■2013年3月号

今月の潮流
News
News2
今月のできごと


今号の目次へ戻る
ジャーナル目次へ戻る












































バイオジャーナル

できごと(1月11日〜2月10日)報道媒体発表時



11日 ・文科省、人工多能性幹細胞(iPS細胞)の研究に対し、今後10年間で1100億円を助成する方針。
15日 ・厚労省の専門委員会、受精卵から作り、体のあらゆる細胞になる能力を持つ胚性幹細胞(ES細胞)の臨床研究を認めることで大筋合意。
・大阪大医学部倫理委員会、同大病院の新型出生前診断を臨床研究として承認。
16日 ・大阪大蛋白質研究所、失明に至ることが多い、目の遺伝性疾患「網膜色素変性症」のマウスに遺伝子治療を施し、光を認識させた。
・ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所、遺伝子解析の結果、約4230年前、インドから豪州へ遺伝子の著しい流入が起きたことがわかった。
17日 ・オーストラリアの研究所、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)のタンパク質を変異させ、免疫細胞内での増殖を止める物質に変える方法を見つけた。
23日 ・京都大iPS細胞研究所、ヒトのiPS細胞を、腎臓の一部である「尿細管」とみられる状態まで分化させた。
24日 ・慶応大医学部、ヒトのiPS細胞を利用し、毛をつくったり支えたりする「毛包」を部分的に再生させた。
・強毒性の鳥インフルエンザ(H5N1)ウイルスの変異株研究を行っていた世界各国の研究者ら、ウイルスの保管やウイルスがテロリストの手に渡る懸念から1年間自粛していた強毒性鳥インフルエンザの感染研究の再開を宣言。
29日 ・厚労省、BSE(牛海綿状脳症)対策を見直し、輸入規制緩和を正式決定。2月1日から実施される。米産牛の輸入条件は現行の20カ月以下から30カ月以下に、肉のほか30カ月以下のせき髄、せき柱も輸入可能になる。フランス、カナダ産は同様、オランダ産は12カ月以下。
・厚労省、iPS細胞などを使った再生医療や細胞治療の安全確保を目的にした「再生医療規制法」制定へ。人体へのリスクが大きい治療を計画する医療機関には、国の承認を求め、患者に健康被害が出た場合の補償も義務付ける。今国会での提出、成立を目指す。再生医療などの臨床研究はいままで指針で対応しており、法規制は初めてとなる。
30日 ・ダニが媒介する新種の感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で山口県内の成人女性が死亡。原因となるSFTSウイルスは2011年に特定されたばかりで、国内での感染死が確認されたのは初めて。
2月1日 ・米ユタ大学や中国のゲノム研究機関、デンマークのコペンハーゲン大学などが参加する研究チーム、ハトのDNAを解読。
・今年に入ってカンボジア国内で5人が鳥インフルエンザH5N1で死亡。
4日 ・沖縄のハートライフ病院、進行した肝硬変の患者から、さまざまな細胞に分化する「ヒト幹細胞」を採取し、患者に再び戻すことで肝硬変を治療する再生医療を開始。厚労省が研究を承認した。民間病院としては全国2例目。
6日 ・台湾中興大学、新たなクローン技術で世界初の「クローンミニブタ」誕生。