」
ユエ
「居場所を突き止めるとか。」
フェイリス
「一番嬉しいのは回収じゃな。ただ、動いていて危ないなら壊してしまってもええ。最悪、持ち帰ってくれ。」
グレン
破壊が許されるのは助かるな。
アル
「誰かに盗まれていた場合は?」
フェイリス
「ん〜・・・奪還!!
アル
奪還か(笑)。
GM
程度によるよ。“ドレックノール”とかに運ばれていたら手に負えないからね(笑)。
アル
“ロマール”とかね(笑)。
グレン
俺、今戻ったら殺されちゃうよ(一同笑)。まぁ、もしもの時は相談ということで。
ユエ
このくらいでしょうか?
アリスト
やっぱりその辺に樫の枝が落ちてそうな気がする(一同笑)。
グレン
まずはここ一ヶ月の間で、誰かがオークを叩き壊していないか調べようか(一同笑)。
フェイリス
「じゃあ報酬じゃが・・・・・・。」
アル
聞き忘れていたよ(笑)。
GM
相場が分からないんだけどね。全体で2,000ガメル。
アリスト
一人500ガメルか。
グレン
悪くないんじゃないですか? リーダー、どうします?
アリスト
リーダーとしてはねぇ・・・・・・、あ、これって見つからなかったらどうなるの?
グレン
見つけるまで探し続けるんだよ。
アリスト
えー! そうなのっ!?(一同笑)。
グレン
または、ごめんなさいって土下座しに行く。
アリスト
あ〜。土下座はエルフに任せればいいよね(笑)。
アル
お〜い(笑)。
グレン
できれば、前金で100ガメルずつぐらい貰える様に頼んでみてください。
アリスト
えっ? 僕が?
グレン
まぁまぁ、これも慣れって事で。
アリスト
「必要経費とか出して貰えるんでしょうか?」
フェイリス
「そうだね、別途で請求してくれていいよ。」
グレン
おっ! やった。
アリスト
「前払いでいくらか貰ってもいいですか〜?」
フェイリス
「そうだね、調査費用は必要だろうね。一人100ずつ渡しておくよ。」
グレン
前払い金を受け取っちゃうと、失敗した時に倍返ししないといけないんだけどね。
ユエ
うそぉ!? 200なんて返せないよ(笑)。
アル
ほら、坊ちゃんがいるから(笑)。
アリスト
トイチでいいよ(笑)。
GM
この商人、タチが悪いよ(笑)。
フェイリス
「じゃあこんなところでいいかね?」
アリスト
「おっけい。」
グレン
「連絡先を教えてください。」
フェイリス
「ほいよ。」
グレン
ついでにギルドにチクろうか(笑)。「お宅の導師は何やってるんだ!」(笑)。
GM
いや、これは個人で手に入れたものだからね。魔術師ギルドは関係ないぞ。
グレン
ん? マスターに質問。どこで起動してどこからいなくなったの?
GM
自宅で起動して自宅で消えた(笑)。
グレン
うわ〜やっちゃったよ(笑)。あっさり逃げ出した理由が分かったよ。ギルドじゃなくて自宅だったんだ(笑)。
ユエ
自宅か〜。
フェイリス
「ほほほほほ〜。」
GM
フェイリスさんは笑ってごまかすね(笑)。
グレン
それこそギルドに報告しようか(笑)。
GM
これこれ。依頼人の守秘義務は守ってもらおうか(笑)。
アル
そんなヤバイ物なの?(笑)。
GM
いや、そういうわけでもないけどね。私物だし大した事無いよ。
グレン
もしこのオークが人様に迷惑をかけていた場合には、ファリス神殿にて懺悔してもらおうかな(一同笑)。
GM
じゃあ、フェイリスさんはもう帰るよ?
フェイリス
「ばいば〜い。」
アリスト
ええっ!? 60の婆さんがバイバイって!?(笑)。
ユエ
この人なら十分ありえるよ(笑)。

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