■2011年3月号

今月の潮流
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今月のできごと


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バイオジャーナル

できごと(1月11日〜2月10日)報道媒体発表時



12日 ・鳥取大の研究チーム、マウスの胚性幹細胞(ES細胞)をラットの弱った心臓に移植し、心臓の拍動のリズムを刻むペースメーカー細胞を作製。
15日 ・慶応大などのチーム、人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、皮膚や毛髪などの色素をつかさどる色素細胞を作製。
・東京工業大のチーム、ES細胞やiPS細胞を効率よく培養し、90%以上を肝細胞にする新技術をマウスで開発。
17日 ・イスラエル工科大のチーム、遺伝性心疾患の患者の皮膚から作ったiPS細胞から心筋細胞を作製。
20日 ・東京大医科学研究所、インフルエンザ治療薬タミフルを投与した患者の8%に耐性ウイルスを確認。
22日 ・埼玉県の医療機関に入院していた女性患者から、ほとんどの抗生物質が効かない「NDM1」という酵素をつくる遺伝子を持つ肺炎桿菌を検出。国内3例目。
  ・宮崎県の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ発生を確認。家禽では昨年11月の島根県以来。
26日 ・厚労省、再生医療の実現に向け、臨床研究でのES細胞使用を解禁するため、ES細胞作製に関する指針を整備する方針。
・鹿児島県の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ発生を確認。
27日 ・米ワシントン大などの米欧研究チーム、オランウータンの全遺伝情報(ゲノム)の概要を解読。
・愛知県の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ発生を確認。
2月2日 ・名古屋大の研究チーム、幹細胞を培養した液体を使い、脳梗塞を起こしたラットの脳神経細胞を再生させた。
・京都大、米バイオ医薬品ベンチャー「アイピエリアン」からヒトのiPS細胞作成に関する特許を譲り受ける。係争を避ける目的とみられ、金銭のやり取りはない。
3日 ・生物多様性条約第10回締約国会議で採択された名古屋議定書への署名始まる。この日はコロンビア、イエメン、アルジェリア、ブラジルの4カ国が署名した。
・iPS細胞が持っている遺伝子の働きを調節する機能に異常が見られることが、米ソーク研究所などのチームの解析でわかった。この異常は、さまざまな細胞への分化のしやすさや、分化させた細胞の機能に影響を与える可能性がある。
・韓国の口蹄疫殺処分対象の牛豚、300万頭を超す。高病原性鳥インフルエンザ殺処分対象は540万羽を超えた。
・大分県の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザ発生を確認。
5日 ・米インディアナ大を中心とする国際チーム、ミジンコのゲノムを解読。これまで解読された動物の中で最多の約3万1000個。
6日 ・東京大のチーム、マウスで iPS細胞からインスリンを分泌する膵島を作製。
7日 ・厚労省発表、昨年の第 4四半期(9月27日〜12月26日)に新たに報告されたHIV感染者は303人で、過去最多を更新。
・宮崎県で発生した高病原性鳥インフルエンザ、現時点で11例。
8日 ・米スクリプス研究所とカリフォルニア大の研究チーム、マウス胎児の体細胞を、iPS細胞を経由せずに直接心筋細胞に変えた。
9日 ・慶応大と加藤レディスクリニックが計画している、iPS細胞からヒトの生殖細胞を作る研究を、学内の倫理委員会が承認。今後、文科省に届け出た後、研究を始める。